メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(2002.10~ part1)

2014-01-26 08:57:59 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回はスカパラベストのチラシが貼ってあるピンク色のルーズリーフからご紹介。
鈴木清順映画を漁ってます。

  

photo1:HEY! HEY! HEY! 公録が当たったFAX。
photo2:友だちが切り抜いてくれたスカパラの新聞記事。
photo3:兄の結婚式に安いスーツ着て行ったw

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『ツィゴイネルワイゼン』(1980)

監督:鈴木清順 出演:原田芳雄、大谷直子、大楠道代、藤田敏八 ほか
さらに清順度の濃い~ヘヴィでディープでデカダンスで?な1作。
今作では、ついにどっちが生きてるのか死んでるのかも分からなくなる。

「オレが先に死んだら焼かずに骨だけにしてくれ。
 その代わりお前が先に死んだらお前の骨をくれよ」

全編に登場する男2人と女1人の芸人も怪しい。
互いに女を狙いつつ、下ネタの歌をうたってお金をもらっているのだが
決闘して殺し合ったのか、生きるために3人で結婚したのか、という真相も不明。

大谷が大量のコンニャクをちぎるのも怖いし、真っ暗な屋敷で赤い灯がついたり消えたりのまるでオバケ屋敷状態。

「オレがまともだったためしはない。それを承知でお前も付き合ってるんだろーがっ!」
逆ギレる妙な男・中砂役の原田の怪演も怖い。

この作品でこんだけ薄気味悪いんだから、TSUTAYAにあった古ぼけた円谷ちっくな
怪談っぽいビデオは夜観たら悪夢にうなされそうと思うと、なぜか笑える


『くたばれ悪党ども 探偵事務所23』(1963)
監督:鈴木清順 出演:宍戸錠、笹森礼子、川地民夫、星ナオミ、金子信雄、佐野浅夫 ほか
こちらは単純明快なギャングもの。「濱マイク」にも通じる軽快なノリ。
ジャズっぽいサントラはスカパラがやってもハマる。
都内ロケらしいが街並みが今よりずっとハイセンス。ハードボイルド向きな'30NYっぽい!
クラブではチャールストンとか踊ってるし、モダンで粋な空気がみなぎってる。

クラブの女性歌手(元恋人)と♪バカな男だけど惚れてるの~ みたいな歌を一緒に歌って踊るシーンも楽しい。
「ボスの女はグラマーだって相場が決まってるんだ」
セリフの端々に出てくるカタカナがいい味出してる


『陽炎座』(1981)
監督:鈴木清順 出演:松田優作、大楠道代、加賀まりこ、楠田枝里子、麿赤児、原田芳雄、内藤剛志 ほか
松田優作がぜひにと申し出た作品。夢と現実の間をさまよう男女の愛憎、想念の世界。
音楽が和洋折衷なのもおもしろい。尺八ドロドロ+ジャズ風。
過去と現実、遠近もフシギと溶け合って、だまし絵を観ているようでもあり、
1人の女が心中を図るに至るまでの劇中劇のような設定でもある。
妖しげな世界を書き続けた原作者の泉鏡花の名はそこかしこで見られるが気になる。

「病院の見舞いに付き合って下さいませんか? ほおずき売りのばあさんが
 “死んだ女の魂だ”と言って気味が悪いので・・・」

「4度逢ったら恋。次会う時に死なねばなりません」

遊ばれたSの女の意地をかけた心中劇が舞われる。この少女がイイ
樽の中に沈み、ほおずきが着物から浮かんでいっぱいになるシーンも美しい。

「惚れた女に対する男の義務ですよ」

フシギなシーン、カットの連続ながら、セリフで逐一説明が入るのは親切か蛇足か。
楠田枝里子の演技は、背の高い着物姿と同様ぎこちないが、ドイツ女性という役柄上それもありか?


『東京流れ者』(1966)
監督:鈴木清順 出演:渡哲也、二谷英明、川地民夫、玉川伊佐男、松原智恵子、吉田毅、北龍二 ほか
ヤクザの仁義もの。例によってタイトル同名のテーマ曲を渡哲也ほかが朗々と歌っている。
彼の名は今作の役名からとったのか?

冒頭から今とあまり変わらない都内の名物スポットが流れて観光ガイドになるかも?
途中、流れた先に九州・佐世保も出てくる。
組から外れたヤクザは、どこの土地に行っても派閥抗争に巻き込まれて大変なのね。
イヌやネコの縄張り争いみたい

「流れ者は、女と一緒じゃ歩けねえんだ!」てセリフは、カッコいいとゆーより侘しい感じ。
こーゆー男臭い世界に憧れる男もいるのか・・・理解し難いけど。
歌手のチエはテツにゾッコンだが追っても追ってもかたくななポリシー?でつっけんどんにされて泣くばかり。

モノクロ映像に一色、赤が映えたり、黄色いクラブとか色使いがおもしろい。
昭和初期から踊るクラブって流行ってたんだ。今の40~50代も若い頃はオシャレしてけっこーイケてたのかもw
二谷のルパンみたいな緑のジャケットや、渡のまぶしい水色のスーツもどうなのか。
真っ白な靴ってゆーのがヤクザ界のオシャレ最先端なのかな?


『河内カルメン』(1966)
監督:鈴木清順 出演:野川由美子、伊藤るり子、宮城千賀子、川地民夫、松尾嘉代、楠侑子 ほか
これまた日活チックな1作。バタ臭い若い松尾がバンプ役。
関西弁のセリフで、なんだかコテコテすぎるのがかえって怪しいが、大阪名所もいろいろ出てきて嬉しくなっちゃう。

「甲斐性なしの父ちゃんも知ってる。お前の代わりに母ちゃんが体張ってんだ」と開き直ってるのがスゴイ!

同性愛が病気みたく扱われてるのがヒドイ。
なんでも金中心なのが関西らしい?
今回ダンスホールで生バンドが歌うシーンはエルヴィス風。
カルメンってゆうと薔薇を口にくわえるって定番が可笑しいw
深く考えずに世渡りしていくヒロインの勢いがイイ。


『けんかえれじい』(1966)
監督:鈴木清順 出演:高橋英樹、浅野順子、川津祐介、片岡光雄 ほか
何だか分からん終わり方の上に、疲れてて途中何度か寝ちゃった
昔の映画って主演俳優のキャスティングと年齢にムリがあるんじゃ・・・?
高橋が中学(旧制?にしても)ってゆーのは・・・
ヒロインに憧れ、コーフンしてあり余る力をケンカで発散する単純なケンカ話―――
のはずが、何だか急に暗転して、急にラストになっちゃった!
“会津魂”のとこだけアップになるのが可笑しい。


『野獣の青春』(1963)
監督:鈴木清順 出演:宍戸錠、渡辺美佐子、川地民夫、小林昭二、江角英明 ほか
アルバム「STYLE TO KILL」の冒頭を飾るのは今作のアップテンポな曲
ストーリーはハードボイルド、モノクロ調に一輪の赤い花のシーンが始めと終わりに出るのが印象的。
ヤク中の女が出てきたり、ヌードショーのクラブや、コールガールetc...
新しい商売に手を広げていく暴力団の様子が描かれる。
ボスがサドマゾごっこが好きだったり、チンチラみたいなネコを可愛がってたり、
ギャングもののルーティンがもう出てきてる。
銃もピストルから散弾銃になってるし。カーアクション、ドンパチシーンも次第に派手になった。


『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999)

監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:ライ・クーダー、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ ほか
今年最後を飾るにふさわしい感動の1本
これほど人の心をとらえて離さない音楽がこの世に残っていたなんて奇跡だ。
80歳の人生、20世紀の歴史が背負われ息づいているからこそだろう。

一世を風靡した彼らが路上で忘れられていたのを'70キューバ音楽に感動したライが呼び集め、レコーディングした。
1人1人の紹介とともにカーネギーホールでたった二晩の珠玉のステージ。
'98に結実するまでをドキュメンタリータッチでゆったり描いた。
イヌと子どもがたわむれる古いキューバの街並みはハイテク等の冷たい未来とは
無関係のように信じられないくらい豊かな時間が流れている。

「女と花とロマンスと音楽が人生」
「愛する者を養うためなら靴磨きでも、ゴミ拾いでも関係ない」
葉巻をくゆらせ、酒に溺れる。粋に傾けた帽子のつばと合わせたスーツがとてもオシャレだ。

「NYは初めてだ。ずっと憧れていた。家族にも見せてやりたかったが、俺の目で見ておくとしよう」
きらびやかな高層ビルの明かり、ひしめく車の波etcは、彼らの目にはまぶしいのだろう。

この作品が素晴らしいのは、あくまで彼らの現在を映しているからで、
若き頃の栄光をイタズラに回顧してないところ。
刻まれた皺、一挙手一投足に一日一日を精一杯生きてきた証が見られる。

「歌をやめようとしたことがあった。耐えなければならないことがありすぎて」
しかし、ホール全体が揺れんばかりの熱いスタンディングオベーションに湧く時、
すべては報われ、ステージの上も外も一体化する至極の幸福に昇華した。

まさにgifted~神から与えられたもの。
彼らが生まれた時、その頭上には音楽の天使が舞っていたことだろう。
一生を音楽に捧げ、自らと、周囲の世界をも幸せにする音を奏でるために。


『ピストルオペラ』(2001)
監督:鈴木清順 出演:江角マキコ、山口小夜子、永瀬正敏 ほか
音楽:こだま和文、EGO-WRAPPIN'

あの仙人風のおじいさんが、ここまでブッ飛んだ映画を撮るんだからビックリ!
まさに自由にやりたいことを全部やらせてもらって独自の美を完結させた感があるのでは?
しかも自分の今までのネタを自らトリビュートしちゃってるのも可笑しい。
赤い椿や、原色の着物と、染めた背景、♪青い顔した殺し屋は~ って歌もw

でも一番のオチはラストのテロップ。
「一部不適切な表現があるため音声が消えております」w

音楽がなんとエゴで、レゲエ、スカのたるい曲が絶妙のタイミングで流れるのが嬉しい
清順さんも江角さんのシャープで長い美形顔とスタイルに満足では?

「ゆっくりしたいが自殺はイヤだ。舞台の俳優のように美しく散りたいが相手がいない。
 そこでトーナメント方式で勝ち残ったのがのら猫」

農村に建つ旧家、1両編成のチンチン電車、今作のロケは癒し系
画面に赤い線、妙な効果音etc...今までやって散々けなされてきた手法のオンパレード
清順さんが撮るアクションはオペラになってしまった。


『パニック・ルーム』(2002)

監督:デビッド・フィンチャー 出演:ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィテカー ほか
『羊たちの沈黙』以来、ひさびさジョディの本格サスペンス。
最初ヒロインはニコールだったとか、妊娠・出産かなんかで撮影が大変だったとか、
いろいろ噂を聞いていたが、やっぱ面白い
だてに金かけてない。ハリウッドはちゃんと使い道知ってる感じ。

中からしか開けられない部屋の不自然さが、子を持つ母の直感で危険だと判断してから
様々な伏線を利用して息もつけない展開に。

シングルマザー、糖尿病の娘、老人介護で遺産の隠し場所を知った白人のチンピラ、
家族持ちのウィテカーも敵役だし、銃を持つ白人男の汚さや、マンハッタン区域の担当で
百戦錬磨っぽい刑事といい、キャラクターもハッキリしててハマる。

3Fまでのグイグイ引っ張るロングショットや、懐中電灯の芯まで見せたり、
鍵穴深くまでカメラが入ったり、一直線に部屋のあらゆる物の間を
視線が突き抜けていくシーンなんか一体どう撮ったのかビックリ!

夫の通報で来た警官が「もし何もいえない状況ならまばたきで合図してくれ」なんて言うあたりも、
犯罪の多いアメリカの警官ならでは。
だが結局は自分の身は自分でしか守れないってことか。


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notes and movies(2002.10~ part2)

2014-01-26 08:57:58 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『豚と軍艦』(1961)

監督:今村昌平 出演:長門裕之、吉村実子、三島雅夫、丹波哲郎、大坂志郎、加藤武、小沢昭一、南田洋子 ほか
冷牟田さんのコンピに入ってた今作。何と言っても長門さんのチンピラぷりがイイ
横須賀の港町を舞台に戦後の混乱期の昭和の貴重な記録でもある。
豊かなアメリカに負け、支配され、文化融合し、憧れすら抱いてきた日本。
高度経済成長を果たしても、その姿は変わらない。
貧しくても女1人で地道に働いて自立しよとするヒロインの強い表情のアップが頼もしい。


『穴』(1957)
監督:市川崑 出演:京マチ子、船越英二、山村聡 ほか
『マルサの女』を思わせる女性記者。京マチ子といえば黒澤映画の妖艶な美女。
が、今作では変装するたびに様変わり! 女って着るもの1つでこうも変わるかって見本みたい。
軽快な音楽を取り混ぜて、早口なセリフ、スピード感あるコースター式ミステリー。
オマケに現都知事・石原慎太郎の甘~い歌声も聴ける、痛快な1本。

今作も冷牟田さんのコンピに入ってたがスカパラの同名曲とは関係ないみたい。
モダンでセンスあるつくり。北が捕われた縄を外し、電灯を加工して感電させて脱出するシーンとかも面白い。


『音曲の乱』(1992)

監督:林海象 出演:東京スカパラダイスオーケストラ、鰐淵晴子、佐野史郎 ほか
ついに TSUTAYA半額キャンペーンだからって、いつもより多く借りようと見てたら発見
くだらないムダなシーン満載の時代劇風コメディで長~~~いプロモみたいな感覚。
一番演技っぽいことしてるのは川上さん、ひやむはさすがにチョンマゲじゃないが
得意の薔薇投げっぱなしでうっすら化粧もしてる?/驚
こーして映像で軌跡が残ってるってやっぱいいねえ~。

谷中「生涯抱ける女には限りがある。その1人に選ばれてラッキーだったな!」
これ決まり文句なのかなw
谷中vsひやむの撃ち合いで倒れる渾身の演技にも注目v
なぜか全編セリフがほとんどないんだな、おかしなことに
しかしなんでこの映画を撮ったのか?w こーなったら他のもぜひ×1000観てみたい~~~!


『黒い十人の女』(1961)
監督:市川崑 出演:船越英二、岸恵子、山本富士子、宮城まり子、中村玉緒、岸田今日子 ほか

「どのみちこうなるんだわ。会話をしても男には女の話が分からないし、男の言い分は女には可笑しいだけ」

'61の時点ですでにTV界のいいかげん体質&ムダなハードワーク慣例は定着してたんだ
女性も本格的に社会進出して、肩を並べて働いてる。結婚して辞めるって体制は今も昔も変わらない。
Kを殺さず仕事という生き甲斐を奪ったのが結果的に一番いい懲らしめ方になったというオチか。
「オレを殺すのがそんなに面白いかな?」と飄々としたKのキャラは面白い。
10人の女が完全犯罪をする正統派ミステリー?と思って観てたら、
社会批判のブラックコメディでエンディングもあっけない。


『関東無宿』(1963)
監督:鈴木清順 出演:小林旭、伊藤弘子、平田大三郎 ほか
こーゆーフツーの仁義ものも撮ってたんだ。噂のふすま倒しも観れたしv
背景が真っ赤に染まったり、画面横に赤い線が入ったりって演出が工夫されてる。
小林旭の太い眉はともかく、二枚目だったんだ。

「バカだね。白い着物(死)か、赤い着物(刑務所)なんて」

一昔前のヤクザは、極道なりにフツーより人間関係や作法に気を遣ってたのか。
変なルールだけど、敵側の奥さんに惚れちゃう日本版ロミジュリみたいなストーリーを意外にもじっくり描いた作品。


『春婦傳』(1965)
監督:鈴木清順 出演:川地民夫、野川由美子、石川富子 ほか
初めて鈴木作品で泣いて感動するシーンがあった。ちゃんとドラマも撮れるんじゃん。
途中アレッ!?と思うつなぎの不自然な部分もあるけど、自らの戦争体験も生きてるんだろうか?
川地はクールで繊細でカッコいいし、野川はとにかく体当たりのハリウッドアクションヒロイン並み
銃弾びゅんびゅん飛ぶ中を走り抜けるシーンなんかランボーみたい。

生きようとする女と、恥とプライドをもって死のうとする男。結果は時代の価値観によって心中となる。
戦争のナンセンスさが伝わるが、実際は慰安婦の日常は言葉にならないほど壮絶なものだったらしい。
好きな男を待ってダラダラ考える余裕などあったろうか?

さすがに今作はモノクロだから色遊びもないし、変な挿入歌もナシw
96分が2時間半くらいに思えるくらい重い戦争ドラマだがロマンスを追うため、重すぎない。


『花と怒濤』(1964)
監督:鈴木清順 出演:小林旭、松原智恵子、川地民夫、久保菜穂子、滝沢修、山内明 ほか
突飛な色遊びも演出もない代わりに、しっかりした脚本、伏線、キャラ設定、
唯一奇抜なのは、川地の怪人二十面相みたいなファッションw
“ベンガロスタイル”ていうらしいが、黒いスーツに、黒い帽子、マジシャンかと思いきや、
日本刀を振り回す神出鬼没の殺し屋がカッチョいい


『悲愁物語』(1977)
監督:鈴木清順 出演:白木葉子、原田芳雄、水野哲、岡田眞澄、和田浩治、佐野周二 ほか
これが日活クビ事件から10年後に久々メガフォンをとった復帰第1作。
渋い節回しの歌謡曲から入って、女心を表す黄や黒のネイル、笑った顔のガラスに映った反転は青い影だったり、
宙ぶらりんの男etc...面白い仕掛けがたくさん入っているミステリー。とにかく江波杏子が怖い
今でいうとストーカーそのもの。精神異常者という設定ではあるが、正気と狂気は紙一重。
男のマネーゲームに踊らされるヒロインが落ちてゆく様、1人の女の執念によって歯車が狂い、
弟の姉への想いによって浄化されるまで。

パーティをやる部屋が天井にうつる風呂場のシーンもフシギだが、
弟と話す少女との桜吹雪のシーンも考えてみればブキミ。
弟の部屋がよく見えるというが、弟からは見えない幽霊なんだ。
髪をザンバラに切ったり、近所の奥さんが賞賛する裏で、嫉妬に狂い身包みはいでしまう様も異常で怖い。
白木は若く美しいヌードを披露。宍戸が前作を思わせるスーツに帽子の刑事役でちょい出演しているのは笑える。


『カポネ大いに泣く』(1985)
監督:鈴木清順 出演:萩原健一、田中裕子、柄本明、チャック・ウィルソン、ランディ・レイス ほか
戦争で負けたアメリカ人に対抗して作ったらしいが、
舞台が横浜ドリームランドやウエスタン村じゃどーしても無理がある
やたら長いガンアクションシーンの連続とお祭りの喧騒のごとくひっちゃかめっちゃかで終わるまで
何度も眠気がさしてしまった チャックのアル・カポネぶりは一生懸命だが、
見づらい字幕に、聞きづらい英語で大半のセリフを読み飛ばした。

ひとつの時代が終わったことを示したかったのか?
浪曲初めての萩原が実際に猛特訓したという裏話もある。
ナニワブルースだとジャズセッションにハマるシーンはイイv


『悪太郎』(1963)

監督:鈴木清順 出演:山内賢、和泉雅子、田代みどり ほか
日活らしからぬ?文芸作品の快作。これなら誰からも文句はつけられまい。清順さんもやればできるんじゃんw
妙な奇抜さを狙わなくても人情あふれる作品で感動を生み出せると証明した。

闊達な山内の清清しい潔さは気持ちよく、慣れないとコメントしている関西弁がとても心地いい。
にしても昔の中学が、今の高校生の年齢だとしても初体験は早熟な話だったろう。
異常に厳しい風紀係も“都会だ”という神戸出身者の文学説得ですんなり退散してしまう田舎の素朴さが可笑しい。

いい家の出で贅沢と自由があるせいか芸者遊びもして、それに聞き入る友人がボーっとしてしまうくだりも面白い。
恋愛がむやみに禁止されていた時代に、ここまで大らかに恋愛論を持つのは小気味いいが、
責任を伴わない少年の部分との微妙なアンバランスが通過儀礼として描かれる。


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notes and movies(2002.10~ part3)

2014-01-26 08:57:57 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『アザーズ』(2001)

監督:アレハンドロ・アメナーバル 出演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン ほか
『パニック・ルーム』に劣らない面白さ。こっちは中世劇の心理サスペンス。
同じ母役でも光アレルギーの子どもを2人も抱え、愛の冷めた夫が戦後も前線から帰らず、
待つ孤独と、死者のうろつく大きな屋敷におびえる敬虔なクリスチャン役のニコールの役選びは
自分の個性を知った上での賢い選択だった。

「ウソをついた子の行く地獄はどこにあるの?」
「私はもう無知だから分からないわ」
「ここが私たちの家。もう離れない」

こうして家にゴースト現象が生まれるワケだ
しかし、何百年もたったら、それこそ混雑してあふれてしまうだろうに!
輪廻転生は信じても、魂や霊の存在は否定しているのか、場所に執着するからいつまでも成仏できないのか?
今と違って昔の郊外でシングルマザーが2人の光アレルギーの子どもを抱えて、
ずっと家に縛られているそのプレッシャーと孤独たるや想像を超えるものだろう。


『GO』(2001)
監督:行定勲 脚本:宮藤官九郎 出演:窪塚洋介、柴咲コウ、山崎努 ほか
これが話題作。同じ低予算ながら、しっかりした脚本と窪塚のキャラで魅せた。
金城武じゃハマりすぎだし、永瀬じゃ上手すぎる。
特別カッコいいとも思わないが、インディーズの勢いがある。RIZEもオススメの1本。
元ボクサー役の山崎さんがイイ味出してる。でも毎度あんなに本気で殴ってたら骨折れてるんじゃない?

在日ってそんな深い意味があったのか? どこの生まれだって今の時代珍しくないじゃん。
でも現実に今でもこんな意味のない差別があるとしたらショックだ。
子より親、またその親の偏見、弱者意識でつながっているんだろう。

「警官の制服ももっとダサかったらな。セーラー服とかだったら誰も道聞かないだろうし」w

「腕を伸ばした範囲が大体お前という存在で守られてる。でも伸ばして外のものをひっつかめ。外の世界を見るんだ」

よく考えたら、私がもし欧米人でなくアジア人と結婚するって言ったら親が反対するかもね。
でも、どんどん変えていくのは私たちで、未来は国籍なんて言葉すら意味をなさないようにできるはず。
国家より個人、老人より若い世代なんだ。より明るく平和に良い方向に変えていくのは。


『嵐を呼ぶ男』(1957)
監督:井上梅次 出演:石原裕次郎、北原三枝、青山恭二、小夜福子 ほか
これが有名なドラムのシーンと同タイトル曲。主役の裕次郎を一躍スターダムにのし上げた大ヒット作。
都会のセンスと、ワイルドで爽やかな魅力、甘い歌声すべてが人々を熱狂させたのだろう。
『太陽にほえろ』のボス役でしかリアルタイムで知らない世代には新鮮。
コーヒーのCMでも流れて、CGでよみがえり、昭和ブームの今、その他の代表作もチェックしたいところ。
ラストがいかにも母子泣かせなドラマみたいなのが可笑しいが、
当時の銀座がホットなJAZZと喧騒で賑わっていた感じが分かる。


『仁義なき戦い 第一部』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、松方弘樹、田中邦衛、金子信雄、梅宮辰夫 ほか
これが大ヒットシリーズの記念すべきエピソード1。ひやむ曰く「最初の3作目までの勢いが特にスゴイ」とのこと。
スピード感や迫力が伝わる。一発撮りに徹したという深作にならって、本シリーズにインスパイアされたアルバムも同様に録ったとか。
新作のサントラも演ることだし、予習必須。実際の事件が元か。

新勢力が台頭しては潰される、まさに無常な血で血を洗う殺し合いの繰り返し。
でも極道と道がつくからには、それなりの掟と美学を持ち、その中でも汚い連中は「腐れ外道」ってことか(専門用語その1
広島弁も面白い。

土建や競艇等ヤクザがらみの商売がいろいろ出てくる。
殺される場所も売春目的の風呂屋とか床屋のシーンは『ゴッドファーザー』を思わせる。
殺しても金で出所できちゃう仕組みが恐ろしい。「男になる」には組長を殺してムショに入ればカンタンになれるらしい。
新作では梅宮や松方が出てるけど、生き返ったのか?w


『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、前田吟、成田三樹夫、梶芽衣子 ほか
だんだん話が見えてきた(とゆーか本編前説を観て)“広島20年ヤクザ抗争”の原作本の映画化なのね。
1作目は呉市を牛耳る山守組の若手分裂の話で、今作2作目は台頭する村岡組と大友組の話。
北大路が極道にもカタギにもなりきれない半端なもどかしさとマヌケさ、
反面、人間的感情をヒロインと絡めて描いている。千葉のキレ演技が弾けてる。
よくまあこれだけ次々とワルっぽい顔ばっかり毎度集められたな。

しぶとく生き残った山守ほか組長連と、次々芽を出しては血気盛んに暴れまわる若手。
今作は昭和30年までの話でまだまだ戦いは続いてゆく。

初めて人を撃った後、北大路が口笛を吹き、殺しの快感に変わるまで、
殺人現場を改めた後、再び口笛を吹いて警官に捕まるシーン、
そして最期、口笛を吹きながらなかば半狂状態で自殺する1発の弾をこめた銃身に砂をつめるシーン、
口笛という効果で様々な心理を描いているのが印象的。


『ファンシィダンス』(1989)
監督:周防正行 出演:本木雅弘、鈴木保奈美、竹中直人 ほか
オフィのカキコミにあった通り、若き頃のスカパラメンバが最初と途中40分目ほどに出演。
ひやむがひたすら動き回る&グラサンなし姿が初々しい。ほかは顔がボヤけて分からん
話はなんてこたないラブコメディ。友だち曰くマンガ原作は面白いらしい。
『Shall we ダンス?』『しこふんじゃった』の監督。途中船こいじゃった


『狂った果実』(1956)
監督:中平康 出演:石原裕次郎、北原三枝、津川雅彦 ほか
アラン・ドロンを主演にしてもイイ感じなラブサスペンス。
鎌倉を舞台に燃え上がる夏の恋愛と兄弟の愛憎劇。シンプルながら見応え充分。
当時水上スキーは最先端スポーツなのか? 今でも1人でヨットやボードを持って乗り回せる坊ちゃんは珍しいだろう。
石原のワイルドさと津川の対照的な演技、北原のヴァンプ的魅力、
脇を固める若手の岡田も離婚家庭のハーフで影のある役で際立つ。

「オレは一体何人目の男なんだ!? 体はオレのものでも、心は弟のものなのは気に食わねえ!」

この頃は葉山のあたりは外国人が多かったのか?
世間に冷めた見方をして、退屈する裕福な若者たち。彼らが太陽族?
水着も時代を感じさせる。ドレスもヒラヒラで'80アイドル歌手って感じ。
踊り方もすました型の決まったもの。こんな銀幕のスターに憧れた若者がずいぶん真似したものだろう。


『スターウォーズⅡ クローンの攻撃』(2002)
監督:ジョージ・ルーカス 出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン ほか
急ピッチで製作され、完結へと向かっている今シリーズ。
エピソード2の見所は、なんといってもアミダラとアナキンの結婚と、自在に動くCGヨーダ
杖をついたじいさんに見えて、フォース使いの師匠は、ライトセーバーを持たせても
目にも止まらぬ速さで戦えるスゴイ奴だった!
アナキンの片腕が機械なのもクローン戦争の指導者に切られたせいだと分かるし。

ジャージャーも続出演してるし、エピソード1の面々もいるが、よく覚えてないからな
相変わらずお調子者の3POがクローンと頭をとりかえられて血迷うシーンとかで笑わせる。
処刑で使われる恐竜みたいなのや、戦闘キャラ、飛ぶマシン、もろもろの創造物が次々と目を楽しませ、
スピルバーグの頭の中の世界が限りなく広がり、ことごとく映像として全世界に具現化される様は圧巻。
現代のウォルト・ディズニーといったところか。
この分だといよいよクローン戦争となるエピソード3と、アナキンがダークサイドへ行くきっかけは何だったのか気になる。

May Force with you.


『仁義なき戦い 代理戦争』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、小林旭、渡瀬恒彦、山城新伍、辻玲子、成田三樹夫 ほか
今シリーズでフシギなのは、同じ俳優が別の役で何度も出てくるから、複雑な抗争劇がなおさらややこしくなるw
さすがにドス声&悪顔の男優はそんなにいないってことか? 第3弾の準主役は渡瀬恒彦。
組同士のいざこざでも実際働くのは下っ端、殺し合い、服役するのは常に若者だってこと。
母子物語にもとれるが、極道に入れてくれって頼んだ自業自得だ。明日なき世界なのは分かってたんだから。

とゆーワケで今回も広能らはしぶとく生き残って次作へ続く。
すっかり顔の広くなった広能は、なんだか皆の交渉人でもあり、いったん事が起これば特攻隊長にもなり、
なんだかんだで山守のたぬきオヤジとの因縁は続きそうだ。
S35まできて、政治も外交問題が悩みの種なのを反映して、ヤクザ社会と連動してるのも皮肉。
プロレス界とも通じてるのもスキャンダラスだ。


『仁義なき戦い 頂上作戦』(1974)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、小林旭 ほか
シリーズ中、もっともヒットしたという第4弾は、S39東京オリンピック後
やっと暴力反対に立ち上がった市民に警察が重い腰をあげ、マスコミはペンで闘い、
小さな事件も書きたて、世論によって組長、幹部級の一斉検挙によりいったん沈静化するまでの模様を描いた。
結局、死者20数名、負傷者20名弱、逮捕者1500人、一般市民の巻き添えも増え、
上が二の足を踏む中、若者の暴走が街を荒らした。

「わしらの時代は終わった」なんて言ってて、第5弾「完結」ではしっかり復活してる
賭けの対象も昔は花札、今や野球にまでのびてるのか。

コメント

notes and movies(2002.10~ part4)

2014-01-26 08:57:56 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part3からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『砂の女』(1964)

原作:安部公房 監督:勅使河原宏 出演:岡田英次、岸田今日子 ほか
恐ろしい話! モノクロと鋭い笛の音みたいな音響効果がさらに際立たせる。

哲学でもある。自由を奪われた人間。たしかに愛する者と一緒にいられるなら
他に何もいらないってヒトもいるだろうけど。人はどんな環境にも適応可能だというし。
この男みたく目的と他者がいれば、外界の無意味な快楽・娯楽は必要ないのかもしれない。
強いストレスで抵抗するより降服・無気力を選ぶ心理もあるかも。

でも実際あっていいわけはない。女は外界を知らずに育ち、恐怖心に縛られていた。
男が消えるのにおびえ、都会に憧れながらも自発的行動より巣を守ることしか考えない。
そこに“自分”はないし、依存のみ。でも、それは外界にいても、地中にいても同じだと言いたいのか?
自分でその立場を選んだなら納得もいくが、そもそもなぜ閉じ込められたんだっけ?
過疎化だけじゃ不条理すぎる。ああ、“不条理”がメインテーマか。

失踪扱いとなってはや7年。
男はたぶんまだ穴にいるだろう。出ようと思えばいつでも出れると思いながら―――。
たしかに生きるのに意味はないと悲観はいくらでもできるが、広い世界を見て、
自分の力で生きる楽しみをイタズラに否定する必要もなかろう。
スタッフの印鑑を冒頭に見せたり、途中、村人が祭りのごとく太鼓を叩いたり、
狂気とスリルを盛り上げる演出がたくさん。


『太陽の季節』(1956)
監督:古川卓己 出演:南田洋子、長門裕之、石原裕次郎 ほか
ヌーヴェルヴァーグのフランス映画っぽい。今までこんなファジーなテーマで映画を撮った人はいなかったろう。
今作から“太陽族”が生まれたのか?
裕福な家に育って、ヨット遊びに別荘での休日、アイドルみたいなワンピを着て、
恋愛ゲームは肉体関係もこみ、ナンパもありだし、デートはダンスホールでお酒を飲みながらチークも踊る。
でも、何の目的も見いだせなくて、冷めて乾いた視線は今の若い世代と通じてさえいる。
ラジオからはホットなJAZZ、なかなかイイ時代だったんじゃない?
“トッポイ”とか、所々に挟む英単語とか、時代を反映した若者言葉も面白い。
今回、慎太郎氏がどこにゲスト出演してるか分からなかった。長門&南田は実際結婚したよね?
彼は恋人の死に泣いただろうか? でも死んでからじゃ遅すぎる。


『新仁義なき戦い』(1974)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、若山富三郎、渡瀬恒彦 ほか
一応、原作のほうは4作目で一区切りついて、今作はシリーズ6作目みたいだから、5作目がどこかにある?
でも山守組の内輪もめの1作目に話は戻ってる
だんだん撮り方もキャラも落ち着いて、演出効果も意識した感じ。

まさに親子の杯も兄弟分もない仁義なき戦いに終わりはない。
常に台頭する若いリーダーも次々と消えてゆく。極道といっても、のらくら遊んでばかりいられない。
完璧縦社会のプレッシャーでストレスたまるじゃん。
人殺して数年で出てこられちゃう仕組みがそもそもおかしくないか?
清順作品ではヒーローの宍戸も今作では飲んだくれの病気持ちで冴えない。


『ザ・ギフト』(2000)

監督:サム・ライミ 出演:ケイト・ブランシェット、ジョヴァンニ・リピシー、キアヌ・リーヴス ほか
サム・ライミで納得。けっこー怖かった 途中で犯人分かったし、展開としてはありがちなんだけど、
それぞれハマリ役の役者揃いで2Hたっぷりハラハラドキドキの連続。

ヒロインの見るたくさんの幻がフラシュバックとなり、デヴィッド・リンチの『ツインピークス』状態の効果あり。
小さな町での殺人事件は、男女関係のもつれでドロドロしたものが多いのかな?
怪しいキャラが多い中で、ホラーサスペンスのルールに基づいて一番らしくないキャラが犯人だってことはすぐ分かったv


『錆びたナイフ』(1958)
監督:舛田利雄 出演:石原裕次郎、小林旭、宍戸錠 ほか
ハリウッド映画みたいな台本。もっと予算をかけて2Hくらいでじっくり現代風に撮ったらイイかも。
S33だと、ヤクザもなんだか上品でカーチェイスも別撮りがバレバレだし、
悪の御大自ら殺しの手を下しにきちゃうのも甘過ぎる。
これを書いた本人が今や政治家なんだから現実は小説よりも奇なりw
当時から暴力団と警察、政治家の関係が疑われてたというワケだ。

手切れ金や脅迫でせびる金が10~50万円なのは、今の物価に直すとどれくらいか?
慎太郎作品は、どれも兄弟が出てくるものが多いようだ。
小林も若く、裕次郎にしても仁義シリーズに比べたら余りに正義純情キャラで
とてもヤクザには見えない好青年ぶりなのが可笑しい。


『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)
監督:ダーレン・アロノフスキー 出演:ジェニファー・コネリー、ジャレッド・レト ほか
本格的にドラッグの天国と地獄を描いた1作。
若者は一攫千金のため、老女は孤独なダイエットのため、その先のお先真っ暗な犯罪の世界、
行く末は病院か刑務所。簡単に手に入ってしまう世の中とあまりに無防備な人たち。

電気ショック治療ってまだやってるの? こんな時代遅れで野蛮なこと
みんな元はと言えばごく一般的な家庭の日常生活で起きていることっていうのが恐ろしい。
ドラッグの背景にある、もっと暗く絶望的な社会と人間像をとらえなければ根本的になくならない。


『サウンド・オブ・サイレンス』(2001)
監督:ゲイリー・フレダー 出演:マイケル・ダグラス、ショーン・ビーン ほか
やっぱハリウッドは作り方と金のかけ方が上手い。
大して目新しいテーマじゃないのについ引きこまれてしまう。
ドロボウも医師もプロで、時間を限定することで展開をスピーディにしたところがミソ。
少女がダクトを通じて歌声を母に届けるシーンは『知りすぎた男』を思わせる。
母はスキーで骨折して動けない設定は苦しい。
緻密な部分と大ざっぱにまとめているのが気になる部分も混ざっているが全体的によくまとまってる感じ。
大体あんなモデル系ママはいないしなあ
本気で仕事したら10年越しの犯罪も一気に片付くってことか?w


『新仁義なき戦い 組長の首』(1975)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、山崎努、梶芽衣子、渡瀬恒彦、成田三樹夫 ほか
こんどはS43北九州が舞台。かなりテンション下がって歌あり、お色気あり
“~くさ”がいっぱい出てくるほかは訛りも広島弁と変わらない? 流れ者の菅原が組を荒らす話。
寝ると殺される下げマン呼ばわりの色っぽい女優も大活躍?と思いきや、誰が死のうと構わない脇役だった。
演技派の山崎が若い! 小林稔侍を加えてがんばってる第7弾。


『ピアニスト』(2001)
監督:ミヒャエル・ハネケ 出演:イザベル・ユペール、ブノワ・マジメル ほか
かなりショッキングでR15に納得。これを劇場で観たらさらに衝撃的だろう。
自伝的作品を原作にしているとのこと。

精神病院にいる父と、異常に過干渉の母に育てられた女性の、歪んだ形でしか表せない愛情と感情表現、
裏腹の音楽の研ぎ澄まされた感覚を生かして、ウィーン音楽学校で教えるカリスマ教師なのだから、
人の性欲を才能に開花させるという説もあながち嘘じゃなさそう。

男ばかりの個室でAVを観たり、トイレで何やらもぞもぞ仕込んだり?! その歪みっぷりはスゴイ。
ユペールのプライド高そうな仮面のような表情が対照的。
母を「愛してる!」と襲おうとしたり、異常行動はエスカレート。
だけどあんな母親に始終つきまとわれてたら狂うのも分かる。その後、彼女はどーなったろうか?


『ボーイズ・ドント・クライ』(1999)
監督:キンバリー・ピアース 出演:ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー ほか
実話の映画化だろうか? 社会的問題となった“性同一性障害”。
いまだに日常でもメディアでも“オカマ”や“ゲイ”が特別視される中で、
先進国アメリカでも田舎では意外に堅いクリスチャンや偏見が多いと聞く。
彼らにはエイリアン同様に理解を超える存在なのかもしれない。
あえて主人公を男の心を持つ女の体とし、レイプされ、殺される最悪のエンディングによって
多くの人に問題意識を抱かせる必死の思いが感じられる。
なんといっても主演女優がハマリ役で素晴らしい。

心と体が食い違うというストレスがどれほど辛いか想像するのは難しい。
こっそり生理用品を買いに行ったり、胸をさらしで隠したり、愛する者に打ち明けるリスクや
対等に愛し合う難しさ、性転換手術のリスクも大きい。
その上、社会や家族からも阻害されてしまったら、生きるだけで大変な負担だ。
今までは世間から隠したり、自分を偽ってきた人々も、次第に世の中の変化
(よりオープンに、柔軟に、科学的、人間的に)によってカミングアウトし主張しはじめている。
あらゆるタイプの人間がいることを知り、自分のいる小さな世界からより広く大きな眼を見開くことが必要だ。
ラスト、1人で車を走らせるラナが象徴しているように。

コメント

notes and movies(2002.10~ part5)

2014-01-26 08:57:55 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part4からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『トゥームレイダー』(2001)

監督:サイモン・ウェスト 出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・ヴォイト ほか
『ハムナプトラ』の女性版か。とにかくバツグンのスタイルと美貌のアンジーが
完璧カッチョいい完全無敵のアクションヒロインぶりがお見事
男の子にスーパーマンが必要なように、女の子にも彼女みたいなイコンが必要な時代。
余計なお色気シーンやお涙頂戴がないのが現代風。

犬ぞりしたり、スキーにカヌーにバンジーに銃撃戦etc...
あらゆる道具や状況を利用してのハイスピードアクションにコーフン。
長い髪にパツパツのタンクトップ、ホットパンツ? 極地でも寒くないのか?
白い動きやすそうな服も“デキル女”にピッタリのファッション。


『インティマシー 親密』(2001)
監督:パトリス・シェロー 出演:マーク・ライランス、ケリー・フォックス ほか
結婚しても相手のことを何もかも知ることはできない。
それでも共同生活して運命をともにするフシギ。
離婚しても癒えない傷もある。男女の愛情の複雑なこと。

家を出る理由も、親友がなぜいつもトラブってるかもよく分からんし、
部屋を貸す貸さないでモメるシーンもよく分からん。
お互い愛し合っていたということか? 傷つきあうのを恐れて時期を逸してしまたか?
でもまたそれぞれの元へ帰るのはなぜだろう?? なんだか終始煙に巻かれた気分。
―――にしてもかなりリアルな絡みシーン。R18だっけ?
こんな演技を求められるなんて俳優もラクじゃないな


『ショコラ』(2000)

監督:ラッセ・ハルストレム 出演:ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ ほか
とろ~りとろける魅惑的なチョコレート。カカオマスには心と体を癒すフシギな力がある
魔女のように人の好みを言い当て、癒し、閉ざされた小さな村の人々の心を解きほぐす、ジプシーのような母娘。
チョコの誘惑にはどんな人も抗えないのと同様、自由な考えや行動を人に禁止することなど不可能だ。
とくに恋と食を謳歌するフランス人には。なぜ英語なのが気になるが、味のある役者をそろえた感動の1作。

毎日あんな魔法みたいに幸せをもたらすチョコを作ってくれる人なら私も嫁にもらいたいくらいだw
「何を禁じるかでなく、何を受け入れるかが神の愛であり、生き方であり、それこそ大切な人間性だ」
と神父が語り、村人が納得する。実際は人の考えを変えるのはこんな簡単じゃないし、
自由には常に危険と責任もついてくるが、それもひっくるめて底に流れる人の良心、
前向きで開放された温かい心の存在を信じさせてくれるような作品。


『セッション9』(2001)
監督:ブラッド・アンダーソン 出演:デヴィッド・カルーソー、スティーヴン・ジェヴェドン ほか
わざわざ囲み枠の注意書きで「精神的に不安定な時は心して見るように」
みたいなことが書かれていたのにまんまと乗せられた
やたら長くて、遅くて、メリハリのない展開、それっぽい立派な建物とロケは良かったけど
話はなんてことない―――とゆーか前半~中盤までちょっと眠りかけた
今作に期待して劇場に観に行った人に同情する。単に気分が悪くなっただけだろう。
一応、2001年ヴェネチア国際映画祭特別招待作品とかになってる。


『タイムマシン』(2002)
監督:サイモン・ウェルズ 出演:ガイ・ピアース、ジェレミー・アイアンズ ほか
お金とCGを使った割りに奥行きのないドラマになってしまった。
妙に貧相な顔立ちのガイが中世向きじゃなかったせいか?
H.G.ウェルズのひ孫が撮ったらしい。

2037年には月が落ちてきて、その衝撃で気を失って、なんと80万7000年まできてしまう。
ここまでくるとコメディだ セットも作りきれないからジャングルだし、
コクーンみたいな場所(崖の側面)におびえて暮らすエロイ族の中に英語を話せる美人教師がいるのもなあ・・・
なんか『猿の惑星』と『スターウォーズ』の合作じみてきた。
『アルマゲドン』とかの世紀末ものも全部そうだが、すべてアメリカが世界の中心で
世界そのものみたいな描き方がいつも鼻につく。

とにかく、過去に戻っても人の寿命は変えられないというのが結論か?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいなパラドックスは起こらないらしい。
それをやってたら映像化不可能になっちゃう。
人の想像は創造となり、実現するというが、今作に目新しい未来はないばかりか、
最近の近未来ものはいつも破壊、滅亡が多い。
変えたい過去、のぞきたい未来はいっぱいあっても、今現在の命を生きることが大切だって思う。


『新仁義なき戦い 組長最後の日』(1976)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、松原智恵子、尾藤イサオ、地井武男、成田三樹夫 ほか
今作で堂々、北九州市小倉が登場! だが“~くさ”、“~ばってん”他は関西弁なのはなぜ??
九州vs大阪、復讐に次ぐ復讐。今作では菅原が執拗な復讐の鬼と化す一方、
兄妹ドラマ、そして犯罪が少し複雑になって、女がより大きく関わってきている。

今シリーズで頭を使うヤクザ幹部として、いつも活躍している成田さんが渋い
あまり殺される役じゃなく、とりまとめ役が多い。スッキリとスーツを着こなしたインテリっぽさがイイ。
それにしても懲りない面々。人殺しても保釈金次第だったりで7年くらいで出てこれちゃう法律はおかしくない?


『マレーナ』(2001)

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 出演:モニカ・ベルッチ ほか
甘い音楽とイタリアの明るく開放的な光、そして何といってもモニカの圧倒的な美しさが今作の見所。
戦時中、美しさ故に小さな村で残酷な仕打ち(セクハラもいいとこ)を受ける未亡人と
何も出来ずに想いを募らせる少年(ほとんどストーカー)の性の目覚めを描いて、
前半はコメディタッチ、後半はドラマチック。
最初で最後に交わした言葉が「お幸せに」であるとか、変わり果てた妻と再会し、
村に2人で戻るまでのドラマを敢えて描かずに想像の余地を与えたトルナトーレ監督の上手さに感動。

人間社会のルールは複雑怪奇で猿同然
「その他何人も女を愛したが思い出すのはマレーナだけ」とはイタリア人の言いそうなセリフw
父のズボンを勝手に切って自分用の長ズボンにしたり、マレーナのかけてたレコードをかけたり、
下着は盗むは、部屋は覗くは、やり放題。冗談みたいにオーバーアクションの父はそれほど政治的でもなく、
息子のために売春宿まで連れてきてあげるような理解者でもある
「シチリア女め」ってセリフがたくさん出てくるが、どこに行ってもいわれのない差別があるもんだな。


『その後の仁義なき戦い』(1979)
監督:工藤栄一 出演:小松方正、星野美恵子、松方弘樹、原田美枝子 ほか
監督が違うから妙に人情臭いドラマ仕立てで、シリーズと離れた話っぽい。
1人1人丁寧すぎるほど描かれて、音楽はブギウギバンドと松崎のオンステージ状態。
でも舞台が再び小倉なのが嬉しいv

友情出演の萩原は飲み屋で絡む変な男のチョイ役。
今で言ったら浅野忠信と永瀬正敏みたいな人気だったろうから、
いろんなサービスショット満載にしたかっただけかも?

そもそもヤクザに人情、仁義、道理を通そうってのが間違ってる。
不良がこれを観て悪行をやめたり、更生するとも思えないし。
'80代の中途半端な邦画の雰囲気が随所に漂ってる点は仕方ない。
原田さんの作品が思いがけず観れたっていうので納得。


『バイオハザード』(2002)

監督:ポール・アンダーソン 出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ ほか
超~~~~おもしろかった ハイテクゾンビ映画だったんだw
めちゃ強いヒロインものが続くけど、今まで少年~中年男らが無敵のヒーローに憧れる気持ちが分かった。
美しくも逞しいミラが狂犬にハイキックする瞬間から最後までドーパミン大放出

<ゾンビルール>
その1.たとえひっかき傷でも感染する。
その2.動きはトロいが食欲旺盛
その3.頭をぶち抜かない限り死なない。

外に逃げても皆ヤラれてるって結末は今までもあったが、「生き残る。たとえ1人でも」ってキャッチが効いてる。
めげないヒロイン、今度は世界と闘うのか
確かこのゲーム、社員さんが話してたやつかな?
ひたすらゾンビを撃つシューティングゲームより映画のほうが面白いんじゃないかな?
ゾンビになる前から怖いマリリン・マンソン?以外は皆美しい出演者たち。
メタリカ風サントラもカッチョいい


『冬物語』(1991)
監督:エリック・ロメール 出演:シャルロット・ヴェリー、アヴァ・ロラスキ ほか
さて、今作がどーしてコメディ映画に分類されたのか?
笑えるギャグが1つも出ない代わりに、再会までの長いドラマで女性の自立の話でもある。
仏映にしちゃ珍しい、ギリギリでの超ハッピーエンディング。
さて、この後2人が何事もなく暮らせたかは、それぞれの想像に任せられる。

経済力のあるM、インテリで愛情も友情も支えてくれるR(やたら小難しい会話にはウンザリ)でもなく、
理想の初恋の人?を待ち続けたFは、カトリックではなく魂の転生を信じると熱弁。
Sともきっと縁があると言い切っていた。
欧米人には、なかなか自然に理解できる考え方ではないらしい。

美しい女の子が王子と結ばれるおとぎ話を聞いて育つ女のほうが“運命”や“偶然の出会い”なんか信じやすいだろう。
今作はロメールの撮った四季の映画の1つ。
劇中劇として同題のシェイクスピア劇が演じられるが、それが軸になっているのかも。

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notes and movies(2002.10~ part6)

2014-01-26 08:57:54 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part5からのつづきでこのノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『ニッポン無責任野郎』(1962)

監督:古澤憲吾 出演:植木等、団令子、ハナ肇、クレイジーキャッツ ほか
おもしろい 不世出のスターってこーゆー人のことを言うんだな。
高度経済成長期に入った日本に現れた、まったく新しいタイプの人間像。
若い女の子たちの考え方も変わったのがよく分かる。

♪てなこと言われてその気になって~ハイ、それまでヨ 等々、青島幸男作詞の歌がまた楽しい。
バンザイ、ワクワク、スイスイ、植木の独特な動きも笑える
どんどん先を読んで臨機応変、過去も未来も関係なく、今の瞬間の幸せに生きて、
それがトントン拍子に運んじゃう、ハイテンポなシチュエーションコメディ。
団令子が二重顎でも、ハナ肇のゴリラ顔もハマリ役。

上司のご機嫌伺いに、出世を争う派閥抗争、安月給で昼はラーメン
日本のサラリーマンの悲哀は今でも全然変わってないのがまた可笑しい。

「お茶飲みに行かない?」と誘ったのは銀行の無料給湯器w
団は憧れの一軒家に満足。庭は植木を「バァーっと引っこ抜いて!」駐車場にする/爆
まんざらでもなく金儲けに働く浦辺がまたなんとも適役。
ミンクのコートを着たホステスに「マリリン・モンローのオバケかと思った。人間離れ・・・いや、日本人離れしてるヨ」てギャグも笑った。
植木の陽気な高笑いは、不景気な今の日本も救ってくれそう


『仁義なき戦い 完結篇』(1974)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、北大路欣也、松方弘樹、小林旭 ほか
ビデオ化は'96で、公開は'74だったんだ。ってことは私はビデオ化順に観てたってこと?
公開順と勘違いして後先バラバラだったかも?

深作監督追悼にシリーズ5作上映という話もある。劇場で観たら迫力も違うだろう。
今作はさすがに完結篇だけあって、まとまり感がある。
20年も経ってやっと広瀬も改心?、引退したし・・・っておいおい、まだ山守さんも武田も皆ピンピン生きてるってことかい!?
まったくヤクザ稼業から足洗うなんざ不可能だろうに、バリバリ裏でまだ牛耳ってるんじゃないの?
それに、完結篇に成田さんが出てないのはおかしい

彼が獄中で書いた今までのいきさつが今シリーズの元になってるのだろうか? 文才があったなんて意外や意外。
この世に善と悪が存在する限り、我欲を通そうとする者、その中で君臨する夢を見る者は絶えないと思うし、
実際変わらず存在してるからね、ヤクザも麻薬、賭博、性産業etc...
とにかく今シリーズもあと残すところあと1本か。
スカパラがサントラ担当した新作公開も近いことだし、予習・復習はこれでバッチリ


『黒猫 白猫』(1999)
監督:エミール・クストリッツァ 出演:バイラム・セヴェルジャン、スルジャン・トロヴイッチ、ブランカ・カティク ほか
スカのサントラに惹かれて選んだはずが、話と映像が強烈インパクトですっかり忘れてたw
爆問がなぜか前説入れてて「監督は皆川おさむです」「それは黒ネコのタンゴ!」とか笑わせてくれてる
ユーゴの話らしいがのんびりムードなおとぎ話(ちょっとエグい)のよう。孫役の男の子がカワイイ。

所々に出てくる黒と白のネコカップルはかわいい。たくさんのアヒルやヒヨコ、ヒツジに、
車を食べるブタ!、牛etc...生活に動物が溶け込んでいるような田舎町。
娯楽も少ないから結婚式があんなに派手な大騒ぎなんだな、きっと。


『カサノバ』(1976)

原案・監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ 音楽:ニーノ・ロータ
出演:ドナルド・サザランド、ティナ・オーモン、シセリー・ブラウン ほか
時間の都合でまだ半分しか観てないが久々フェリーニの夢の世界を120%堪能
サーカス、小人、大女etc...彼の大好きな原色の美しいものたち、
そして女性への無限の愛にあふれてる

「男には魂が3つあり、女は崇高な1つが欠けている」「美しい女には1つあれば充分」

自動人形が本当に人形みたいな動き。
年老いて気難しくなり、自分は文筆家だと言い張り、人形との逢瀬を夢見てのなんとも淋しいラスト。
が、ここまで人生を自由にエンジョイした人も幸福だろうに。
定住も、1人の女だけでも我慢ならなかったろうし。『カサノバ回想録』があるということは実在の人物か?
フェリーニ作品には、とにかく無数の巨乳女性が出演。美しい夢は永遠に続いてゆく―――。


『ニッポン無責任時代』(1962)
監督:古澤憲吾 出演:植木等、ハナ肇、重山規子 ほか
♪ハイそれまでョ、♪無責任一代男、♪やせ我慢節、♪五万節、♪ドント節、♪スーダラ節 作詞:青島幸男

1作目より2作目のほうがおもしろいな、無責任度アップしててw
この1作目の平等(たいらひとし)は、けっこー会社のために骨折ってるし、意外に筋も通してて、
同僚にはちょっと反感を買っちゃうキャラ。谷のマジメ上司役は厳しい


『日本一のホラ吹き男』(1964)
監督:古澤憲吾 出演:植木等、浜美枝 ほか
こちらはホラ吹き男、といっても人の10倍は働く男、高度経済成長期はアイデアと技術次第でいくらでも伸びた売り上げ、
“過労死”なんて言葉もなかった頃だ。
大笑いとゆーより、シチュエーションコメディと、ジーン・ケリー風ミュージカルのあいのこみたい。
とにかく植木のバリバリ体育会系サラリーマンの元気一杯さが気持ちいい。
前進あるのみ!の彼なら幹部より社長になるべきじゃない?
彼の前進は安定して、守りに変わっちゃったのかな?



【読書感想メモ】
「墓に唾をかけろ」ボリス・ヴィアン(追加で別記)
「うたかたの日々」
「心臓抜き」
「北京の秋」
「すべての子供たちに」ミッシェル・グランジェ絵
「アンダンの騒乱」

「アジア楽園マニュアル 好きになっちゃった中国~開放大国の摩訶不思議ディープの旅」双葉社
「陰陽師5678910」
「鈴木清順全映画」立風書房
「チーズはどこへ消えた?」スペンサー・ジョンソン
「笑うシネマ」エンター・ブレイン発行(のちのち本書を参考にビデオ漁りしてた


【歌詞をメモした曲】
♪12階のこいびと/松任谷由美
♪BLUE RAIN/松任谷由美
♪私を忘れる頃/松任谷由美


【イベントメモ】
兄の結婚式@ロイヤルホールヨコハマ
キロさん占い@反町


【ライヴレポ(追加で別記)】
スカパラライヴ@日本武道館 2002.11.8
スカパラライヴ HEY! HEY! HEY! 公録@東京メディアシティ


深作欣二死去 2003.1.12


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