14日から昨日の16日にかけて「奥の細道」の書き写しは、第9段「運巌寺」~第12段「須賀川」まで進んだ。全体の四分の一が終わった程度。
書き写しをするとともに、「奥の細道」の世界を楽しんでいる。書き写しながら楽しむというのは初めての経験である。時間は膨大にかかるのに、注釈や引用の典籍に心を遊ばせるゆとりはない。本文だけを楽しんでいる。
ここまでの書き写してで「運巌寺」という段の記憶がまったく欠けていたことに気がついた。その他の段では忘れかけていた段もあるが、それでもかすかに記憶は残っており、黙読していると次の語句が無意識に浮かんでくることが多かった。浮かんでくるとおおまかな内容の記憶が戻ってくる。
「運巌寺」だけは何も浮かんでこなかったし、記憶が呼び戻されることもなかった。不思議であった。これから先、どの程度覚えているか、興味がある。
一方で「奥の細道」を早く終わらせて、古今集の仮名序なども手がけてみたい、という気分にもなっている。あちこちとすぐに手を出して、収拾が付かなくなるという悪い癖が出てきている気配である。要注意である。
本日は久しぶりにのんびりとコーヒータイムを楽しむために出かけてみたい。しかし外は寒い。風がとても冷たい。