『遙かなる山の呼び声』(1980)
原作:山田洋次
出演:高倉健、倍賞千恵子、吉岡秀隆、渥美清、武田鉄矢、ハナ肇、畑正憲 ほか
北海道東部の中標津町が舞台。『シェーン』のテーマ曲タイトルを邦題にしているて、
ストーリーもそこから着想を得ているとのこと。「家族」「故郷」につづく民子三部作の第三作。
健さんかっちょよすぎ! 北の大地で牛の世話をしていても似合う!でも、やっぱりワケアリなんだ
ガッシリした身体で牧草を積み上げたり、馬を颯爽と走らせたり、そして余計なことは喋らない。。(ぽっ
▼story
夫を病気で亡くしてから女手ひとつで一人息子・武志を育てている民子のもとに、
ある嵐の晩フラっとやってきた田島。馬小屋に一晩泊まるが、牛のお産を手伝ってもらう。
それから半年が過ぎた夏。再び民子の元を訪ねた田島は「安くていいからここで働かせて欲しい」と頼む。
力仕事の多い牧場を手伝ってもらい、ギックリ腰で入院していた間も武志の面倒をよくみてくれて、
すっかりなついてしまっている様子を見て、長く居てほしいと伝える。
草競馬で優勝した興奮も覚めやらぬ夜、警官に尾行されていることに気づいた田島は突然旅に出ると言う。
大きな借金を作って命を絶った女房の通夜に酔って現れた借金取りを殺してしまった罪で追われていたのだ。
網走に送られる列車に乗る民子。牧場を売って引越し、田島を待つ決心をしたことを伝える。
『シェーン』てこんな話だったっけ? それを意識しないで観れたらもっとよかったかも。
途中、従兄弟役で武田鉄矢、獣医役で畑さん!、牛に人工授精する役で渥美清まで出てきて笑える。
「いい話」の中にもこうゆうユーモアを入れたがる人なんだな山田洋次監督って。
吉岡秀隆は『北の国から』が始まるちょい前で同じ北海道が舞台だけど、
子役ながらにちゃんと演じ分けてることが分かるからすごい。
ラスト「シェーン!」の代わりに「おじさあーーーーん!」て叫んで追いかけるシーンは
お約束てわかっていてもじぃーんとくる
欧米なら女から好意をストレートに言うシーンも自然に見えるけど、この頃の邦画ではそうはいかない。
去るという田島の言葉にショックを受けた民子が、震える手でポットにお湯を入れる演出などが素晴らしい。
今作で健さんは博多出身の役柄だが男泣きをするシーンがある。
こないだ見たTVで笠智衆さんが監督から「泣いてほしい」と演出指示を出された際に
「九州の男は、どんなことがあろうと泣かんのです」と言い張り、
「それでも泣くことで老後の孤独の大きさを表現したい」とお願いして泣いてもらったというエピソードを思い出した。
原作:山田洋次
出演:高倉健、倍賞千恵子、吉岡秀隆、渥美清、武田鉄矢、ハナ肇、畑正憲 ほか
北海道東部の中標津町が舞台。『シェーン』のテーマ曲タイトルを邦題にしているて、
ストーリーもそこから着想を得ているとのこと。「家族」「故郷」につづく民子三部作の第三作。
健さんかっちょよすぎ! 北の大地で牛の世話をしていても似合う!でも、やっぱりワケアリなんだ
ガッシリした身体で牧草を積み上げたり、馬を颯爽と走らせたり、そして余計なことは喋らない。。(ぽっ
▼story
夫を病気で亡くしてから女手ひとつで一人息子・武志を育てている民子のもとに、
ある嵐の晩フラっとやってきた田島。馬小屋に一晩泊まるが、牛のお産を手伝ってもらう。
それから半年が過ぎた夏。再び民子の元を訪ねた田島は「安くていいからここで働かせて欲しい」と頼む。
力仕事の多い牧場を手伝ってもらい、ギックリ腰で入院していた間も武志の面倒をよくみてくれて、
すっかりなついてしまっている様子を見て、長く居てほしいと伝える。
草競馬で優勝した興奮も覚めやらぬ夜、警官に尾行されていることに気づいた田島は突然旅に出ると言う。
大きな借金を作って命を絶った女房の通夜に酔って現れた借金取りを殺してしまった罪で追われていたのだ。
網走に送られる列車に乗る民子。牧場を売って引越し、田島を待つ決心をしたことを伝える。
『シェーン』てこんな話だったっけ? それを意識しないで観れたらもっとよかったかも。
途中、従兄弟役で武田鉄矢、獣医役で畑さん!、牛に人工授精する役で渥美清まで出てきて笑える。
「いい話」の中にもこうゆうユーモアを入れたがる人なんだな山田洋次監督って。
吉岡秀隆は『北の国から』が始まるちょい前で同じ北海道が舞台だけど、
子役ながらにちゃんと演じ分けてることが分かるからすごい。
ラスト「シェーン!」の代わりに「おじさあーーーーん!」て叫んで追いかけるシーンは
お約束てわかっていてもじぃーんとくる
欧米なら女から好意をストレートに言うシーンも自然に見えるけど、この頃の邦画ではそうはいかない。
去るという田島の言葉にショックを受けた民子が、震える手でポットにお湯を入れる演出などが素晴らしい。
今作で健さんは博多出身の役柄だが男泣きをするシーンがある。
こないだ見たTVで笠智衆さんが監督から「泣いてほしい」と演出指示を出された際に
「九州の男は、どんなことがあろうと泣かんのです」と言い張り、
「それでも泣くことで老後の孤独の大きさを表現したい」とお願いして泣いてもらったというエピソードを思い出した。