メランコリア

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『ルパン三世 1st series』(全23話)

2011-06-06 17:07:57 | マンガ&アニメ
『ルパン三世 1st series』(全23話)
原作:モンキー・パンチ
声優:
ルパン三世:山田康雄
次元大介:小林清志
峰不二子:二階堂有希子
石川五ェ門:大塚周夫
銭形警部:納谷悟朗

OP1 「ルパン三世 主題歌Ⅰ」歌:チャーリー・コーセイ 作曲:山下毅雄

ED 「ルパン三世 主題歌II」 歌:チャーリー・コーセイ 作曲:山下毅雄

1971年10月24日~1972年3月26日放送。この不滅のアニメを1st シリーズから改めて見直してみた。
ルパンのジャケットは青緑。タコを見ると全身に蕁麻疹が出るってゆってるw
製作には宮崎駿、高畑勲らも関わっていたんだ!/驚

TVアニメシリーズではどんなにハードアクションでも誰も死なないって設定だったと思ってたけど、
1st では、ルパンは泥棒&殺し屋扱いな感じ。ハードボイルドな原作に一番近いのかな。
作画はもちろん、ファッションや小物、音楽の使い方もオシャレで、男臭くて、本当にかっちょイイ!

3話目からオープニングに登場人物の紹介が入った。締めくくりは「チャンネルは決まったぜ!」
5話の「十三代五ヱ門登場」で、五ヱ門は5000人も殺したってゆう伊賀忍者・百地(ももち)の弟子で、
潜入してる不二子をGFだと紹介して、「ちゃん」づけで呼んだりして笑うw
ルパンを殺そうとするが、「お前が気に入ったんだよ」とゆって、7話からすっかり一味になってる。
不二子は、ルパンと会う前(3年前)はプーンという殺し屋と組んでいたけど、
組織を追われて別れたという経緯がある。

キャラ紹介を銭形がやってるOPもあり。「来週こそは絶対捕まえてやるからな~!」ってw

「タイムマシンに気をつけろ」では、ルパンと不二子が結婚!?
「エメラルドの秘密」のキャサリンの声は第2シーズンの不二子の声!驚
第1と2で不二子の声優さんが変わってたってウィキ見て知った(気づかなかった
変わった当時は、ファンから強い抵抗があったみたいね。
「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」では、銭形が帽子を取ってて、イガグリ頭が笑えるw
「どっちが勝つか三代目」は、30分枠とは思えないくらい練り上げられた内容のクオリティ/驚

最終話(第23話)「黄金の大勝負!」は、普段はそれぞれショップ店員をしてることが分かる。
次元はガンショップ、不二子はジュエリーショップって、らしいねw
いつも大金や宝石を盗んでいるわりに堅実な暮らしぶりなんだな。
盗んだお金で遊んでるわけじゃないのか?

毎回ルパンを逃がしてる銭形を警視総監は責め、
2度牢屋に入れたのに脱獄されてる警視総監の責任を銭形が問い、
「辞表願い」を賭けて、ルパン一味のアジト壊滅作戦をたてる。
盗んだ金貨に仕掛けをしたのがバレて、ルパンはゴミ収集車にコインをバラまき、一度は巻くが、
アジトのある夢の島に収集車が集まってきちゃったから、「一生の不覚」と自爆する。
でも、ドラム缶に入って海に逃げ、銭形が泳いで追ってくるってゆう第1シリーズの終わり方。
ラストの3つのエピソードはどれもちょっとホロっとくる感動ものだった。

たまにルパンが黒ぶちメガネをかけているのもカッコいい!
DVDのエピソード画面でシンプルなドラムが使われてたりするのもスタイリッシュ。


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『銀河鉄道の夜』 藤城清治/影絵と文

2011-06-06 10:49:58 | 
『ねむいねむいちいさなライオン』(徳間書店)
マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 イーラ/写真 ふしみみさを/訳

イーラの写真集に、ブラウンが文章をつけたもの。
ライオンの子どもが母親のもとを離れて冒険に出るんだけど、眠くて、眠くて・・・
大型本いっぱいにまだあどけないライオンの子どものいかにも眠くてたまらない眼、
ぶっとい手足などがあふれてて、思わず顔がほころんでしまう
犬、ネコ、ウサギ!に出会った時のそれぞれの素の表情が面白い。
小さい頃だと捕食の関係も分からないから、小動物も怖がらないんだね!驚
一体、どの段階から互いの関係に気づくんだろ・・・?


『二ひきのこぐま』(こぐま社)
イーラ/作 松岡享子/訳

イーラ自身が写真と文も書いた最初の本。
本人も気に入っていて、最も成功した本でもあり、児童書の古典となって、各国で翻訳されたとのこと。
母熊がハチミツをとりに出かけてる間に、2頭の小熊の兄弟は夢中で遊びながらどんどん家から離れていって、迷子になってしまった
途中、子牛や馬、ヒヨコ、あらいぐまなどに会い、疲れて眠ってしまう。
カラスが母熊に知らせて無事帰ることができたというお話。
この小熊もイーラが飼っていたコたちかしら?じゃあ、母熊役は他人?w
アニメーションのように表情豊かな動物たちの1場面を一体どうやって撮影したのか知りたくなる。


『奇人怪人大図鑑 ちくま文庫 妖怪ワンダーランド 8』(筑摩書房)
水木しげる/著
「怪傑くまくす」「落第王」「街の詩人たち」「さびしい人」「なめちゃん」「突撃! 悪魔くん」「残暑」「ドブ川に死す」「剣豪とぼたもち」他収録

「2本足で歩く百科事典」と呼ばれた豪傑・南方熊楠の逸話は豪快すぎて引いてしまった
孫文を救ったり、天皇の歌に詠まれたり、粘菌研究だけじゃなく、なんだかとんでもない人だったんだな/驚

「剣豪とぼたもち」他には宮本武蔵の逸話が水木さん特有の解釈で描かれている。
剣豪ともてはやされている評判とは別に、武蔵がぼたもちごときで雲助と争ってしまったり、
スター(大して世の中の益にならないようなことをしていながら莫大な収入を得る人を水木用語でスターと呼ぶ)面した小次郎を討ち取ったり、
額にできたコブが不名誉で妻のお通に会えなかったりして、悔恨のうちに人生の幕を閉じたとしている。
歴史本に書かれていない人間味のある武蔵が面白い。


『猫曜日だから』(銀の鈴社)
日友靖子/詩 藤城清治/絵

藤城さんが描いたのは表紙だけだった。中の挿絵は、安西明美さんてゆう方。
自分で書いたことはあっても、人が書いた詩は難解で、谷川俊太郎さんしかまともに読んだことがない。
児童書だから文体は平易だけど、どうゆう心情で書いたのかまでは、なかなか分からなかったな。


『銀河鉄道の夜』(講談社)
宮沢賢治/著 藤城清治/影絵と文

先日、スタジオ展で表紙の原画を観た記憶も新しいが、これが元の絵本なんだね。
そもそも人形劇用に作成したのを撮影したのかな?
日本文学の中で一番大好きな宮沢賢治の書いた本の中でも一番大好きな『銀河鉄道の夜』。
藤城さんが文章をより子ども向けに書き直しているので、賢治の味わい深い文体が現代文に直されているのと、
1冊にまとめる際にストーリーが省かれているのが残念だけれども、それを補って余りある影絵の世界は、
まさにこの深遠で幻想的な物語の世界を表現するのにピッタリ!
どこか郷愁を誘うノスタルジックな絵が、ストーリーを飾って、涙ぐんでしまう。
最後に賢治のゆった言葉「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」が刻まれ、
それはそのまま藤城さんのメッセージでもあるんだな。


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