メランコリア

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『大島弓子選集14巻 サバの夏が来た』(朝日ソノラマ)

2015-09-04 14:33:14 | マンガ&アニメ
『大島弓子選集14巻 サバの夏が来た』(朝日ソノラマ)

「大島弓子書籍リスト」さんも参照させていただきました/礼

大島弓子(作家別カテゴリー)

これまで読んだものもかぶってくるため、それらは「作家別カテゴリー」を参照のほど。

私には、いちばん好きなものを最後にとっておく習性があるのかもしれない、と最近感じ始めている。
この選集も、図書館にある中で、一応巻数どおりに読んでいって、最後に残したのは大島さんの愛猫サバの話

途中から気づいたが、ウチにある数少ないマンガの生き残り(何度もの引越し・整頓を生き抜いてきた)の中の
『サバの夏が来た』と『サバの秋の夜長』ですでに読んだものだった。

でもやっぱり、サバに敬意を表して、選集シリーズの終わりにじっくり読んだ。
やっぱり何度読んでも面白いv


【収録作品】

以下の作品は既読。
「恋はニュートンのリンゴ」 1990年ASUKA5月号掲載


●サバの夏が来た 1990年ASUKA8月号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
ある日、サバの背中に2ヶ所、ボンドでつけたみたいな固まりを見つけた大島さんは、
何気なくハサミで切ったら、2ヶ所のハゲが出来て、それを見たサバは生え揃うまで外出しなかった。

  



5月5日のサバの誕生日。
毎年〆切の修羅場でおざなりになっていたから、今年は10年分くらいまとめてやろうと決心。
サバが喜ぶこと目白押し。
サシミをあげたり、新聞紙で遊んだり。でもそのたびに尿が濃くなる(大島さんは猫日記をつけている

 

ついに血尿。かつてストレスで尿路結石になったから病院に連れていこうとバスケットを出すと逃げる準備のサバ。
でも休診と分かり、バスケットをしまうと、血尿は止まった。
1つ仕事を忘れていて催促の貼り紙で思い出す。



大島さんは、サバの血尿の原因は、自分が特別なことをしたせいで修羅場と同じストレスがかかったのでは?と反省する。



●すばらしき昼食 1991年ASUKA6月号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]

「よく考えてみたら、シャンプーや、耳そうじも、猫にとったら蹂躙以外のなにものでもないかもしれない」

友だちから、来年でいいから10日間の旅行に行こうと誘われる。
「束縛が欲しい」と言っていた彼女は、4年もたてば倦怠期。

 

猫がいるとどこにも出かけられない。それはサバも私を蹂躙している。おあいこだと喜ぶ大島さん。

“ちなみに私の理想は放浪生活です。
 勝手気ままにその土地土地の山菜や川魚をとって、くっちゃ寝をして暮らす生活です”(とっても共感


サバをナンパしにきたかもしれない野良猫にケンカを売るサバ。避妊手術してオス猫気分になってるのか?と想像する。
(私、ずっとこの絵からしてオスだと思ってた!

ゴキや、セミ、ヤモリなどを残酷に殺すサバでも、なぜか大島さんが蚊やハエをたたくと、
戦火で家人を失った人間のように泣くサバ。



大島さんは、公園を歩いていると、突然お茶に誘われ、ナンパだと気づかず逃げる。


人に道を聞かれるのはしょっちゅう。大勢に紛れこんでいても、かきわけて聞きに来る(私も同様/驚

留守番中の大島家に電話がかかってくる。


大島さんは、友だちといた時に一緒にUFOを見たことがある(!

友だちはあっさり「信じません」とひと言。

サバに避妊手術をした日、大島さんは公園で桜を見ながら待っていた。
“この花と同等の美しいものを、今わたしは猫から剥奪しているのだと感じていた”



●大きな耳と長いしっぽ 1992年ASUKA5月号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
1~2年、長い休暇をとろうと思い立った大島さん。それを友人に話すと、

 
「信じらんない、とか、心配を通り越して、腹立つわ!」と去ってしまった。

サバは手をのせて毎朝起こしにきて、寝室の窓を開けるとそこから出て、
居間の窓を開けるとそこから入る。そして一緒にトイレに駆け込むw



“なんにも考えない生活というのは、時がとても早く過ぎる”

タキコちゃんという人から年賀状がきて、思い出せないで焦る。

「弓ちゃんがマンガを描いてると知りました。昔いっしょにお絵かきしたことを思い出しました。
 2人の子どもが絵を描くところを見たいと言っています。紙は何百枚でも用意します。うちにいらっしゃいませんか」

無難に受け流すと、返事が来て、
「隣りの奥さんに話したら、弓ちゃんのマンガ知ってて、その子も一緒に行きたいと言い出しました」と返事が来た。

これも「自分は今、25時間人間で、昼間は遊べません」と受け流す。

うたた寝している間に、「湾岸戦争」が始まったというニュースを聞いて吐いてしまう大島さん。





“戦争は、あらゆるものを傷つけて終結した。私の部屋もボロボロにして”

ずっとTVばかり見ていて太ったことに気づいた大島さん。
サバも手から食べ物を横取りしている間に太ったらしく、マンションの隣りのベランダに行って、
手すりの間をくぐれず、SOSで鳴いていたw

「サバがいないってことは、食事の邪魔が入らない!」

と、いつもは食べられない焼き魚を食べようとした、その時、
サバがお腹を空かしたため、手すりを抜けて魚を横取りしようとするw

久しぶりに仕事の依頼の手紙があって、辞退の返事を書く。


ハナコさん(井の頭自然文化園で飼育されているメスのアジアゾウで現在68歳)までが、
“わたしはこうしているだけでも稼いでいるの!”と言っているように見えた。



タキコちゃんて誰だっけ?と思いながらサバをシャンプーしていたら、全身に毛玉ができてしまうww


仕事の催促の返事も出さなくなって、「悪性の肺炎になった」と返事を書いたら、本当になった(病は気からだね


公園に3羽のニワトリが捨てられた。


修羅場の時、眠気さましに聞いた話を思い出す。
某フライドチキンでバイトしてたコが見た話。
その鶏舎には、腿肉がたくさんとれるようにバイオで足を4本にされてギッシリ詰め込まれているとのこと。
(私、この話を読んだ時、信じたよ。映画でも似たようなのがあったし

台風のあった夜明け、心配していたニワトリ3羽は生きていた。

“通常ブロイラーは40日の命だそうだけど、捨てニワトリは、もう100日以上も生きている!”

元気が出て、タキコちゃんらと会ってみると、友だちだったサホちゃんの親戚だと分かる。
絵を描いてもらえば、あとで高く売れると言われ、“売れねーよ”と思いながらも描いてみると、上手く描けない。
長い間休んでいたせいで描く感覚の脳細胞が死滅していた。


●サバの天国と地獄 1992年ASUKA8月号掲載


[あらすじ(ネタバレ注意)]
昔、自分よりずーーっと多忙な漫画家さんをアシスタントに呼んでしまったことがある大島さん。
第一の修羅場では、目に死相が出る。


「大島さん、死相が出てますよ」「目は生ものなので一番いたみやすいですね」

死相第二段階は「すいませーん、歯が浮いて抜けそうです」「歯茎もそうとう足のはやい生ものですからね」

アシスタントは、時間の空いた時に、原稿の複製をつくって遊んでいることにショック大。

1週間以上続くと、修羅場が終わった時、神経に異常をきたしていることが分かる。
入眠できず、「眠っていいんだ」と何度も自分に言い聞かせてから眠りにつく。

気づくと、野良ニワトリのいた木の周りに柵があって、貼り紙にはこう書かれていた。
「先月末、3羽のうちの1羽が野良猫に殺されてしまいました。この柵を取り外さないでください」
その野良猫説に納得できず、無実の罪をはらすため、近所に聞き込みをする大島さん。

でも、よく考えると、シャープペンや、国語辞書などが見当たらない時、
「サバ食った?」「こんなところにシャープペンウンコしちゃだめょぉぉ」と自分も言っていたことを反省する。



先月末といえば、自分は家にいたと思い出し、雪が降って、鳴き声がなかったことから凍死では、と推測する。
その旨をメモに書いて、貼り紙にはっていると、公園の野良猫と目が合って、ダイスキな「ぱちくり」をされて身悶えする。
(“私は敵ではないですよ”という合図だって聞いて、私も何度か試してみたけど、なにも変化なかったなぁw



また、仕事の日々がやってきて、ネームづくりに悶々とする。


“ネームの修羅場で電球が切れる時があります。一度に5個ぐらい切れたことがあって、
 そうとうイライラの発電をしてるなあと自分でも思います”

眠い地獄、過食地獄、運動不足地獄、筋肉痛地獄、、、、


野良ニワトリとカラスの掛け合いが「ケッコーアホー」になるって/爆





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『森のなかの1羽と3匹』(白泉社)

2015-09-04 14:18:19 | 
『森のなかの1羽と3匹』(白泉社)
大島弓子/著

大島さんのマンガが好きな理由のひとつは、その絵だけじゃなくて、
セリフや情景描写などのコトバが詩的だからなんだなって改めて気づいた。

こうした絵本にしても、イラストがもしなくても、コトバと想像力で充分楽しむことができる。

私の苦手な虫の世界だけど、こうして擬人化して描いて、
その一生を考えて、虫たちも考えながら、短い一生を悲観などせず、
自然のままに、自然とともに生きているんだと分かる。

1つ1つのあらゆる生きものに対する、大島さんの深~い愛情も伝わってくる

これで、大体、大島さんの作品はあらかた読んだ。
全制覇できないのは心残りだけど。また縁を待とう。


あらすじ(ネタバレ注意

「トンボ」


昆虫の中で羽がもっとも優れているトンボの中でも、羽化後、山にこもって瞑想したりする「アカトンボ」。
あっという間に夏が過ぎ、秋には結婚して、産卵して一生が終わる。

“あんなにいろいろ悩んだというのに この簡単な命の終わり様
 わたしは羽をたたみ目をとじて思う 良い人生だったと
 そして永い眠りにつく”


「カッコー」


食べても食べてもお腹が空くカッコーの赤ちゃんは、巣にあった他の小さな卵を
「過失」か「故意」か、巣から落として割ってしまう。

巣立って、自分が卵を産む時には、他の鳥の巣を見つけて、親鳥が留守の間に生み落とす。

“なぜわたしは 自分で巣をつくらないの やり方を知らないわ”


「カエル」
オタマジャクシが蛙になれるまでの生存率は1%。
100匹中99匹は、他の動物に食べられたりして命を落とす。

子蛙ははねながら自分を思う。今は過渡期の生物だと。
陸上の生物になろうか 水中の生物になろうか いつも答が出ない どちらも最高だから。

“蛙に成長してもゴイサギに食べられたり、小学校の解剖で大勢死んだり、クルマにつぶされたり
 わたしが今生きているのは たぶん奇蹟なのかもしれないな”

ある日、見慣れない蛙に会った。
水田の農薬で一族は皆死んで逃げてきたのだが、翌日、その蛙も死んでいた。

ある夜、盛大なパーティに行き、王子様蛙と踊った。
そして、水草に卵をからめて産んだ。





「セミ」
セミは、卵から孵ると土の中に何年も埋もれて暮らし、地上に出たら数日の命。
地中では木の根のジュースを飲む。



根が地下水を汲み上げる音を聞いたり、地上の鳥、人々の声、雨の音も聞こえる。



子どもたちがセミの抜け殻を拾って喜ぶ声を聞いて
“いつかわたしの抜け殻も子どもたちにあげるよ”

夏になり、羽化して成虫になり、交尾相手を見つけて、産卵し、数日間の命を終わる。
上から見た木は想像どおりかわいらしかった。

“飛びながら ふと考えた
 またあの地中の生活に戻りたい
 長く美しい休暇の時に”







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絵本のある子育て

2015-09-04 13:53:06 | 日記
絵本のある子育て NO.31

発行:こどもの本の童話館グループ

こないだ眼科に行った時、本棚にあったフリペが、児童書大好きな私のココロにグッときた。



 

父親は、子どもに、絵本を読んであげて、親になる。



その他のトピックス。

先日、mixiでつぶやいたら、最初で最後、「イイね」を113ももらった。
その数より、賛同者がたくさんいることが嬉しかった。

「友達とあそぶ」に飢える子供たち…NPOが調査した現代っ子の本音

ちなみに、そのつぶやきは、こちら。

“いい加減、子どもに時間を返してあげよう。
 この頃に友だちと遊んだ体験と記憶は、一生支えて、豊かにしてくれる。
 高学歴&高収入なんかよりずっと。”


あさイチにイカ大王様
2日間の“まれ”祭り企画で呼ばれたドラドラの2人。
コンビで朝ドラに出てるって考えてみたらすごい!

 

塚地さんは、まれになりきってOPのダンスをしたり/爆、
ロケでイカ大王様になったり、ぶたまんちゃんの代わりに「つかまん」になったり、
最終的には「LIFE!」の番宣したり大忙し!

 

「解決!ゴハン」で、いつもお上品な大原千鶴さん(料理研究家)がいつになく落ち着かないのは、なんとイカ大王様の大ファンとのこと

料理もぐだぐだになっていたのが笑ったww


図書館のインターネット利用について聞いてみた
近所の図書館には2席しかなく、自分のパソの持ち込みは禁止
受付で予約して、1回の使用は1時間。
他に予約者がいなければ、受付で2回目の延長をして、
3回目以降は(他に予約者がいなければ)そのまま使っていいとのこと。

検索と閲覧が目的で、ログインしてフリーメールを送ったりも禁止
USBも使用不可

うーーーん。使い道が限定されるなあ。

で、いつも御用達の(礼)「東京図書館制覇!」さんで調べたら、
「パソコン持込み席」のある図書館もあるんだねv

“ご自分のノートパソコンを持ち込んで利用できる席です。インターネット接続が可能です。”

有線で、自分でコードを持っていなきゃならないところもあったり、時間が決まっていたり。
最悪なのは、ノートPCといえど重いから、行って、予約いっぱいだった時だな


ちなみに、私の夢の1つは、図書館の本を「あ~ん」まで全部読むこと。
偉人の中には、そういう人もいるよね。図書館がない時代だから、書庫の本を全部読んだとか。
読むスピードも速いってことかな。私ならライフワークものだ。

だからせめて自分の好きな児童書、中でも、いつも読みたくてガマンしてる絵本を
借りられる冊数だけ(大体1人20冊まで)借りて、1つの図書館分だけでもいいから全制覇してみたい。


他の夢は、
世界中の本を読むこと。
世界中の映画を観ること。
世界中の音楽を聴くこと。
世界中を旅すること。
エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ、、、

これじゃ何代生まれ変わっても、達成できそうにない。
でも、先が見えないからこそ、魅かれるんだ。



「lyrics」もアップしました。


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