『雲のむこう、約束の場所』(2004)
原作・脚本・監督:新海誠 キャラクターデザイン・総作画監督:田澤潮、
美術:丹治匠・新海誠 音楽:天門
声の出演:吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香、石塚運昇、井上和彦、水野理紗 ほか
※「アニメまとめ」カテゴリー参照
「わたしだけが、ぼくだけが、世界にひとりきり とり残されている、そんな気がした」
▼trailer
日本のアニメ映画は実写に劣らない、むしろ超えるほどの感動を与えるクオリティと力があるなあ。
『銀河鉄道の夜』を観た時の郷愁感、『ナウシカ』を観た時の壮大なテーマ感、
『時をかける少女』を観た時の異次元世界感がよみがえってきた。
SFであっても人間のあったかみがあって、現実のようでもあり、夢のようでもある。
正直、「平行宇宙」とか、日本が南北に分かれてたりとか、時代設定などの詳細が語られないだけに
ついていけない単語もたくさんあったけど、中学最後の夏の甘酸っぱい恋の思い出や、
純粋で、透明な、誰にでも1つはココロのどこかに大事にしまっていそうな部分にリンクする感動がのこる。
▼story
戦後、南北に分かれた日本。ユニオンに支配された蝦夷には、遠くは東京からでも見えるほどの高いタワーがそびえ立っている。
中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は、夏休みの間、部品工場でバイトをしながら密かにヴェラシーラ(白い翼の意)と名付けた飛行機を製作し、その飛行機で塔の向こうの世界を見ようと夢を見ていた。
同級生の沢渡佐由理に憧れていた2人はふとその夢を話してしまい、夏休みに彼女に飛行機を見せ、
いつか一緒に塔まで飛ぼうと約束をする。
それから3年後。約束した日から沢渡は突然姿を消し、2人は飛行機製作を止めてしまった。
拓也は塔と平行宇宙の関係を研究するチームで活躍する一方、浩紀は東京で無為に過ごしていた。
沢渡が3年間謎の眠りに落ち、塔と平行宇宙ともつながっていると分かり、2人は再会する。
部品工場の岡部は実はテロ組織のリーダーで、拓也はその活動に関わっていた。
沢渡は1人きりで別次元にいて夢を見続けている。時々浩紀ともつながることから、
浩紀はあの日の約束を果たせば、沢渡が目を覚ますのではないかと思い、飛行機を飛ばすことを決意。
浩紀は沢渡を乗せて塔へ向かい、蝦夷の大地を滑空する。。
吉岡秀隆がからんでる仕事をチェックしていてアニメの声優にも挑戦してると知って借りてみた。
近所のビデオ屋のスタッフが書いたと思われるポップには、ひとしきり作品を褒めた最後に
「一つだけ欲を言えば、吉岡秀隆の声じゃないほうがよかった」と書いてあった
それを確かめるためにも余計観たくなったワケだけど、全然違和感はなかったけどなあ。
たしかに彼の声質や朴訥な喋り方にはクセがあって、アニメに自分なりの先入観がある人なんかには邪魔かもだけど。
それにしても、どんだけ北海道にからむんだ、この人はw
拓也の声は萩原聖人。けっこういろいろな作品で共演してる縁のある2人。フシギ。
少年の夢や冒険はいつも、その成功を待ち、共に喜んでくれる女性の存在によって完成する。
幼い頃の絶対的な孤独感、焦燥感が根底にあって、わたしたちはそこに共鳴して感動するのかもしれない。
優しい音楽とともに、いつまでもこの優しい郷愁感に浸っていたい余韻が残った。
新海誠が脚光を浴びるきっかけになった「ほしのこえ」も観てみたい。
原作・脚本・監督:新海誠 キャラクターデザイン・総作画監督:田澤潮、
美術:丹治匠・新海誠 音楽:天門
声の出演:吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香、石塚運昇、井上和彦、水野理紗 ほか
※「アニメまとめ」カテゴリー参照
「わたしだけが、ぼくだけが、世界にひとりきり とり残されている、そんな気がした」
▼trailer
日本のアニメ映画は実写に劣らない、むしろ超えるほどの感動を与えるクオリティと力があるなあ。
『銀河鉄道の夜』を観た時の郷愁感、『ナウシカ』を観た時の壮大なテーマ感、
『時をかける少女』を観た時の異次元世界感がよみがえってきた。
SFであっても人間のあったかみがあって、現実のようでもあり、夢のようでもある。
正直、「平行宇宙」とか、日本が南北に分かれてたりとか、時代設定などの詳細が語られないだけに
ついていけない単語もたくさんあったけど、中学最後の夏の甘酸っぱい恋の思い出や、
純粋で、透明な、誰にでも1つはココロのどこかに大事にしまっていそうな部分にリンクする感動がのこる。
▼story
戦後、南北に分かれた日本。ユニオンに支配された蝦夷には、遠くは東京からでも見えるほどの高いタワーがそびえ立っている。
中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は、夏休みの間、部品工場でバイトをしながら密かにヴェラシーラ(白い翼の意)と名付けた飛行機を製作し、その飛行機で塔の向こうの世界を見ようと夢を見ていた。
同級生の沢渡佐由理に憧れていた2人はふとその夢を話してしまい、夏休みに彼女に飛行機を見せ、
いつか一緒に塔まで飛ぼうと約束をする。
それから3年後。約束した日から沢渡は突然姿を消し、2人は飛行機製作を止めてしまった。
拓也は塔と平行宇宙の関係を研究するチームで活躍する一方、浩紀は東京で無為に過ごしていた。
沢渡が3年間謎の眠りに落ち、塔と平行宇宙ともつながっていると分かり、2人は再会する。
部品工場の岡部は実はテロ組織のリーダーで、拓也はその活動に関わっていた。
沢渡は1人きりで別次元にいて夢を見続けている。時々浩紀ともつながることから、
浩紀はあの日の約束を果たせば、沢渡が目を覚ますのではないかと思い、飛行機を飛ばすことを決意。
浩紀は沢渡を乗せて塔へ向かい、蝦夷の大地を滑空する。。
吉岡秀隆がからんでる仕事をチェックしていてアニメの声優にも挑戦してると知って借りてみた。
近所のビデオ屋のスタッフが書いたと思われるポップには、ひとしきり作品を褒めた最後に
「一つだけ欲を言えば、吉岡秀隆の声じゃないほうがよかった」と書いてあった
それを確かめるためにも余計観たくなったワケだけど、全然違和感はなかったけどなあ。
たしかに彼の声質や朴訥な喋り方にはクセがあって、アニメに自分なりの先入観がある人なんかには邪魔かもだけど。
それにしても、どんだけ北海道にからむんだ、この人はw
拓也の声は萩原聖人。けっこういろいろな作品で共演してる縁のある2人。フシギ。
少年の夢や冒険はいつも、その成功を待ち、共に喜んでくれる女性の存在によって完成する。
幼い頃の絶対的な孤独感、焦燥感が根底にあって、わたしたちはそこに共鳴して感動するのかもしれない。
優しい音楽とともに、いつまでもこの優しい郷愁感に浸っていたい余韻が残った。
新海誠が脚光を浴びるきっかけになった「ほしのこえ」も観てみたい。