Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

帰省のあり方の変化

2022年12月27日 20時46分43秒 | 思いつき・エッセイ・・・

  火星とオリオン座を見ながら帰宅。といっても3人でタクシーから降りてからの約50m程度の歩行。

 横浜駅はかなりの混雑。旅行者も多く、キャリーケースを引きずる若いカップルが多かった。勤め人のような雰囲気の人は少なめ。義務教育ならびに高校の生徒はもう冬休みなのであろう。下校時なのにほぼ見かけなかった。

 年末の雰囲気というのは、私が40代の頃までは年末の買い物客や帰省客でごった返したものだが、この頃は若い人が遊びに出かける姿ばかりが目に付くように思える。
 この感想は年寄りのひがみなのか、社会現象なのか。ここ2~3年のコロナ禍での状況を除くと確実に社会現象として変化したと思うのだが、どうであろう。
 帰るべき遠い田舎というものを持っている人はほとんどいなくなっていると私は思う。実家といっても都会住まいがほとんどではないか。全国で面的に実家が存在するのではなく、地域の大都市圏に点在しているのが実情であるはずだ。
 実家に帰るにしても昔ほどの旅行時間は必要ではなく、そして「田舎」体験の旅行気分は希薄になっている。若い人たちにとっては、「田舎」体験よりも、都市圏の実家に気楽に寄り、その足でリゾート地へ出かける方が魅力があると思われる。あるいは実家には普段の日に立ち寄り、まとまった休みはリゾート地に行くことが価値なのではないか。
 横浜や東京では、リゾート地への旅行客ばかりが目に付く理由はこのあたりの実情が反映しているのではないだろうか。

 現在もコロナ禍、しかも感染の拡大局面に関わらず、この混雑、帰省以外の旅行者の増加に、政治はどのように対処しようとしているのだろうか。どうもお手上げで何の具体策も示されていないように見受けられる。
 検査の充実、大規模イベントへの対処方法、混雑対策、医療体制の充実の方策、医療従事者支援、ワクチン接種の効率化、就業支援・家庭支援、罹患者支援等々、目に見える何ものも提示されていない。中国批判は聞こえるが、それを他山の石としても自国の対策に目を向けてもらいたいものである。




 



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