メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ぼくとママの黄色い自転車』(2008)

2011-05-24 19:58:58 | 映画
『ぼくとママの黄色い自転車』(2008)
監督:河野圭太 原作:新堂冬樹『僕の行く道』(双葉社)
出演:武井証、阿部サダヲ、鈴木京香、西田尚美、甲本雅裕、ほっしゃん。、柄本明、鈴木砂羽、宮田早苗、市毛良枝 ほか

trailer

阿部サダヲ主演てことで、公開当時のチラシを見た時から気になってはいたんだけど、
こないだどこかで予告編を観て、やっぱり借りてみたv
“ 「涙でページがめくれませんでした」という読者が続出した、親子愛溢れるハートフルストーリー。”てゆううたい文句通り、ひさびさ号泣
文部科学省選定(少年向、家庭向)だけあって、子役も「一生懸命演技してる」感が出てて、
周りをベテラン勢がしっかりと固め、母子の愛情物語をキチンと描いている。

story
パリでデザイナーの勉強をしているママと文通している大志は、パパの仕事場にあった手紙や、
ママの友だちの家にあったパリでママと一緒に映ってる昔の写真などから、なんとなく変だと思い、
手紙にあった住所から、ママはほんとは小豆島にいるのかも?と思い、横浜の自宅から会いに行こうと決心する。

新幹線に乗るつもりが、愛犬アンを連れているせいで駅員に呼び止められて逃げ、
偶然見つけた「岡山運送」と書かれたトラックの荷台に乗り込むが、
運転手のカップルがケンカして、カノジョがトラックを暴走させ、大志は見つかってしまう。
「本当に好きなら、ついてしまうウソだってあるんだと思うよ」と大志。

大阪では、警官に呼び止められてしまったところを少女が助けてくれて、食堂を営む自宅に泊めてもらう。
少女は、父親が他に家庭を持っていることを話し、「大志の母親も会いたくないはずだ」と言って2人はケンカになるが、「好きなら手紙は書かないもんね」と仲直り。

台風の岡山。小豆島行きの船は欠航になり、雨宿りしていた大志は熱を出してしまう。
海に飛び込もうとしていたおじいさんを吠えて呼ぶアン。おじいさんの家に泊めてもらって大志の熱は下がった。
妻を亡くし、息子と折り合いが悪く、孫にも会えずに悲観したおじいさんは、自殺を考えていたのだったが、
「あんなに心配してくれてるんだから、死んじゃダメだよ!」と懇願する大志に、おじいさんも思いとどまる。

小豆島に経つ日、おじいさんは「2つのことを約束してくれ。1つは母親に会えなくても強い大志でいること。2つ目は、お父さんのウソを許してあげること」
大志は、手紙に入っていた写真にある観光スポットに、自分も一度来た覚えがあることを思い出す・・・


新幹線に乗らず、トラック、ヒッチハイク、自転車で少年が岡山までたった2、3日で
たどり着けるものだろうか?と若干フシギな部分はあるけど、
子どもの純粋で真っ直ぐな情熱と元気があれば、なんでも可能かもと、細かいことは気にしないことにした

鈴木京香は、『アイリス』(監督リチャード・エアー、2001年)という映画が好きで、役作りの参考にしたという。
調べたら、ケイト・ウィンスレットが出演しているみたいだから、そちらも観てみたいv

とにかくジャックラッセルテリアのアンが可愛い!
母子のストーリーだけでは煮詰まってしまうところを、
まだ子どものようなやんちゃさが残るわんこの仕草が加わることで、ほのぼのと楽しめる作品に仕上がっている。

オシャレな横浜からスタートして、人情の町・大阪、そして小豆島の豊かな自然に到るまで、
それぞれの素晴らしい土地を旅するロードムーヴィとしても楽しめる1作。


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『戦争と日本近代美術』@板橋区立美術館

2011-05-24 16:28:10 | アート&イベント
『戦争と日本近代美術 特集展示 末松正樹とペルピニャン』@板橋区立美術館
午前中は寒々とした雨で、午後から晴れる予報だったから、無料の展覧会に出掛けてみた。
ほかにお客さんが誰もいなくて、貸し切り状態/驚
シュールレアリスムが日本人画家に影響を与えた1940年頃の、ダリみたいな画風を取り入れた絵画を展示。
戦時中は、政治との関係も疑われて制作に制限を受けた。「当たり前のことが出来ない時代だった」という。

末松正樹さんは群像を何度も繰り返し描いている。後年は鮮やかな点描でキレイ。
新海覚雄「貯蓄報国」は、軍事費に貢献するため、国民が銀行に金を預けている様子を描いて評価された。
戦争を生々しく描いた池田龍雄「僕らを傷つけたもの―1945年の記憶」は、
醜く歪んで青ざめた肢体、防火用水や戦闘機などが描かれていて、迫力に飲まれる。
画家にとっても苦しく厳しい時代を切り取った、よい展覧会だった。なんで人がいないんだろ???


赤塚諏訪神社
「赤塚城主千葉自胤が信州諏訪大社の分霊を勧請してここに祀り、赤塚城の鬼門除けにした」とのこと。
国重要無形文化財に指定されている「田遊び」
(旧正月にその年の五穀豊穣と子孫繁栄を祈願し神に奉納する行事)が行われる。
ケータイの地図を見ながらだと随分迷ったが、それほど複雑な場所じゃなかった
銀杏の巨木が2本あって、すごく立派!けど、1本は割れが激しくて補強されてた。
富士塚があるはずだったが、すっかり忘れてた。。


浅間神社
住宅の隣りにひっそりと寂れた鳥居と祠が並んでいた。どこか忘れられている風情がある。
急な斜面を登った頂上にミニミニの祠があり、富士塚同様、道の途中にいくつも碑があった。


北野神社
赤塚諏訪神社同様「田遊び」が毎年2月に奉納されている。
こちらは日当たりのよい、こざっぱりした明るい雰囲気。
あ、ここにも富士塚があるのか、ここいらは多いな(また見忘れたけど
参道の周囲ぐるりと小さな祠が並んでいて、いろんな神社の名前が書いてあった。
近所の小学校の子どもたちが下校する時間になって、手水舎で遊んでいたら、
社務所の男性がやってきて、「これはイタズラしちゃいけないんだぞ!」とたしなめてた


予報通り、スッキリ晴れて、気持ちもすっきりする
その他の写真は、フォト一覧でどうぞ♪

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