goo blog サービス終了のお知らせ 

メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ガラパゴスがこわれる』(ポプラ社)

2014-01-22 11:21:12 | 
『ガラパゴスがこわれる』(ポプラ社)
藤原幸一/写真 文

『マダガスカルがこわれる』(ポプラ社)と同シリーズ。

世界遺産第1号に選ばれたことで観光客が増え
→観光客相手の店・ホテルが増え
→島の人口爆発
→ゴミが増え
→大規模な自然破壊が止まらない。

こんな皮肉なことがあるだろうか。


【内容抜粋メモ】

1978年、ガラパゴスは、世界遺産(自然遺産)として世界で最初に登録された。

●ガラパゴスの生き物
グンカンドリ
リクイグアナ、ウミイグアナ
ゾウガメ(体長は1m以上
フィンチ(ガラパゴスにいる13種類をまとめてダーウィン・フィンチと呼ぶ


ロンサム・ジョージ
ピンタ島で1頭だけ生き延びて発見された。今はチャールズ・ダーウィン研究所で飼育されている。
推定年齢80~100歳。


世界自然遺産に指定されてから、たくさんの観光客が訪れるようになった。
観光客を見込んで、ホテル、レストラン、お土産屋が増え、そこで働く人たちの家ができた。
1975年に3000人ほどだった人口は、30年足らずで10倍近くにふくれあがった。
今のガラパゴスは、世界でもっとも人口増加率が高い地域の1つ。

 
毎日5便以上のジェット機がたくさんの観光客を運んでくる。
観光客の多くは、豪華船に寝泊りしながら島めぐりをする。海は船であふれている。

「最近は月に1度くらい、イグアナと自動車の衝突事故があるよ」

100km/hもの猛スピードで走る車と野鳥の衝突事故が頻発し、見かねた島民は「野鳥注意!」のイラストを道路に描いた。




燃えさかる炎と煙はゴミの野焼き
分別もされず、プラスチックも化学薬品も全部いっしょくたに焼かれている。

 
フィンチは生ゴミを食べに来ている

ガラパゴスキイロアメリカムシクイが巣作りの材料にしているのは、有害物質のアスベストや、ガラス繊維
生き物はヒトの捨てたゴミと共生させられている。


美しい黄色い花を咲かせるチャコ・デ・チーフォ。
高級リゾートホテルから汲んできたし尿を、し尿処理車がゴミの山に流して、キレイな花畑は、それを肥やしに咲いていた。


ヒトは他の生きものに共存を押しつけているのではないか?


エルニーニョ
ここ25年間に発生した2回の巨大化した異常なエルニーニョは、
ガラパゴスの海水温度を10度以上も上昇させ、1年以上も続いた。
それは、ウミイグアナや海鳥たちを大量に死に至らしめた。



漁船やヒトにエサをねだるグンカンドリ

海鳥のエサになる魚が減って→海鳥が減った
→海鳥のエサを奪っていたグンカンドリはヒトにねだることを覚えた。


●アシカのコロニーの崩壊


餓死で死んだばかりの赤ちゃん

エサ不足でより遠くに遠征するアシカの親も衰弱して死に、
親の帰りを待つ赤ちゃんにも大雨が降りそそいで息絶えてしまう。

エルニーショ現象の巨大化には、地球温暖化が影響していると言われる。


●失われる原生林
かつて数十万haあった原生林が、今ではわずか150ha残されるのみ。

ガラパゴスの原生植物は550種類、ヒトの出入りに伴い800種以上の外来植物が入ってきた。
生命力の強い外来種は、エルニーニョの雨の力も借りて、あっという間に生育域を広げていった。

大陸の植物や昆虫のほか、病原菌までが凄まじいスピードで侵入している。


●植林などの活動



著者は16年前から、現地の人と協力して、スカレシアなどの原生種の植林を進めてきた。
わざわざ日本からツアーで来て参加してくれる人もいる。

ヒトが壊したものを元に戻すのは、ヒトしかいない。

ヒトは、自然を元に戻すためのアイデアや技術をもっている。
ヒトの知恵が自然を壊す時代はもう終わった。
ヒトの知恵を、自然を元に戻す方向に使う時代がもう来ている。

コメント

notes and movies(2002.5~ part1)

2014-01-22 09:37:02 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回はスカパラ@横浜アリーナのチラシが見える黄色のルーズリーフからご紹介。
このノートを見れば、どうライヴにハマりまくったかが分かるかもw
てことで、ライヴレポもちょこちょこ書いてみる予定なり。

  

photo1:ライヴにハマりたて当初はぴあの見方も分からず、F氏に聞いたりしてたっけw
photo2:横アリは結局チケ取れなかったのか
photo3:コンビニにあったチラシを見て、その場で電話かけたら取れちゃったのが最初のチケとり体験v(ちなみに@神県

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『アメリ』(2001)

監督:ジャン・ピエール・ジュネ 出演:オドレイ・トトゥ ほか
久々映画観た。時々観ないと心が枯れるからネ。
ミニシアターから口コミで人気爆発しただけあった、よかった。
原色の色彩やかな世界、CGの使い方がPOP、次々と展開されてゆく人々をちょっとずつ、
時に大奇跡を起こしてhappyにする話に引きこまれ、たどり着いた恋人はフツーの兄ちゃんなのに、
とってもカワイク見えてしまう

たくさんの人々がたくさんの事をして考えてる。
そんなもろもろを一気に缶詰にしたような作品。
ちなみにドワーフのポストカードや、マントを着たアメリカの人形、
DVDがつまった“アメリ缶”が8000なんぼで売り出されてた。
ヒロインと男の子の内気で静かなキスシーンはgoodv


『冷静と情熱のあいだ』(2001)
監督:中江功 出演:竹野内豊、ケリー・チャン、マイケル・ウォン、ユースケ・サンタマリア、篠原涼子、椎名桔平 ほか
かなり話題だったのに今頃観た。
ありふれたラヴストーリーもフィレンツェ、ミラノを舞台にして、エンヤをBGMにすれば感動大作になる。
恋愛は、はたから見ればもどかしくて遠回りで“ありがち”な道を何度も通るものなのかも。
きっと原作を読めばさらに共感・感動できるだろう。

「本当に好きな人とは結ばれない」
篠原さんの役のように恥も外聞もなく飛び込むやり方もある。
周りの見えない恋の始まりが過ぎた後にとる選択は、結婚か別れかの2つだけ?

「帰る場所は好きな人の胸の中だけ」ってセリフに反発する半面、納得もできる。
「過去でなく、未来でもなく、現在(いま)愛し合うことが大切」

偶然か必然か、本当はシンプルかもしれないのに、素直に心と体の気持ちを聞いて、
自己表現することの難しさ。アオイの“冷静さ”もそんな孤独と迷いの結果かも。


『ヴィドック』(2001)
監督:ピトフ 出演:ジェラール・ドパルデュー、ギョーム・カネ、イネス・サストレ ほか
ドパルデューがアクションスター “鏡の仮面に映った者は命を落とす”という伝説を利用した
現実とも夢とも思える殺人事件は、ミステリアスで、原色の美しさはこの監督の持ち味。
98分があっという間でもあり、見応え充分で、次から次へと早い展開に引きこまれてゆく。

犯罪者→警察官→探偵になったヴィドックが実在人物だってゆうのも驚き。
19Cのフランスは『陰陽師』のごとく闇が闇として恐れられていた時代だったのだろう。
意外な犯人は、ホラーの基本的ルールながら、誰も分からないだろう。

人間とは思えない動き、見えたり消えたりのデジタル映像と、中世コスプレの合体が見所。
やたらアップが多くて、とにかく濃い~世界。


『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)

監督:クリス・コロンバス 出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン ほか 戸田奈津子訳。
今頃観てるんだけどドキドキハラハラ、笑って泣いて感動した。
グッズを買ったり、コスプレしたくなるのも分かる気がする?
なんてことない平凡な男の子が“運命の”“有名な”“魔法使い”。
これはある日、突然すごい人に変身するって願望を叶えてくれる。
お金がかかったCGは、マジカルワールドで自由に心を遊ばせるのを助けてくれる。
ジョン・ハート、ジョン・クリーズの出演も嬉しい!

寮生活やらがいかにもイギリス風。喋り方も思いっきりイギリス訛りだけど、アメリカで撮影したんだっけ?
子役らがどんどん成長して、顔も変化していく年頃だから、
3部作をなんとか早く撮ってしまおうと急ピッチで進めているらしい。
ファンタジー、夢とかのキャッチがピッタリはまる、『ネバー・エンディング・ストーリー』以来の興奮。
シングルマザーが喫茶店で1杯のコーヒーでねばりながら書いたという原作にも注目。


『メメント』(2000)
監督:クリストファー・ノーラン 出演:ガイ・ピアース、ジョー・パントリアーノ、キャリー=アン・モス ほか
10分間しか記憶を留められない男が殺された妻の犯人を探して、体にイレズミを彫るってアイデアがイイ。
複雑で断片的、映像のコラージュは、迷路のようでついてゆけなかったが。
途中つなぐのはサミーという男、彼も記憶障害で、妻は精神を病んで糖尿病の注射を何度もさせて自殺した。
ミステリーが進むうち、基本ルールに戻って、もっとも意外な人が犯人だとすると先が読めてしまった。
結論としては、人は覚えていたいことだけを(真実を捻じ曲げてでも)覚えている、それが“記憶”だということ。

アルコール依存症や、精神病等による健忘症という症状もある。
人の脳と記憶をストックし、思い出し、連続させてゆく仕組みには、まだまだ謎があるようだ。


『おいしい生活』(2000)
監督・出演:ウディ・アレン 出演:トレイシー・ウルマン、ヒュー・グラント、エレイン・メイ ほか
知人は劇場に観に行って変なオヤジに会ったせいで酷評していたけど、F氏は笑ったらしい。
私は1度だけ爆笑したけど、ラストはほのぼの。

ウディ作品はきっと低予算だし、アクションやらもないけど、極上のJAZZとNYを舞台に
「やっぱ映画っていいなあ~」て思わせる魅力がある。

マイアミやフロリダってアメリカ人にとっては夢の場所なのね。
「present」って原題なら、O.ヘンリーの話を思い出す。
夫婦が互いに無意味になってしまうプレゼントをし合って、最後は愛情を確かめ合うってやつ。


『シッピング・ニュース』(2001)

監督:ラッセ・ハルストレム 出演:ケヴィン・スペイシー、ジュリアン・ムーア、ケイト・ブランシェット ほか
K.スペイシー好きのF氏オススメの1作。原作、キャスト、舞台すべて揃った逸品。
真夏に観ても寒そうな離島だけど、人々がそれぞれの重いルーツを背負いながらも
寄り添いあって生きている温かさを感じる。

「こんな奇妙な事が起こり得るなら、きっと傷ついた心も癒されることができるだろう」

先祖が海賊ってヤダな とにかく今作を観てK.スペイシーがいい役者だとやっと納得w
でも新作はオースティンらしい


『ジェヴォーダンの獣』(2001)
監督:クリストフ・ガンズ 出演:ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ ほか
単なる怪物退治の話と思いきや、アクション、ロマンス、歴史、ミステリー、いろんな要素を含んだ佳作。
マニのカンフーアクションが仏映の、しかも中世舞台には異色。
ラスト、弱らせた獣は銃で殺されるが、その眼は情の通った哀れみさえ漂って、冒頭の残虐なシーンと対照的。


『陰陽師』(2001)
監督:滝田洋二郎 出演:野村萬斎、伊藤英明、小泉今日子 ほか
思った通りの期待ハズレ感だが、一応確認までにということで。
原作をミックスした上、ライバルを設定して映画風に演出してみたものの、
資金不足か力不足か、フラットな映像と2Hドラマみたいな軽さがぬぐえない邦画の性―――無念。

が、DVDには野村の舞ロングバージョン他が“まんさい”だそーな
そして2まで2003年に公開予定・・・私にとって陰陽師は、やはりマンガのイメージが強いが
それとて実際とはかけ離れたフィクション。
なんとも捉えがたいヒーロー故にそれぞれの中で広がる清明&平安京ワールドを楽しめる。

2人のヒーローは酒を酌み交わしてラスト『太陽にほえろ』みたく不自然な笑いでエンディング
で、舞がエンディングロールの間中披露されるというダサさ・・・せめて2は監督を変えたほうがいいのでは?


『マルホランド・ドライブ』(2001)

監督:デイヴィッド・リンチ 出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング ほか
待ってましたのドップリ、リンチ・ワールド しかも往年の?『ツイン・ピークス』の小人まで登場。
だが、このパズルを一緒に解いてくれる相棒が必要だあああああ

ハリウッド映画界の汚くも妖しい裏事情も垣間見え、明るいアメリカ市民と陽射しVS
妖しくドロドロな裏アメリカの対比がまさにリンチならでは。
カミーラ役の女優の肉感的な美しさは圧倒的。
しかし、レストランのウエイトレスの名前がベティだったということは・・・???
う~~~~ん、もう少し考えてみなくちゃ

コメント

notes and movies(2002.5~ part2)

2014-01-22 09:37:01 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづきでこのノートのラスト(早っ
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『オースティン・パワーズ・ゴールドメンバー』(2002)
監督:ジェイ・ローチ 出演:マイク・マイヤーズ、ビヨンセ・ノウルズ、マイケル・ヨーク、セス・グリーン ほか
最初にカメオ俳優がいきなり出まくり。映画仕立てで『MI』ばりのトム・クルーズ、
ヒロインにグウィネス・パルトロー、ケヴィン・スペイシー、ダニー・デヴィッド、ブリトニーもちゃっかり、
スピルバーグ!、ラストはジョン・トラボルタ他。

オープニングテーマ後、Dr.がミニミーを抱っこして登場w チョコホリックらしい。
悪事を思いついたのも束の間、捕われ“ハンニバル”状態。勢いづいて開いちゃうが「閉めるね」
’75にタイムトリップしてGに会う(マイク・マイヤーズ?)自分の皮を食べるエゲツなさ(ウエ~~~
スモーレスラーのファットマン(マイク?)も下品ギャグ満載で引く。
なんと『WONDER YEARS』のアイドル、ケヴィンくんがホクロ男で登場! ちょっと情けない・・・
宿敵が仲良くなっちゃって、次回はどーすんの?

監獄の中で見事なラップを披露してるし、一番笑ったのはションベン小僧の代わりにオシッコを飛ばすシーンと、
検尿で肩車してるミニミーが、アップルタイザーを口から勢い良く吐き出すシーン、破水して生まれ落ちる/泣笑

オゲレツ度が200%増の今作。キャラのキョーレツさも増量してて、引くシーンも数多し。
ルーティンのダンスと曲もおさえつつ、毎回笑いをとるのに必死さが感じられ、次回作が心配・・・でもないか。
YEAH!BABY!YEAH!!


『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)(劇場にて
監督:ピーター・ジャクソ 出演:イライジャ・ウッド、ケイト・ブランシェット ほか
戸田奈津子訳

とりあえず第1弾はここまで。2弾が来年2003年春ってゆーんだから気の長い話
こーゆー勇者の冒険物語ってどこの国にもあるけど、神話をここまで資金と時間をかけて
リアルに描いたのは今作の圧倒的な見所。
悪鬼のメイクもCGもリアルで出演者も適材適所。
でもこーゆー作品って壮大であればあるほどパロにしやすい標的になるw
レスリー・ニールセン辺りでやらないかしら。

自然の美しさも圧巻! 昔の旅人は靴も履かなかったのか? よっぽど足の皮が厚かったとみえる。
2弾の予告編を見るために再度、鑑賞したツワモノも大勢いたとか。
今年はハリポタといい、スターウォーズといい、大長編作揃いで、それぞれの続編がいまや遅しと待たれるばかり。


『千と千尋の神隠し』(2001)

原作・監督・脚本:宮崎駿 声出演:柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、神木隆之介 ほか
宮崎アニメの中で『ナウシカ』『もののけ』の次に好きかも
前作では自然破壊と動物、精霊を描き、今作では日本の昔からの土地神信仰が土台となっているところが
日本人の心に自然に入ってくる。が今作は世界でも大絶賛を受け、ハリウッドで吹替え上映とのこと!

絶筆を決心した宮崎さんだが、その創造力(想像力)の広がり、奥深さは本当に計り知れない。
少女の冒険というエンタテイメントの裏に、1シーン、1カット、各キャラの細部にまで精魂こもった思いがあることは
『もののけメイキング』を見て並々ならぬものと知った。
今作も気づかない思いが無限に込められていることだろう。

なぜ神さまらが疲れを癒しにくるのか、人をブタにして食べてしまうのか、謎は多い。
いつか原作?か、宮崎さんの本を読んでみたい。
ハタがなぜ魔女になど弟子入りし、かつ千尋を積極的に助けようとしてくれたかも何かワケがありそう。

どこに行っても捨てる神あれば拾う神あり。協力してくれ、支えてくれる仲間がいるってステキ。
今作のテーマは“生きる力”というけど、私はそんな友情、愛情に強く感動した。
いつもながら流れるような飛行シーン、いろんなキャラの面白さ、動き、色使い、
アニメーションがここまで進化し、人を感動させる力があることに宮崎作品を観るたび驚かされる。


『青い夢の女』(2000)
監督:ジャン=ジャック・ベネックス 出演:ジャン・ユーグ・アングラード ほか
ミステリー、ロマンス、そしてコミカルでもある夢と現実が交錯したドラマ――まさに私好みv
久々ジャンの繊細な演技と、お決まりのヌードもあるしw

「君はいいカウンセラーになってくれ。カウンセラーは聖者みたいなもんだ。
 人が人であることを恥じないでいいんだと教えてやってくれ」

死体遺棄、その他偽証罪にも問われずハッピーエンディング。
全編青白い光の夜が舞台。日常から外れた異常が横行している時間。
今もどこかで誰かが殺め、墓場に埋めているかもしれない。
精神科医が親に対するコンプレックスを持っていたり、緑のキリンを埋めてたり・・・
と普通じゃないんだから仕方がない。


『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2001)
監督・脚本・出演:ジョン・キャメロン・ミッチェル 出演:ミリアム・ショア ほか
21世紀に蘇ったグラムロックの栄光。D.ボウイ、マドンナがグラミーをサボって観に行ったって噂もうなづける。
監督・脚本・主演まで務めたミッチェルに注目。

ベルリンの壁崩壊のニュースをまじえながら、性愛の複雑さを全編グラムロックナンバーで綴る。

♪男同士がくっついた太陽族、女同士の地球族、そして男女のくっついてる月族
 人が強くなりすぎたのを心配したゼウスが各々切り離して洪水でバラバラにしてしまってから
 それぞれの片割れを探すことになった 愛の起源(the origin of love)

同性愛その他ルールに反するものを一切排除しようとするキリスト教にしばられつつも矛盾と闘う人々。
そして現代の「性同一性障害」や、親からの虐待も明らかになってきた中で、
様々な愛の形をもっとオープンに考えるべき時代になった。
'70のおどろおどろしい妖しげなグラムの世界も美しく光っていたけれど。


『殺しの烙印』(1967)

監督:鈴木清順 出演:宍戸錠、南原宏治、真理アンヌ ほか
冷牟田さんがハマって観た後、一気に数曲書き上げたというイベントでのコメントを聞いて借りてみた。
鈴木清順監督作品第1弾。新宿TSUTAYAでも特別に名前順でない棚で“おすすめコーナー”として紹介されてた。

今作はガンアクション邦画の先駆らしい。変わってるとかなり身構えて観たが、やっぱ変!?
日活系のお色気あり、殺し屋ハードボイルドあり、なんか滑稽なコミカルシーンあり、渋々ブルーステーマ曲あり・・・

「結婚してんのか?」「男は嫌いヨ」「じゃ夢も希望もないワケだ」「死ぬことが夢なの」

いくら主人公といえども一応、勧善懲悪なのか共倒れ&恋人まで自分の手で殺しちゃうエレジーな世界―――。
妄想のシーン、殺されそうになった女房が狂うシーン等、突然POPと言えなくもない演出がこの監督の特徴か?
全編に張り詰めた空気は、同じ殺し屋を描いた『レオン』なんかに比べるとよりリアリティさを強調しているのかも。
ファムファタル的ヒロイン、ミサコは美しい。米を炊く匂いフェチの男がブキミ


『肉体の門』(1964)
監督:鈴木清順 出演:河西都子、野川由美子、松尾嘉代 ほか
第2弾。こっちのほうが原作小説に基づいて撮ってるせいか分かり易くリアリズムに徹してる。
敗戦後、米兵GHQ統制下、混乱を極め、毎日、食べられるかどうか生死を争い、犯罪が横行し、
人間が家畜のごとく生き抜かざるを得なかった時代の“人間性”を問う作品。
肉欲をあらわに描いていて、40円で体を売りながら本物の愛情を知らず、
タダで寝た仲間をリンチする哀しい売春婦の世界が生々しく心をとらえる。宍戸錠って肉体派俳優だったんだ。

「私は敗北者です。が、敗北者の幸せを忘れない」

どうやらアンハッピーエンドが好きらしい。
汗だくで抱き合うシーンは、とても衛生面でよろしくなさそーだが肉感的。
水のシャワーで避妊具もない時代。今までよく性病にかかったり、妊娠しなかったとフシギ。
盗んだ金で即イモを買ってむさぼり食うシーンは強烈。
強くなり、感情を殺さなきゃとても生きていけなかったんだ。
牛を盗んでさばくシーンは本物でグロすぎ


『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』(1980)

監督:神代辰巳 出演:原田美枝子、宇崎竜童、原田芳雄、名古屋章 ほか
TSUTAYAオススメの棚にあった。
原田美枝子さんが主演のみならず、企画プロデュースまで携わったという、前から探してた1本。
妙な3人の男女がアウトロー的に集まって犯罪ごっこをする。
始まりも終わりも気にしないオフビートさは、邦画のニューウェーヴだったのかも。

キレイな服を着るでもなく、始終アレルギーでハナをすするヒッピー的ヒロイン、
百科事典製作で“100回も読んで丸暗記してる”インテリでズレた男、
孤児でヤクザに拾われ、オカマの軽犯罪常習犯・・・それぞれファジーな役作りとセリフで面白味を出している。

始終、小説家に対するファンレターを読まされるのにはちょっとウンザリ。
意味がよく分からないが、千里は自分にヒロインが似ていると共鳴して名を語り、同じ道を歩もうとしてるらしい。
家のそばでガンガンロックしてるバンドがサントラ代わりか?





【読書感想メモ】
「きりひと讃歌」手塚治虫著
「傑作選集2 ザ・クレーター2」
「傑作選集13 空気の底」
「海のトリトン1~3」

「陰陽師2、3、4」岡野玲子著

「ペットDE心理テスト」霧島しおん著
「ヴァン・ゴッホ・カフェ」シンシア・ライラント著
「思いがけない贈り物」エヴァ・ヘラー作 ミヒャエル・ゾーヴァ絵(ここで初めて出会ったのか
「らくがきセラピー「ほんとうの自分」がわかる本」金盛浦子著
「きっと、あなたは癒される 自分と「いちばんの友達」になる方法」金盛浦子著

「性格がイヌ型かネコ型かわかれば、人生100倍ラクになる」タニア・マッキノン&ガヤトリ・パトナイク著
「「わたし」というニンゲンがよくわからなくなったときに読む本」井上紀代著
「恋愛ストレス 恋愛セラピー」海原純子著
「ますむら版 宮沢賢治童話集 カイロ団長・洞熊学校を卒業した三人」ますむらひろし作画
「瞑想」J.クリシュナムティ著

「子供歳時記 愉快な情景」矢吹申彦/画・文
「凍れる河」オリヴィエ・フェルミ/写真・文
「アジャンタとエローラ」立川武蔵/文、大村次郎/写真
「世界がもし100人の村だったら 2」池田香代子&マガジンハウス編
「ダウンタウンブックス結婚ごっこ」ニルス・ベルイクヴィスト著

「カクテル・アンコール in NY」エルヴェ・ル・テリエ著
「見知らぬ島への扉」ジョゼ・サラマーゴ著
「安倍晴明伝説」高原豊明/著 岡田正人/写真
「アジア楽園マニュアル 好きになっちゃったインド」双葉社
「銃後の街―戦時下の長野 1937-1945」川上今朝太郎/著・写真

「Peanuts Essence1 こんどは何?」チャールズ・M・シュルツ著 谷川俊太郎訳
「Peanuts Essence12 もしかしたら」


「今日も青い海で」ブルース・バラン著
「モリーはどこ?」ウーリ・ヴァース著
「心は高原に」ウィリアム・サローヤン著
「Little Children」 ウィリアム・サローヤン著

「21世紀の相性診断 G感性で「恋愛と結婚」が見える」富士総合研究所
「しぐさで心理を読む方法」山辺徹著
「愛が終わる理由」佐藤悦子著
「今日、自分を少し変えてみる」宝彩有菜著
「自分にあてた手紙 カメのポシェの長い旅」フローランス・セイヴォス著 クロード・ポンティ絵

「色彩心理の世界」末永蒼生著
「図説 般若心経」金岡秀友著
「ナイナイとしあわせの庭」キティ・クローザー作・絵
「my Book おもしろウォッチング 血液型でニンゲンを読む本」能見俊賢著
「こころを鍛える 絵とき インド」伊藤武著

「ティッピ 野生のことば」ティッピ・ドゥグレ文
「写歌集 小さな友だち」俵万智著
「イルカの宇宙」著・写真:水口博也
「アジアと遊ぶ マカ不思議 インド人」築地正登著
「身体にやさしいインド」伊藤武著
「図解雑学 イヌの心理」武内ゆかり監修
「ハロー?」ヨースタイン・ゴルデル著 レイダー・シェルセン絵


【歌詞をメモした曲】
♪誰がそれを/PUFFY
♪プールにて/PUFFY
♪ロンリーカナリア/中島みゆき
♪サーチライト/中島みゆき
♪世界中で一番きれいな女の子/ピチカート・ファイヴ
♪ヒッピー・デイ/ピチカート・ファイヴ
♪東京は夜の七時/ピチカート・ファイヴ
♪magic carpet ride/ピチカート・ファイヴ


【イベントメモ】
「シャガール展」@東京都美術館

【ライヴレポ】
SKA!!!~横浜開港祭2002@赤レンガパーク
SKA!!!~FACTORY観覧2002
SKA!!!~神奈川県民ホール02.9.15
★チンパラライヴ@ON AIR WEST
★三木道山ライヴ@新宿ロフト

  

photo1:FAXがあったおかげでFACTORYも当たった/嬉 今じゃメールだけどねw
photo2:ROSSOの切り抜きなどもペタペタ。
photo3:知らずにユトリロも貼ってある/驚

コメント

ブラサキ最新PV公開

2014-01-22 09:37:00 | 音楽&ライブ
ブラサキラジオ2003.1.21OA

♪Salute To The Basement Floor

鍋について。長崎(タケオさん)は鍋がない!? 岐阜(キミノリさん)はもつが多い。
三重(ユキサン)「郷土的なものは分からない」
修二さん・Cohさんの東京の鍋・・・もない。ドジョウを食べてた
ほんとメンバは酒と食べ物好きだねえ!

居酒屋コーナー。
札幌の店シリーズ。ストップウォッチで時間を計りながら録音してるのかな?w
「CAFE GLORIA」こっちもグデングデンだ 深夜3時って!

このCM歌ってるのは、キミノリさんだったんだ/驚

Cohさん+修二さんの音楽コーナー。

♪Stomping At The Savoy/Babs Gonzales
小野リサさんがカバーしてるね→here



その他のトピックス。

ブラサキ最新PV "Long Vacation"
古いフィルムというか、昭和のブラウン管テレビのようなプチプチ感がgood old music を愛するブラサキらしい。
シンプルだけど、メンバ1人1人のカッチョよさが存分に出てるv


SAKEROCKベスト「SAKEROCKの季節 BEST 2000-2013」発売!祝
なるほど、こうゆう選曲か。


「モツナベの緊急取調室」田中哲司さん・前編

 
状況説明のセリフを、いかにも仕事がデキる感じで喋らなきゃならないのはしんどい、とのことw

 
「寝る前に、くっそぅ・・・タラタラ喋ったなぁ~と凹む」w


直前まで決まってないセリフは「もう××のセリフ決まりました?てせっつくから」

後半も楽しみ♪

コメント