Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「図書11月号」 その1

2023年11月05日 20時01分31秒 | 読書

 本日の午前中は岩波書店の広報誌「図書11月号」に眼を通していた。11月号は「追悼 大江健三郎さん」という特集号。
  本日読んだのは次の8点。

・【表紙】カストロ            杉本博司

・大江さんからの手紙          筒井康隆

・光り輝く緑の大樹           山内久明

・出会い                新川 明

・水曜日のレッスン           田村久美子

・ラスト・ピースまで          山登義明

・大江さんの笑顔            カンタン・コリーヌ

・大江健三郎エッセイ・評論集全42冊  尾崎真理子
 既に周知のことではあるが、あらためて確認しておくこととして。
海外で最も知られる代表作「個人的な体験」(1964)と、ロングセラー「ヒロシマ・ノート」(1965)はまるで相貌を異にした双子ともいえよう。〈おそらくは広島こそが、ぼくの一番基本的な、一番硬いヤスリなのだ。広島を、そのように根本的な思想の表現とみなすことにおいて、僕は自分が日本人の小説家であることを確認したい。〉両体験を経て青年作家は、生活の内実を備えた市民となる。文学と同時代の現実、両領域へのいっそう深い角度のコミットメントもここから始まる。
 



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