過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は「男と女」の歌詞のメモが見える透明なルーズリーフからご紹介。
まだまだ昭和の邦画にハマっていたらしい。
それからプライベートにもいろいろあって、自己啓発本をやたら読んでた時期でもあった
photo1:スヌーピーのイラストがそこかしこ。
photo2:オーラソーマに出会ったのもこの時期か。
photo3:ビュフェ展はまた観たいなあ!
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『善魔』(1951)
監督: 木下惠介 出演:森雅之、三國連太郎、淡島千景、桂木洋子、笠智衆 ほか
森の妖しいデカダンスな魅力を満喫できる。
ロマンス・サスペンスかと思いきや、妙にお堅いつくり、セリフも形式張ってる。
まだ新聞記者が正義と分別をわきまえていた頃の話か、
それとも三國(今作のヒットをキッカケに芸名にしたらしい)のおかしなまでに一本気な役所のせいか?
どんな作品も観るほどに状況が一つ一つの動作・演出からより深く読み取れて、
そのたび見落としていた魅力が引き出されるんだろうけど、もう一度観直すにはどうか・・・?
「悪とたたかうために、善も悪の要素、つまり魔が必要だ」
Nの理念からのタイトル。正義感の塊から出たキツイひと言もこれのせい?
学生服姿の森もほのぼの 今作ではとにかくキビキビした記者役に徹している。
■『ある落日』(1959)
監督:大庭秀雄 出演:岡田茉莉子、森雅之、高橋貞二 ほか
今度はウェットなだけの不倫映画。あんまり泣いてばかりのヒロインってのも好きじゃないんだな
相手も病気の妻を振り切って、しかも自分の幸せまで思いやってどっちの道も選べるのに、
口では「いいの私は」と言いつつ、自分に好意を寄せる男を巻き込んで前進しない女より、
もっと他に選択はないものか?
岡田茉莉子ってもっとモダンで活発な役が似合いそう。
まだまだ女の自立には遠かった時代なんだ。
大学出て外国人と英語でやりとりできるキャリアがあるのに「2、3年社会見れば充分でしょう」
って当然に言われてるんだもんね
人の縁とは計り知れないもので、必ずしも一生添い遂げられる、幸せになれるとも限らない。
そのまま素直に受け入れるか、周囲を気にして自分の気持ちを抑えるか、
先が見えててもまた会いたくなる気持ちを抑えきれない。
「僕たちはいつも別れの連続だった」とは不倫の状況をよく言ったもの。生産的関係とはいいがたい。
生産的にできる人もいるけど。本当の縁を後で見つけて貫くのはやっぱり罪業になるのか?
■『この広い空のどこかに』(1954)
監督:小林正樹 出演:佐田啓二、久我美子、高峰秀子 ほか
戦後まもない、皆がそれこそ必死に1日1日を生きて復興しようとしている時の話みたい。
家の残った人はまだまし。路上で暮らして水を売ったり、働き口を捜して夫の帰りを待つ女たちが逞しい。
嫁の立場の勉強にもなるかも。佐田啓二みたいに優しく頼りがいのある二枚目な旦那なら
家の苦労も気にならないって観たファンがたくさんいたことだろう。
久我がいつもより我を抑えた役ながら、明るさを忘れない初々しい嫁役、
高峰が珍しくイジメる小姑役なのが面白い。
『挽歌』でも好演した石浜朗が大らかな現代っ子なのにも注目。
でもやっぱアパートに夫婦きりのほうがいいなあ
「そのうち10年もすれば、新しいタオルだって君がいなきゃ分からなくなるくらい
全てが手の中に収まるようになるさ」っていい慰めの言葉だねぇv
「この空のどこかに、自分と一緒に苦労することが幸せだと思ってくれる人が、必ずいるんだって思うと生きる希望がわく」
「2人で暮らしてても、家族と一緒でもやっぱり同じなんだよ」そうかも知れない。
2人でも孤独でケンカすることもあるだろうし、大勢でいても愛し合う気持ちさえあれば幸せだ。
幸せで温かい余韻の残る1作。
■『誘惑』(1948)
監督:吉村公三郎 出演:原節子、佐分利信、杉村春子 ほか
原の場合はアッサリ不倫家庭に馴染んじゃうんだw
父はいないは、身寄りはないは、妻は病気でいないは、子はなつくは、旦那と相部屋、相床になるは、
倒れた先で温泉、酒、ダンス、これだけ条件そろって、この2人ならどーにかならないわけにいかないじゃないw
森の退廃的魅力と対照的に、堅実な父親的魅力の佐分利信もイイ。
それにしても夜訪ねてくる杉村春子さんってのは、かなり後で祟られそうだよ
20歳代の役所のせいか原の恥じらい演技がオーバーなくらいで笑える。
「もう抑えられなくなった」とキスシーンが、
足だけのイメージショットで控えめなんだな。いいところなのに
旦那の部屋の窓から抱き上げてもらうシーンはお茶目。
その後のラブラブな生活は観客のご想像にお任せなのが残念。
原って大柄なのかな。なんだか今作ではやけにふくよかに見える。
森と佐分利信の共演ってのも観てみたい。飾らない素の演技がリアルに近くて、他の作品も観てみたいな。
奇しくも後見人と不倫シリーズが2作続いた。
互いの気持ちに気づき、すぐ決心して明るい未来を見てる今作のほうが後味はスッキリ。
■『喜びも悲しみも幾歳月』(1957)
監督:木下恵介 出演:高峰秀子、佐田啓二 ほか
邦画で初めて日本縦断ロケで撮影。昭和の激動の歴史を交えて、逞しく生きた人々を描く。
“灯台守”って具体的にどんな仕事だったんだろ? こんなにあちこち転勤しなきゃやっていけないものなの?
主演の2人は今作で数々の賞をもらったらしい。
「子役大成せず」のジンクスを破って、高峰が娘から中年まで見事に演じ分けている。
「見合い結婚だけど、私、お父ちゃんに恋してるんだわ」なんて言えるいつまでも可愛い奥さん。
優しくて頼りになる理想的な夫役の佐田もイイ。
■『朱唇いまだ消えず』(1949)
監督:渋谷実 出演:高杉早苗、佐分利信、杉村春子、久我美子、佐田啓二 ほか
不倫のほかに何も展開のない作品が多いのは“不倫”というテーマそのものが新しく新鮮だったからか?
宝塚女優みたいにスマートな美人のヒロインは誰か?
18歳で見合い結婚なんて昔は無茶なことしてたな
久我がポッチャリほっぺで分からなかった! 若かったのか? 佐田もセリフのないちょい役だし。
「そうおっしゃって下さるだけ有り難いと思って」と号泣。
これがまた杉村春子さんだから、なんだか空恐ろしい
2人の夫婦役はこれでもう2作目。こーゆーフツーの妻役も結構やってたんだ。
小津作品での小ウルサイおばちゃん役が印象強くてどーも。。。
今だったらもうバリバリ肉体関係あるところからサスペンスか何かが持ち上がるってパターンだけどね。
でもいくら好きとは言え、女の立場は微妙で辛いものだろう。
佐分利信の役みたく経済力もあって開き直ってたらハマりやすいかも知れないけどさ。
■『にごりえ』(1953)
原作:樋口一葉 監督:今井正
●「十三夜」出演:田村秋子 ほか
●「大つごもり」出演:久我美子 ほか
●「にごりえ」出演:淡島千景 ほか
女優の競演による三種三様の女のドラマ。
昔はほんと身を粉にして働いて、やっと1日を生き抜いていたんだ。
結婚したからといって幸せにもなれない女の受難の時代。
でも毎日豊かに暮らせるようになった現代でもやっぱり幸せと自由が手中にあるとはいえない。
艶っぽさの淡島、まるでシンデレラみたいに身につまされる心理を熱演する久我、見応えのある1本。
■『四人目の淑女』(1948)
監督:渋谷実 出演:森雅之、木暮実千代 ほか
これは森ファンとして満足のいく1本。
とゆーのも戦争から帰ってきた時は無精ひげでボロボロなのに、
ちょっとタキシード着たら、たちまちこの世の者とは思えない美しさ
憂いを帯びた実も花もある美男!
いつも思うけど、どーして昔の邦画って学生時代を描くのに子役を使わないの?
こないだの佐分利信の中学生役はビックリしたよ/爆
家没落の借金返済に金目当てで嫁いだ相手がなんと笠智衆!
守銭奴役にもっとも遠い男優ではないかい?
ダンディなスーツ姿は似合ってて、森に負けないくらいカッコいいけど。
仮装パーテイに日本の祭りの仮面なのが可笑しいw
つまりタイトルの4人目の淑女とはDのことだろう。
一度お金の有り難味を知ったから悟れたんじゃないか?
彼女さえ放っておけばBもAもそれなり幸せに暮らせたろうに、厳しすぎって感じ。
ま、森さんgetするにはここまでして当然かw
(役名が分からない時は大抵A、B、Cでメモってたらしい
■『暗くなるまで待って』(1967)
監督:テレンス・ヤング 出演:オードリー・ヘップバーン、アラン・アーキン ほか
音楽:ヘンリー・マンシーニ
豪華スタッフで制作したブロードウェイの大ヒットドラマ。かなり本格サスペンス。ヒッチコック並。
オードリー迫真の盲目女性演技。
1つ気になったのは、どこかイタリアンマフィアっぽい喋り方のロートがMPのギャグにソックリだったことw
あくまで妻から来させようとするのは厳しくないか?
NYで裏口もないってのは、物騒極まりないっしょ。
いつでもドアが開けっぱなのも無用心。
■『夜の鼓』(1958)
監督:今井正 出演:三國連太郎、有馬稲子、森雅之 ほか
こんな“正当な殺し”なんてあるものか。若い夫婦を新婚早々離れ離れにしちゃうのがそもそも。
ま、酒が悪と魔の引き金で日頃、真面目なだけに美しい女も耐えてたのが切れたんだろう。
でも昔は一族の恥として生きながらえることは許されなかったのか。厳しいーーー。
師団だって、あれだけスキ見せられて許されなかっただろーに。
森の必死で逃げるシーンはスゴイ!
で、とうとうこれまでと振り向いた表情が、なまめかしいほどに美しいんだな、これが
浪曲はなんて渋い声! 森さん本人の唄か?!
切ったり切られたり、恨んだり、未練が残ったりじゃ、当時の霊が浮かばれなくなるのもムリはない。
この時代フツーに幸せになれた人なんて一体何人いたことだろう?
今回は「男と女」の歌詞のメモが見える透明なルーズリーフからご紹介。
まだまだ昭和の邦画にハマっていたらしい。
それからプライベートにもいろいろあって、自己啓発本をやたら読んでた時期でもあった
photo1:スヌーピーのイラストがそこかしこ。
photo2:オーラソーマに出会ったのもこの時期か。
photo3:ビュフェ展はまた観たいなあ!
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『善魔』(1951)
監督: 木下惠介 出演:森雅之、三國連太郎、淡島千景、桂木洋子、笠智衆 ほか
森の妖しいデカダンスな魅力を満喫できる。
ロマンス・サスペンスかと思いきや、妙にお堅いつくり、セリフも形式張ってる。
まだ新聞記者が正義と分別をわきまえていた頃の話か、
それとも三國(今作のヒットをキッカケに芸名にしたらしい)のおかしなまでに一本気な役所のせいか?
どんな作品も観るほどに状況が一つ一つの動作・演出からより深く読み取れて、
そのたび見落としていた魅力が引き出されるんだろうけど、もう一度観直すにはどうか・・・?
「悪とたたかうために、善も悪の要素、つまり魔が必要だ」
Nの理念からのタイトル。正義感の塊から出たキツイひと言もこれのせい?
学生服姿の森もほのぼの 今作ではとにかくキビキビした記者役に徹している。
■『ある落日』(1959)
監督:大庭秀雄 出演:岡田茉莉子、森雅之、高橋貞二 ほか
今度はウェットなだけの不倫映画。あんまり泣いてばかりのヒロインってのも好きじゃないんだな
相手も病気の妻を振り切って、しかも自分の幸せまで思いやってどっちの道も選べるのに、
口では「いいの私は」と言いつつ、自分に好意を寄せる男を巻き込んで前進しない女より、
もっと他に選択はないものか?
岡田茉莉子ってもっとモダンで活発な役が似合いそう。
まだまだ女の自立には遠かった時代なんだ。
大学出て外国人と英語でやりとりできるキャリアがあるのに「2、3年社会見れば充分でしょう」
って当然に言われてるんだもんね
人の縁とは計り知れないもので、必ずしも一生添い遂げられる、幸せになれるとも限らない。
そのまま素直に受け入れるか、周囲を気にして自分の気持ちを抑えるか、
先が見えててもまた会いたくなる気持ちを抑えきれない。
「僕たちはいつも別れの連続だった」とは不倫の状況をよく言ったもの。生産的関係とはいいがたい。
生産的にできる人もいるけど。本当の縁を後で見つけて貫くのはやっぱり罪業になるのか?
■『この広い空のどこかに』(1954)
監督:小林正樹 出演:佐田啓二、久我美子、高峰秀子 ほか
戦後まもない、皆がそれこそ必死に1日1日を生きて復興しようとしている時の話みたい。
家の残った人はまだまし。路上で暮らして水を売ったり、働き口を捜して夫の帰りを待つ女たちが逞しい。
嫁の立場の勉強にもなるかも。佐田啓二みたいに優しく頼りがいのある二枚目な旦那なら
家の苦労も気にならないって観たファンがたくさんいたことだろう。
久我がいつもより我を抑えた役ながら、明るさを忘れない初々しい嫁役、
高峰が珍しくイジメる小姑役なのが面白い。
『挽歌』でも好演した石浜朗が大らかな現代っ子なのにも注目。
でもやっぱアパートに夫婦きりのほうがいいなあ
「そのうち10年もすれば、新しいタオルだって君がいなきゃ分からなくなるくらい
全てが手の中に収まるようになるさ」っていい慰めの言葉だねぇv
「この空のどこかに、自分と一緒に苦労することが幸せだと思ってくれる人が、必ずいるんだって思うと生きる希望がわく」
「2人で暮らしてても、家族と一緒でもやっぱり同じなんだよ」そうかも知れない。
2人でも孤独でケンカすることもあるだろうし、大勢でいても愛し合う気持ちさえあれば幸せだ。
幸せで温かい余韻の残る1作。
■『誘惑』(1948)
監督:吉村公三郎 出演:原節子、佐分利信、杉村春子 ほか
原の場合はアッサリ不倫家庭に馴染んじゃうんだw
父はいないは、身寄りはないは、妻は病気でいないは、子はなつくは、旦那と相部屋、相床になるは、
倒れた先で温泉、酒、ダンス、これだけ条件そろって、この2人ならどーにかならないわけにいかないじゃないw
森の退廃的魅力と対照的に、堅実な父親的魅力の佐分利信もイイ。
それにしても夜訪ねてくる杉村春子さんってのは、かなり後で祟られそうだよ
20歳代の役所のせいか原の恥じらい演技がオーバーなくらいで笑える。
「もう抑えられなくなった」とキスシーンが、
足だけのイメージショットで控えめなんだな。いいところなのに
旦那の部屋の窓から抱き上げてもらうシーンはお茶目。
その後のラブラブな生活は観客のご想像にお任せなのが残念。
原って大柄なのかな。なんだか今作ではやけにふくよかに見える。
森と佐分利信の共演ってのも観てみたい。飾らない素の演技がリアルに近くて、他の作品も観てみたいな。
奇しくも後見人と不倫シリーズが2作続いた。
互いの気持ちに気づき、すぐ決心して明るい未来を見てる今作のほうが後味はスッキリ。
■『喜びも悲しみも幾歳月』(1957)
監督:木下恵介 出演:高峰秀子、佐田啓二 ほか
邦画で初めて日本縦断ロケで撮影。昭和の激動の歴史を交えて、逞しく生きた人々を描く。
“灯台守”って具体的にどんな仕事だったんだろ? こんなにあちこち転勤しなきゃやっていけないものなの?
主演の2人は今作で数々の賞をもらったらしい。
「子役大成せず」のジンクスを破って、高峰が娘から中年まで見事に演じ分けている。
「見合い結婚だけど、私、お父ちゃんに恋してるんだわ」なんて言えるいつまでも可愛い奥さん。
優しくて頼りになる理想的な夫役の佐田もイイ。
■『朱唇いまだ消えず』(1949)
監督:渋谷実 出演:高杉早苗、佐分利信、杉村春子、久我美子、佐田啓二 ほか
不倫のほかに何も展開のない作品が多いのは“不倫”というテーマそのものが新しく新鮮だったからか?
宝塚女優みたいにスマートな美人のヒロインは誰か?
18歳で見合い結婚なんて昔は無茶なことしてたな
久我がポッチャリほっぺで分からなかった! 若かったのか? 佐田もセリフのないちょい役だし。
「そうおっしゃって下さるだけ有り難いと思って」と号泣。
これがまた杉村春子さんだから、なんだか空恐ろしい
2人の夫婦役はこれでもう2作目。こーゆーフツーの妻役も結構やってたんだ。
小津作品での小ウルサイおばちゃん役が印象強くてどーも。。。
今だったらもうバリバリ肉体関係あるところからサスペンスか何かが持ち上がるってパターンだけどね。
でもいくら好きとは言え、女の立場は微妙で辛いものだろう。
佐分利信の役みたく経済力もあって開き直ってたらハマりやすいかも知れないけどさ。
■『にごりえ』(1953)
原作:樋口一葉 監督:今井正
●「十三夜」出演:田村秋子 ほか
●「大つごもり」出演:久我美子 ほか
●「にごりえ」出演:淡島千景 ほか
女優の競演による三種三様の女のドラマ。
昔はほんと身を粉にして働いて、やっと1日を生き抜いていたんだ。
結婚したからといって幸せにもなれない女の受難の時代。
でも毎日豊かに暮らせるようになった現代でもやっぱり幸せと自由が手中にあるとはいえない。
艶っぽさの淡島、まるでシンデレラみたいに身につまされる心理を熱演する久我、見応えのある1本。
■『四人目の淑女』(1948)
監督:渋谷実 出演:森雅之、木暮実千代 ほか
これは森ファンとして満足のいく1本。
とゆーのも戦争から帰ってきた時は無精ひげでボロボロなのに、
ちょっとタキシード着たら、たちまちこの世の者とは思えない美しさ
憂いを帯びた実も花もある美男!
いつも思うけど、どーして昔の邦画って学生時代を描くのに子役を使わないの?
こないだの佐分利信の中学生役はビックリしたよ/爆
家没落の借金返済に金目当てで嫁いだ相手がなんと笠智衆!
守銭奴役にもっとも遠い男優ではないかい?
ダンディなスーツ姿は似合ってて、森に負けないくらいカッコいいけど。
仮装パーテイに日本の祭りの仮面なのが可笑しいw
つまりタイトルの4人目の淑女とはDのことだろう。
一度お金の有り難味を知ったから悟れたんじゃないか?
彼女さえ放っておけばBもAもそれなり幸せに暮らせたろうに、厳しすぎって感じ。
ま、森さんgetするにはここまでして当然かw
(役名が分からない時は大抵A、B、Cでメモってたらしい
■『暗くなるまで待って』(1967)
監督:テレンス・ヤング 出演:オードリー・ヘップバーン、アラン・アーキン ほか
音楽:ヘンリー・マンシーニ
豪華スタッフで制作したブロードウェイの大ヒットドラマ。かなり本格サスペンス。ヒッチコック並。
オードリー迫真の盲目女性演技。
1つ気になったのは、どこかイタリアンマフィアっぽい喋り方のロートがMPのギャグにソックリだったことw
あくまで妻から来させようとするのは厳しくないか?
NYで裏口もないってのは、物騒極まりないっしょ。
いつでもドアが開けっぱなのも無用心。
■『夜の鼓』(1958)
監督:今井正 出演:三國連太郎、有馬稲子、森雅之 ほか
こんな“正当な殺し”なんてあるものか。若い夫婦を新婚早々離れ離れにしちゃうのがそもそも。
ま、酒が悪と魔の引き金で日頃、真面目なだけに美しい女も耐えてたのが切れたんだろう。
でも昔は一族の恥として生きながらえることは許されなかったのか。厳しいーーー。
師団だって、あれだけスキ見せられて許されなかっただろーに。
森の必死で逃げるシーンはスゴイ!
で、とうとうこれまでと振り向いた表情が、なまめかしいほどに美しいんだな、これが
浪曲はなんて渋い声! 森さん本人の唄か?!
切ったり切られたり、恨んだり、未練が残ったりじゃ、当時の霊が浮かばれなくなるのもムリはない。
この時代フツーに幸せになれた人なんて一体何人いたことだろう?