本日はベートーヴェンのピアノ三重奏曲の第6番(op.70-2)と第7番(op.97)の2曲を聴いている。
第6番の出だしがカノンのような助走で、変わっている。しかしシンフォニーの4番のようにこれから長大な曲が始まるかのような厳かな印象の始まりである。
第7番はピアノ三重奏曲のなかでも特に有名で演奏される機会も多いようだ。堂々としたピアノで始まり、これまでのピアノ三重奏曲とは一線を画した曲である。ピアノが主体のようであるが、それを支えるようにヴァイオリンとチェロが存分に鳴るように書かれていると思う。聴いていて心地よい。
ルドルフ大公に献呈されたというが、この大公はなかなかのピアノの弾き手であったようだ。いずれの楽章も印象深い。
ビアノ三重奏曲はこの4枚組みのCDのほかに、1964年録音のボザール・トリオの演奏の第4番(op.11)と第5番(op.70-1)、並びに第7番(op.97)を持っている。明日はこちらを聞いてみる予定。