メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(2001.8~ part1)

2014-01-12 09:04:18 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回はみかん色のルーズリーフからご紹介。

  

photo1:毎回、派遣先の契約が終わるたびに一緒に働いていた人たちの似顔絵をメモしてる
photo2:家族でネパールに行ったのが海外旅行のラスト。
photo3:FAX付き電話機を知人から譲ってもらい、面白くてやたらとやりとりしてたw これは友だちの子どもが描いてくれた絵

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『オータム・イン・ニューヨーク』(2000)
監督:ジョアン・チェン 出演:リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー ほか
最初のセントラルパークの紅葉からもう満足。どんな物語もドラマになること確実!
ラスト、男からカメラが引いて、これが無数のビルの1つの窓に過ぎず、
他のビル街に飲み込まれてしまうズームアウトもいい。

“不治の病の美女と純粋な恋”ってテーマは使い古されたものだけど、
髪がグレーになってもなおセクシーなプレイボーイ役を地でいけるギアと、
髪をどんなに短くクシャクシャにしてもキュートで奥深い魅力をもつウィノナによって
再び新たな感動を呼び起こしていく。

美しく病み、美しいタイミングで、美しく死ぬ。
短くても彼女はその有効な使い道を最大限知っていたとでも言おうか。

部屋に戻ってSのプレゼントをあけたらなんと「これを持ってたことを忘れたら返す」
と言ってた時計だってのが粋。思わずWが号泣するのも分かる。
ここで終わってもいーけどオマケ付き。

男の性とはいえ、家庭にすっぽりおさまる人もいるのに40越えるまで遊び続けるって何が原因なんだろ?
捨てられる前に捨てる術ってかんじ? そんな順風満帆な恋愛なんて存在しないのに。

(これ1回観てたんだ。数年後に友だちにススメられてまた観たよな


『バトルロワイアル』(2000)
監督:深作欣二 脚本:深作健太 出演:藤原竜也、前田亜季、栗山千明、柴咲コウ、ビートたけし ほか
「作品紹介」でも分かるけど、予算低い邦画ってホラー&極道ものがシェアの9割じゃなかろーか?
似たよーなのばっか作ってちゃんと興行成り立ってるのな?

過激な内容ゆえに“R指定”(中学生以下禁止。中学生がメインの話なのに)や上映禁止を食らうことになった
前評判に劣らない心臓バクバクもので「自分ならどーする?」的リアルさ(私ならとっくに自殺してる
社会に食い込むテーマ+それなり納得のラストで一応ホッとできる見応え充分の1本。
支えているのは実名でマンマな迫力出してるたけしさんのキャラだろーなあw
同僚曰く「原作のほうが面白い」

コンピュータをハックして学校を爆破しようとした組もAチームみたいでイイ線いってた。
たけしさん自作の絵がまたまた登場。
「迷っても全力で走れ!」
どんな生き方をするつもりなのか? ま、若者はみんな日々闘っているんだよね、大人と同様に。


『ザ・セル』(2000)
監督:ターセム・シン 出演:ジェニファー・ロペス ほか
デレク・ジャーマン系な濃い~~~~映像+今旬な歌手、女優もやっちゃう
フェロモンでまくりのロペスのアイドル映画的部分もあり。
意味もなく肌もあらわな格好でポーズをとるロペス。
様々な衣装とメイクで現れるロペス、またロペス。
世の男はこのキスシーンも含めて、共演男優をうらやましがっていることだろう

幼児虐待→猟奇殺人ってパターンに終わりはないのかな。
たしかに虐待はひどいけど、被害者とその家族にしてみれば同情の余地などない。
でも自分でコントロールの効かない分裂症だってゆーからどーしよーもない。
日本も虐待と性的異常犯罪が増えてきている。本編のように1人で自分の車にたどりつくまでに
防犯グッズを握りしめて日々怯えながら暮らすようになるかもしれないと思うとゾッとする。
よく考えてみれば心に傷や秘密ひとつなく育つ人なんていないだろう。
それぞれの原体験の世界は覗かずソッとしといたほうがいいのかも。


『ダイナソー』(2000)
監督:エリック・レイトン、ラルフ・ゾンダグ 声出演:D・B・スウィーニー ほか
アニメーションの傑作『白雪姫』から数十年――――全CGで実写と寸分たがわぬ
リアルで迫力ある映像エンタテイメントを見せたディズニー。
ストーリーは『ライオンキング』とあんまし変わんないんだけど、
太古の恐竜の世界のロマンをここまで再現してくれたのが嬉しい。

自然そのままの姿の地球にあんな生物が闊歩して生きていたと思うと不思議でワクワクする。
絶滅理由を隕石落下説に想定して、“約束の地”めざして多種が協力していたってイメージも楽しい。
が、その後訪れたと言われる氷河期はどうしたのか?! それは2でも作ってもらうか。
恐竜の皮膚のかんじ、水、砂けむり、すべてがリアル。劇場の大画面で見たらもっとすごかったろう!


『ホワット・ライズ・ビニース』(2000)
監督:ロバート・ゼメキス 出演:ハリソン・フォード、ミシェル・ファイファー ほか
ヒッチコックへのオマージュだけにシャワールームから何か出てくる、出てくるってゆー恐さが楽しめる
いろんな謎が絡んでじわじわとくる恐さ。
床に倒れる夫の携帯をとろうとするって、ホラー映画でやっちゃいけないルールの1つだよ
ドアが勝手に開いたり、バスタブの水が入ってる時点で家を出るべきだと思うんだけどね、とりあえずw
ま、逃げたら根本解決にゃならないし、映画にもならないけど。


『アンブレイカブル』(2000)
監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン ほか
『シックス・センス』で衝撃の波紋を生んだ同監督が再びウィリスと組んで撮った同傾向の作品。
フシギな緊張感は似たものがある。途中でまた「あの事故で実は死んでたのか?」なんて思っちゃうw
けど、それはなし。ラストのどんでん返しは、『シックス・センス』ほどじゃない。
双方に通じる異様なくらい冷たい家庭の雰囲気は、一体何なんだろ?!

どうしてここまで冷え切った家庭になったのか。自分の才能を生かしてない生活による自信喪失か?
今作の突飛なストーリーはともかく、テーマはとても身近で深刻で現代人はだれもがみにつまされる。
それは“アイデンティティ”。「どうして自分は存在しているのか?」
その理由を見失って、ただ日々を生きて過ぎ去る時間を眺めるばかりの人生が
どれほど何にも増して人の心と体を蝕む悲しいものか!
イッちゃってるキャラのジャクソンがハマってる。


『ANA+OTTO』(1998)
監督・脚本:フリオ・メデム
出演:サラ・バリエンテ、クリステル・ディエス、ナイワ・ニムリ、ペルー・メデム、ビクトル・ウゴ・オリベイラ ほか
人を感動させるドラマには、そんなに交通事故死が必要かな?
フィンランドを舞台にした“運命”と“偶然”の物語。
(引越し先の)今度のレンタルショップは小さいけど、他で見ない作品があるようだ。

縁の深い人はいるだろうけど、自分勝手に引き寄せようとしたからいけなかったのかな?
それにしてもパイロットってそんなにすぐになれるものなのか?
しかも1機壊したってバレたら後の弁償のほうがわたしは気になる
結婚しても次々と恋人を変えちゃう母や父。
写真の家族の肖像のようにカンタンに愛情を引きとめておくことはできないものか。
アンナ側、オットー側から同じ出来事を交互に描いてゆくフシギな浮遊感漂う作品。


『スカートの翼ひろげて』(1997)
監督:デイヴィッド・リーランド 出演:キャサリン・マッコーマック、レイチェル・ワイズ ほか
戦時中の恋はどれもドラマになるね。ま、いつでもどんな小さな恋もドラマになりうるけど。
でも恋と結婚はやっぱ違うのかな?
恋愛の末の結婚後に幸せになれるとも限らないし、結婚後に恋を楽しむ人もいるからどうとも言えないか。
言えるのは、どうであれ、恋する、誰かを愛するっていいことだなってこと。

互いに別の家庭をもって「犬と愛する人と庭で寛ぐ」夢は遠くなる。
でもそうそう不幸なことでもないのも確か。
たくさんの青春の思い出、恋の思い出があるほうが、何もないよりずっと幸せだ。
永遠の恋にならなかったとしても。


『NICO ICON』(1995)
監督:スザンネ・オフテリンガー 出演:ニコ、ジャクソン・ブラウン、ジョン・ケイル ほか
珍しい1本を見つけた。'70の香りプンプン、出てくる名前も、ディラン、ヴェルヴェッツ、
アラン・ドロン、ウォーホル、ジム・モリスンと錚々たる面子。
インタビューに出てくるのはマネージャー、女優、ファクトリーのメンバ(ビリー・ネーム、ヴィヴァ?)、
祖母、ラストが息子、ドロンに似てるのは隠せない!

父はゲシュタポに撃ち殺され、モデルでヴォーグに載ったのが10代後半。
映画出演、歌手デビュー、そのうちモデル業に嫌気がさして、ウォーホルメンバになってからだんだん怪しい方向へ
黒ずくめで、ジャンキー、低い声でドイツ訛りもそのまま、作詞作曲もして旅回り。
息子カリは祖母(ドロンの母)に預けられた。息子に麻薬教えたのが本当ならそうとうイカれてる!
孤独な死。それが通ってた'70年代。
♪I'll be your mirror 他歌と映像でとにかくニコを偶像崇拝している1本。


『バーティカル・リミット』(2000)

監督・出演:マーティン・キャンベル 出演:ロバート・キング、マーシャ・ナサティア ほか
予告を観て期待した通りの手に汗握る作品。
生と死隣り合わせの厳しい世界でここまで山登りに魅せられる気持ちとは何か?
こんな目に遭ってもやっぱ山に戻ってこようと思うのかな?
死んだ者の血で目印にするのもスゴイ・・・山に挑戦する2人の命に責任をもつ1人1人が
サヴァイヴァルの充分な知識と体力の限界まで鍛えベストを尽くすって世界。女も男もない。

コメント

notes and movies(2001.8~ part2)

2014-01-12 09:04:17 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『シックス・デイ』(2000)
監督:ロジャー・スポティスウッド 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ロバート・デュヴァル ほか
違う役者でやったらけっこー見応えあるSFになってただろーに。
シュワちゃんのお茶目な演技がすべて台無しになってチープな笑いにしてると思うのは私だけ?
途中途中に入るピロピロとしたフラッシュバックと近未来の目新しいCGぬきには見られない。
唯一、久々元気な姿を見せたデュヴァルだけがドラマを引き締めてる。

"I'll be back"ってまだやってんだもんな・・・自分との2ショットでジョークを言い合うシーンとか、
「自分が2人いれば、自分とヤレるからな」とかさ、セリフもチープ。
このネタ『X-FAILE』のほうに回せばもっとダークでおどろおどろしくなって、
人の命とアイデンティティの尊厳のドラマにまでもっていけただろうに。
最新ヘリはスゴイかも。もし今あの技術があればUFOと間違えられてる。


『クリムゾン・リバー』(2000)
監督:マチュー・カソヴィッツ 出演:ジャン・レノ ほか
残忍な殺人、奥深い山の小さな村、女の犯人、何年にも渡る恨み・憎しみ、
なんだか金田一耕助シリーズを観てるみたい。
犯人を走って追いつけない刑事のシーンは、たけしさんの映画にもあったな。
とにかく死体の再現が生々しくてリアルなのがポイント。
で、謎の仕組みがどーも分からずついてけないまま終わっちゃったカンジ・・・
2人の刑事の掛け合いはスピーディでイイ。太っちゃったジャン・レノも撮り方によってはまだまだイケてる


『グリーン・デスティニー』(2000)
監督:アン・リー 出演:チョウ・ユンファ、ミシェール・ヨー、チャン・ツィイー ほか
あの身のこなしならキリマンジャロもひとっ飛びで登れるな/爆
ちょこっとワイドでワイヤーが見えたのもご愛嬌。
結局、剣の道って腕を競って殺し殺され、復讐に次ぐ復讐で不毛なんじゃないか?
同じワイヤーものでも『マトリックス』とカンフーとだとこうも違った楽しみ方が出来るのは新鮮。
チョウ・ユンファも新地開拓だ。

あれだけの技を持ってたら世界平和に役立てりゃいーのに
亡き夫に貞節の誓いを立て、夫の親友だったリーと心を通わせながら手も握らなかった(あの歳まで!?)
2人の大人の愛?と、若く才能あふれるが故に暴走するSとRの若い愛の2つの物語のシンクロが見物。

透き通るような白い肌のお嬢さんが、ひとたび剣を持つとスーパーガールに変身して、
空を飛び、水上を走って戦うアクションがかっちょいい。
屋根から屋根へ飛び回るシーンなんか足が着いてなかったもんねw 気力で飛んでるのかな?
人もあんな風に飛べたらどんなにいいか。
解毒剤を取りに行くのも馬より空を駆けたほうが速かったんでないの?


『ことの終わり』(1999)

監督:ニール・ジョーダン 出演:レイフ・ファインズ、ジュリアン・ムーア、スティーヴン・レイ ほか
限りなくロマンティックで、キリスト教ならずとも信仰について深く関わった作品。
1人の魅力的な女性を愛して、夫と愛人が同居するフシギな世界。
同じタイトルのハリウッド映画のビデオがあったがリメイクか?

「会わなくても続く愛はある。見えなくても人々が神を信じるように」
「僕の愛は違う。感じてこそ愛だ」
「それは本当の愛じゃないってことよ」

「もうあなたの不在には疲れた」
「憎しみで始まったが憎むのも疲れた。今はただ、神よどうかわたしを永遠に忘れ去って下さい」

これはもしかして小説の映画化なのかも。見事なプロットとキャラクター設定。
妻を愛していながら一度も夫婦とならなかったHも不思議だ。

「Sの不倫は知っていたが、君だとは知らなかった。変だが安心したんだ」


『ハンニバル』(2000)
原作:トマス・ハリス 監督:リドリー・スコット 出演:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア ほか
レクター博士の完結編? にしてはまだ続きそう。
これぞ当たり役だったホプキンスがまたホッケーマスクを着けたのに、なぜジョディは断ったのか?
今作も決して食前、食後には見たくない“食人”にこだわった1作。
クラリスと連続殺人鬼のフシギな関係、緊張感がおもしろい。
なぜここまでいちFBI捜査官の女にこだわるのか。

ハンドクリームの香りを鼻のきく香水嗅ぎ師?にかがせて地域を特定したり、
PCのアクセスから本人の自宅住所、ケータイ番号まで分かったり、
一体FBI情報網はどこまで調査可能なのか!?
一流VS一流同士の知的な闘いのおもしろみを伝えるには、原作者の知的さも問われる。
友だちが原作がおもしろかったって言ってたから映画にない深みが隠れてるんだろーな。


『キャスト・アウェイ』(2000)
監督:ロバート・ゼメキス 出演:トム・ハンクス、ヘレン・ハント 、クリストファー・ノース ほか
CAST AWAY=漂着する。

一番の見所は脂肪ブクブクだったトムの身体が、ラストにはスッキリダイエットされるまでかな
一体どうやってあすこまで体重を落とせたのか、そのほうが気になる・・・

現代のロビンソー・クルーソーは前の生活に戻って何を学んだか?
やっぱりコーラと肉食、車と電気のある生活からは抜け出せまい。
案外あっさりと前世を忘れて、カワイイ娘ともう一度青春も悪くない、みたいなラスト。
機内ではおススメできない作品のひとつ

「この荷が私を支えました、ありがとう」
男の仕事に対する使命感、てか女に対する執着心はすごいパワーをも生み出す!
新たな人生に向けての晴れた顔でラスト。

荷のスケート靴をナイフにしてココナツを切ったり、それをポットにして雨水をためたり、
火をおこして魚やカニを食べたり、嵐の時は洞窟へ、となかなかこの男はやるもんだ。
人の本当の敵は、厳しい自然より孤独感なのかも。

「島にいる時、妻はいつもずっと側にいてくれた」


『アンナと王様』(1999)
監督:アンディ・テナント 出演:ジョディ・フォスター、チョウ・ユンファ ほか
ミュージカル全盛の頃の初作は男っぽいユル・ブリナーと女優のエキゾチックな
アジアン風ラブストーリー仕立てだったけど、今回のリメイクはマレーシア?の島1コ
借り切ってセットを立て、歴史的ドラマにしたのがおもしろい。

ユンファ演じる王がとことん善人キャラになってて実話っぽいが、実際どうかは別として
英国の権力と、内外の紛争で微妙な立場に翻弄されるアジアのお国事情にも注目。

シャム?が今のタイ、バンコクなのが驚き。素晴らしい仏教美術と建物、自然が見事によみがえり、
当時の衣装、王宮内での生活の豪華さがうかがえる。ジョディの新作も待ち遠しい。


『X-MEN』(2000)
監督:ブライアン・シンガー 出演:パトリック・スチュワート、ヒュー・ジャックマン ほか
ひと昔前の「Aチーム」が超人類集団となって、あらゆるイマジネーションをふくらませて
誕生したキャラがそのまま映像化できるのがスゴイ。
なんともハンパな終わり方。シリーズ化してTV放送で毎週見たいかも。
でも金と時間かかってムリだろーね

それぞれの特殊メイクが個性的。ウロコ女のメイクは毎回6~7時間かかったとか。
スピーディに駆け回り、動き回るミュータント映像は、演技力よりCGチームの苦労がうかがえる
とくに天井まで走り回っちゃうトカゲ男とかキョーレツ


『tamio okuda TOUR "29-30"』(1995)

♪セトリ:
人間2、ルート2、愛する人よ、403、ハニー、人間、眠りの海のダイバー wake me up、これは歌だ、
たばこのみ、674、月ひとしずく、女になりたい、コーヒー、息子、ハネムーン、愛のために、人の息子、
奥田民生 愛のテーマ、つくば山、BEEF

なぜか最近気になるこの人。「HEY! HEY! HEY!」で聴いたスローナンバーが心に染みてからか。
スカしたコミックソングを聴いてからか? バンドメンバが仲良さげなカンジが出てる。
意外にイイ声。妙にサラサラなマッシュルームカットはどーかw

あらゆるリズム、ジャンル、メロディが豊富で飽きないし、なんといっても簡潔でお気楽な中に
しみじみ感動できる詩の世界と言い回しが独特で魅きつけられる。
思わず聴き入ってしまう言葉の力がある。
感覚的にどんどこ歌を書いていってるようで、実はいろんな味わいが深い―――気がする。

ビジュアル的には薄いw
桑田みたく暴れたり、客にアピールしないし、ダラっとした気楽さが合ってるんだろーな。
座り込んで木魚やら、小学校の運動会でしか見ない鉄琴のデカイやつ(重いんだよね、コレ)まで持ち出してる。
渋谷公会堂かな。29-30は30歳になったって記念? なら今は36歳か。
ますます詩にも渋みってゆーか奥行きが出たかんじ。

シングルもじっくり聴いてみたい。アルバムも面白いだろーけど、
友だちがずっと前カラオケで歌ってくれた歌はヒット曲なんだろーか?
あの頃から好きだって言ってたから、やっぱ目のつけどころが違うよな。
“身近な兄ちゃん”ぽさがイイのかも。PUFFYにもそのダルさは受け継がれてるし。

(自分で思ってたよりもっと後に知ったんだな。最初の印象って面白いw
 ユニコーン時代は知らないし、多分、スカパラと一緒に出た時に意識したかんじ。


『17歳のカルテ』(1999)
監督:ジェームズ・マンゴールド 出演:ウィノナ・ライダー、アンジョリーナ・ジョリー、ウーピー・ゴールドバーグ ほか
女の子版『カッコーの巣の上で』ってとこか。
ウィノナも、今が旬のジョリーも(作品によって随分と印象が違うね)
10代を地でいけちゃうのがうらやましい。何気に豪華キャストの今作。

正気か狂気かなんて区別は難しい。とくに'60年代なんて時代にはw
社会に順応していけるのが正気なら、おかしな社会の中で個性は保ったまま付き合っていけるかどうかってことか?

「みんな背中を押されたがっている。なぜ私の背中は押してくれないのか?」
「あなたはすでに死んでいる。ここでしか生きられないのよ」

精神病院でもこんなところは5つ星らしい。今でもキチガイ扱いの粗悪なところもあるのだろうか?
10代後半はそれでなくても微妙にして劇的な歳。
なんにも周りが見えていないのに、見えてる気で、何でもできそうと思ってて、
実際の自分も分からないけど、大人になって何が変わっただろうか??
少しは周りと自分になれてきて、付き合うことができるだけで、
大事な部分に目を閉ざしている事実は変わらないのかもしれない。

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notes and movies(2001.8~ part3)

2014-01-12 09:04:16 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『THE X-FILES SEASON 6』

監督:クリス・カーターほか 出演:デイヴィッド・ドゥカヴニー、ジリアン・アンダーソン ほか

【FILE No.601 THE BEGINNING】
もうどこまで観たかも思い出せない今シリーズ
新作は第8シーズンのビデオが出てたから、すごい長寿番組だ。
多分5のどれかをすっ飛ばしてる気がするが、とにかく仕切り直し?
なぜか諮問会議にかけられてるモルダーたち。そこに起こった体ゼリー状事件。
読心術少年が絡んで、THE X-FILES創始者というダイアナさんまで登場。昔はモルダーとイイ仲だった?
スモーキングマンの息子までからんでた。なにがなんだか分からんが趣向は変わってないみたいw


【FILE No.602 Drive】
逃走犯をヘリで追うTVクルー。これはアメリカではおなじみの実況中継らしい。


【FILE No.603 Triangle】
ここでもなぜか正義の勇者のスカリーと再会、現在のスカリーとクロスするシーンもあり、
未来に戻るため「これが最後かも」と長ーーーいキスシーンがある
無事戻れてスカリーと再会。「I love you」「かんべんしてよ」w
今作はサービスたっぷりでロングショットの連続。
かなりお遊びムードで息抜きといったところか。


【FILE No.604 How the Ghosts stole Christmas】
放映時期がxmasに合わせてなのか前回と合わせてサービス満点。
イヴなのに幽霊屋敷にスカリーを呼び出すモルダー。
モルダーは孤独からくる妄想狂の診断を下され「エイリアンを見たとか言うだろ?」w
ほんのちょっとしたイタズラだった。で、互いにプレゼント交換してxmasの夜を過ごす。兄妹みたいだな。
幽霊があまりにお茶目すぎて怖くない。百戦錬磨の2人、とくに怪しげなものを信じないスカリーが
幽霊を観て「キャー!」と叫ぶのはどうかな?


【FILE No.605 Two Fathers】
なんだか知らない間にどんどん話が進んでるなあ・・・


【FILE No.606 One Son】
よー分からんうちに重大発表があって、とりあえずは秘密の真実も暴かれて
また振り出しに戻ったらしい・・・とり残されてしまった
妹はやっぱ生きてるのか? エイリアンにみんな日干しにされた後、
あれま、みんなシリーズから降ろされちゃったわけね

「お前にもビル・モルダーの息子のように父を誇りに思ってほしかった」

ほんと血も涙も人情もない奴。 蜂による伝染病で人類滅亡は免れたの??
目も口もつぶれたエイリアンらは新タイプねv


【FILE No.607 Dreamland part1】
またまた茶目っ気ありのサービスバージョン。本人と視聴者にはそのままの姿で
周囲が気づかない“すり替わり”のギャグ定番+マルクスbros以来の
鏡の前でのパフォーマンス芸まで披露w



「まともな生活に戻りたいとは思わない?」「これがまともサ」


【FILE No.608 Dreamland part2】
「フセインは俳優でスカウトしたんだよ」とかの曝露話も笑える。が、このままじゃシリーズが続かない!
関係者の記憶が消えないのはおかしーぞ。
TVのエロ番組、エロ本が出てきて、ベッドルームがゴミ溜めで、
思わずモルダーの言う「こいつ10年も女と寝てないゾ」は本当か?
モルダーの鏡の前でのダンスはなかなかw


『THE X-FILES SEASON 5』


【FILE No.513 Patient X】
シリーズ5の残りがこちら。これでやっと話がつながってきた。
「カサンドラを見て、自分がどれだけ変人だったか分かったよ。意見をかえてもいまだに変人扱いだけど」
ってゆうモルダーの自嘲ギャグは笑えるかも。その後が気になる。


【FILE No.514 The Red and the Black】
珍しく催眠状態で1人乱れるスカリーが見物かもw
私も受けてみたいな催眠療法。
あんなにカンタンにかかるなら、自分の知らない記憶が眠ってるかも??


コメント

notes and movies(2001.8~ part4)

2014-01-12 09:04:15 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『THE X-FILES SEASON 5』

【FILE No.515 Travelers】
らしさが戻って嬉しい半面『エイリアン』系グロさが残る
スカリーが一度も出てこないのはなぜ!? 「THE X-FILES」の起源もちょっとのぞく。
'50代のFBIには今ほどプロファイラー、検死技術もないかわり、まだまだ人情が通っていたのも。
独身のはずのモルダーの薬指に指輪! ドゥカブニー結婚後の撮影にしても撮影中は取るべきじゃないの??


【FILE No.516 Mind's Eyes】
今作の盲目の女性キャラはイケてる。彼女が自由となった表情がイイ。
自由かどうかは環境じゃなく、心の問題ってワケ。


【FILE No.517 All Souls】
スカリーもどんどんと超自然現象に巻き込まれてゆくシーズン5。
次第に科学実証一辺倒だった頭もほぐれてきたか?
スカリーに娘がいるっていつの話だっけ??
信仰にも無関心だったのが、この頃は教会にも通うようになったらしい。かなり宗教的なエピソード。
スカリーの珍しいエモーショナルな一面が見れる。悪魔の福祉士も怖いし


【FILE No.518 The Pine Bluff Variant】
今度はガラリと変わってテロ防止のFBI通常業務に参加してるモルダーたち。
たまにはこんなこともするのねw

昔から今もわたしたちの知らないところで日々作られる化学兵器、生物兵器etc...
自分らが作ったものに、結局自分らが恐怖におびえる結果になるバカな話。
モルダーらは人々の暗黙の不安を叫び、問い質すアンチヒーローなところに人気のヒミツがあるのかも。

アメリカ、アメリカ、愛国心をうたっているのにフシギな国。
「裁判してどーなる!? 知らなくていい真実もあるんだ」
と逆ギレて言い切る男もまた誰かの駒でしかない。本当に牛耳ってるのは誰か?


【FILE No.519 Folie A Deux】
今度は正式に?スキャナーから依頼されて捜査。

「50億人の中で信じられる、頼れる人はスカリー、君だけだ」

カマキリが別の虫を襲う時、相手に幻覚を起こさせるらしい?ってことからヒントを得たみたい。
昆虫チックな悪魔の影が壁や天井をカサコソ這ってく姿はなかなかブキミ。


【FILE No.520 The End】
今作がシーズン5のラスト。すぐ6が始まるって分かっているせいか、あっけない&次への伏線になってる。
モルダーの昔の彼女ダイアナ登場。前にもそんなのがいたな。
けっこう青春は楽しんでいたんじゃん、5年前スカリーに会うまでは?

Xファイルは再び閉鎖―――どころか焼かれてしまう。
いまどき全部紙でしか保存していないのもどーかと思うけど。
2人はこうして異動させられたのか。やっとシーズン6に突入だ!


『UTADA HIKARU BOHEMIAN SUMMER 2000』(2000)

宇多田ひかるってこーゆーキャラなんだ
黒のセクシー系で現れた時はおお!って思ったけど、喋ると近所の女子高生みたいw
ブラウン管を飛び出して、ファンに直接会えたのが嬉しい初々しいLIVE感満載。

千葉マリンスタジアム?はちょっと見、NYのヤンキースタジアムって感じで、
潮風吹く夜、大勢集まってかなり盛り上がった緊張感が伝わってくる。

宇多田の言う通り、追加公演3日目、最終日フィナーレだけあって
持ち歌全部+山口百恵、尾崎豊!(間違えて、やり直してる)、
'80ロック(クイーンの♪Live in on my own の選曲も意外)、♪Fly me to the moon なんて
スタンダードもカッコよくアレンジ、リンゴのモノマネまであり(似てる!
メンバー紹介はなぜかコスプレ、M.ジャクソン、プリンスらをプロデュースしたらしいブルース・ブラザース風の黒人2人も参加。

アンコールもたっぷり時間とって、一体何時間やってたの?ってくらいサービス満点ステージ。
その後もヴィデオ用に裏話の雑談まで入ってる、途中3~5分間でプレハブ?みたいなところで
早着替え初体験の笑い話付き。2回目のチェックの衣装も可愛かった。

思うに彼女はもっと小さめの会場で歌ったほうが合うと思うんだけどな。
最近ドームでなんでもかんでもデカきゃいいってコンサートはなくなってるし、声量や声質もドームにはキツそう。
最初のはじまりはホームページもってコミュニケートしてる彼女らしくメール風で
“体脂肪燃やしてこーゼ!”ってメールを送信されるところがおもしろくて、あー21世紀だなって思ってしまうw
まだ10代だっけ? 今、大学生か、これからどんどん変わってゆく様子も見ていきたい。


『尾崎豊 愛と自由の世界』
なんだか最初からハードコアな部分から入っちゃったみたい
宇多田が尾崎の歌を歌ったからってワケじゃなく、たくさんの人に支持されて、
今でもまだその火は燃え続けてる濃い世界が全然理解できなかったから、
ちょっとだけ見てみようかと思った1本。近所のレンタル屋には他にも2、3本あった気がする。

この高い熱いテンションで120分やられた日にゃちょっとキツそう。
今作はホームビデオ風。ま、元がホームビデオだからってこともあるけどBGMにしろ、
ヤフーのフリマに使うようなデジカメ写真かいってゆう“思い出の品”コーナーも、
「知ってるつもり」系の紹介にしろ、もちょっとどうにかなりそうな40分間・・・
でも、これが尾崎の世界なのか?

学生時代はもろヤンキー、親友もヤンキー その親友の結婚式に多忙な中、九州まで駆けつけ、
つたないピアノの弾き語りでヒットナンバーを熱唱。有名な歌手でなかったら「どーしたの、このお兄さん」て感じ
あんまし書いてると熱いファンに怒られるか? 別に悪く言うつもりはないんだが。

詩がイイのかもね。アウトローな、今でいうなら登校拒否や、ひきこもり、モラトリアムで、中途半端で、
世の中のメジャーについてゆけずにくすぶってる層の心を見事に表現、体現したのが彼なのかも。
もしかしたらその子どもの心から抜け出せないまま亡くなったのか? 30代だったっけ?
このヴィデオだと、ちょっと中年太りしかけて丸みを帯びた穏やかな表情は落ち着いた印象を受けるけど、
謎の死だったんだっけ? まだ知らなさ過ぎる。もう1本見るかどうか微妙だけど、
なつかしのあの歌コーナーのサビだけじゃなく、いつかキチンと聴いてみたくはある。

朝霞の学校に通って練馬育ち。護国寺でたしか葬儀したんだよね。もう随分前な気がする。
同時代をともに生きたファンにとっては、この1本てかなり貴重なレアもので、
自分の青春がよみがえっちゃう涙ものなんだろうな・・・
奥さんの自伝みたいのも出てたっけ? あれは松田優作か?
とにかく人生そのものにドラマがありそうな人だ。


『ヒマラヤ杉に降る雪』(1999)
監督:スコット・ヒックス 出演:イーサン・ホーク、工藤夕貴 ほか
なんとなく予想はついたけど――――アメリカ映画の日本人って中国系になっちゃうか、
日本映画のようにつまらなくなっちゃうかのどっちか。これを観てアメリカ人は感動したろうか?
映像とフラッシュバック、静かに流れてゆく展開、ハリウッドの分かりやすいドンとくる感動がすべてじゃないけど、
美しい情景のほかにもなにか物足りなさが残る。

「愛してた。同時に愛してはいなかった。結ばれるべきでなかった。もう2度と会いません」

戦場で腕を失い、厳しくも偏見のなかった亡き父(サム・シェパード! この父子の顔合わせはピッタシ)
を継いだが偉大な父にコンプレックスをもっている。老人の弁護士もイイ。
検事も証人も、たぶん陪審員の中にも偏見をもつ人はいただろう。唯一、裁判官が公正だったのは奇跡。

この映画を盛り上げるのはイーサン・ホークだ。前作でも耐え忍ぶ愛を演じさせたらほんとハマってた。
ひと頃のアイドル感がすっかり抜け、大人の男の中にも複雑な若いパワーと繊細さが同居している
彼のキャリアに今後も期待大。


『YUMI MATSUTOYA INTO THE DANCING SUN』(1995)

マジシャン風キラキラタキシード&トップハットで中央から光とともに登場。
シタール! 王冠をかぶせて踊る演劇風、マハラジャ風ダンスがロボット的
蛍光色の女猫とムチをもつSM風。巨大スクリーンと一体化する技は前もあったな。
ムチの音ってあんなにイイ音?、ウエスタンン。ビートの効いた曲。ハンディカムで撮りながら、
♪You're so far away~(キャロル・キング)、卒業生ルック。ちょっと年齢層高めのスクールメイツ?!

しっかり練り上げられたショウ。お金かかってる! 一体何回衣装替えがあるのか。
ツアー自体は半年、準備・リハは1年前からだったらしい。
ユーミンって40代? どこにこんな勢力的パワーがあるのか、ビックリ!
円形ステージで後姿も見れ、逃げ場がないというのがすごく不安だったらしい。
ずーーっと円卓テーブルの上じゃ目も回るよねw

最近改めてユーミンのテープを聴き直して、中学、高校時代、20代には分からなかった
詩の1行1行が心に染みる。恋愛の思うままにならないところ、別れた恋人を想う切なさなんか
実感して初めて分かる世界だったんだ、ユーミンの詩の世界って。

ミラーボールに乗っかってる! 天使はワイアで空を飛ぶしサルティンバンコ状態、この曲懐かしいな。
出ました、自慢の美脚、ミニスカとヘソ出し! これまたド派手な帽子のカーニバル風、
でもこーゆーほうが似合ってる。♪真夏の夜の夢 マンダラのごとく万華鏡になるのが圧巻!
黒レザーでキメたマドンナバックダンサーばり、♪春よこい 中国の姫みたいな淡くやわらかなドレス、桜吹雪、
祭りに使うような竜が舞う。童謡の「春よこい」が流れる中、あれ?いつのまにかいない。竜と一緒に退場したのか?

1時間ちょっとの中にこれだけみっちり詰まった、まさにエンタテイメントショウ。
歌だけじゃないユーミンの豊かなイマジネーションの世界に迷いこめるリッチなひととき。
アドリブは一切なし? MCもなかったのかな? ライヴはもちろん、MVとしても完成度120%、さっすが。


コメント

notes and movies(2001.8~ part5)

2014-01-12 09:04:14 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『ロスト・ソウルズ』(2000)
監督:ヤヌス・カミンスキー 出演:ウィノナ・ライダー、ジョン・ハート ほか
こういう淡々とした小説みたいな悪魔祓い系オカルト映画ってなんで定期的に作られるのかな?
同じルールで大した盛り上がりもなく、登場人物らがただ真剣に恐怖を熱演する。
日本で量産されるホラーと一緒で欧米人の好きなジャンルの1つってゆーだけのことか?

ウィノナはどうして今作に出たのか?「ジョンと共演できるから」って理由なら納得
もういくつになるのかわかんないのに全然変わらずセクシーでいられるジョンを観れるだけで今作は一見の価値あり
どうしてこんなに胸トキめくのか!?

時計が666になるって、『オーメン』を思い出すねえ!
悪魔は永遠に消え去ったのか。いや、絶対の愛と優しさの裏にも、人々の心の裏にも悪がはびこる理由はいくつもある。


『インヴィジブル』(2000)
監督:ポール・バーホーベン 出演:ケビン・ベーコン、エリザベス・シュー ほか
分かってたけど、やっぱハリウッド映画だよな・・・
まあ、SFにリアルさを求めるのが間違ってるのかも知れないけど、
なんかパターンから抜けられないものか。久々ケビン主役なのは嬉しい。
シューみたいなかわいい研究員がそろったラボは珍しいと思うけど。

結局どんな天才でも、男の脳が考え出す天国は知れてる
サーモで動きを見るのは『エイリアン』風。殺しても殺しても復活するのは『ターミネーター』風。
燃やそうが焼こうが叩こうがめげない彼は透明にならなくても不死身のスーパーマンだが、
腹をえぐられても恋人を助け、逃げる時もハシゴをスイスイ登っちゃう男もどーかと思うんだな。
ニトロで全部吹き飛ばして、ラブラブの2人だけ助かる。

なんといってもマッドドクターが消えた時点で、どーしてみんなサーモのメガネを始終もち歩くか
着けるかして、備えないのかがフシギ。
いろいろ言いたいけど、CGの素晴らしさは認めよう。今までの透明人間ものでもっとも自然?
目に穴があいた覆面のまま動いたり、物がそれなりに動いたり、水や煙をかぶった時のシーン、
消えたり、浮き出たりする人体の様子は芸術もの。
せっかくのベーコンの顔が前半しか見れないのは本人同様さみしい。撮影は本人か? きっとハードだったろう。


『Love Like POP aiko』(2000)

インディーズ、ストリートからファンを増やしてヒットを飛ばすバンド、シンガーソングライターたち。
ギャルバンドも増えて、事務所が組んだユニットにはない生の歌のよさを体感できる。
aikoのライヴを通して聴くと、意外とジャズっぽいスキャット、変則的なリズムなのに驚いた。
ボーカル力もドリカム歌ってもイケるくらい上がったり下がったり、裏声がキレイ。
でもそこは多種多様の個性ひしめく世界。ドリカムのメロディアスさはドレスで聴いても、
aikoの場合はTシャツに短パン+スニーカーのラフなノリ。大阪パワーってのも大きなキーワード。
“Thank You!”の代わりに“おーきにい!”てのがイイ
客のノリは、ドーム級とはいえないにしても、野太い男性の掛け声もあり、人気がある。


『君の名は』(1953)

監督:大庭秀雄 出演:岸惠子、佐田啓二、淡島千景、月丘夢路、笠智衆 ほか
これが有名な作品か。“まちこ巻き”が流行ったってゆう。ロードムーヴィの先駆けか?w
東京→佐渡→新潟→北海道→九州、当時、新婚旅行が熱海ってくらいだから、
国内旅行の気分も味わえてよかったんだろーな。

TVシリーズの映画化とか。言われてみればメロドラマにぴったし。
女性ファンはこの2人の成り行きにTVにかじりついて見てたんだろう。
それにしても岸惠子さんは185min中180minは泣いてた
佐田さんは憎いくらいイイ男で、2人の真面目さがちょっとイライラするくらい。
淡島さんがいつもの艶っぽさでドラマを丸くしている感じ。

絶対ラストはマチコが心労で結核に罹って亡くなると思ったんだけど、
それじゃファンから怒鳴られるからハッピーエンドにしたのか?
ちょっと豪華に一足速い年末年始気分を味わえる長編を観たカンジ。

摩周湖なのに、この南の島みたいな設定はどーしたことだ!?
マチコは新たな自由を勝ち取ったしたたかな現代女性なのかも、実は。核家族の発端も垣間見れる。


『黒蜥蜴』(1968)

原作:江戸川乱歩 監督:深作欣二
出演:丸山明宏、木村功、川津祐介、松岡きっこ、西村晃、丹波哲郎、三島由紀夫 ほか
新宿TSUTAYAで気になってたけど、近所にもあるとは! 美輪になる前は丸山なのね。
三島と共演、しかもキスシーンまであるなんて衝撃的。そしてかなりアングラ。
美輪さんの妖しいブッ飛んだ芝居が堪能できる。一人芝居でもイケそうな勢い
シャンソンから始まって、この作品の妖しさはこの人にしか演じられないかも。
対する明智のキャラは平凡すぎない?

松岡きっこさんてこんなセクシーギャルキャラだったんだ
川津さんと結ばれ、キャッキャッとどっかへ行っちゃったw
美輪さんが男装して逃げるシーンを見ると、やっぱ男装だし、
女性を演じてる時はやっぱ女装に見えるし、なんともフシギな世界。中性ってゆうのが一番ピッタリ。


『美わしき歳月』(1955)

監督:小林正樹 出演:久我美子、木村功、佐田啓二 ほか
xmasに映画三昧計画第1弾。久々、新宿TSUTAYAに行ったら大収穫! 久我さんの作品が4本も見つかった
久我さんはいつもの勝気で、どこか屈折した影などない素直な娘役。
それにしても秋田って昔は海外のように遠い異国扱いだったんだ/驚 「生水を飲まないようにね」て/爆

それにたった2000円の借金で自殺者がいたとは、とんでもないデフレ
「大学は出たけれど・・・」の世界だったんだね。
xmasの夜にはアメリカ兵がキャバレーで踊って、中にはとんでもなくプロ級のドラマーまでいるしw
まだまだ戦争の爪跡が生々しく残っていた頃。


『噂の女』(1954)
 
監督:溝口健二 出演:田中絹代、七代目大谷友右衛門、久我美子、進藤英太郎、浪花千栄子 ほか
何が“噂の女”なのかイマイチ分からなかったけど、なんてったって大御所の田中の年増の愛憎と
久我との母子の愛憎がっぷり四つの遊郭の話だからね~かなり重めなテーマではある。
今作の久我さんはまさにオードリーを意識して、くるくる巻き毛の前髪&ベリーショートがモダンな感じで似合ってる
気の強い、いい家のお嬢さん役もぴったし。

苦しい時代、娘さんたちは一家を支えるために田舎から出てきて太夫になり、
芸やお酌のほかに身売りまでして送金してたんだ
そこまでさせても客が入るって、さすが世界で最初の職業といわれる売春。
どんなに不況だろーが、戦時中だろーが、男の性欲は限りない。
こーゆーバカさ加減を見てると、ほんと気持ちが腐るけど、これも現実なんだな・・・涙

京言葉でチャキチャキ動く女将になりきった田中の演技は絶賛もの!ホレボレする。
能、狂言で老いらくの恋を見て笑う娘と医師に嫉妬とショックを隠しきれないシーンとか、
押したり引いたりで青年をなんとか繋ぎとめようとする女将が、実は親の見合いで嫁いできた女性で
「恋はこれが初めてなんや、笑いたかったら笑ってええ」と恥も顧みずすがってしまう女心が悲しい。


『背徳のメス』(1961)

監督:野村芳太郎 出演:田村高廣、久我美子、高千穂ひづる、山村聡 ほか
今作での久我さんはとことんサエない行き遅れの女役。“オバサン”なんだけど、歳は33!
うーん昔はもう終わってる年齢だったのね

女たらしの青年医師と学識も腕もあるベテラン病院長、一見善悪カンタンだと思っても
単純に白黒つけられないのが人間と道徳。

長い手術シーンがリアルで緊迫感ある。次第に医療も進んで医療ミス問題も増えてきた頃か?
今も切ったり貼ったり野蛮なのに、昔、メスなんか持ち出して体切って治してたかと思うとゾッとする


『正義派』(1957)

原作:志賀直哉 監督:渋谷実 出演:佐田啓二、田浦正巳、久我美子、野添ひとみ ほか
前作と同じ「正義」を描いても、こちらはヒューマンタッチでハッピーエンド。
なんといっても威勢のいいおせっかい婆さんがイイ味出してる。こーゆーオバチャン近所に1人はいるw
うるいさいのが玉に瑕なんだけど、世話好きで、物不足だった当時、どこから仕入れるのか、たくましく生きてたんだ。

この当時から電気カミソリがあるんだから驚き! まだコード付きだけど。
久我さんは病気がちな控えめ女性。でも恋愛の末の駆け落ちだから勇気ある。
佐田との共演も結構あるんだ。若いのにお風呂も入れず「垢がいっぱい出ちゃった」とは!
ここに出てくるどの犯罪も悪意から出たものではない。戦後の苦境が原因で正義=良心だ。
東京下町の人情、互いに支え合いながらなんとか生きてる姿がある。


『1982 Yuming Visual Volume2』

♪カンナ8号線:コワイ!鬼の形相でシャウト!
♪14番目の月:こりゃまた早変わりでボルグ風パンチラあり、バックボーカルも燃えてる!
♪恋人がサンタクロース:舞台挨拶も初々しい!「東京公演初めてで緊張してる」!?
♪よそゆき顔で:おー!キーボード弾き語り。あがり症なんだ、初めて知った。
♪ひこうき雲:荒井由美時代のデビュー曲を神妙に歌う。ほんとにキーの高いこと。
♪真珠のピアス:いい曲。ちょっと声量落ちてる。
♪街角のペシミスト:ナイトクラブ風にセットチェンジ。ぎこちないダンス。よく見たら10cmピンヒール
声が裏返った。おっとリズム間違えたか?w

♪メドレー
中央フリーウェイ、海を見ていた午後、GOOD LUCK & GOOD BYE、たぶんあなたはむかえにこない、
あの日に帰りたい、ベルベットイースター、12月の雨、きっと言える、恋のスーパーパラシューター、ESPER

おいおい黒のランジェリーで踊って、どまん中でドレスにお着替え! チューブライトが自動車運転席。
あみんステップ。揺れながら舞台そでへ消える。うわーモロ'80デザインのスーツ。
なんか無理矢理つなげてるぞ、このメドレー。大股開きジャンプ! 髪を振り乱し、息も荒い。
足元に落ちてたのはカラーテープだっ! そしてムーンウォーク? スローモーションの後は・・・
バックスクリーンが宇宙でスゴイ。でも目の吊り上がったユーミンの顔のほうがより強烈!
パワー炸裂! 手を振り振り退場、そして幕が下りた。

メンバー紹介「東京大好き!」で踊る/爆
♪DESTINY:白いパンツに紺ジャケット。

・・・スゴイなあ~。'80のパワーか。ユーミンにも、こんなハジケまくりな時代があったのね。
コードマイクだし、どっかの公会堂みたいだし、多分、当時27歳くらいだから、
TVも出ずに知名度も今ほどじゃないのか、拍手もイマイチ

しかし美脚は見せる! とことん出すもの出して、相変わらずソバージュは今も変えないんだね。
次々歌う名曲の数々。緊張を誤魔化すためにいつも派手にしているのか? いやースリル満点な1本。

(なんかすごい罵倒しているように聴こえるけれども、最大の賛辞のつもりかと。それだけインパクト大だったんだと思われ/謝×∞




【読書感想メモ】
「ペンギンの音楽会」エルケ・ハイデンライヒ著 クヴィント・ブーフホルツ絵
「黄金豹」江戸川乱歩/著 カバー挿絵/柳瀬茂
「ムーミン谷への旅 トーベ・ヤンソンとムーミンの世界」講談社
「黒猫ネロの帰郷」エルケ・ハイデンライヒ著

「世界の子どもたち10 ネパール モヒタの夢の旅」偕成者
「カトマンズ百景」内田良平著
「ショトル・ミュージアム チベット―マンダラの国」奥山直司著
「山渓フォト・ライブラリー 聖なるカトマンズ ネパール」大村次郷著
「ふくろうの本 図説 チベット歴史紀行」石濱裕美子著
「アジア楽園マニュアル 好きになっちゃったカトマンズ」下川裕治著・編
「インド」少年写真新聞社
「危機に立つアンコール遺跡」朝日新聞社
「面白いほどよくわかる 仏教のすべて」日本文芸社

「世界の子どもたち 14 ギリシア 風の島のカテリーナ」広河隆一/写真・文
「世界の子どもたち 24 タイ マナと緑の大地」折原恵/写真・文
「JTBの旅ノート 7 東京」
「JTBの旅ノート 8 横浜」

「マンガ世界の文学1 赤と黒」原作/スタンダール 里中満智子/著
「マンガ世界の文学5 カルメン」原作/メリメ 伊万里すみ子/著

「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教4 ヒンズー教」アニタ・ガネリー著
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教1 イスラム教」
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教6 仏教」
「国際理解に役立つ よくわかる世界の宗教3 ユダヤ教」モニカ・ストップルマン著

「火の鳥 1 黎明編」手塚治虫著
「火の鳥 4 鳳凰編」
「火の鳥 9 宇宙・生命編」
「火の鳥 10 太陽編 上中下」
「火の鳥 12 ギリシャ・ローマ編」

「ブッダ 1 カピラヴァストウ」手塚治虫著
「ブッダ 2 四門出遊」
「ブッダ 3 ダイバダッタ」
「ブッダ 4 ウルベーラの森」
「ブッダ 5 鹿野苑」
「ブッダ 6 アナンダ」
「ブッダ 7 アジャセ」
「ブッダ 8 祇園精舎」

「手塚治虫傑作選集19 人間昆虫記」手塚治虫著

「恐怖 2」楳図かずお著

「スヌーピーの初恋物語 1」チャールズ・M・シュルツ著 谷川俊太郎訳
「スヌーピーの初恋物語 3 バレンタインだよスヌーピー」
「Peanuts Essence 2 どうなってるの?」
「Peanuts Essence 10 何かあったら」

「新竹取物語 1000年女王」松本零士著
「日出処の天子 1~8 山岸凉子全集」山岸凉子著
「まんがで覚える英会話きまり文句」新星出版社
「英語で言うとこうなります!」竹書房
「短いフレーズで超かんたん英会話」
「Shotor Library 続々々・映画の昭和雑貨店」川本三郎著
「二十世紀ノスタルジア キネマの美女」文藝春秋


【イベントメモ】
2001.8.20 引越し
「ギャラリーTOM」@渋谷
ネパール 2001.9.29-10.7
横浜トリエンナーレ@パシフィコ横浜展示ホール、赤レンガ1号倉庫
江戸東京たてもの園@東小金井

ジョージ・ハリソン 死去 11.29

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