本日の午前中は岩波書店の広報誌「図書11月号」に眼を通していた。11月号は「追悼 大江健三郎さん」という特集号。
本日読んだのは次の8点。
・【表紙】カストロ 杉本博司
・大江さんからの手紙 筒井康隆
・光り輝く緑の大樹 山内久明
・出会い 新川 明
・水曜日のレッスン 田村久美子
・ラスト・ピースまで 山登義明
・大江さんの笑顔 カンタン・コリーヌ
・大江健三郎エッセイ・評論集全42冊 尾崎真理子
既に周知のことではあるが、あらためて確認しておくこととして。
「海外で最も知られる代表作「個人的な体験」(1964)と、ロングセラー「ヒロシマ・ノート」(1965)はまるで相貌を異にした双子ともいえよう。〈おそらくは広島こそが、ぼくの一番基本的な、一番硬いヤスリなのだ。広島を、そのように根本的な思想の表現とみなすことにおいて、僕は自分が日本人の小説家であることを確認したい。〉両体験を経て青年作家は、生活の内実を備えた市民となる。文学と同時代の現実、両領域へのいっそう深い角度のコミットメントもここから始まる。」