メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

英米文学史

2014-01-06 15:21:50 | 
ノートの入力をしていてたら、短大の時の授業のメモを見つけたw
この講師は、生徒をほぼ無視した、ほんとに退屈な授業をしていて嫌いだったけど、
英米文学は今も好きで図書館では必ずチェックするコーナーの1つ。
こうして見ると、参考図書として挙げられた名作は、まだほとんど読んでないことが分かる


******************************アメリカの国民性

ピューリタリズム→ヤンキーイズム
フロンティア・スピリット


●植民地の歴史や地誌
「The History of New England」ジョン・ウィンスロップ著

●アメリカ最初の詩人
「10番目の詩神」アン・ダドリー・ブラッドストリート

●ピューリタニズム衰退を挽回しようとした作家
「Freedom of Will」ジョナサン・エドワーズ
「Sinners in the Hands of an Angry God」

●もっと合理的に考えた作家
「自叙伝」ベンジャミン・フランクリン

●独立戦争中ベストセラーとなった小冊子
「Common sense」トマス・ペイン

●独立以後の最初の作家
「ウィーランド」チャールズ・ブロックデン・ブラウン


******************************ロマンティシズム

「スケッチ・ブック」ワシントン・アーヴィング
「リップ・ヴァン・ウィンクル」

「鹿殺し」ジェームズ・フェニモア・クーパー

「ヘレンへ(To Helen)」エドガー・アラン・ポー
「黒猫 (The Black Cat)」
「黄金虫 (The Gold Bug)」
「ユリイカ(Eureka)」→哲学的宇宙論

●ヨーロッパ文化からの独立を説いた
「Nature」ラルフ・ワルド・エマーソン

「緋文字」ナサニエル・ホーソーン
「白鯨」ハーマン・ メルヴィル

●古い保守的なアメリカを代表する国民詩人
「エヴァンジェリン」ヘンリー・ロングフェロー

●革新的なアメリカを予言する国民詩人
「草の葉」ウォルト・ホイットマン
「Song of Myself」

●時流とは全く関わらず、自分の詩の世界をつらぬいた女流詩人
エミリー・ディケンソン


******************************リアリズム

イニシエーション(成長の過程)を描いた
「ハックベリー・フィンの冒険」マーク・トウェイン

“すべての現代アメリカ文学は「ハックベリー・フィン」というマーク・トウェインの1冊の本に由来する”ヘミングウェイ

「トム・ソーヤーの冒険(The Adventures of Tom Sawyer)」
「王子と乞食」
「人間とは何か?("What is Man?")」
「ミシシッピの生活(Life on the Mississippi)」

「デイジー・ミラー」ヘンリー・ジェイムズ
「ある貴婦人の肖像(The Portrait of a Lady)」
「ねじの回転(The Turn of the Screw)」

「The Education of Henry Adams」ヘンリー・アダムズ
“電気のような人力を超える力は信仰の対象となり、人間を1個の分子に化してしまう恐ろしいものである”と説いた。


******************************アメリカの短編小説の特徴

モーパッサン型:起承転結、「落ち」がある。
チェホフ型:突然ある場面から入って、終わり方も淡々としているが読後考えさせられる。

「An Occurrence at Owl Creek Bridge」アンブローズ・ビアス
「悪魔の辞典(The Devil's Dictionary)」←これは持ってたな。全部読めなかったけど

「賢者の贈り物(The Gift of the Magi)」オー・ヘンリー
「After Twenty Years」


******************************自然主義文学(Naturalism)


「本街道」ハムリン・ガーランド著
「街の女マギー」スティーヴン・クレイン
「赤い武功章」

「タコ」フランク・ノリス

●色彩象徴
「野生の呼び声」ジャック・ロンドン

●ナチュラリズムの完成者
「シスター・キャリー」シオドア・ドライサー
「アメリカの悲劇」

●シカゴ・ルネッサンス
「物語作者の物語」シャーウッド・アンダーソン
「グロテスクの書」

******************************中西部出身の作家

ロスト・ジェネレーションの生みの親
ガートルード・スタイン女史

●戦後の繁栄の華やかさと、その崩壊のはかなさを代表する行動の作家
「グレート・ギャッツビー」F・スコット・フィッツジェラルド

「われらの時代(In Our Time)」アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
「インディアンの村(Indian Camp)」「ニック・アダムズ物語」→“暴力的な死”(violent death)を主題とする。
「日はまた昇る(The Sun Also Rises)」
「武器よさらば(A Farewell to Arms)」→シンボリズム
「誰がために鐘は鳴る(For Whom the Bell Tolls)」
「老人と海(The Old Man and the Sea)」

●生と死の表裏一体性~Separate Peace
「マンハッタン乗換駅」ジョン・ドス・パソス

コラージュ手法:たくさんの登場人物の生活断面をモザイクのように組み合わせる手法。

「U・S・A」→前衛芸術的


******************************南部出身の作家

●徹底して南部文学を見つめる、旧家の没落物語が主
「The Bear Light in August」ウィリアム・フォークナー

意識の流れ(stream of consciousness)の手法

●貧乏白人をユーモラスに描く(poor white invitation)
「タバコ・ロード」アースキン・コールドウェル


******************************カルフォルニア出身の作家

「二十日鼠と人間(Of Mice and Men)」ジョン・スタインベック
「怒りの葡萄(The Grapes of Wrath)」→original sin、primitive(動物的生活)
「エデンの東(East of Eden)」


●反知性主義(anti-intellectualism)
「わが名はアラム(My Name Is Aram)」ウィリアム・サローヤン
「ヒューマン・コメディ(The Human Comedy)」
「君が人生の時(The Time of Your Life)」

「北回帰線 (Tropic of Cancer)」ヘンリー・ミラー
「南回帰線 (Tropic of Capricorn)」

「わが町(Our Town)」ソーントン・ワイルダー→戯曲、普遍性、永遠性を追求

「孤独な娘」ナサニエル・ウェスト

「楡の木陰の欲望(Desire Under the Elms)」ユージン・オニール
「喪服の似合うエレクトラ(Mourning Becomes Electra)」


詩の運動(imagism)、逃亡者(詩のグループ、Fugitive)、新批評(New Critisism)

ロバート・フロスト→アメリカ国民詩人


******************************黒人文学(ニグロ・ルネサンス)

●黒人の「アメリカの悲劇」
「アメリカの息子」リチャード・ライト

「見えない人間」ラルフ・エリソン
「山に登りて告げよ」ジェイムズ・ボールドウィン


******************************ユダヤ文学

●ノーベル文学賞受賞
「宙吊りの男」ソール・ベロー

「助手(The Assistant)」バーナード・マラマッド
「さようならコロンバス(Goodbye Columbus)」フィリップ・ロス
「奴隷」アイザック・バシェヴィス・シンガー
「馬鹿のギンペル(Gimpel the Fool)」

「遠い声 遠い部屋(Other Voices, Other Rooms)」トルーマン・カポーティ→20世紀の傑作。鬼才と呼ばれた作品。
「ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany's)」

●禅その他の東洋思想
「ライ麦畑でつかまえて」J・D・サリンジャー
「ナイン・ストーリーズ」





なんだか、唐突に終わってるから、まだ先があったのかも?
こうやって書き出してみても、ほとんど知らない作家ばかりで、映画でしか観たことがないものも多い。
上記にある中で、私のお気に入りは、サリンジャー、カポーティくらいだな。


コメント

ドラマ『風のガーデン』(2008) (1~11話)

2014-01-06 13:51:49 | ドラマ
フジテレビ開局50周年記念ドラマ『風のガーデン』(2008) (1~11話)
原作・脚本:倉本聰 監督・演出:宮本理江子
出演:中井貴一、黒木メイサ、神木隆之介、緒形拳、奥田瑛二、伊藤蘭、平原綾香、田中哲司 ほか
主題歌・挿入歌:♪ノクターン/カンパニュラの恋/平原綾香



第1~2話はこちら。

ending theme



田中さんは二神を追う検事役。うっすらヒゲ生やしてるのは役作りのため?

神木くんは、難しい花の名前をスラスラと長いセリフでよく覚えたなあ!驚
陰惨な殺人事件やらもなく、普段の日常生活なのに、どうしてこんなに心の奥深くを揺さぶられるんだろう。
瑞々しい風景と平原綾香さんの歌がさらに心に染みる。風のガーデンはほんとうにこの世の天国だ
祖父の考えた花言葉が味わい深い詩のようで面白い。
さすがに質の高い映像でココロの和むいいドラマだった。緒方拳さんの遺作としても貴重な1作。


【第3話】タイム
二神はグリーンメーラーで、儲けた30億は霞ヶ関に流れてるのではないか?
検事は事情聴取したいというが、医者の立場としてダメだと断る。二神はステージ4B(一番悪化している状態
二神は余命短いと気づき、「痛みは嫌い、延命も断る。キャンピングカーに医療機器を積みたい」という。
取り巻きは消え、娘も遠ざける。

白鳥は昇進を断り内山を推薦する。
妻タエコは夫の浮気を知って駅から飛び降り自殺。父から絶縁を言われた過去を思い出す。
6月8日の「よさこいソーラン」でルイが踊るのを観に行く。



【第4話】ゲラニウム
よさこいを見て、ブロック注射をして、夜ルイと会う約束が、
不倫相手の宮内と最後に会えなかったショックで断られる。宮内は妻子のいる大阪に転勤が決まる。
白鳥もすい臓がんのステージ4Bだと内山、二神、院長に告げ、退職願を出す。


富良野はさすがに素晴らしい風景だなあ・・・まるで葉祥明さんの絵そのものだ。同じ日本とは思えない。
タクシーの上に雪だるまがのっかってるw
花屋店員がふせえりさん! 生徒?にも手を出してたってそーとーの女好きだな

スピリチュアルペイン



【第5話】カンパニュラ
養蜂家の息子シュウはルイにひと目惚れ。できたての蜂蜜おいしそう
全部の蜂の顔を覚えてて、名前付けてるってスゴイ
でもなぜ全員外国人名?w 体についてもはらわなければ刺さない?うそだー

在宅医療に反対する長男に「病院でだけは死にたくない」という患者のおじいちゃんの希望を話す。
管を気管に挿入とか絶対ムリ×∞
病院の完全看護だと家族は“何もしてあげられなかった”という悔いが残り、患者自身もゆっくり家族と過ごせない。

親友の内山は妻の浮気を知ってるのか?フシギな関係。
二神はキャンピングカーを白鳥に譲る。

日本尊厳死協会




【第6話】デルフィニウム
1週間有給をとり、キャンピングカーに泊まり、風のガーデンからガクを見ていた白鳥は見つかってしまったため、
大天使ガブリエルに勘違いされたままにしておく。「ガブと呼んでください」w
エリカ(美容院で働く、学生時代に白鳥と付き合ってた)には事情を話す。
白鳥の元カノはみんなサバサバしたいい人だな

ガブちゃんに会ったことを秘密にできず、祖父に話すガク。「天使には3つだけ質問できる」
♪乙女の祈り 母がよく弾いていた曲をピアノで弾くガク。神木くん練習したのかな。
チェロとピアノを合わせているところにルイがきて、ガブさんだと言うと去る。
二神が亡くなる。

家族同士でもキレイな言葉づかいなのがステキ。




【第7話】サポナリア
ルイはショウを連れて白鳥の行った道をたどり、車を見つける。
来年よく咲かせるために花を刈り取る10月まではいたいという白鳥に「じゃ、嘘に付き合う」と言うルイ。

亡くなったおじいちゃんに「ありがとう」と言って拍手で送るって1つの素晴らしい死の形だな。
看護婦さんが医者に言った「お疲れの出ませんように」て挨拶もステキだ。
がん臭を消すために匂いの強い花を飾るってゆうのも心遣いの1つ。
祖父は息子が富良野にいることを知る。

ターミナルケア




【第8話】フロックス
富良野の病院でも麻酔科医が不足しているため、緊急時だけでも手伝ってほしいと頼まれる白鳥。
麻薬の副作用で意識の混濁症状が現れ、車内で♪ガッツだぜ ♪リンダリンダ~ を熱唱
末期の痛みに耐える中井さんの演技はさすがだな/辛
それにしても、人の口に戸は立てられないもんだね。どんどん噂が広まっていくのが早い。
同級生が歓迎会で生前葬をしてくれるのもなんだか皮肉

祖父は息子が富良野に帰れなくなったのは自分の心が狭かったせいだと悔やみ、会いにいくと、
点滴をしたまま眠る息子、麻薬パッチやレントゲン写真を見て、病状を知る。

「天国にもケータイがあるんですか?」てw “heaven call”ていいこと言うね。




【第9話】ラムズイヤー
祖父は姉に息子のがんのことを話しどうしたらいいかと相談する。
「一刻も早く家にいれておやりよ!」

ルイにも父の病気のことを話し、父と子を離してきたことを詫びる。
ガクから教えてもらったルイの大好きな花の球根を植え続ける貞美。同級生も病気のことを知る。
ガーデンには貞美にまつわる花言葉はない。

「会わせておきなさい。天使は無害です」

「地域の医療は惨憺たるもんだよ。慢性的な医師不足に悩まされている。
 老人たちは待合室に朝来て、順番が午後になる。
 医は仁術と言われるが、技術は上がっても、そうゆう哲学はまだ生きているかね?」

祖父「君が生きている間にやっておきたいことは何ですか?」
貞美「ルイと一緒にバージンロードを歩いてやりたかった」
緒方さんの肩にトンボがとまってて、なんとものどかだなあ。




【第10話】ユーフォルビア
二神に「早くこっちに来な。こっちは穏やかなもんだぞ」と誘われる夢を見る貞美。

天使が死ぬのはおかしいから、ガクを旭川の親類に預け、ガクの部屋を父に使ってもらうようはからう。
「なにか三流のドラマのようで、甚だ忸怩たるものがありますが」てw
父に病気のことを言えずに辛いと言うルイに「こうゆうことは自然に任せましょう」
ルイに逐一、感情も事情もちゃんと話しているのも素晴らしい

「あいつがこれまでしたくてもできなかったことを、何年分も取り戻させてやろうじゃないですか。
 少しでも家族の時間を、これからの時間で送ろうじゃないですか」

エリカは、誰かてきとーな奴と結婚式を嘘で挙げればいいと提案。なんだかノリが軽いな
9月3日大安日にルイとシュウの結婚式があると貞美に告げる。
お互い茶番だと知ってるのに、優しい家族だなあ。


ガクとの別れのシーンは泣ける/号泣


【第11話】ナツユキカズラ



「それらのすべてが芝居であることに僕は最初から気づいていながら、
 彼らの愛情に圧倒されて気づかぬフリをして道化を演じた。
 いや、僕が芝居だと気づいていたことに、すでに彼らも気づいていたのかもしれません。
 すべてが一場の優しさごっこでした。
 でも、僕は途中から次第に本気で感動し、涙で体が震えるのを抑えるのに必死だった」

“不埒な愛情をお許し下さい”ってなんだかカッコいい言い方でズルいよ。

心配でなにか手伝わせてくれと頼む内山に
「ほかの方のお手伝いはお受けしたくない」と丁寧に断る祖父。
「さあ、手を出しな、オレが連れていくよ」また二神が誘いにくる。
祖母が趣味だった押し花のカンパニュラをある人に贈って、自分の死を伝えてくれとルイに頼む貞美。

芋ほり:麻薬を使う患者は便秘になるため、患者のお尻から便をかき出す作業。



貞美は意識が混濁しながら昔の思い出を語る。
「小さい頃、テレビを買ってくれと頼み、ドリフを見て1人で笑った後、強烈な寂しさを覚えて
 家族のいる居間にいった。それが思えば家族から離れた日だった」

「医学は病気を治すだけじゃない、あらゆる苦しみを除くこと」
「死後の世界はどうもあるように思えてきた」
「もし守備よくあっちに行けたら、サインを送るよ」



乙女の祈り は、小さい頃、実家の留守電の音楽じゃなかったかなぁ?


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