■『トウキョウソナタ』(2008年)
監督:黒沢清 出演:香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、児嶋一哉、津田寛治、役所広司 ほか
「ここからもう一度スタートして、やり直せるでしょうか」
▼trailer
▼story
佐々木家は、サラリーマンの父・竜平、専業主婦の母・恵、大学生の長男・貴、中学生の次男・健二の4人家族。
一見、平凡な家族だが、父は突然リストラされ、長男は家に帰ったり帰らなかったり、
次男は給食費をピアノ教室のレッスン料に使っていたり、何度も学校を早退したり。
竜平の知人・黒須もリストラされて3ヶ月目。どうにか妻子に知られまいと、
1時間に1回ケータイを鳴らす設定をしたり、失業保険の手続きについても詳しく教えてくれる。
2人でハロワの行列に並ぶも、紹介されるのは時給800円の清掃や、スーパー店長など、やったこともない仕事ばかりで、
一般企業の面接では、ずっと年下の面接官から「あなたは当社にどんな利益をもたらすことが出来るんですか?」と問われて
何も答えられずにフラストレーションがたまり、家族にも当たる日々。
長男は「日本、家族を守るために米軍に志願したい」と言い出す。
バラバラになっているのに、それを言い出せない4人の家族。
ある日、似たような絶望の淵にいる泥棒が入り、恵は人質となって車を運転する。。
「傷つけないで。自分は一人しかいません。信じられるのは、それだけじゃないですか」
日本・オランダ・香港の合作映画なんだ。
キョンキョンのダークで乾いた演技にハマって借りてみたら、今作でも素晴らしい雰囲気を醸し出していた。
本人はもっと好奇心が強くて、なんにでも挑戦してみるバイタリティのある人柄に見えるけど、
演じる役は、こうした世間に流されていく平凡な女性役が多くて、ハマってるのが意外。
それにしても、リストラってあんなに簡単に当日言われて、そのまま追い出されてしまうものなのか?
ハロワも、あんなに階段まで長蛇の列になって長時間待たされるところばかりじゃないし、
家族持ちの中年男性に向かって、あんなに冷たい言い方をするスタッフも酷すぎて、
毎日大勢の困っている人たちに一生懸命、仕事の斡旋をしている方々から苦情が来そう
ボランティアが公園で毎日食糧の配給をしているのも初めて知った。そんな団体もあるのかなあ。
異国籍でも米軍に入れるようになったってゆうのは映画だけの設定?!
いろいろ気になることがあった。
リストライコール家族崩壊、人生もう終わったってゆうのも極端だ。
あんなに立派な持ち家があるなら売ってもいいだろうし、夫婦共働きするとか、
学校の奨学金制度を利用するとか、破産宣告したっていいし、なにかしら方法はあるはず。
父親が「家長としての威厳」てゆう思い込みがあるために歪んだのかな。
あとは、ホワイトワーカーの優越感、職種への差別とか?
どこかマヌケな泥棒と逃避行して、ひと晩過ぎ、朝陽を浴びて解放されたかのような恵のシーンが美しかった
そして、なんといっても、健二が弾いた「月の光」にひたすら感動した。
♪月の光/ドビュッシー
監督:黒沢清 出演:香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、児嶋一哉、津田寛治、役所広司 ほか
「ここからもう一度スタートして、やり直せるでしょうか」
▼trailer
▼story
佐々木家は、サラリーマンの父・竜平、専業主婦の母・恵、大学生の長男・貴、中学生の次男・健二の4人家族。
一見、平凡な家族だが、父は突然リストラされ、長男は家に帰ったり帰らなかったり、
次男は給食費をピアノ教室のレッスン料に使っていたり、何度も学校を早退したり。
竜平の知人・黒須もリストラされて3ヶ月目。どうにか妻子に知られまいと、
1時間に1回ケータイを鳴らす設定をしたり、失業保険の手続きについても詳しく教えてくれる。
2人でハロワの行列に並ぶも、紹介されるのは時給800円の清掃や、スーパー店長など、やったこともない仕事ばかりで、
一般企業の面接では、ずっと年下の面接官から「あなたは当社にどんな利益をもたらすことが出来るんですか?」と問われて
何も答えられずにフラストレーションがたまり、家族にも当たる日々。
長男は「日本、家族を守るために米軍に志願したい」と言い出す。
バラバラになっているのに、それを言い出せない4人の家族。
ある日、似たような絶望の淵にいる泥棒が入り、恵は人質となって車を運転する。。
「傷つけないで。自分は一人しかいません。信じられるのは、それだけじゃないですか」
日本・オランダ・香港の合作映画なんだ。
キョンキョンのダークで乾いた演技にハマって借りてみたら、今作でも素晴らしい雰囲気を醸し出していた。
本人はもっと好奇心が強くて、なんにでも挑戦してみるバイタリティのある人柄に見えるけど、
演じる役は、こうした世間に流されていく平凡な女性役が多くて、ハマってるのが意外。
それにしても、リストラってあんなに簡単に当日言われて、そのまま追い出されてしまうものなのか?
ハロワも、あんなに階段まで長蛇の列になって長時間待たされるところばかりじゃないし、
家族持ちの中年男性に向かって、あんなに冷たい言い方をするスタッフも酷すぎて、
毎日大勢の困っている人たちに一生懸命、仕事の斡旋をしている方々から苦情が来そう
ボランティアが公園で毎日食糧の配給をしているのも初めて知った。そんな団体もあるのかなあ。
異国籍でも米軍に入れるようになったってゆうのは映画だけの設定?!
いろいろ気になることがあった。
リストライコール家族崩壊、人生もう終わったってゆうのも極端だ。
あんなに立派な持ち家があるなら売ってもいいだろうし、夫婦共働きするとか、
学校の奨学金制度を利用するとか、破産宣告したっていいし、なにかしら方法はあるはず。
父親が「家長としての威厳」てゆう思い込みがあるために歪んだのかな。
あとは、ホワイトワーカーの優越感、職種への差別とか?
どこかマヌケな泥棒と逃避行して、ひと晩過ぎ、朝陽を浴びて解放されたかのような恵のシーンが美しかった
そして、なんといっても、健二が弾いた「月の光」にひたすら感動した。
♪月の光/ドビュッシー