メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

登録4回目

2011-05-23 19:40:10 | 日記
編集アシの仕事でエントリーした会社に登録しに行ってきた。
担当者の方が気さくでとっても話しやすかったが、
取引先企業名などがいちいち大企業ばかりで、かえって萎縮した
よく「有名な大企業の超高層ビルでのお仕事♪」なんて広告が多いけど、
わたしは印刷会社にありがちな年季の入った3階建てぐらいのビルが好きです
埋立地の高層ビルなんて、またパニックになりそう

派遣期間が長くても3年以下なのが、「長くいられない理由でも?」て気にしてたみたいだが、
わたしの感覚だと逆に派遣で3年以上の長期のほうが難しいような気がするんだけどな。
相手先企業に職歴を送るので、結果待ち。

昼ごろ1件紹介があって、銀行系のデータ入力だったから、時間や場所、給与などの条件的にはよかったが断った。
夕方にもう1件紹介があって、なんとっ!13年ほど前に派遣で就業していた会社での校正業務!驚×5000
前回、経営縮小のために更新されなかった理由をゆって、「同じ場所に抵抗はないですか?」と念を押されたw
以前の社員やスタッフさんは、果たしてどれだけ残っているんでしょうねえ。
まあ、仕事があるならお願いしたい気持ちがあるから、それも相手先に打診してもらって返事待ち。

ほんとは先週の雑誌校正の結果を待っているんだけどなあ・・・


天気がよければ、近所にある大きな公園まで歩いていきたかったけど、
雨&風、そしてヤル気なしな疲れが残ってたから、そのまま真っ直ぐ帰ってきた。
時間も遅かったし、月曜だと施設ものは閉まってるしね。

昨日、長袖と半そでを入れ替えて、夏物を出したばかりなのに、
また寒くなっちゃって、もう梅雨なのか???


三谷幸喜、小林聡美夫妻が離婚
なにげにビックリ。いい感じの組み合わせだと思ってたんだけど。



今日聴いていたのは、こんな曲。

Que Sera Sera/Sly & The Family Stone

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『水木しげるのラバウル戦記』

2011-05-23 19:08:49 | 
『水木しげるのラバウル戦記』水木しげる/著(筑摩書房)

冒頭で作者が書いているとおり、本書は3部で構成されていて、「最初の部分の絵は、昭和24年から26年ごろに、発表するあてもなく描いた」もので、生活費のために本気で働かざるを得なくなり、中断している。
「続きの部分は、昭和60年に出した『娘に語るお父さんの戦記・絵本版』のために描いた絵を収録」
「第3の部分は、終戦と同時に移動させられたトーマという所で描いたスケッチである。藁半紙に、鉛筆と慰問袋の中にあったクレヨンを使って描いた」とある。

なので、最初はモノクロで上半分が絵、下半分が最近になって絵を見ながらつけた説明文という形で、小学生の頃に書いた夏休みの日記みたいな体裁。
途中から色がつき、中盤には水木さん特有のマンガ調にガラっと変わる。
ラストのスケッチがなんといっても最も生々しい現地の様子が感じとれる。

水木さんが言う「土人」という言葉は、今では差別用語となっているが、本人がゆうとおり、
まさに土と共に暮らす人々という意味で、逆に尊敬の意味として使っている。

ラバウルに向けて出航の際、仲間がしきりに悲観していたり、激戦地に向かう際に、
上司が「椰子の実がたくさん生えてて天国みたいだぞ!」と天国説を唱えるのだが、
明日生きているかも分からない状況で、無意味に古兵からビンタを食らう毎日の中で、
たとえウソでも希望を与える言葉のほうが、どれほど力が湧いたかとゆっている文章が胸に響いた。

作者は当時20歳前後の若者。毎日、毎日、食うや食わずで使役にこき使われ、ビンタを食らっても、
ムリがきいて、なぜだか「明日にはいいことがあるはずだ」と思えたのも、ひとえに若さゆえ。
「若いって素晴らしいことだ」という言葉にも実感が込もっている。
辛く苦しいはずの戦地での生活も、ゴムの木や、タコの木に度肝を抜かれたり、
現地人との交流を深めて、バナナや芋を食べて、1人元気で好奇心旺盛に暮らしていた作者のバイタリティには本当にビックリ!



p.102
「人の生き死にほど不平等なものはない。特に、戦死したものとそうでないものとの差、これほど大きいものはない。もっとも、生きることを無上の価値としてみたときの話だが。人間は本来“平等”が好きで、運のある人が不運になったりすると、みな安心したりする、要するに、“幸福の一人じめ”みたいなことをきらうわけだ。平等は、決して悪いことではないし、いいことだが、どうも自然とか運命というやつは平等でないようだ。若くして、食うものも食わずに死ぬのは気の毒なことだ。どうしてそんなバカなことがあるのだろうと、五十年間考えてきたが、頭が悪いせいか、いまだに結論が出ない。でも、やっぱり分からないわけだ。即ち、自分自身とはなにか・・・ということがよく分からないのだから。「汝ら、気づかないうちにこの世を去るのか」とマホメットはいっているが、人はなにも分からないままに去るのだろう」


p.192
「彼らは、文明人と違って時間をたくさん持っている。時間を持っているというのは、その頃の彼らの生活は、2、3時間畑にゆくだけで、そのほかはいつも話しをしたり踊りをしていたからだ。月夜になぞ何をしているのかと行ってみたことがあったが、月を眺めながら話をしていた。まァ優雅な生活というやつだろうか、自然のままの生活というのだろうか。ぼくはそういう土人の生活が人間本来の生活だといつも思っている」


p.194
「土人は“満足を知る”ことを知っている、めずらしい人間だと思って、今でも敬意をはらっている」


p.225
「何という心の楽園だろう。物がなくても楽しい。これこそ、本当の人間の生活というものだ」

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『耳をすませば』エルケ・ハイデンライヒ/著

2011-05-23 19:04:25 | 
『耳をすませば』(講談社)
エルケ・ハイデンライヒ/著 ベルント・プファー/画 平野卿子/訳

『黒猫ネロの帰郷』、『エーリカ あるいは生きることの隠れた意味』、『ペンギンの音楽会』、
『ヌレエフの犬―あるいは憧れの力』などを書いた著者。
もとは絵本画家ミヒャエル・ゾーヴァつながりで知ったんだけど、どれもほっこりした気分になれる1冊。

あらすじ
口うるさい母と、たまにしか会いに来ない父。11歳の「わたし」は喘息を理由にこじつけて、
工場ばかりの街から、大好きな叔父の住む農場に夏休みの間遊びに行くことに。

1人で乗った列車の向かいの席の婦人ロスヴィータさんは、
動物の言葉が話せると言って、飼い犬グスターヴォを紹介する。
「耳をすませば、彼らが何をゆってるかみんなにも分かる」
「わたし」もグスターヴォと会話が出来、叔父の農場にいるロバ、ネコ、イヌなどたくさんの動物たちとも友だちになる。

すっかり健康になり、夏休みも終わり、母親が迎えに来る。
隣町に住むロスヴィータさんも挨拶にやって来て、すっかり意気投合した叔父とその後結婚。
そして数十年が過ぎ、叔父も母も亡くなり、お墓参りに行くと、ロスヴィータさんは、
死んだ人とだって話すことができる、「じっと耳をすませばね」と言うのだった。


ブファーのイラストは、夕陽の色合いなど、郷愁を感じさせる写実的な背景に、
マンガ風にデフォルメされたキャラクターが描かれていて独特。

ハイデンライヒさんは、どうやら寡作な方のようだ。
もっと、たくさんの心温まる物語りを書いていって欲しいな


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写真集『ねこ』岩合光昭/著

2011-05-23 10:19:32 | 
写真集『ねこ』岩合光昭/著(クレヴィス)

去年、日本橋三越で観た写真展の書籍化か。近所の図書館でねこ本特集をしていて思わず借りてみたv
岩合さんファンは全国各地にたくさんいるから、写真展を催すと毎回ものすごい人気/驚
巻末の「ニャン暦」を見ると、欧州の写真家イーラ(Ylla)のネコ写真集に出会った感動からすべてが始まったようだ。
その後、にゃんこ写真歴40年以上!お父さんも動物写真家なのか、なるほど納得。

26歳で海(カイ)ちゃんと出会う。海ちゃんの写真も載っていて、あどけない子ども時代から、
すっかりママの顔に変身した姿まで、その変身っぷりにびっくり。
世界各国、もちろん日本ねこもたくさん載っていて、それぞれにつけられた作者本人によるコメントもイイ


写真家イーラ(Ylla)
本名カミーラ・コフラー(Camila Koffler)。オーストリアのウィーン生まれ、彫刻を学んだ後、写真家となる。1940年アメリカに移民、ニューヨークに動物のポートレート専門のスタジオを構えた。日本に紹介されている絵本に、『二ひきのこぐま』(こぐま社)、『ねむい ねむい ちいさな ライオン』『せかいを みにいった アヒル』(徳間書店)がある。



サケ友が教えてくれたこちらも観たい!

藤城清治さん自宅スタジオ展


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『河童の三平(全)』水木 しげる/著

2011-05-23 10:12:49 | マンガ&アニメ
『河童の三平(全)』水木 しげる/著(ちくま文庫)

<収録タイトル>
死神/空中水泳/ストトントノス七つの秘宝/屁道/猫の町

「河童の三平にかかわる諸作品を整理、再編集し、長篇マンガにまとめ全一冊とした決定版」とあるから、これが全話というわけじゃなさそうだ。
河原三平は、お父さんが小人の研究に没頭するあまり家出し、お母さんは三平を大学に入れるために
東京のパチンコ屋で働いていたが病気で倒れ、おじいさんは三平を学校にあげて立派に育てる途中で亡くなってしまう。

河童の国に紛れ込んだためにヘソをとられ、自分に似た河童の子、かん平が人間社会を学ぶため、
2人は入れ替わりに学校へ通い、水泳で世界記録を出したかん平は、どんどん上の大会に出場するよう頼まれる。

「ストトントノス七つの秘宝」では、絶滅しつつある河童族を救うため、妖怪と闘ってパワーを持つ珠を手に入れる旅に出る三平たち。
トリや、「見たぞ~の木」、水の精などの仲間を増やして、とうとうゴールにたどり着き、
三平とかん平は、それぞれ王位を授かり、河童族の危機も救われた。

三平を助けてくれた魔女花子のお母さんはクモになる奇病に冒され、毎日大量のハエを食べなければならず、
ハエ捕りを手伝っていた三平は、ゴミ箱をネコと争ううちに、ネコ王国に囚われの身となってしまう。
脱出しようとして崖から落ちて死んだ三平を迎えにきた死神と自宅に戻り、別れを告げ、
しばらくはかん平が三平の代わりになっていたが、バレていて、河童の国に帰ってゆく。

まだ、どこものどかだった時代の、しかも山奥の小さな村で起こるフシギな話ばかり
のんびり屋の三平、イタズラ者だけど気のいいタヌキ、成績が悪く、妻子を養うために常に貧乏な死神など
騙し騙され、助け、支えられつつ、人間も、妖怪も一緒くたに普通に生きている世界は、
豊かな想像力に満ちていて、楽しくあっという間に読めてしまう。


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『悪魔くん(全)』水木 しげる/著

2011-05-23 10:08:05 | マンガ&アニメ
『悪魔くん(全)』(ちくま文庫)

「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」

長編大作「悪魔くん」「悪魔くん千年王国」を一気読みってアマゾンの商品説明に書いてあるから
この1冊で全話が網羅できるのかと思いきや、なんだか年代ごとに変遷があって、
そのつど画風もだいぶ違っているみたい。

「悪魔くん登場」
ファウスト博士が300年間も気力で生きながらえて、やっと見つけた山田真吾少年は、
1万年にひとりしか生まれない天才児。
魔方陣を描いて、悪魔を呼び出し、平和な世界を築こうとするんだけど、
呼び出した悪魔・メフィストは、金の亡者で、なにかやるごとに高額な代金を要求する
でも、悪魔くんしか吹けないソロモンの笛を吹くと、角が痛くなるため言うことをきくってゆう仕組み。

「悪魔メフィスト」
お父さんが変な妖怪に乗っ取られてしまった百目の子が学校に来ていて、
いつしか悪魔くんの家に居候することになる。
情報屋、貧太などの仲間もできる。

「なんじゃもんじゃ」
巨大怪獣が現れ、対決させるために悪魔くんが呼んだ化け物と争ううちに巨大な球状になり、
原始生物みたいな「なんじゃもんじゃ」ってゆう妖怪を育てている「小豆とぎ」と「油すまし」が邪魔する者を壺に閉じ込めたりして、
とうとう地獄のエンマさまに助っ人を頼んでやっつけてもらう。

「ビチゴン事件」
養豚の糞を大量に捨てたせいで現れたゴジラみたいな怪獣「ビチゴン」w

「まぼろしの館」
ブキミな洋館に飾られた女性の絵は老婆の妖怪で、とりついたもののエネルギーを吸い取って生きている。

「クモ仙人」
悪魔くんがクモにされてしまい、メフィストは親戚の魔女とともにクモ仙人と戦う。
百目の子は、魔女の養子として連れていかれる。
笛も一緒に持っていかれたからもうメフィストを呼び出せなくなり、ふつうの少年に戻るってゆう終わり方。


メフィストがカフェイン好き(チョコとコーヒー)ってゆう設定もなんだか親近感が沸く

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