メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『あさきゆめみし』(11~13巻)

2009-07-25 23:28:26 | マンガ&アニメ
『あさきゆめみし』(11~13巻:全13巻) 大和和紀:作(講談社コミックスミミ)
全13巻のうち光源氏の晩年が最後まで描かれているのかと思ってたので、10巻で紫の上共々あっけなく逝ってしまったのには驚いた/涙
11巻からは「宇治十帖 編1」として息子や孫の代の話に代わる。

<あらすじ>
光源氏の妻たちが里などへ帰って後、六条院は夕霧(右大臣)とその縁の者らが守っていた。
紫の上と桜をめでる約束をした匂の宮は、光源氏に憧れて同じ人生を歩みたいと強く望む。
匂の宮とともに成人し、なにかと張り合う仲のは、自分の出生に疑問を持ち沈む日々の中、
遠い縁の八の宮を訪ねて宇治へ行き、2人の美しい姉妹を見つける(姉・大君、妹・中の君)
そしてそこの老女しか知らない自分の出生の秘密を知ってようやく自分を取り戻す。

中の君は匂の宮の妻となり男子をもうけるが、大君は薫の熱愛を受けながらも若くして亡くなってしまう(これも物の怪の仕業
その後、匂の宮は夕霧の娘・六の宮、薫は帝の娘・三の宮の縁談をそれぞれ受ける(政略結婚
いつまでも大君を偲ぶ薫に、中の君は父が最愛の母亡き後にもうけた娘(浮船)がいて、
認知もされないまま田舎暮らしをしていて、大君にうり二つだと話すと、薫は再び宇治に通いだす。
女好きの匂の宮も身分をおして通い、静かで深い薫の愛と、激しく熱い匂の宮の愛の狭間で苦しむ浮船は、
とうとうある夜、荒れる宇治川へと身を投げてしまう
亡骸もないまま1周忌を迎える頃、浮船を助けたという高僧の話を聞き、慌てて文を出すが、
世をはかなんだ浮船はすでに出家した後だった。。

嘆く浮船のもとに現れた源氏の言葉は、
「人はみなただひとりなのだ。ただひとりで生まれ、ただひとりで死んでゆく。
 それだけのはかない命だからこそ、人は生きとし生けるものを愛し、また愛されてその生を善きものとできる。
 だから、ただひとりとして生きなさい。何物からも、だれからも自由になりなさい。
 そうしてすべてのものからとき放たれて、より広やかな、より豊かな愛の中に生きることができるのだから」

またその高僧の言葉は、
「流転三界中 恩愛不能断 棄恩入無為 真実報恩者」
(三界(欲界・色界・無色界)に流転して、恩愛は断つことがきないが、恩を捨てて無為に入るのが真実の報恩である)

そしてラスト、浮船の言葉、
「わたしはもう嘆いたり恐れたりはしない。わたしにはわかっている。
 今は濃い霧に包まれているこの流れが、やがては晴れやかな空の下に出るように、
 川は流れ、走り、そしてわたしもまたすべての川の行き着く先にたどりつけるだろう。
 走り去る流れが、いつか光に満ちた大海に注ぐごとくに。。」


宇治十帖 完


田舎で育った深窓のお姫さまが最高の2人の恋人を持ちながら嘆いてばかりいるのは
あんまりつまらないのでは?とも思ったが、どのみちこの先も男女の仲は同じ修羅場の繰り返しかと思えば
出家して、一歩悟り、静かな庵で修行の暮らしを選んだ心は正しかったのかもしれない。

さて。とうとう全13巻読み終えてしまった。
これが昔も今も人々の心を捕らえて魅了しつづける源氏物語か。なるほど。
題材だけに今作のほかにもたくさんマンガ化されているようだが、ざっと見たかぎり、
やっぱり最初に出会ってハマった絵が1番に思える。

それにしてもこうゆう古典を読んで、もしこの通りだとすれば、平安時代の高貴な人たちは、
みな毎日、毎秒、恋しい人を想っては「袖を濡らして泣いてばかりいる変な人たちみたいだw
しかも、このマンガに描かれる現代人とは真逆な容姿が美しいとされてたんだよね?
ふくよかな体型で、瓜みたいな顔に、切れ長の細い目、背も平均的にミニミニサイズだったろうし、おまけに既婚者はみな歯が真っ黒だとか・・・
時代や国によって美しさの基準もまったく違うものなのだねぇ
そんな人たちの恋愛をちょっと想像してみたら、なんだか笑ってしまうかもw


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『赤いサソリの美女』(1979)

2009-07-25 17:27:38 | ドラマ
『赤いサソリの美女』
監督:井上梅次 原作:江戸川乱歩「幼虫」
出演:天知茂、荒井注、宇津宮雅代、永島暎子、入川保則、速水亮、野平ゆき、三崎奈美、五十嵐めぐみ、本郷直樹、柏原貴 ほか
放送:昭和54(1979)年6月9日、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」

江戸川乱歩シリーズで探したらこないだみたいな劇場版は少なくてドラマばかりだった。
昭和のドラマは今となっては真剣に見るにはあまりにも笑ってしまうような演出効果が多い。
それを覚悟(または期待)していないとビックリするが、低予算のB級映画と思えば
ツッコミどころ満載で、これはこれで楽しい趣があるw
大人向けってことでやたらと女優のヌードシーンサービスも多いし。
よってあまり名の知れてない女優さんが多い中で、永島暎子さんが出てたのは嬉しいv

story
映画の主役女優を決める美女コンテストで優勝したのは、主演男優・吉野圭一郎の愛人だと噂される春川月子。
「最初から仕組まれていたのよ!」この役を本気で狙っていた相川珠子とその義姉・櫻井品子はくやしがる。
英語教師・殿村京子は映画撮影現場で主役2人の殺人予告をつぶやく謎の男を目撃。
興味本位で予告現場に見に行くと、吉野と春川がナイフで切りつけられていた。
現場には血のついたマネキンが不気味に置かれ、別の場所のショーウインドウには2人の死体が飾られていた。
代役が回ってきた珠子と婚約者・今村もまた狙われ、胴体から真っ二つに裂かれて煙突の上に置かれていた。
鍵となるのは血で描かれたサソリの絵と、230円のコイン、そして昔、妖虫博士と呼ばれた匹田博士と、
初夜に夫に逃げられたことを恨んで自殺した一人娘、そして助手で令嬢に惚れていた狩野五郎という男。
明智自身、地下室に閉じ込められたり、食事に砒素を入れられたりして危険を冒しつつ、真犯人に迫る!


「わたしは読唇術が出来るの」てゆうセリフからして、「ええ゛っ?!」て思うよね、明智でなくてもw
サソリが思いっきりオモチャで、ヒモで引っ張られるように「シャーシャー」て効果音とともに
まるで訓練でもされてるかのようにまっすぐに標的に向かってくるシーンもスゴイ。
で、そのサソリに刺されて呼ばれた医者が言う「これは危険だっ!」て棒読みのセリフはもっとスゴイ。

小林少年が今作ではすっかり好青年な助手として、文代さん(たしか小説では明智の妻では?)とともに調査してたり、
波越警部役の荒井注が、金田一耕助シリーズの「よぉーし、わかった!」で有名な等々力警部みたいなオマヌケっぷりだったり(あんないい加減な刑事はいない
江戸川乱歩は小説もドラマもどこかお茶目にヌケてるところもまた魅力。

金田一耕助のドラマシリーズも同じコーナーにたくさんあったけど、そっちはどうかな???
チャレンジしてみる価値ありかも


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花畑牧場 生キャラメル

2009-07-25 09:40:21 | 日記
こないだの3連休中に北海道に行ってきたと、部長がさりげなく皆の席に置いていったのは・・・
噂に名高い「花畑牧場 生キャラメル」!!!しかも1人1箱(12粒入り)!!!
この人気商品を一体どぅーやって大量に買えたのか気になるが、そんなに親しい間柄でもないので聞けず
早くから並んだとしても買えない人もいるだろうし、ましてや1人何個までって制約もあるのでは???

で食べてみた感想。舌の上に乗せた瞬間、甘さより先に脂の香りを感じたのはわたしだけ?
常温だとそのままでも溶けそうな勢いで、その脂の香りも強く感じられたから冷やしておいた。
ふつうのキャラメルの水あめからくる粘り?がなく、舌の上で本当にすぐ溶けてしまう。
素朴な材料を使って、手作りしたお菓子の美味しさが伝わってくるお味でした~
賞味期限も8/14までと、市販の飴よりずっと短いのもうなづける「生」ならでは。

通販での取り扱いは以前見た時はたしか、「次のご予約は○時からです」て細かく時間割まであった記憶があったけど、もうすでに生産が追いつかずに中止になってた/驚
都内でも原宿や渋谷に直営店があるらしいが、こちらはすぐに手に入るんだろうか???
軽井沢にも直営店があるんだ!知らなかった/驚×3000
まったく思いもかけずステキなお土産をいただきました~シアワセ~♪♪♪


木曜は、足立の花火大会があったみたいで、ウチのほうまで音が聞こえてきた/驚
今日は隅田川かな。近所のわんこがまた怖がって吠えるかも/苦笑


『聖☆おにいさん』
TSUYATAで見かけて見本を読んだらかなり笑えるw


オダイバ合衆国めざましライブに真心
・会場:オダイバ合衆国HAPPYスタジアム
・入場料:オダイバランドにご入場いただくには「お台場合衆国」の1DAYパスポート(一般¥1,500 小中学生¥1,300 未就学児無料)が必要となります。
・参加方法:当日朝10:00より、オダイバランド ウエストゲートにて整理券を配布いたします。
(オダイバランドウエストゲートは、ゆりかもめ「船の科学館駅」側です。)
(ゆりかもめ側 船の科学館駅/徒歩1分 りんかい線 東京テレポート駅徒歩/12分) 
整理券をお持ちの方から優先的に、会場「オダイバ合衆国HAPPYスタジアム 」内にご案内いたします。

真心見たいが、朝10時から並んで、スタートは夕方でしょ?しかもサイトで見たら30分ほど?
諦めるか・・・

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『世界の車窓から 世界一周鉄道の旅(3)』

2009-07-25 09:08:58 | 映画
『世界の車窓から 世界一周鉄道の旅(3)ユーラシア大陸』
ナレーター:石丸謙二郎 音楽:溝口 肇

通ってる図書館にはCDやVHS資料のコーナーもあって、レンタル屋にはみかけないようなジャンルが揃ってたりするからあなどれない。
急に鉄道に興味を持ちはじめたこともあって、借りたのはあの有名な長寿番組「世界の車窓から」
1987年6月1日から放送されている番組と番組の間の数分間に流れる異国の風景と人々の自然な姿。

(3)は、「ドイツメルヘン街道・古城街道、東欧の旅」とのことで、以下の国々がまとめてある。
【収録内容】
 01:フランクフルト~ハーメルン~ブレーメン(ドイツメルヘン街道)
 02:フランクフルト~ハイデルベルク~ニュルンベルク~フュッセン/ニュルンベルク~プラハ(ドイツ古城街道、チェコ)
 03:プラハ~ブラチスラヴァ(チェコ、スロヴァキア)
 04:ブダペスト~トカイ(ハンガリー)
 05:ブカレスト~マンガリア(ルーマニア)
 06:ベオグラード~ソフィア~イスタンブール(ユーゴスラビア、ブルガリア、トルコ)

まず、ドイツの緑が鮮やかなこと!!!絵の具でもこれだけの色は出ないんじゃないかってくらい。
一面の黄色いタンポポ、滔滔と流れる運河、自然に溶け込んだ家並み。
毎日の通勤がこんな電車だったら、どんなに幸せかなあ!

ノイシュバンシュタイン城ほかの観光名所、その土地の有名人(主にクラシック作曲家や、グリム兄弟やゲーテなどの作家)を紹介。
こうして改めて見ると、意外と駅を降りたショットも多いんだな(空撮まである!
一体何人くらいのスタッフでどんな風に撮影しているのか裏事情も気になったり。
カメラを向けられると大抵は恥ずかしく微笑んだり、親の影に隠れる子どもの表情とかも可愛い。
やさしいBGM音楽も車窓からの景色を彩って、けして邪魔しない音楽ばかり。

ああ、こうゆうのを見るとまた旅行に行きたくなるけど、もう飛行機で何時間もって耐えられない
VHS資料の貸し出しは1点ずつなので、こちらもいろいろ借りてみようv

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