メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『新幹線大爆破』(1975)

2009-07-04 16:24:17 | 映画
『新幹線大爆破』(1975)
監督:佐藤純弥
出演:高倉健、宇津井健、千葉真一、川地民夫、丹波哲郎、山本圭、織田あきら、竜雷太、田中邦衛、渡辺文雄、藤田弓子 ほか

tariler

story
博多行き新幹線「109」号に爆弾を仕掛けたという電話が国鉄、公安局にかかった。
時速80キロ以下のスピードに下がると爆弾が爆発する。
運行司令室は、運転士と連絡を取りながら1500人の乗客の命を守るため、109を走行させ続ける。
犯人達は、米ドル500万ドルを要求し、巧妙な作戦により現金の受け渡しが行われるが、
犯人逮捕を急ぐ警察によって、犯人グループの一人がバイクで逃走中に事故死してしまう。
首謀者のひとりも脚を撃たれ、それでも計画は実行されるが・・・


まだまだこんな素晴らしい日本映画があったなんて!まさに息を飲むパニック・サスペンス!!!
会社で鉄道記事を読んでるからってワケじゃないけど、パニックものは好きなジャンルなので。
きっと、新幹線」て響きが今より新鮮で未来的だったんだろうね。「ATC」自動列車制御装置も大きなミソ。

ATC(Automatic Train Control):鉄道において安全な運転をするための自動制御装置。列車の速度とブレーキの制御を自動化した装置のこと。日本の鉄道では、新幹線をはじめ、山手線や地下鉄などの路線で導入されている。
つまり犯人は、衝突を避けるために、なにか異常があると自動で列車を止めてくれるシステムを逆手にとったというわけ。

爆弾を仕掛けた犯人はなんと・・・健さんです。絶対なにか深いワケがあるんだ、きっとそーだ。
対するは運転指令長役で責任感の塊みたいな宇津井健。健健。
アクションスター・チバさんは今作では運転士として見事な心理演技を見せる(熱いぜっ

犯人の一味が爆弾を仕掛けて、乗客がそれぞれ乗り込む、タイトルが出るまでが長い長い!(15分はあったかも
しかも犯人グループの住所が東池袋、西池袋、志村三丁目ってなんだかとっても親しみが湧いてきました(いやいや
一番怖いのはなにより乗客の集団パニックかも。とくに関西弁でまくしたてるとド迫力!
列車内では急に産気づいた妊婦の出産シーンや、犯人たちのそれぞれの人間ドラマもじっくりと見せる。

こんな映画を観て真似をするバカが出るんじゃないか?て心配になるくらい緻密な犯行計画だけど、
「どんなにカンペキと思える計画でも、実行には必ず計画通りに運ばない出来事が起こる」ってゆったのは誰だったっけ?
少なくとも映画は「勧善懲悪」が大前提だから、健さんはいつか失敗してしまうんだろう。でもいつ、どこで?!?
そんな意味でもラストまで目が離せない。


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『地球へ…』劇場版(1980)

2009-07-04 00:41:18 | 映画
『地球へ…』劇場版(1980)
監督・脚本:恩地日出夫 原作:竹宮恵子
出演:井上純一、沖雅也、秋吉久美子、志垣太郎、薬師丸ひろ子 ほか

trailer

ついに観れた劇場版!ちゃんとDVD化されてた。
絵的には年齢的にもこちらのほうが馴染み深い、時代が反映されてますw
声優のチョイスもかなり異色な感じ。ジョミーが井上純一ってゆうのがまずビックリ(言われないと分からない)だし、
フィシスの秋吉久美子は、なんだか声がこもっててあまりアニメ向きではないような。。
マツカ役の薬師丸ひろ子にいたっては、まだ『セーラー服と機関銃』で大ブレイクする前の16歳当時の仕事だけに声に幼さが残ってて、聴けばすぐ彼女だと分かるw
聴いてすぐ分かる声の持ち主ってゆうのは役者的にそれだけ貴重な個性があるってことだろうけど、アニメにはどぅーなんだろ?

やっぱり順番的にテレビアニメから入ってよかった。
今作を先に観てたら壮大な話を2時間におさめたために飛躍が多い分、それぞれの細かい心情が伝わりにくい。
友だちが「劇場版で大まかなストーリーがつかめて、細部はテレビアニメのほうが分かりやすい」ってゆってた通り。
あとは原作を読むだけ。きっと最初に原作を読んでたら、もっと自分の中でのキャラが固定されてアニメに違和感を感じたかもだし。
今の流れで読めば、ストーリーが頭に入ってる分、より作品の持つ奥深いテーマに酔えそう。

テレビアニメと劇場版の違いもけっこうあった。
トゥニィがなんとジョミーとカリナの子ども!!!「産んでくれるかい?」て爽やかに聞こえるけどかなり大胆なセリフだよね?w
「ソルジャーはカリナよりフィシスが好きなんだよ」なんてゆわれてたり、
そのフィシスの卵子でキースが生まれた「母」的存在に描かれてたり、
ミュウとの戦争で負けを認めたキース(!)がジョミーと地底に落ちて、
グランドマザー(声がメーテルw)のさらに上層の地球自体のコンピュータプログラムに出会ったり。
ブルーのイヤマフみたいなのが、実は補聴器だと判明(そーだったんだ~
いろいろ新たに見えてきた部分も多くて、これはこれで楽しめた。

特典は、アートギャラリー/特報/予告篇。
テーマ曲がダ・カーポってゆうのも時代を感じさせる。
グループ名しか聞いたことなかったけど、まだまだ現役バリバリってスゴイ!


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