新型コロナ感染症が異様な拡大を示している。第6波といわれている。本日は13都府県で100名を超えた。沖縄の1414名は単純な人口比でいえば東京都での13,500人に相当する。もはや緊急事態を通り過ぎている。東京都も922名、大阪府は676名である。ともに蔓延防止策の申請をためらっているとしか思えない。急拡大の状況にもかかわらず、判断の遅れというのでは政治家失格である。
もうひとつ気になるのが、沖縄県や山口県・広島県の急拡大の原因が基地のアメリカ軍での感染ということである。基地内でどのような検査や治療体制が行われているのか、どのような変異株が主流となっているのか、軍属として基地の外に住居がある人間の行動制限をどのように行っているのか、当然政府が基地内を調査しなくてはいけないはずである。またアメリカ軍人が日本に向かう前にどのような検査を経てきたかの情報も必要であるだろう。
日米地位協定の見直しはこの間、ずっと課題として沖縄現地からも提起され続けてきた。それにもかかわらず今回の日米交渉でも満足な交渉が行なわれたという報道はない。日米地位協定の不備、基地を提供する日本の主権が大きく制約されていることは、あまりに理不尽である。今回の事態を武器に交渉に向かう姿勢が日本政府に皆無なのはあまりに残念である。
最新の画像[もっと見る]
- 新年を迎えて 12ヶ月前
- 謹賀新年 2年前
- 「渡辺崋山」(日曜美術館) 5年前
- 謹賀新年 5年前
- 謹賀新年 6年前
- 「ものの本質をとらえる」ということ 7年前
- 台風18号の進路が気になる 7年前
- 紅の花 8年前
- 「ゲルニカ」(宮下誠)読了 8年前
- 国立近代美術館「コレクション展」 8年前