昨日と本日に手に入れた本は3冊。「方丈記私記」はちくま文庫、定家「明月記私抄」はちくま学芸文庫。
以前に古書店に売り払ってしまったが、今回再び読みたくなった。
「方丈記私記」「明月記私抄」は共に2000年になる前に購入して読んだ記憶があるが、あまり印象には残っていなかった。ただし定家の「明月記」にあるという「世上乱逆追討耳ニ満ツト雖モ、之ヲ注セズ。紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」はこの「明月記私抄」で覚えたのではなかったか。
中学生から新古今和歌集はときどき手にとってわからずといえども慣れ親しんできた。しかし定家よりも、俊成、俊成の女、兼実、西行、良経の歌に惹かれていたために定家のことについては調べることもしなかったし、歌になじむこともなかった。
あまりに設えすぎ、凝り過ぎた構成、という教科書的な批評を鵜呑みにしていたきらいがある。
本日、このうちの「明月記私抄」を喫茶店でめくってみて、その文章が記憶にあることを確認した。「世上‥」の文章が最初に出て来た時の感動を思い出した。
できるだけ早い機会にこの書を共にきちんと読み終えたいとあらためて思った。
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