メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(2001.5~ part1)

2014-01-08 09:39:47 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は「男と女」の歌詞のメモが見える透明なルーズリーフからご紹介。
まだまだ昭和の邦画にハマっていたらしい。
それからプライベートにもいろいろあって、自己啓発本をやたら読んでた時期でもあった

  

photo1:スヌーピーのイラストがそこかしこ。
photo2:オーラソーマに出会ったのもこの時期か。
photo3:ビュフェ展はまた観たいなあ!

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『善魔』(1951)

監督: 木下惠介 出演:森雅之、三國連太郎、淡島千景、桂木洋子、笠智衆 ほか
森の妖しいデカダンスな魅力を満喫できる。
ロマンス・サスペンスかと思いきや、妙にお堅いつくり、セリフも形式張ってる。
まだ新聞記者が正義と分別をわきまえていた頃の話か、
それとも三國(今作のヒットをキッカケに芸名にしたらしい)のおかしなまでに一本気な役所のせいか?
どんな作品も観るほどに状況が一つ一つの動作・演出からより深く読み取れて、
そのたび見落としていた魅力が引き出されるんだろうけど、もう一度観直すにはどうか・・・?

「悪とたたかうために、善も悪の要素、つまり魔が必要だ」

Nの理念からのタイトル。正義感の塊から出たキツイひと言もこれのせい?
学生服姿の森もほのぼの 今作ではとにかくキビキビした記者役に徹している。


『ある落日』(1959)

監督:大庭秀雄 出演:岡田茉莉子、森雅之、高橋貞二 ほか
今度はウェットなだけの不倫映画。あんまり泣いてばかりのヒロインってのも好きじゃないんだな
相手も病気の妻を振り切って、しかも自分の幸せまで思いやってどっちの道も選べるのに、
口では「いいの私は」と言いつつ、自分に好意を寄せる男を巻き込んで前進しない女より、
もっと他に選択はないものか?

岡田茉莉子ってもっとモダンで活発な役が似合いそう。
まだまだ女の自立には遠かった時代なんだ。
大学出て外国人と英語でやりとりできるキャリアがあるのに「2、3年社会見れば充分でしょう」
って当然に言われてるんだもんね

人の縁とは計り知れないもので、必ずしも一生添い遂げられる、幸せになれるとも限らない。
そのまま素直に受け入れるか、周囲を気にして自分の気持ちを抑えるか、
先が見えててもまた会いたくなる気持ちを抑えきれない。
「僕たちはいつも別れの連続だった」とは不倫の状況をよく言ったもの。生産的関係とはいいがたい。
生産的にできる人もいるけど。本当の縁を後で見つけて貫くのはやっぱり罪業になるのか?


『この広い空のどこかに』(1954)

監督:小林正樹 出演:佐田啓二、久我美子、高峰秀子 ほか
戦後まもない、皆がそれこそ必死に1日1日を生きて復興しようとしている時の話みたい。
家の残った人はまだまし。路上で暮らして水を売ったり、働き口を捜して夫の帰りを待つ女たちが逞しい。
嫁の立場の勉強にもなるかも。佐田啓二みたいに優しく頼りがいのある二枚目な旦那なら
家の苦労も気にならないって観たファンがたくさんいたことだろう。

久我がいつもより我を抑えた役ながら、明るさを忘れない初々しい嫁役、
高峰が珍しくイジメる小姑役なのが面白い。
『挽歌』でも好演した石浜朗が大らかな現代っ子なのにも注目。
でもやっぱアパートに夫婦きりのほうがいいなあ

「そのうち10年もすれば、新しいタオルだって君がいなきゃ分からなくなるくらい
 全てが手の中に収まるようになるさ」っていい慰めの言葉だねぇv

「この空のどこかに、自分と一緒に苦労することが幸せだと思ってくれる人が、必ずいるんだって思うと生きる希望がわく」

「2人で暮らしてても、家族と一緒でもやっぱり同じなんだよ」そうかも知れない。

2人でも孤独でケンカすることもあるだろうし、大勢でいても愛し合う気持ちさえあれば幸せだ。
幸せで温かい余韻の残る1作。


『誘惑』(1948)

監督:吉村公三郎 出演:原節子、佐分利信、杉村春子 ほか
原の場合はアッサリ不倫家庭に馴染んじゃうんだw
父はいないは、身寄りはないは、妻は病気でいないは、子はなつくは、旦那と相部屋、相床になるは、
倒れた先で温泉、酒、ダンス、これだけ条件そろって、この2人ならどーにかならないわけにいかないじゃないw

森の退廃的魅力と対照的に、堅実な父親的魅力の佐分利信もイイ。
それにしても夜訪ねてくる杉村春子さんってのは、かなり後で祟られそうだよ
20歳代の役所のせいか原の恥じらい演技がオーバーなくらいで笑える。

「もう抑えられなくなった」とキスシーンが、
足だけのイメージショットで控えめなんだな。いいところなのに
旦那の部屋の窓から抱き上げてもらうシーンはお茶目。
その後のラブラブな生活は観客のご想像にお任せなのが残念。

原って大柄なのかな。なんだか今作ではやけにふくよかに見える。
森と佐分利信の共演ってのも観てみたい。飾らない素の演技がリアルに近くて、他の作品も観てみたいな。
奇しくも後見人と不倫シリーズが2作続いた。
互いの気持ちに気づき、すぐ決心して明るい未来を見てる今作のほうが後味はスッキリ。


『喜びも悲しみも幾歳月』(1957)

監督:木下恵介 出演:高峰秀子、佐田啓二 ほか
邦画で初めて日本縦断ロケで撮影。昭和の激動の歴史を交えて、逞しく生きた人々を描く。
“灯台守”って具体的にどんな仕事だったんだろ? こんなにあちこち転勤しなきゃやっていけないものなの?
主演の2人は今作で数々の賞をもらったらしい。

「子役大成せず」のジンクスを破って、高峰が娘から中年まで見事に演じ分けている。
「見合い結婚だけど、私、お父ちゃんに恋してるんだわ」なんて言えるいつまでも可愛い奥さん。
優しくて頼りになる理想的な夫役の佐田もイイ。


『朱唇いまだ消えず』(1949)

監督:渋谷実 出演:高杉早苗、佐分利信、杉村春子、久我美子、佐田啓二 ほか
不倫のほかに何も展開のない作品が多いのは“不倫”というテーマそのものが新しく新鮮だったからか?
宝塚女優みたいにスマートな美人のヒロインは誰か?
18歳で見合い結婚なんて昔は無茶なことしてたな
久我がポッチャリほっぺで分からなかった! 若かったのか? 佐田もセリフのないちょい役だし。

「そうおっしゃって下さるだけ有り難いと思って」と号泣。
これがまた杉村春子さんだから、なんだか空恐ろしい
2人の夫婦役はこれでもう2作目。こーゆーフツーの妻役も結構やってたんだ。
小津作品での小ウルサイおばちゃん役が印象強くてどーも。。。

今だったらもうバリバリ肉体関係あるところからサスペンスか何かが持ち上がるってパターンだけどね。
でもいくら好きとは言え、女の立場は微妙で辛いものだろう。
佐分利信の役みたく経済力もあって開き直ってたらハマりやすいかも知れないけどさ。


『にごりえ』(1953)
原作:樋口一葉 監督:今井正
●「十三夜」出演:田村秋子 ほか
●「大つごもり」出演:久我美子 ほか


●「にごりえ」出演:淡島千景 ほか


女優の競演による三種三様の女のドラマ。
昔はほんと身を粉にして働いて、やっと1日を生き抜いていたんだ。
結婚したからといって幸せにもなれない女の受難の時代。
でも毎日豊かに暮らせるようになった現代でもやっぱり幸せと自由が手中にあるとはいえない。
艶っぽさの淡島、まるでシンデレラみたいに身につまされる心理を熱演する久我、見応えのある1本。


『四人目の淑女』(1948)

監督:渋谷実 出演:森雅之、木暮実千代 ほか
これは森ファンとして満足のいく1本。
とゆーのも戦争から帰ってきた時は無精ひげでボロボロなのに、
ちょっとタキシード着たら、たちまちこの世の者とは思えない美しさ
憂いを帯びた実も花もある美男!

いつも思うけど、どーして昔の邦画って学生時代を描くのに子役を使わないの?
こないだの佐分利信の中学生役はビックリしたよ/爆

家没落の借金返済に金目当てで嫁いだ相手がなんと笠智衆!
守銭奴役にもっとも遠い男優ではないかい?
ダンディなスーツ姿は似合ってて、森に負けないくらいカッコいいけど。

仮装パーテイに日本の祭りの仮面なのが可笑しいw
つまりタイトルの4人目の淑女とはDのことだろう。
一度お金の有り難味を知ったから悟れたんじゃないか?
彼女さえ放っておけばBもAもそれなり幸せに暮らせたろうに、厳しすぎって感じ。
ま、森さんgetするにはここまでして当然かw

(役名が分からない時は大抵A、B、Cでメモってたらしい


『暗くなるまで待って』(1967)
監督:テレンス・ヤング 出演:オードリー・ヘップバーン、アラン・アーキン ほか
音楽:ヘンリー・マンシーニ
豪華スタッフで制作したブロードウェイの大ヒットドラマ。かなり本格サスペンス。ヒッチコック並。
オードリー迫真の盲目女性演技。
1つ気になったのは、どこかイタリアンマフィアっぽい喋り方のロートがMPのギャグにソックリだったことw

あくまで妻から来させようとするのは厳しくないか?
NYで裏口もないってのは、物騒極まりないっしょ。
いつでもドアが開けっぱなのも無用心。


『夜の鼓』(1958)

監督:今井正 出演:三國連太郎、有馬稲子、森雅之 ほか
こんな“正当な殺し”なんてあるものか。若い夫婦を新婚早々離れ離れにしちゃうのがそもそも。
ま、酒が悪と魔の引き金で日頃、真面目なだけに美しい女も耐えてたのが切れたんだろう。
でも昔は一族の恥として生きながらえることは許されなかったのか。厳しいーーー。
師団だって、あれだけスキ見せられて許されなかっただろーに。

森の必死で逃げるシーンはスゴイ!
で、とうとうこれまでと振り向いた表情が、なまめかしいほどに美しいんだな、これが
浪曲はなんて渋い声! 森さん本人の唄か?!

切ったり切られたり、恨んだり、未練が残ったりじゃ、当時の霊が浮かばれなくなるのもムリはない。
この時代フツーに幸せになれた人なんて一体何人いたことだろう?

コメント

notes and movies(2001.5~ part2)

2014-01-08 09:39:46 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『おとうと』(1960)

監督:市川崑 出演:岸惠子、田中絹代、森雅之、岸田今日子 ほか
なんだか身につまされるような家庭から心温まるクライマックスと思ったら
湿っぽいままで、いきなりのエンディングってフランス映画じゃないんだから
昔の病院ってほんと陰気だなぁ。壁のひとつも塗り替えるとか花でも飾るとか、
せめて音楽くらい明るくしようよ。毎日お経みたいなのを聴かされたらたまんない。

どこまでも生来の勝気さで弟とケンカしつつ守る姉役に岸惠子が熱演。
森は、ちょっとだらしなく見えても、父として息子と娘、後妻のことを思いやる人。
田中のクリスチャン熱心ぶりはちょっとブキミ。
日本じゃ次第に宗教って煙ったい存在になっていったみたいね。
でも熱心な人に偏った人が多いような気がするのはなぜか。


『わが生涯のかがやける日』(1948)

監督:吉村公三郎 出演:森雅之、戸田節子、山口淑子 ほか
父を殺した男でも愛しちゃう。森だったらあり得る ワルな格好も似合うこと。全然嫌味じゃない。
TにせよKにせよ元々戦時中は真面目青年とお嬢さまなだけに、
悪ぶって落ちぶれてても仮の姿。すぐお嬢さま、青年に戻っちゃうのが可笑しいw

ヤクザ映画ジャンルとしては、今じゃバイオレンス、セックス、血の連続、スピード展開になれてるから、
やけにトロく感じるけど、人情ドラマなんだよね。
金持って2人で逃げることもできたろうに、わざわざボスに「これから自首して、あんたを潰す」って言って、
のんびり決闘しちゃうんだから・・・

Tの兄の職は検察官だっけ? 自由思想の若者を拷問してたのかな? 日本もナチみたいな時があったんだな。
山口がハリウッドのクラシック女優のように美しい妖艶な魅力!


日本の歌謡映画シリーズ『ノンちゃん雲に乗る』(1955)

監督:倉田文人 出演:鰐淵晴子、原節子、藤田進 ほか
原つながりで借りたんだけど、すっかりこの天才少女、鰐淵晴子のファンになっちゃった。
歌謡映画ってミュージカルとは違うのか?w 童謡が多いけどね。
父がバイオリニスト、母がドイツ人だよ! バイオリン弾けて、天使の歌声、
バレエを踊っても様になって、演技もしっかりしてる!
日本映画の当時としては、異色のファンタジー、フシギでエキセントリック、和風OZの世界!
藤田と原の両親ってのもゴージャス。愛犬のエスが可愛い

「ウソをついたら帰してあげる」「ウソは嫌いなのおおおお」と泣き崩れるw

組長になって喜んだり、小学生にしちゃやけにいい言葉でハキハキと挨拶する子どもは時代柄?
でも可愛い子にちょっかい出したがる男の子はいつでもいるね。

一番可笑しいのは、母と兄が東京に行ったと知って号泣して父を困らせるシーン。
「××しませんよう」「○○ですよう」と泣いても、なんかお年寄りっぽい喋り方w
本人はいたって真面目だからなお可笑しい。

子どもって可笑しいね。時々大人に近くて、時々動物みたいに理屈が通らなくなる。
冒頭に原も歌うシーンがあるが、本人の声? 原が母なんて理想的。


『キューポラのある街』(1962)

監督:浦山桐郎 脚本:今村昌平 出演:東野英治郎、吉永小百合、市川好郎、浜村純、菅井きん、浜田光夫、北林谷栄、加藤武 ほか
川口は鋳物職人の町だったんだ。中小企業の町。
まだまだみんな貧しかったけど「OK」「Bye!」とか喋ってて、
「中学出て働け」という親と「高校出なきゃ一生下積みで終わる」と学校教育の重要性に気づき始めた時代。

子役がすごく上手い! 吉永小百合も当時18歳で最年少ブルーリボン賞とっただけある。
苦境に負けないで希望に溢れた若者役を好演。

パチンコ屋でバイトしたり、弟は新聞配達、クズを盗もうとしたり、
「俺もそろそろ考えないと」って小学生のうちから言ってるんだからエライ!
月給が2万だって、弟が盗んで飲んでた牛乳、
その家の息子は「病気の母のために働いているのに何にもならない!」と怒る。
毎日がその日暮らしの不安定な生活。
でも世の中がもっと便利に発展していくっていう変化が目に見えてわかったから希望も抱けたのかも。


『生まれてはみたけれど』(1932)

監督:小津安二郎 出演:斎藤達雄、吉川満子、菅原秀雄 ほか
サイレントで弁士付きと思ったんだけど、全くの無声とゆーか無音・・・?? これでいいのか?
時々入る字幕だけじゃ細部が分かりにくい。
それにしても昔はサラリーマンってそんなに情けない職業だったのか?

「お前たちはヤクザな会社員なんかになるんじゃないぞ」てそんなに貶さなくても

男子の友情って微妙だな。変なプライドと強弱で成り立ってるんだ。
“スズメの卵飲んで強くなる説”みたいな摩訶不思議な理論があるんだよね、子ども世界って。
ま、子どもから見たら大人世界のほうが不思議か。父親に物言えるだけ自立してるんじゃない?
どんな人が一番偉いか、説明してできないこともないだろうに、子どもには通用しないのかな。
ちなみにここで飼われている犬も“エス”。腹痛でお医者さん呼んでもらうくらいだから結構いい家なんじゃないか?


『青い山脈』(1949)

監督:今井正 出演:原節子、木暮実千代、池部良、杉葉子、若山セツ子、龍崎一郎 ほか
とにかくラブレター1枚でこの騒ぎになっちゃうんだから改革って大変!!
考えれば戦前も戦後も人々の良心と道徳観の根底は変わらず、
世の中の建前だけが歪んでいたんじゃないかな?

「しかめ面してる人ほど女グセが悪く、戦時中は不名誉な病気で産婦人科に・・・」
と弱い下ネタで抑えてる

快活にバスケやテニス、水着で泳いで自己主張する杉葉子がイイ。
封建的な田舎町にしては、理事会で納得が早かったな。
実情はまだ女はお嫁に行って、夫に殴られ、子どもを育てるって考え方が父母に残っていたんじゃない?
今作で日本は変わるってアピールしたかったのか、先陣切って。
今じゃ解放されすぎて、10代の妊娠、中絶問題など、なんでもいきすぎはよくないもんだ。


『NHKスペシャル 大英博物館 第2集』(1990)
「王に触れるな、王は神なり! エジプト・大王ラムセスの帝国」
音楽:式部 案内:壇ふみ VOICE:おおたか静流

1753年ロンドンに建設。1000万点という収蔵品。5000年に及ぶ人類文明をおさめる大英博物館。
中でもエジプトのコーナーは素晴らしかった

1799年、ナポレオンが発見したロゼッタストーンに書かれたヒエログリフによって明らかとなった
人神ファラオと、人々の高度で神秘に尽きない生活、祭り、文化etc...
今作では王の中の王、ラムセス2世にスポットを当てる。

ラムセル1世、父セティと続き栄華を取り戻したエジプト。
2世は幼い頃から王となるべく教育を受け、90歳で亡くなるまで権威を保持したという。
太陽神ラー・アメン神の化身とされ、太陽の光の演出を計算しつくされた巨大なアブシンベル神殿、
死後の世界観を描いた『死者の書』等、エジプト文明の遺産には興味が尽きない。

とにかく1日じゃ見きれなくて早足で見て、説明もなかったから、
どれがどんな物語を持つのか知らないまま見学したのは残念。
ビデオにするにもエジプトコーナーだけで何十巻にもなっちゃうだろーけどね。


『風花』(1959)

監督:木下惠介 出演:岸惠子、久我美子、有馬稲子、笠智衆 ほか
岸の円熟した演技と、久我の因習にとらわれない新鮮な魅力の競演がイイ。
昔の閉鎖的な村社会って、ちょっと道からそれたら、それこそ末代の恥にもなりかねないくらい、窮屈だったんだな。


『破れ太鼓』(1949)

監督:木下惠介 出演:阪東妻三郎、村瀬幸子、森雅之、小林トシ子、桂木洋子、宇野重吉、東山千栄子 ほか
なんだかとっても身近に感じるな、この家族
ちょっと前までは、こういうワンマンでガンコな親父だらけだったんだろうね。

「愛のない生活は孤独。子ども6人1人ずつ愛したら6日、残りは母にあげればいい。英雄は己を知る」

まるで武士道みたいな父、でも根底の愛情を信じて引き出した家族の絆はスゴイ力。
森は気が弱いが人生プランを立て、長男として家族を守ろうとする役をコミカルに演じている。
父役の坂東もいかにもどこかにいそうなガンコ親父をオーバーに誇張して
(いや、これぐらいの人もいるかな)憎めない父を熱演。


『NHKスペシャル 大英博物館4 インド編』
「姿なきブッダのかたち インド 仏教美術の源流」
音楽:式部 案内:壇ふみ VOICE:おおたか静流

19C、英考古学調査隊が発掘した推定1~2C南インド・アヌラーバティ王朝時代の仏塔跡は、
仏教の開祖・ブッダの生涯を物語る浮き彫りがほどこされ、
大半が大英博物館に特別に保管され(石灰のため、温度、湿度が一定)30年も非公開になっている。

バラモン(一部の高僧)が権力を握り、人々を支配していた時代。
ブッダは“宗教は一切を救うべき”と悟りを得て、1人直談判した。
様々な考えが各地で起こってた1つだったらしい。

布教の末、80歳で亡くなり、涅槃(煩悩から解き放たれた理想の境地)、
仏塔(ストゥーパ)が各地に造られ、浮き彫りにはブッダ自身の姿はなく、
仏足、菩提樹(ブッダの母がこの木の下で産んだ)等であらわしていたが、
ローマ、ギリシャとの商業が盛んになり、神を人間像にする文化が流れこみ、仏像の原型が生まれたという。

その後、ヒンドゥー教が復活、仏教は中国、日本に移り栄えることとなる。
今でも12年ごとに行われるヒンドゥーの祭りにガンジス川で沐浴する人々がいる。
川の水はキレイとは言えないんだがなあ・・・

仏教・仏像の起源を聞いたのはこれが初めて。
インドの今の風景と浮き彫りをオーバーラップした映像美がリアルに歴史のロマンを蘇らせる。

コメント

notes and movies(2001.5~ part3)

2014-01-08 09:39:45 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『名作100選 NHK特集 ジョバンニの銀河・1983』
宮沢賢治没後50年記念作品。以前、行った記念館と賢治が作品を書いた家、
それも同じように雪深い花巻の思い出が懐かしくよみがえった。

スウェーデン翻訳者をはじめ、信じられないくらい広く世界に訳され、愛読され、
死後、世界に誇る文学者となった賢治。

チェロを弾く音楽家でもあり、あらゆる鉱石を掘り出した地質学者、
様々な実験をした化学者、仏教徒、農業のことも真剣に取り組み、
地域に密着して貢献した等々、改めて千手観音みたいな人だったことが分かる。

後半は、金髪の少年を主人公に「銀河鉄道の夜」の抜粋を朗読して、イメージの世界を映像化した。
画家パウル・クレーの絵と、あれは顕微鏡で覗いた写真だろうか?
(ビニルや包装紙もあんな風に見えるとしたら、万物に神が宿っているとしか思えない
が次から次へと色鮮やかな世界が幻想的な賢治ワールドにピッタリ。


『NHK 映像でつづる昭和史 第1部 昭和元~16年』(1989)
第一次世界大戦が終わってからの話で、日本は過去から大して学ばなかったらしい。
犬養毅などの政治家も次々暗殺されているし、“安全大国日本”になったのは、
太平洋戦争で国民皆が痛みと悲しみを味わった後の話。

小津安二郎の『大学は出たものの』がヒットしたのもこの頃。
「激動の昭和史」の実際はどうだったのか、今、こうして貴重な映像資料が残っていて、
見て学べるのはスゴイことだ。


『フィルムに残された あのころのにっぽん 第6巻 戦中~戦後篇』
米軍が戦争攻略の資料として集めた昭和18~31年の日本の貴重なフィルム。

1.国土篇 2.国民篇 3.日本人の行動 4.民主主義への道 5.日本での心得

欧米人から見た日本人はすべてが逆さま。男尊女卑がいい例。
狂信的で、戦争マシーン、天皇を現人神として死をもいとわぬ団結力を強調。
ちゃんとアマテラスやイザナミ、イザナギ等の神話まで紹介して、本質に迫ろうとしているのはスゴイ。

原節子主演の『新たな土』で茶道も紹介。
戦争一色から戦後、西欧文化を取り入れて変化していく様もとらえている。

後半は、観光案内的。横浜から鎌倉、“ちょっと足をのばして京都”w、箱根から見る富士山。
「寿司も珍しい物好きなら美味しさも分かる」とのこと。

いろんな国と戦ってきたアメリカは、こういう映画もいろんな国があるんだろうな。
なにせ説明が多くて、早い上に字幕が縦で読みにくく、映像に集中できないのが残念。


『顔』(1957)

松本清張 監督:大曽根辰夫 出演:岡田茉莉子、笠智衆 ほか
のこぎり音楽ひゅろろ~が妖しい。“顔”を売る商売で成功したい野望を持ちながら、
顔が知れると過去がバレてしまう哀しい女の話。
考えてみれば男が死んだのは正当防衛なんだけど、どんどん追いつめられちゃう。

「皆、色のついた光を求めて東京へきた。可哀相な奴らだ」笠智衆の刑事がシブイ。

当時から女の世界、モデルの裏事情は厳しかったんだな~。
先輩、後輩に妬まれ、プロモーターのオヤジに迫られ、過去も洗いざらい弱みにつけこんでたかられetc...
悪女役もなかなか板についてる岡田さんにもっと頑張ってほしかったな。


『チューブ・テイルズ』(1999)
監督:ボブ・ホスキンス ほか 出演:レイチェル・ワイズ ほか
たった88minを、いろんな監督が好きなように使って実際はもっと長く感じる。
“地下鉄の哀愁”って日本と通じるものがあるのに驚いた。
ジュード・ロウ初監督作品はいったいどれだったろう?

強烈なのはフェロモン丸出しの女に興奮するジイサン
「もう二度と会わないんだから気にするか!?」
心を落ち着けようとサッチャー首相をイメージするのが笑うツボ。

頭から雀が出てきちゃうのもビックリ。
ジイサンが一生懸命運んで、解き放つ瞬間、観ている者もホッとする。

赤いドレスの少女が母とはぐれて自由に駆け回る。
不思議なガーディアン・エンジェルなオバサンがイイ。

キョーレツ第2弾はゲロ女。MPのゲロ男に次ぐ豪勢な吐き方
皆の憧れの的だったのに、哀れ、視線恐怖症だったのか?

ラストは『シックス・センス』系の美しい物語。


『フィルムに残された あのころのにっぽん 第1巻 昭和30~34年』
「朝日ニュース」をつなぎ合わせたもの。ナレーションの言い回しや、音楽の使い方がいかにも古くて苦笑。
でもなぜかカタカナ英語の発音“ティーム”とかはイイ
戦後10年、暗い影と贅沢が同居していた。

ニュース例:
民主主義教育が始まる中、女性パワーも出てくる反面、売春禁止(取り締まるべきは買う側のはずなのに)、
米兵と一緒に祖国を離れる女たちや、捨てられて父なし子と残された女たち。
相変わらず裁縫やらお嫁修行も続き、真の解放からはほど遠かったのがうかがえる。


『タイタス』(1999)
監督・脚本・製作:ジュリー・ティモア 出演:アンソニー・ホプキンス、ジェシカ・ラング ほか
シェイクスピア作で最もドロドロで残酷極まりないと言われる今作。
さすがの『ベイビー・オブ・マコン』の吐き気をもよおす迷宮の悪夢は、
『ロミジュリ』に似た現代劇と、少年をまじえて薄めているが、
血で血を洗ったヨーロッパの歴史は実際、親戚も親子もない権力争いと、
人にここまで残酷な心を持たせ、非情な仕打ちを思いつかせるかと思うくらい
非人間的世界を想像させるには充分。

しかも、ラストの異常に長い、子どもに未来を託す象徴的な後ろ姿のロングショットは、
どこかで観たような既視感を感じた。

復讐は続いて終わりがないから、どれも正義であるはずはなく、
人殺しを神と誓うなんてもってのほか!
人の浅はかな知恵と愚かさは、まるで底なしだ。
『ハンニバル』ばりのホプキンスと、悪女役が板についたラングの競演が迫力。


『ひかりのまち』(1999)

監督:マイケル・ウィンターボトム 出演:ジーナ・マッキー ほか
まさに共感!の1作。「誰か側にいて欲しい。でも誰でもいいワケじゃない」

求め彷徨って、幸せって何だって探して、自分をすり減らして・・・
それぞれの男女が、それぞれの立場で、それぞれの悩みを持って毎日必死に生きていくこと。

イギリスのワーキングクラスって私らが思うよりのっぴきならない無常な世界なんだな。
子どもから大人が身ぐるみはいでいくなんて!

“どこかに必ずいるはず自分と合う人が”って思わせる終わり方がイイ。


『ファイナル・カット』(1999)
監督:ドミニク・アンシアーノ, レイ・バーディス 出演:ジュード・ロウ、サディ・フロスト、レイ・ウィンストン ほか
友人の私生活を隠し撮りして、恥ずかしいシーンばかりをつなげたジュードは、
自分の葬式に皆に観てもらうようにと言い残した。
次から次へと何なのこいつら?ってくらい表裏激しすぎる醜態がさらされて、仲間割れもいいとこ。

J「でも、目を離せないだろ? 真実だからさ」
趣味悪い奴と、どーしよーもない連中って言ったらそれまでだけど、
皆自分を振り返ったら他人事とはいえないのかも。

普段仲のいい友の悪口を別の友に言ったり、人が見ていないプライベートで変な真似したり、
犯罪ギリギリのことをしたり、悪気がなかったり、フツーだって思ってることも
人から見たら常識じゃないこともたくさんある。
でも、欠点もひっくるめて、その人の個性で、微妙なバランス関係で人間社会は成立している。

あんなに仲良しな友、親戚集団もひと皮むけばこの通り。
でも、血縁関係は切りようがないし、人間関係は1人1人の価値観の違いを超えたところにある。

J「後で人から聞いて知るより、今、自分の眼で見て知って良かったじゃないか。ショックは小さいよ」


『薔薇の眠り』(2000)

監督:アラン・ベルリネール 出演:デミ・ムーア ほか
私好みの作品。『ANNNA OZ』『Julia & Julia』と同じ系。
特に『Julia & Julia』と同じ曲を使っている気がするのは私だけ?
デミが久々肩の力を抜いたラブ・ロマンスに帰ったのもイイ。
観た後、ほのかな哀しみと安心、静かな感動に包まれるのもイイ感じ。

上記の2作に比べたら、アメリカ映画らしく、ミステリアスながら
ラストはキチンと筋を通して、かつハッピーエンディング。
まるでセラピーの感動実話ドラマのようで二重人格症の治った症例みたい。

どちらの生活も女性として夢に描く幸せ像で、2人の男は見た目は違っても
完全に味方になって理解してくれ、わがままを聞いてくれそうな優男
私なら心身続く限り、両立していきたいなw

もともと夢も現実も似たりよったり、区別なんて難しい。
一度の人生、2度おいしいじゃん。
でも、どっちかっていったら、やっぱ若いアロンのほうがいかな
この男優よく見るようになったけど、なかなか有望株。

コメント

notes and movies(2001.5~ part4)

2014-01-08 09:39:44 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『マルコヴィッチの穴』(1999)
監督:スパイク・ジョーンズ 出演:ジョン・キューザック、ジョン・マルコヴィッチ、チャーリー・シーン ほか
人の脳に入って操るドアが、しょっぱいビルの7と1/2階にあるってアイデアもイイけど、
それがJ.マルコヴィッチってとこが本作の当たり所w
なぜか納得できちゃう、このミステリアスで才能にあふれ、セクシー、知的、スター気取りじゃないこの男。
皆がなりたいマルコヴィッチ!? 本人はこーして取り上げてもらってどんな気分だろーか??

ジョンが自分の無意識に入ると全員がJ!
MとRが入ると、しょんべんたれだの言われた幼少期、下着を嗅ぐJなど抑えられた狂気や記憶が次から次へと。
人の無意識下ほどドロドロした所はないだろーからね。ジョンに限らずとも。
今作中の操り人形は実際素晴らしい。それを演じるジョンもいいが、かなり下っ腹がたるみはじめてる
ジャンキーみたいなチャーリーの友情出演も楽屋落ちでイイ。


『リトル・ダンサー』(2000)
監督:スティーブン・ダルドリー 出演:ジェイミー・ベル ほか
イギリスの労働者階級の生の姿がどんどん映画化され、ヒットしている。
その多くは厳しい生活を送る人々だが、アメリカ映画のラブ・ロマンス、
アクションものにはないリアルさとドラマ、感動がある。

田舎の貧しい炭鉱夫の息子がバレエダンサーになる!
その意外性が面白い今作も片親家庭、ストライキの闘い、
父と息子の微妙な力関係と愛情が心を動かし、勇気を与えてくれる。

なにがイイって全編通してT.REXだもの

続きも観たかったが、あくまでこの少年が主人公ってことみたい。
なにせ何千人だかのオーディションから選ばれた才能あふれる男の子だからね。
自身の体験も重なるだけに、思いも入っていることだろう。
行く末が楽しみなハンサムボーイ。タップもアステア並!?

この歳であれだけ踊れるんだから、そうとう小さい時から習っているんだろーな。
才能って、やっぱ環境も大切だけど、素質と、本人の中に燃える炎っつーか、
あふれて止められないものなのかも。


『サイダーハウス・ルール』(1999)

原作・脚本:ジョン・アーヴィング 監督:ラッセ・ハルストレム
出演:トビー・マグワイア、マイケル・ケイン ほか
思った通りの名作だった。J.アーヴィングってどっかで聞いたよーな。
きっとこーゆー心に染みるドラマを書き続けてる人なんだろう。
主演の男優も要チェック。他の作品も気になる。医師役の名優も名前なんだっけな?

当時のキリスト教国の堕胎手術は違法(今でも場所によってはそーか)なのに、
純粋に患者の立場で考え、子どもたちを素直にのびのび育てる孤児院は、
ある意味、最も幸せな場所かもしれない。

「信じるかな?」「信じたいから、信じるのさ」

世間のいろんなことを知り、いろんな人と会うことも楽しくて意義のあることだけど、
人にはそれぞれ居場所があって、必要としている人がいることが一番の幸せかもしれない。

「おやすみ、イングランドの王様たち」と先生と同じように声をかけた時の子どもたちの安心した笑顔がイイ。
大人の世界の事情は複雑で、倫理や道徳だけじゃ通らない。
その結果残された子どもたちを守るのも、やはり大人なんだ。


『A.I.』(2001)
原作:スタンリー・キューブリック 監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ウィリアム・ハート、ジュード・ロウ ほか
天才少年と天才監督が組んだ超話題作。
でもキューブリックが自分のコンセプトを元に自分で撮ったら一体どーなったろう?と、つい考えたくなる。

今作はあくまでスピルバーグ的!
このまますぐユニヴァーサルスタジオのアトラクションに加えられそうなくらい。
一生懸命ロボット化社会の究極の姿、倫理観を数千年にも及ぶ時の流れに描いて、
これでもかってくらい母子愛満載の泣かせもの、ラストは引っ張って、引っ張って
ハッピーエンドになんとかもつれこませたって感じ。感動屋の私はすぐ泣くんだけど

“自分がユニークな価値ある存在であること”を認めてもらい、
母の愛情を得ることが、子どもが自己確立する方法だと強調して何度も出てくる。


『ウェブマスター』(1998)
監督 トーマス・ボーシュ・ニールセン 出演:ラース・ボム ほか
近未来もののデンマークだかの作品で、なんか口許と声がズレてるなー
演出効果か?と思ってたら英語吹替えなのか? 皆美しい出演者ばかり。
丁寧にお茶をいれる主人公のスキンヘッドの男優も繊細な線でイイかんじ。

近未来では自然は皆無なのか・・・
このままネット、バーチャル、3Detc..がエスカレートすると、
サイバーで遊ぶ未来もそう遠くなさそうね。


『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)

監督:ラース・フォン・トリアー 出演:ビョーク ほか
ビョークがここまでの演技を見せてくれるとは驚き。
少女みたいだけど母でもある彼女、共感するものがあったのかも。

「彼は母を必要としている!」「彼には視力が必要なの!」
盲人が今作を観たらどう思うだろうか?

途中セルマが♪私はもう充分に見た 子羊も 人が寿命を全うせずして死んでいくのも
ジェフが、エンパイアステートビルや中国も見てないじゃないか と歌う。

「心理的な影響で手術が効かなくなることがある」現代医療でも難しいのか?

ビルとの2人の秘密を守ったセルマ。
自分のせいとも知らずセルマを憎むビルの妻。何が幸福なのか、
それはそれぞれの価値観で決まるからなんとも結論は出せない。


『ダンサー』(1999)
監督:リュック・ベッソン 出演:ミア・フライア ほか

「兄として妹の必要なことをサポートしてあげればいいのさ。
 自分が妹に必要だと思うことじゃなくさ」

この言葉は何気ないけど重い。本物の愛情ってそうなのかも。
真っ白なウェアを着たIの体いっぱいのダンスは素晴らしい。

兄「マネージャーは卒業だが、ダメな兄貴は一生もんだ」
I「ダメでイイ、マネージャーと兄貴を一生してほしい」
兄「それならできる!」

今作はこの主役の彼女なしには成立しない。
彼女自身の物語ともシンクロしてるかも(もし実際も口がきけないとしたら)
キュートでセクシーで、どんな曲でも踊れる、観客もインスパイアされる1作。
人が体ひとつでどこまで自己表現できるか。
鍛え方と才能でここまでしなやかに、スピーディに、情感豊かに、動きで感動させることができるのはスゴイ。


『オーロラの彼方へ』(2000)

監督:グレゴリー・ホブリット 出演:ジェームズ・カヴィーゼル、デニス・クエイド ほか
久々かなり練りこんだプロット、二転三転、四転もする、サスペンスあり、ヒューマンドラマあり、
しかもアメリカ映画らしくラストはムリヤリ?ハッピーエンドにねじ伏せた感じ

タイムパラドックスはもっと複雑だと思うけど、こんな夢物語もいいさ。
NYメッツの野球が重要なポイント。父と息子を結ぶものはどの国でも似てるね。




【読書感想メモ】
「永遠のマドンナ 原節子のすべて」出版協同社
「日本映画戦後黄金時代12 日活の監督」日本ブックライブラリー
「さよなら妖精」KKベストセラーズ

「火の鳥7 乱世編」手塚治虫著
「火の鳥3 ヤマト異形編」
「火の鳥2 未来編」
「火の鳥5 復活編・羽衣編」
「火の鳥6 望郷編」

「マンガ日本の古典28 雨月物語」中央公論社
「マンガ日本の古典26 葉隠」
「マンガ日本の古典25 奥の細道」
「マンガ日本の古典8 今昔物語」水木しげる著
「マンガ日本の古典24 好色五人女」
「マンガ日本の古典17 徒然草」
「マンガ日本の古典7 堤中納言物語」


「映画の昭和の雑貨店 完結編 川本三郎著
「大霊界を見た 死後の世界の驚異」丹波哲郎著
「別冊太陽 名女優 写真家・早田雄二の撮った“永遠に輝く一瞬”」平凡社
「SNOOPYのもっと気楽に 1 なるようになるさ」チャールズ・M・シュルツ著 谷川俊太郎訳
「Peanuts Essence 13 ちょっとだけ」

「目でみる仏像シリーズ2 目でみる仏像・菩薩」東京美術
「Photo Mandala 吉岡たすく 野の仏紀行」写真:斎藤貢一 文:吉岡たすく
「NHK 祈りの造形 仏像物語 仏はどこに、どんな姿で」ニシムラ公明著
「MOE BOOK 美術館のある旅 SPECIAL」白泉社
「HUG2」キャサリーン・キーティング著 ミミ・ノーランド絵

「ef別冊 幸せになるカラーセラピー」泉智子著
「羊の宇宙」夢枕獏/作 たむらしげる/絵
「FOR BEGINNERS シリーズ63 歎異抄」遠藤誠/文
「もっと幸福な一日」吉野朔実著
「恋をしつづける女たちへ 新しい男と女 愛の進化論」秋山さと子著

「小学館ライブラリー14 マンウォッチング(下)」デズモンド・モリス著
「こころに水をやり育てるための50のレッスン」廣瀬裕子著
「一千一秒物語」稲垣足穂/文 たむらしげる/絵
「「気」と時間」河野十全著
「東京・美術館への散歩道3」東京新聞出版局著

「ブッダの生涯」小林正典著
「素敵な出会いをひらく 性格の本」秋山さと子著


【歌詞をメモした曲】
Un Homme Et une Fenme


【イベントメモ】
寄席「国立演芸場五月公演」@国立演芸場
「ビュフェ追悼展」@小田急美術館
「ジノリ展」@東京都庭園美術館


コメント