まず、mixiコミュで「ゴーリーの新刊が出る」とトピが立ってビックリ/嬉
その次に、ゴーリーのイベント、しかも、毎年ヴァニラ画廊で見事なコレクションを披露していらっしゃる
濱中利信氏をゲストに招いてのトークショーってことで行ってきたv
中央線&総武線は、普段からよく止まるのに、地震の影響があちこちに出ていたから、少し早めに家を出て、
駅前商店街をひさびさ町歩き。昭和感たっぷりでステキ
そして、秋祭りムードで子どもたちと、おじさんたちが山車を引いて練り歩いていた。
まず向かったのは、先日、乱歩の番組で知った書店。同じ西荻にあるなんて、すごいリンク
■盛林堂書店
定休日:月曜日
営業時間:10:30~18:30
※極稀に、臨時休業・営業時間の前後が御座います。その場合は、事前にお知らせします。
取扱分野:山岳書・近現代文学・ミステリー、音楽、絶版文庫、その他全般
テレビに出ていた店長さんは不在。
お目当ての「少年探偵シリーズ」は、店の一番奥にあった。
初期の表紙画も味わい深い。。。1冊3000円。。。
他にも黄色くボロボロに崩れそうな本とか見ると、テンションアーーーップ
父の好きな山岳の本もあって、最近は、誕プレ&父の日に山岳の本を贈っているから、そこも念入りに見た。
美術系、音楽、もちろんミステリー文庫もたくさん。
古本屋さんていいなあ。働いてみたい職種の1つだけど、実際はいろいろと難しいんだろうな。
商店街には、昔ながらの文房具屋さんとか、おもち屋さん(!)とかあってイイね。
beco cafeでは食事がつかないということで、ちょっと早めの夕食を軽くとることにした。
どうせなら昭和カフェにしようと、歩いて見つけたのが、こちら。
●びあん香
おばさんが一人で切り盛りしてて、調理スペースはかなり年季が入った様子。
それほどお腹は空いてないけど、少ない食事メニューの中から「豆腐グラタン」が気になったので、注文すると、
「時間かかりますよ。熱いですし」
うーーーん、じゃあ、変えようかな
「ミニグラタン」てゆうのがあるからそっちにしたら、
アルミ箔に卵を落として、マヨをかけてオーブンで焼いたシンプルさ。良いですv
「自分でも作ってみようかな」「作れますよ」「トースターでも?」「はい」
「ここにトーストもつけてもらっていいですか?」「いいですよ」
とってもあっさりした受け答えw
フツーの食パンを予想してたら、違う! 厚切りの、なんだろ???
美味しいけど、自分ならもうちょっとバター塗るなw
でも、半熟卵をのっけて食べたらより美味しい。ちょうどいい量なのが嬉しい。
これで、なんと400円。安いっ/驚
もう少し歩いてから、開場17:30~のイベントに10分くらい遅れて入った。
*********************
■beco cafe mystery night vol.5 エドワード・ゴーリーの世界@beco cafe
日時:2015年9月12日(土)開場17:30 開演18:00
料金:1,000円(ワンドリンク付)
出演:濱中利信
企画:TRICK+TRAPクラブ
内容:
“今回は一見して忘れ難い印象を残すアメリカの画家エドワード・ゴーリーの日本に於ける権威、
コレクターとして知られる濱中利信氏(『エドワード・ゴーリーの世界』の著者)をお招きし、
ゴーリーの魅力をたっぷりと語っていただこうと思います。
河出書房からたくさんの画集が刊行されていますが、当日はゴーリーの作品を見ながら、
その不思議な世界に浸っていただきたいと考えております。”
備考:
・当日は、お食事のご用意がございません。予めご了承下さい。
・イベント終了後に、自由参加の懇親会があります。
【ブログ内関連記事】
エドワード・ゴーリー
濱中利信コレクション ~エドワードゴーリーの世界2@銀座ヴァニラ画廊
司会をされている戸川さんは、なにやら出版系の有名な方らしいが、分かりません/謝
この方かも→戸川安宣(ウィキ参照
このイベント自体もミステリー好きの方々が集まるということで、主に絵本挿絵を描いてるゴーリーは異色なのでは?
常連さん、河出書房の女性、やけにいろいろと詳しい男性もいて、店主さんらとも皆顔見知りといった雰囲気。
店の奥に机があって、そこに戸川さんと濱中さんが座って、プロジェクターの用意。
店の白壁にいい感じに映るよう、店にある本で調節しているのが可笑しいw
お客さんは丸椅子に座って、私はちょっと高めの椅子を選んだから、2人もゴーリーの絵もよく見えたv
濱中さんが自分のコレクションをスキャニングして、パワーポイントで作ったから、
「誤字脱字だらけだと思いますが許してください」w
そんなことないですよ、たくさん貴重な表紙画等見れて、ゴーリーファンとしては楽しいかぎり
主に、濱中さんとゴーリーの出会い、コレクションのきっかけ、表紙画の紹介などの話。
2時間を前半・後半に分けて、途中トイレ休憩が5分程度。
トークだけで2時間って長いかと思ったけど、ゴーリーの話だからあっという間。
その後の懇親会は、一人初参加としてはなんだか厳しそうだったから遠慮して帰ってきてしまった。
帰りの中央線&総武線がちゃんと動くかも心配だったし
【内容抜粋メモ】
このイベントの概要説明
小の月(31日までない月。1年に5回ある)の第2土曜日に、とりあえず1年間やってみようと始まった。今回は今年最後の回。
毎回、市井のゲストを呼んで、ミステリーに関するトークをしてもらうというコンセプト。
濱中さん自己紹介
日本で唯一のゴーリーコレクター。著書を出したり、コレクションをヴァニラ画廊@銀座、紀伊国屋@梅田で披露したり。
ミステリーつながりで戸川さんと知り合った。
ゴーリーの紹介(ウィキ参照
アメリカの絵本作家。生涯独身。猫好き。州軍にいたこともあり。ゲイ?
アガサ・クリスティのファン。かなりの読書家。日本では『源氏物語』が好き。猫の名前が出てくるから
日本人も知らないようなサイレントフィルムをけっこう観ていたり、成瀬巳喜男監督のファン/驚
「最近のミステリーはどうですか?」とインタビューを受けて、「こねくり回し過ぎだ」といって、
「ヘンリー・ジェイムズ(代表作『ねじの回転』)など嫌いだ」と言いつつ、全作2回ずつ読んでいるとか。
「自分はインタビューで本当のことは喋らない」と公言しているため、本当は好きな作家なのかも?w
本格的に絵を学んだことはない。出版社勤務の時「なぜこんなに絵がひどいんだ。それなら自分で描く」といって、
タイポグラフィーから始めて、挿絵、表紙画、ポスターなど手がけるようになった。
晩年に住んでいたマサチューセッツ州ケープ・コッドの自宅は、現在「エドワード・ゴーリーハウス」として一般公開されている。
通称「エレファント・ハウス(象の家)」
アメリカ人に聞くと、名前を言っただけでは「知らない」と言うが、絵を見せると「見たことがある」という。
88歳の誕生日には、Googleのロゴがゴーリーのイラストになった!驚
「世界一残酷な絵本作家」と呼ばれることがあるが、濱中さん的にはムムム。
「実際、凄惨な場面を描いたものは少ない。でも、キャッチーな呼称を付けてくれたのはイイことだと思う」
ゴーリーの創作活動
濱中さんいわく大きく4つに分けると、
1.primary:文・画の両方を手がけた本。約100冊。
2.secondary:画、タイポグラフィーのみ手がけた本。約80冊。
例:
文だけ書いたのは3冊。『Black Doll』(出た)というサイレント映画のシナリオ。
『フレッチャー&ジェノビア』(?)という童話。挿絵は別の人が描いたのが2冊。
3.(忘れちゃった)約40冊。
4.その他:全体数は不明。後から「これはゴーリーだった」と分かるものもある。
アメリカの教育テレビ放送局PBS(Public Broadcasting System)の番組『Mystery!』のオープニング・アニメーションを作成。
私も大好きなジェレミー・ブレット主演の「シャーロック・ホームズ」も流していた
そのOPが3パターンもYouTubeで見れる/驚×5000
edward gorey mystery intro
1977年、ブロードウェイの舞台『ドラキュラ』のセットと衣裳デザインを担当し、トニー賞を受賞。
濱中さんがゴーリーを知ったきっかけ
「早川ミステリーマガジン」に載っていたが、あまりに変で興味を持った。
事件が起こり、探偵が登場し、ストーリーが途中で途切れ、証拠品の絵だけが羅列され、探偵が「さあ!」と言って終わるという内容。
新宿の紀伊国屋の洋書コーナーになく、当時ネットもないから、リクエストカードを書いて「運が良ければ見つかるでしょう」と言われて、
半年ほど待ったら1冊届いたのがコレクション第1号
ネットの時代となりamazonで検索したらバァーーーっと出てきたが、ほとんど「dead of stock」(在庫切れ)。
知人からアメリカの古書検索サイトを教えてもらい、そこからかなり買い集めた。
その中の出品者から「日本ではゴーリーが人気なのか?」とメールが来て「いやいや」と交流が始まり
リブリオから出しているゴーリーを特集した雑誌をくれて、これまで出版した目録、オークション値段の相場などが書かれた本を薦められた。
そこで、初版本が限定であり、シリアルナンバーが付き、サイン本もあるetc...と知り、
「当時、70ドルぐらいだったため、どんどん泥沼にハマっていったという、転落人生です」
原画まで買うことになったいきさつは?
本屋で原画が売っていて、ムムムな値段だったため、買い逃してとても後悔した
10万円くらいで買えないこともなかった。もう自分の手に入らない、見れないんだと思った。
その後、「ネットオークション」も漁り、出品者からまた「日本でゴーリー?」とメールが来て、
「家にいろいろコレクションがあるから買わないか」と、その時買った原画『キャッテゴーリー』が原画第1号
実は、その出品者は著名人だった。
スーザン・シーハンさん。夫はオニール・シーハンさんで、ベトナム戦争の真相を暴いてピューリッツァ賞を受賞。
妻のスーザンさんもピューリッツァ賞を受賞者というすごい夫婦。
この夫婦から他のコレクター仲間を紹介された。
「面白いのは、向こうにも年末を越すためっていうのがあるのか、買わないか?っていうメールは年末に多いんですよね」
濱中さんにとってゴーリーの魅力とは?
その1:訳が分からないところ。
例えば、木の切り株を見ている男2人。1人はしきりになにか説明しているが、もう1人は懐疑的。
その2人の後ろにUFOがとまっている(爆
「壷の絵だけで、話の筋がない本もある。壷、壷、壷、、、1つだけちょっとミステリアスだったり」
その2:内容が所々抜けている感じがある
『うろんな客』はストーリーがつながっているほう。
意図的に章を飛ばしていたり、VOL.1があって、後ろに「VOL.2につづく」と書いてあるのに、ないなどw
「読み手に考える余地を与えてくれるというのが魅力的」
ゴーリー作品(主に表紙画)の紹介
コレクターならではの話も聞けて笑った。
英文の説明をよく読まずに、安い!と思ってポチっとしたら、no jacket(表紙なし)だった、とか、
「やけにぶ厚い本で、本の値段は10ドルくらいなのに、送料に25ドルくらいかかって、
置く場所もとるし、中身を捨ててしまおうかという誘惑にかられます。
もし、中身が欲しいという方がいらっしゃったら譲ります」爆
昔は、出版社が原画を返さないシステムだったのか、原画と一緒にゴーリーに当時支払った小切手のレシートも入っていたとか。
「こんな安い値段で、こんなすごい仕事をしてたのかとビックリしました。ジャケ画にかけるお金ってそんなもんなんですか?」と
戸川さんに答えづらい質問をすると「いくらでした?」「250ドルくらいだったと思います」「何年ごろ?」「'80年」「・・・・」ww
ペーパーバックは、日本の文庫以下の価値なのか、なかなか手に入りにくいとか。例:『水平線の男』だっけ?
戸川さん「創元社にあるかも・・・」「そしたら、私に下さい。買います!」
戸川さん「それか乱歩さんのところか」「それじゃダメですね」(こんなところでリンクするとは
ゴーリーと芝居
オフオフオフブロードウェークラスの舞台『ドラキュラ』のセットと衣装を手がけて話題となり、
最終的には、後に映画で主演を務めた俳優が演じて、トニー賞を受賞したが、
ゴーリー的にはちょっと不本意だった。小劇場用のものを大きな舞台用に拡大すれば、当然粗が目立つため。
これをきっかけに『ドラキュラ』『ヴァンパイア』系のポスターなどの仕事も増えた。
日本人が撮った写真集もある
木村二郎さん(この方? ウィキ参照)が、ゴーリーのセレモニーの様子を撮った
直接メールしたら「全然売れなくて、家のどこかにあるはず。見つけたらあげます」と言われたけれども、
見つかったのは2冊のみで「あとは分からない」そうw
1冊は自分用、もう1冊は海外のコレクターに譲った「物々交換です」
ジョニデ主演の映画『スウィーニー・トッド』
この原作関連の絵もゴーリーが描いていた。脇には「この肉はギリギリまでそいであります」という宣伝文句/怖
その他にも、日本で東京12チャンネルのミステリー番組で『白衣(びゃくい)の女』(漢字合ってるかな?)が放送された。
「実際は長いものを70分に編集しているため、筋が分からない。すごいですね12チャンネルって」
まだ時間が微妙に余って、「補足」だと言って、濱中さん自らが翻訳をして1冊紹介してくれた
「原文は(画像に)入れませんでした。誤訳がバレるので」w
■『Tuning Fork』
▼あらすじ
セオドアという少女は、家族の嫌われ者。姿を見るだけでおぞましいと避けられる。
少女はとうとう海に身を投げる。冷たい海底でモンスターに出会い、事情を話すと、呆れ返るモンスターw
その後、父親がバスタブで死んでいるのが見つかる。次々と同じ事件が起こる。
少女はお気に入りのネックレスをして、モンスターに乗り、夜な夜な海に現れては、親戚連中を脅かす。
この本には、謎があり、原画が2種類ある。
初版が1966、1983にゴーリーのアンソロジー的な本に載り、1990に再版された。
河出書房の女性いわく、管理事務所に取材に行った際、聞いたら、編集者?(代表者だっけ?)の方の一番のお気に入りで入れたんだと思う、とのこと。
でも、原画が全15枚オークションに出ていて、濱中さんの手もとにもあるということは、その方が出したのでは疑惑が浮上
それはおいといて、濱中さんの解釈では、Tuning Forkとは「音叉」という意味だから、
アナグラム好きのゴーリーとしては「Tuning Folk」とすれば「調和する人々」となり、
調和からはみ出したのが少女ということなのでは?という推理(へえ!いろいろ考えるなあ。
●河出書房新社より、ゴーリーの新刊が出ます
『キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』
T.S.エリオット/著 小山太一/訳 エドワード・ゴーリー/画
発売日:2015.09.17(予定)
その他にも、庭に入った家族がモンスターに襲われて、少年1人だけが出てくるというポップアップ絵本は、
河出書房の女性の方が「出します!」と宣言/嬉
そして、今年のxmasには、ゴーリー版『クリスマス・キャロル』のような本が出る予定も
「スクルージは出てきませんが、虫が“お前を過去に連れていってあげよう”と言うような話」
楽しみすぎ♪♪♪
その次に、ゴーリーのイベント、しかも、毎年ヴァニラ画廊で見事なコレクションを披露していらっしゃる
濱中利信氏をゲストに招いてのトークショーってことで行ってきたv
中央線&総武線は、普段からよく止まるのに、地震の影響があちこちに出ていたから、少し早めに家を出て、
駅前商店街をひさびさ町歩き。昭和感たっぷりでステキ
そして、秋祭りムードで子どもたちと、おじさんたちが山車を引いて練り歩いていた。
まず向かったのは、先日、乱歩の番組で知った書店。同じ西荻にあるなんて、すごいリンク
■盛林堂書店
定休日:月曜日
営業時間:10:30~18:30
※極稀に、臨時休業・営業時間の前後が御座います。その場合は、事前にお知らせします。
取扱分野:山岳書・近現代文学・ミステリー、音楽、絶版文庫、その他全般
テレビに出ていた店長さんは不在。
お目当ての「少年探偵シリーズ」は、店の一番奥にあった。
初期の表紙画も味わい深い。。。1冊3000円。。。
他にも黄色くボロボロに崩れそうな本とか見ると、テンションアーーーップ
父の好きな山岳の本もあって、最近は、誕プレ&父の日に山岳の本を贈っているから、そこも念入りに見た。
美術系、音楽、もちろんミステリー文庫もたくさん。
古本屋さんていいなあ。働いてみたい職種の1つだけど、実際はいろいろと難しいんだろうな。
商店街には、昔ながらの文房具屋さんとか、おもち屋さん(!)とかあってイイね。
beco cafeでは食事がつかないということで、ちょっと早めの夕食を軽くとることにした。
どうせなら昭和カフェにしようと、歩いて見つけたのが、こちら。
●びあん香
おばさんが一人で切り盛りしてて、調理スペースはかなり年季が入った様子。
それほどお腹は空いてないけど、少ない食事メニューの中から「豆腐グラタン」が気になったので、注文すると、
「時間かかりますよ。熱いですし」
うーーーん、じゃあ、変えようかな
「ミニグラタン」てゆうのがあるからそっちにしたら、
アルミ箔に卵を落として、マヨをかけてオーブンで焼いたシンプルさ。良いですv
「自分でも作ってみようかな」「作れますよ」「トースターでも?」「はい」
「ここにトーストもつけてもらっていいですか?」「いいですよ」
とってもあっさりした受け答えw
フツーの食パンを予想してたら、違う! 厚切りの、なんだろ???
美味しいけど、自分ならもうちょっとバター塗るなw
でも、半熟卵をのっけて食べたらより美味しい。ちょうどいい量なのが嬉しい。
これで、なんと400円。安いっ/驚
もう少し歩いてから、開場17:30~のイベントに10分くらい遅れて入った。
*********************
■beco cafe mystery night vol.5 エドワード・ゴーリーの世界@beco cafe
日時:2015年9月12日(土)開場17:30 開演18:00
料金:1,000円(ワンドリンク付)
出演:濱中利信
企画:TRICK+TRAPクラブ
内容:
“今回は一見して忘れ難い印象を残すアメリカの画家エドワード・ゴーリーの日本に於ける権威、
コレクターとして知られる濱中利信氏(『エドワード・ゴーリーの世界』の著者)をお招きし、
ゴーリーの魅力をたっぷりと語っていただこうと思います。
河出書房からたくさんの画集が刊行されていますが、当日はゴーリーの作品を見ながら、
その不思議な世界に浸っていただきたいと考えております。”
備考:
・当日は、お食事のご用意がございません。予めご了承下さい。
・イベント終了後に、自由参加の懇親会があります。
【ブログ内関連記事】
エドワード・ゴーリー
濱中利信コレクション ~エドワードゴーリーの世界2@銀座ヴァニラ画廊
司会をされている戸川さんは、なにやら出版系の有名な方らしいが、分かりません/謝
この方かも→戸川安宣(ウィキ参照
このイベント自体もミステリー好きの方々が集まるということで、主に絵本挿絵を描いてるゴーリーは異色なのでは?
常連さん、河出書房の女性、やけにいろいろと詳しい男性もいて、店主さんらとも皆顔見知りといった雰囲気。
店の奥に机があって、そこに戸川さんと濱中さんが座って、プロジェクターの用意。
店の白壁にいい感じに映るよう、店にある本で調節しているのが可笑しいw
お客さんは丸椅子に座って、私はちょっと高めの椅子を選んだから、2人もゴーリーの絵もよく見えたv
濱中さんが自分のコレクションをスキャニングして、パワーポイントで作ったから、
「誤字脱字だらけだと思いますが許してください」w
そんなことないですよ、たくさん貴重な表紙画等見れて、ゴーリーファンとしては楽しいかぎり
主に、濱中さんとゴーリーの出会い、コレクションのきっかけ、表紙画の紹介などの話。
2時間を前半・後半に分けて、途中トイレ休憩が5分程度。
トークだけで2時間って長いかと思ったけど、ゴーリーの話だからあっという間。
その後の懇親会は、一人初参加としてはなんだか厳しそうだったから遠慮して帰ってきてしまった。
帰りの中央線&総武線がちゃんと動くかも心配だったし
【内容抜粋メモ】
このイベントの概要説明
小の月(31日までない月。1年に5回ある)の第2土曜日に、とりあえず1年間やってみようと始まった。今回は今年最後の回。
毎回、市井のゲストを呼んで、ミステリーに関するトークをしてもらうというコンセプト。
濱中さん自己紹介
日本で唯一のゴーリーコレクター。著書を出したり、コレクションをヴァニラ画廊@銀座、紀伊国屋@梅田で披露したり。
ミステリーつながりで戸川さんと知り合った。
ゴーリーの紹介(ウィキ参照
アメリカの絵本作家。生涯独身。猫好き。州軍にいたこともあり。ゲイ?
アガサ・クリスティのファン。かなりの読書家。日本では『源氏物語』が好き。猫の名前が出てくるから
日本人も知らないようなサイレントフィルムをけっこう観ていたり、成瀬巳喜男監督のファン/驚
「最近のミステリーはどうですか?」とインタビューを受けて、「こねくり回し過ぎだ」といって、
「ヘンリー・ジェイムズ(代表作『ねじの回転』)など嫌いだ」と言いつつ、全作2回ずつ読んでいるとか。
「自分はインタビューで本当のことは喋らない」と公言しているため、本当は好きな作家なのかも?w
本格的に絵を学んだことはない。出版社勤務の時「なぜこんなに絵がひどいんだ。それなら自分で描く」といって、
タイポグラフィーから始めて、挿絵、表紙画、ポスターなど手がけるようになった。
晩年に住んでいたマサチューセッツ州ケープ・コッドの自宅は、現在「エドワード・ゴーリーハウス」として一般公開されている。
通称「エレファント・ハウス(象の家)」
アメリカ人に聞くと、名前を言っただけでは「知らない」と言うが、絵を見せると「見たことがある」という。
88歳の誕生日には、Googleのロゴがゴーリーのイラストになった!驚
「世界一残酷な絵本作家」と呼ばれることがあるが、濱中さん的にはムムム。
「実際、凄惨な場面を描いたものは少ない。でも、キャッチーな呼称を付けてくれたのはイイことだと思う」
ゴーリーの創作活動
濱中さんいわく大きく4つに分けると、
1.primary:文・画の両方を手がけた本。約100冊。
2.secondary:画、タイポグラフィーのみ手がけた本。約80冊。
例:
文だけ書いたのは3冊。『Black Doll』(出た)というサイレント映画のシナリオ。
『フレッチャー&ジェノビア』(?)という童話。挿絵は別の人が描いたのが2冊。
3.(忘れちゃった)約40冊。
4.その他:全体数は不明。後から「これはゴーリーだった」と分かるものもある。
アメリカの教育テレビ放送局PBS(Public Broadcasting System)の番組『Mystery!』のオープニング・アニメーションを作成。
私も大好きなジェレミー・ブレット主演の「シャーロック・ホームズ」も流していた
そのOPが3パターンもYouTubeで見れる/驚×5000
edward gorey mystery intro
1977年、ブロードウェイの舞台『ドラキュラ』のセットと衣裳デザインを担当し、トニー賞を受賞。
濱中さんがゴーリーを知ったきっかけ
「早川ミステリーマガジン」に載っていたが、あまりに変で興味を持った。
事件が起こり、探偵が登場し、ストーリーが途中で途切れ、証拠品の絵だけが羅列され、探偵が「さあ!」と言って終わるという内容。
新宿の紀伊国屋の洋書コーナーになく、当時ネットもないから、リクエストカードを書いて「運が良ければ見つかるでしょう」と言われて、
半年ほど待ったら1冊届いたのがコレクション第1号
ネットの時代となりamazonで検索したらバァーーーっと出てきたが、ほとんど「dead of stock」(在庫切れ)。
知人からアメリカの古書検索サイトを教えてもらい、そこからかなり買い集めた。
その中の出品者から「日本ではゴーリーが人気なのか?」とメールが来て「いやいや」と交流が始まり
リブリオから出しているゴーリーを特集した雑誌をくれて、これまで出版した目録、オークション値段の相場などが書かれた本を薦められた。
そこで、初版本が限定であり、シリアルナンバーが付き、サイン本もあるetc...と知り、
「当時、70ドルぐらいだったため、どんどん泥沼にハマっていったという、転落人生です」
原画まで買うことになったいきさつは?
本屋で原画が売っていて、ムムムな値段だったため、買い逃してとても後悔した
10万円くらいで買えないこともなかった。もう自分の手に入らない、見れないんだと思った。
その後、「ネットオークション」も漁り、出品者からまた「日本でゴーリー?」とメールが来て、
「家にいろいろコレクションがあるから買わないか」と、その時買った原画『キャッテゴーリー』が原画第1号
実は、その出品者は著名人だった。
スーザン・シーハンさん。夫はオニール・シーハンさんで、ベトナム戦争の真相を暴いてピューリッツァ賞を受賞。
妻のスーザンさんもピューリッツァ賞を受賞者というすごい夫婦。
この夫婦から他のコレクター仲間を紹介された。
「面白いのは、向こうにも年末を越すためっていうのがあるのか、買わないか?っていうメールは年末に多いんですよね」
濱中さんにとってゴーリーの魅力とは?
その1:訳が分からないところ。
例えば、木の切り株を見ている男2人。1人はしきりになにか説明しているが、もう1人は懐疑的。
その2人の後ろにUFOがとまっている(爆
「壷の絵だけで、話の筋がない本もある。壷、壷、壷、、、1つだけちょっとミステリアスだったり」
その2:内容が所々抜けている感じがある
『うろんな客』はストーリーがつながっているほう。
意図的に章を飛ばしていたり、VOL.1があって、後ろに「VOL.2につづく」と書いてあるのに、ないなどw
「読み手に考える余地を与えてくれるというのが魅力的」
ゴーリー作品(主に表紙画)の紹介
コレクターならではの話も聞けて笑った。
英文の説明をよく読まずに、安い!と思ってポチっとしたら、no jacket(表紙なし)だった、とか、
「やけにぶ厚い本で、本の値段は10ドルくらいなのに、送料に25ドルくらいかかって、
置く場所もとるし、中身を捨ててしまおうかという誘惑にかられます。
もし、中身が欲しいという方がいらっしゃったら譲ります」爆
昔は、出版社が原画を返さないシステムだったのか、原画と一緒にゴーリーに当時支払った小切手のレシートも入っていたとか。
「こんな安い値段で、こんなすごい仕事をしてたのかとビックリしました。ジャケ画にかけるお金ってそんなもんなんですか?」と
戸川さんに答えづらい質問をすると「いくらでした?」「250ドルくらいだったと思います」「何年ごろ?」「'80年」「・・・・」ww
ペーパーバックは、日本の文庫以下の価値なのか、なかなか手に入りにくいとか。例:『水平線の男』だっけ?
戸川さん「創元社にあるかも・・・」「そしたら、私に下さい。買います!」
戸川さん「それか乱歩さんのところか」「それじゃダメですね」(こんなところでリンクするとは
ゴーリーと芝居
オフオフオフブロードウェークラスの舞台『ドラキュラ』のセットと衣装を手がけて話題となり、
最終的には、後に映画で主演を務めた俳優が演じて、トニー賞を受賞したが、
ゴーリー的にはちょっと不本意だった。小劇場用のものを大きな舞台用に拡大すれば、当然粗が目立つため。
これをきっかけに『ドラキュラ』『ヴァンパイア』系のポスターなどの仕事も増えた。
日本人が撮った写真集もある
木村二郎さん(この方? ウィキ参照)が、ゴーリーのセレモニーの様子を撮った
直接メールしたら「全然売れなくて、家のどこかにあるはず。見つけたらあげます」と言われたけれども、
見つかったのは2冊のみで「あとは分からない」そうw
1冊は自分用、もう1冊は海外のコレクターに譲った「物々交換です」
ジョニデ主演の映画『スウィーニー・トッド』
この原作関連の絵もゴーリーが描いていた。脇には「この肉はギリギリまでそいであります」という宣伝文句/怖
その他にも、日本で東京12チャンネルのミステリー番組で『白衣(びゃくい)の女』(漢字合ってるかな?)が放送された。
「実際は長いものを70分に編集しているため、筋が分からない。すごいですね12チャンネルって」
まだ時間が微妙に余って、「補足」だと言って、濱中さん自らが翻訳をして1冊紹介してくれた
「原文は(画像に)入れませんでした。誤訳がバレるので」w
■『Tuning Fork』
▼あらすじ
セオドアという少女は、家族の嫌われ者。姿を見るだけでおぞましいと避けられる。
少女はとうとう海に身を投げる。冷たい海底でモンスターに出会い、事情を話すと、呆れ返るモンスターw
その後、父親がバスタブで死んでいるのが見つかる。次々と同じ事件が起こる。
少女はお気に入りのネックレスをして、モンスターに乗り、夜な夜な海に現れては、親戚連中を脅かす。
この本には、謎があり、原画が2種類ある。
初版が1966、1983にゴーリーのアンソロジー的な本に載り、1990に再版された。
河出書房の女性いわく、管理事務所に取材に行った際、聞いたら、編集者?(代表者だっけ?)の方の一番のお気に入りで入れたんだと思う、とのこと。
でも、原画が全15枚オークションに出ていて、濱中さんの手もとにもあるということは、その方が出したのでは疑惑が浮上
それはおいといて、濱中さんの解釈では、Tuning Forkとは「音叉」という意味だから、
アナグラム好きのゴーリーとしては「Tuning Folk」とすれば「調和する人々」となり、
調和からはみ出したのが少女ということなのでは?という推理(へえ!いろいろ考えるなあ。
●河出書房新社より、ゴーリーの新刊が出ます
『キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』
T.S.エリオット/著 小山太一/訳 エドワード・ゴーリー/画
発売日:2015.09.17(予定)
その他にも、庭に入った家族がモンスターに襲われて、少年1人だけが出てくるというポップアップ絵本は、
河出書房の女性の方が「出します!」と宣言/嬉
そして、今年のxmasには、ゴーリー版『クリスマス・キャロル』のような本が出る予定も
「スクルージは出てきませんが、虫が“お前を過去に連れていってあげよう”と言うような話」
楽しみすぎ♪♪♪