■映画『まほろ駅前多田便利軒』(2011)
原作:三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』 監督:大森立嗣
出演:瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑、横山幸汰、大森南朋、松尾スズキ、高良健吾、岸部一徳、宍戸美和公 ほか
映画のほうがドラマ『まほろ駅前番外地』より先だったんだよね
でも、当たり前かもだけど映画のほうがずっと良かった。
2人の出会いのきっかけ、雰囲気のゆるさ、乾いた空気感、背負ってるダークな影の背景も見えてきたし。
まほろって実在?って気になってたけど「著者である三浦が在住している町田市がモデルとなっている」とな(ウィキ参照
▼story
東京と神奈川の真ん中ぐらいに位置するまほろ市。その住民はほとんど街から出ず、出たとしても戻ってきてしまう。
そのまほろ駅前で「多田便利軒」てラーメン屋
みたいな名の便利屋をやっている多田啓介は、
老人から「庭の掃除をするフリをして、バス
の間引き運転を調べてくれ」と依頼される。
仕事が終わった夜、終バスが行ってしまった後のバス停に昔の同級生・行天春彦が座っていた。
彼は昔とても無口で、工作の時間?に「お前を喋らせたい」とちょっかいを出した多田のせいで
誤って彼の小指が機械で切断されてしまう事故の件があって気まづい再会だったが、
なぜか「今夜だけ泊めて」と頼まれて引き受けてしまう。

預かっていたチワワ(可愛い
)を返しに行った家族に夜逃げされてしまったり、
チワワが欲しいと電話をかけてきた自称コロンビア人の娼婦・ルルとハイシーに譲ったおかげで
麻薬の売人・シンちゃん(部長)とモメたり・・・
シングルマザーの家の小学生・由良くんを塾から家まで車
で送る用事を依頼された多田と行天は、
麻薬がらみの事件に巻き込まれてしまう。
由良くんは見知らぬ男から「バイトをしないか」と言われて、
スティックシュガーに入れた麻薬を、塾に通うバス内に隠していたのだった。。。
岸部一徳さんが出てきた瞬間に、もう彼がギャングの元締めでしょう!って確信したけど、刑事のほうだった
多田に言ったセリフ。
「人を助けても自分は救うことにはならないよ。
私なんかこの仕事長いけどさ、人なんかほとんど救えないよ。
きついんだよ。だから救えないときどうするかなんだよ。
あんなクズでも誰かに必要とされてるんですわ」
逆に、朝ドラのイメージが強い高良健吾さんが、クールなギャングの星役なのが何度見ても意外で新鮮。
本上まなみさんの、あのとらえがたい魅力も本作にピッタリハマってた。
塾にいたママの中に、さり気なく宍戸美和公さんが混じってたしw
『フランダースの犬』を見て2人が泣きそうになってたり、
麻薬の件で車のフロントガラスが割られて、多田「なんじゃこりゃああああ!」行天(松田龍平)「全然似てない」てw
シリアスな中にも、2人の飄々としたやりとりや、笑えるシーンも多い。
ちなみに、部長演じるシンちゃんは、情けない役だなあ

多田と行天、それぞれのわけあり半生は本作を実際観てもらいたいが、チラっと話すと、行天は幼い頃、親から虐待を受けていた。
“親に虐待されて死ぬ子どもはいっぱいいるのに、
虐待した親を殺す子どもはあんまりいないのはなんでかなあ”
責任を感じてふさぎこむ由良くんに多田が屋上で話すシーンもよかった。
「お前の親がお前の望む形で愛してくれることはないと思う。
だけど誰かを愛することはできる。
自分には与えられなかったものを、お前は新しく誰かに与えることは出来るんだ。
生きてればいつまでだって」
結局、一晩だけ泊めるつもりが、2人は腐れ縁の親友になっちゃったわけだねw
ラストにイイ曲かかってるなと思ったら
キャメル/くるり だってv
その後のインストもなにげにヤバい。
原作:三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』 監督:大森立嗣
出演:瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑、横山幸汰、大森南朋、松尾スズキ、高良健吾、岸部一徳、宍戸美和公 ほか
映画のほうがドラマ『まほろ駅前番外地』より先だったんだよね

でも、当たり前かもだけど映画のほうがずっと良かった。
2人の出会いのきっかけ、雰囲気のゆるさ、乾いた空気感、背負ってるダークな影の背景も見えてきたし。
まほろって実在?って気になってたけど「著者である三浦が在住している町田市がモデルとなっている」とな(ウィキ参照
▼story
東京と神奈川の真ん中ぐらいに位置するまほろ市。その住民はほとんど街から出ず、出たとしても戻ってきてしまう。
そのまほろ駅前で「多田便利軒」てラーメン屋

老人から「庭の掃除をするフリをして、バス

仕事が終わった夜、終バスが行ってしまった後のバス停に昔の同級生・行天春彦が座っていた。
彼は昔とても無口で、工作の時間?に「お前を喋らせたい」とちょっかいを出した多田のせいで
誤って彼の小指が機械で切断されてしまう事故の件があって気まづい再会だったが、
なぜか「今夜だけ泊めて」と頼まれて引き受けてしまう。

預かっていたチワワ(可愛い

チワワが欲しいと電話をかけてきた自称コロンビア人の娼婦・ルルとハイシーに譲ったおかげで
麻薬の売人・シンちゃん(部長)とモメたり・・・

シングルマザーの家の小学生・由良くんを塾から家まで車

麻薬がらみの事件に巻き込まれてしまう。
由良くんは見知らぬ男から「バイトをしないか」と言われて、
スティックシュガーに入れた麻薬を、塾に通うバス内に隠していたのだった。。。
岸部一徳さんが出てきた瞬間に、もう彼がギャングの元締めでしょう!って確信したけど、刑事のほうだった

多田に言ったセリフ。
「人を助けても自分は救うことにはならないよ。
私なんかこの仕事長いけどさ、人なんかほとんど救えないよ。
きついんだよ。だから救えないときどうするかなんだよ。
あんなクズでも誰かに必要とされてるんですわ」
逆に、朝ドラのイメージが強い高良健吾さんが、クールなギャングの星役なのが何度見ても意外で新鮮。
本上まなみさんの、あのとらえがたい魅力も本作にピッタリハマってた。
塾にいたママの中に、さり気なく宍戸美和公さんが混じってたしw
『フランダースの犬』を見て2人が泣きそうになってたり、
麻薬の件で車のフロントガラスが割られて、多田「なんじゃこりゃああああ!」行天(松田龍平)「全然似てない」てw
シリアスな中にも、2人の飄々としたやりとりや、笑えるシーンも多い。
ちなみに、部長演じるシンちゃんは、情けない役だなあ


多田と行天、それぞれのわけあり半生は本作を実際観てもらいたいが、チラっと話すと、行天は幼い頃、親から虐待を受けていた。
“親に虐待されて死ぬ子どもはいっぱいいるのに、
虐待した親を殺す子どもはあんまりいないのはなんでかなあ”
責任を感じてふさぎこむ由良くんに多田が屋上で話すシーンもよかった。
「お前の親がお前の望む形で愛してくれることはないと思う。
だけど誰かを愛することはできる。
自分には与えられなかったものを、お前は新しく誰かに与えることは出来るんだ。
生きてればいつまでだって」
結局、一晩だけ泊めるつもりが、2人は腐れ縁の親友になっちゃったわけだねw
ラストにイイ曲かかってるなと思ったら

その後のインストもなにげにヤバい。