メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ネタバレ注意!ウーマンリブ VOL.12@下北沢 本多劇場

2011-06-16 23:55:55 | 演劇・オペラ
ウーマンリブ VOL.12「SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER」@下北沢 本多劇場
<作・演出> 宮藤官九郎
<出  演> 松尾スズキ 宮あおい 田辺誠一 荒川良々 宍戸美和公 少路勇介 矢本悠馬 宮藤官九郎 岩松了
<東京公演> 
【日時】2011年6月10日(金)~7月10日(日) 
【料金】 前売・当日 6,500円 (全席指定)


DM先行当日ローソンを渡り歩きながら必死でチケットを取ったら、
協力してくれた友だちもいっぱい取れたらしく、余ったチケをサケ友ちゃんと、会社の方に譲った。
大人ばかりか、芝居も初めてな方々だったみたいで、せっかくだからど真ん前のど真ん中の席は譲って、
わたしとF氏は3列目の中央に座った。
高さのあるセットだったから、前よりは全体が見えるけど、やっぱり前のお客さんの頭が若干かぶったな。
開演前までルースターズがかかってた。

暖簾の垂れた純和風な日本家屋は、ドリフのコントみたく、2階2部屋、下2部屋に分かれて、
芝居が進行する部屋だけにスポットが当たる演出になっている。
真っ暗になると蛍光塗料で書かれたなにやらアナーキーな殴り書きが攻撃的に浮かび上がる。
一見ふつーに見える家庭も裏にはドロドロな怒りが隠されている、または一瞬で変わり得るって意味かなあ???

部長が江戸っ子気質な「頑固一徹オヤジ」役で登場。ウ●チソックリな「ケンちゃん焼き」を焼いてるw
ケンちゃん焼きは、本当は何味なんだろ?チョコレートなら食べてみたい!
芝居のたびにコレと、うどんを食べなきゃならないから、毎日食べてるってことだよね?

田辺誠一さんがぶっ飛びキャラでビックリ!!!爆×5000
宮崎あおいちゃんはやっぱり可愛い!前回観た大人つながりの映画「少年メリケンサック」を引きずっているような汚れ役。

で、今回一番楽しみだったと言っても過言ではないのが、岩松了さん
作・演出はあっても舞台でのぶっ通しでの演技経験はきっと少ないんだよね?
ドラマ「時効警察」ですっかりファンになったんだけど、あの飄々としたキャラそのままで、あおいちゃんとのコンビも絶妙。
逆に部長はちゃんと真面目な芝居に徹してて、突っ込み役だったな。

後半、それも終わりかけにちょこっと出るクドカンの滝汗はハンパないっ!!!
セリフも短いのに間違えてたしw 出番が短いのに、決定的打撃を与える役。
とにかく唐突な終わり方でビックリした!驚×5000
カーテンコールの挨拶もなかったし。


笑いの場面はたくさんあるのに、ひきこもりや、戦争、家庭不和などなど、
シリアスなテーマの重さが垂れ込めて、良々の突拍子のないキャラが笑いと暗雲を交互に持ち出してくる。
てか、2年後から来たとは思えない未来派キャラ

2年後に死ぬのが不幸というより、それを一人だけ知ってしまった弟さんが不幸だな。
みんないつかは死ぬのに、いつかはわからないから、今日1日を懸命に、またはのんびりと生きてるんだから。
チェーホフの「かもめ」が出てきたり、最近のキーワードがたびたびリンクしてた。



芝居初体験の方も楽しかったと言ってくれて、ホっとした
1人の方は、下北にお住まいなんだとか。うん、下北人ぽい着こなしだったな
人が町を選ぶのか、町が人を選ぶのか、その町風な人が集まるってフシギな現象だよね。
てことは、自分も今住んでいる町風なのか?うーん、、、何風?w
町の雰囲気と、そこに住む人たちの気質、ファッションとの関係をもっと考えてみよっと。

コメント

『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 4 手塚治虫』

2011-06-16 12:13:48 | 
この人を見よ!歴史をつくった人びと伝 4 手塚治虫(ポプラ社)
編集プロジェクト新・偉人伝/著

映画『ブッダ』の話題も気になる手塚さんの伝記も児童書コーナーにあったから借りてみたv
以前、太郎さんでも読んだこの「歴史をつくった人びと伝」シリーズはとっても分かりやすい。
手塚マンガは一時期ちょっと齧ったことはあったけど、アトムもリボンの騎士もアニメを見てたってゆう記憶がないんだよね?
丸い顔や、デカい鼻が特徴の絵がちょっと苦手だけど、なにせ創始者だし、ストーリーが面白い。
こうして伝記を読むと、改めてすごい偉人だったんだなあ!

主なプロフィール
お父さんがマンガ好き。子どもの頃は、天パーやカラダの弱さからイジメられっ子だったが、
見返すために得意なマンガを描いて感心させた。
そいや、わたしも小さい頃マンガを描いて友だちに見せてたっけ!

昆虫学者になりたいと思ってたほど虫好き(「オサムシ」ってゆう虫からペンネームをとったほど
戦時中は、学徒勤労動員となったが、マンガは描き続け、トイレに連載を貼ってた/驚
大阪で空襲に遭い、「こんな人の殺しあいはもうたくさんだっ!」と思う。

「マァチャンの日記帳」でデビュー。18歳で『新宝島』を刊行!粗悪な紙の赤本。
医学部卒業。トキワ荘に引っ越す→雑司が谷「並木ハウス」→初台→現在の富士見台
「悪書追放運動」が起こる(昭和30年)「マンガは子どものおやつだ」と発言。

夢だったアニメ制作にとりかかる(競合が増え、昭和48年に虫プロダクションは倒産
日本初のTVアニメシリーズ「鉄腕アトム」始まる(昭和38年)。
海外でも「アストロボーイ」としてすぐに放映。
「ガロ」創刊(昭和39年)。

「ゴルゴ13」などの劇画ブームがきて、治虫はスランプになる。
下井草に引っ越す→東久留米→飯能市にアトム像
胃がんで死去。平成元年か!全然記憶がない・・・
最期の言葉は「隣り(作業場)に行って仕事をする。仕事をさせてくれ」だった。


今や、マンガ産業は、売上1200億円!日本経済を支えていると言ってよいほど。
その土台を作った、まさに神的存在。
アシスタント制を確立し、版権を徹底させて、キャラクタービジネスを日本に広めた。
ヒゲオヤジやヒョウタンツギなどを繰り返し登場させる「スターシステム」をつくった。
ディズニーアニメに感動し、「バンビ」は130回以上も観た/驚

大好物は、チョコレートと和菓子だって!/共感 食欲旺盛なのは、水木さんと同じだねw
あれ?もしかしていつも帰省の時に利用してた西武バスに描かれたライオンは「レオ」だったの?!

一貫して、平和、命の尊さ、自然破壊の危険性を訴え、
「科学の進歩が本当にヒトを幸せにするのか?」と世に問い、
科学の発達が、逆に自然やヒトの心のバランスが崩すと警告した。


<発言の抜粋>
「ただひとつでも、人に自慢できるものを持っていることが、本当に幸せなのです」
(自分の体験から、好きなことをひとつ見つけて、高校2年生くらいまで続けると、それが自分にとって宝物になる。「ぼくのマンガ人生」(岩波書店))

「マンガは記号」
(言葉や文化が違っても、マンガを使えば互いに分かり合える。「マンガ記号論」)


<気になる用語>
「のらくろ」
「ロストワールド」
「ボクのまんが記」
「ユニコ」
「手塚治虫漫画全集」全400巻?! ちなみに「漫画全巻ドットコム」では242,646円也。推定完読時間145時間38分だってw わたしなら145日かかるな でも全部読んでみたい・・・
宝塚記念館
手塚治虫オンデマンドマガジン
福井英一=「赤銅鈴之助」などをヒット。手塚のライバルだったが早くに亡くなる。手塚は負けず嫌い。焦って失言することもあったんだな。
KYOTO手塚治虫ワールド:あれ?閉店だって!以前、京都駅に寄った時はやってたのに。見ればよかった
総禅寺(そうぜんじ)@巣鴨=手塚のお墓がある
「手塚治虫物語」=1999年ドラマ化。DVD化されてるのは、三浦友和主演の1995年ものだけかな?
オフィ

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