本日、久しぶりに美術館を訪れた。先ほど記載した「原三渓の美術展」である。慣れている美術館なのだが、今回は照明がかなり暗くしてあった。作品保護ということなので、それはやむを得ないのだろうと思うことにしている。
そしてほとんどの作品がガラスケースの中に収めてあった。これも致し方のないことだと思う。しかしこの場合、スポットライトの照明の仕方はとても難しい。
ガラスに反射したライトが鑑賞するわれわれの眼に入って、残念ながら見ることのできない作品がいくつかあった。
立ち位置を変えても映った光が目を追いかけてくる。または反射する光が目に入らない位置に立つと、作品の主要部分が暗くて陰になって見えない。
特に残念だったのは、国宝の「孔雀明王像」と重要文化財指定の「観音菩薩立像」(平安時代、細見美術館)の2作品である。これらを目当てに見に来る人も大勢いるはずである。
この照明については是非とも再考してもらいたいと思った。学芸員が実際に鑑賞者になったつもりで、展示を見て照明の点検をしてもらいたいものである。