クリスマス オン アイス ２０１６＠新横浜スケートセンター

■Christmas on Ice 2016
ゲスト・アーティスト：
クリス・ハート
グローリー・ゴスペル・シンガーズ
村上佳佑

出演：
高橋大輔
荒川静香
鈴木明子
織田信成
イリヤ・クーリック
ステファン・ランビエル
ブライアン・ジュベール
エラッジ・バルデ
デニス・ヴァシリエフス
住吉りをん
浅田舞


今更感が否めませんが、とりためた予録を観ました



クリスマス・オン・アイス2015＠東和薬品RACTABドーム
大ちゃんと真央ちゃんの共演よかったなあ

解説は八木沼純子さん


２０１６年のテーマは「それぞれのＸＭＡＳ」



＜ＯＰ＞

♪Joyful Joyful
　

クリス・ハートさんの生歌とのコラボも見どころ


みんな白い衣装の上にそれぞれの色のマフラーをしてる
大ちゃんのバレエジャンプも高い！


●浅田舞
　

♪オー・シャンゼリゼ
本格的にアイスショーに戻ってきた　ソロでの登場は７年ぶり
久々、本格的に練習して、ジャンプも６年ぶりに跳んだそう
ショーではダブルアクセルを跳んでいた

正直、舞ちゃんの滑りはほとんど観たことがないから新鮮で可愛い滑りだった
スピンではベレー帽が飛んでしまってた

八：
少し間があいただけでも怖くなるものなんですよね

ゆづくんが以前、アイスショーのリンクは試合と比べるとだいぶ小さいから
ジャンプするのもとても難しいと話してた

リンクギリまで観客が座っていて、氷の温度も変わるとか
観客にとっては、スケーターが跳ぶ振動まで伝わるそう（アナ



●鈴木明子
　

♪Ave Maria
「全てを包み込む優しさ」を表現　揺れる白い衣装がキレイ
照明も暗いし、スポットライトが当たるとさらに試合とは違うよね

　

八：鈴木さんの最近の演技には女性らしさとともに深さも加わった

アナ：観る者すべてを浄化させる演技でした


●織田信成（２年ぶりに登場
　

♪蕾／コブクロ
いつものおどけた織田くんじゃなく、プロスケーターの顔
ステップ、ジャンプも力強い　体全体を使って、歌を全身全霊で表現して感動した



八：このしなやかさは織田くんにしか出せませんね　ほんとにすごいスピードですね

インタビュー（息が切れて喋るのに苦しそうだった


この♪蕾　という曲は、僕もすごく大好きで　初めて滑るって頂いた時にすごくワクワクして
今回は自分で振り付けたんですけど、大切な人を想う気持ちであったりとか
そういうことを考えながら滑っていたので、少しはお客さんに伝えることが出来たかなと思えたし
滑っててとても気持ちよかったです

Ｑ：今年のｘｍａｓはどう過ごしたい？
いつも通りになるんですけど、今年も家族と、私事ですけど１１月に赤ちゃんが産まれまして
（おめでとうううううう！！
ちょっと遠出とかは出来ないので、家で寝ＸＭＡＳになると思いますけどｗ
ケーキとか食べながら、子どもたちと一緒に楽しめたらいいなと思ってます
（嬉しそうに話すなあ！　ほんといいパパ　ケーキも大好きだしね


●高橋大輔×ステファン・ランビエル（トリノオリンピック銀メダリスト）のＳＰコラボ

２人だけのコラボは初めて　氷上のアーティストの２人
　

♪Anthem


ソロスケーターは、１人で滑るのと感覚が全然違うんだろうなあ
しかも男２人でって初めて観るかも　動きを合わせつつも、各々の個性も出てる

アナ：リンクの中央にまるで鏡があるかのように同じ動きですね

八：ただ表現方法、２人の個性が光っていると思います　ステキ



どっちを観ていいか分からなくなる贅沢な試み
演技後、廊下で大ちゃんはステファンに「Great!」と言っていた



インタビュー：

大：いやあ、気持ちよかったです　ちょっとしたミスはあったんですけどｗ

Ｓ：
大輔さんとお客さんとステージを共にできたことにとても感謝しています
一緒にスケートできたことが嬉しいです

Ｑ：お互いに声をかけるとしたら何と？

大：
まだまだパーフェクトではないので、お互い滑っていくうちにもっと良くなると思う
でも一緒にできて本当に光栄だなと思います

Ｓ：

日本で滑れること、大輔さんと滑れて感謝しています
この共演のお話を頂いた時、とても嬉しく思いました
初めて１曲通して一緒に滑りました（まだ１回目！？
ぜひまたご一緒したいです

（ステファンさんは日本語が分かるの？　同時通訳？　編集？
　また滑りたいって、どこかで機会があるかなあ


●荒川静香

これまた大胆に肌が露出した衣装で人魚が現れたかと思った

♪My grown up Christmas List
クリスさんも歌いながら思わず見とれちゃうね　長い手足を生かして、上質な時間を織りなす



荒川さんがオリンピック金メダルをとってから、日本人スケーターにどれほど希望を与えたことか
みんな引退しても、２０代、３０代の絶頂期　輝きは年々増すばかり



アナ：
家族と、愛する人たちと過ごすために　平和であること
歌詞にもあるように荒川は改めてそういった想いを語りました

八：
母となったり、いろいろな経験がスケーティングにどんどん消化されて表れていってると感じました
まだまだ進化していきますね


●エラッジ・バルデ（カナダ）
　
毎回会場を盛り上げる彼　すっかり客席になじんでるｗｗ

♪Uptown Funk
ファンキーなリズムで歌いながら滑って、踊る　昨シーズン、今シーズンのエキシビションナンバー
エンタメを演らせたら誰にも負けないな　この衣装で高いジャンプ、スピンも見せる

　

八：
間の取り方、お客さんへの視線の送り方が粋　ジャケットの使い方もいいですね
３６０度目線を合わせて楽しませている構成もイイ

出た、バックフリップ！　踊れるスケーター　彼だけのショーでもお金とれるなｗ
愛嬌もあって、才能もあって、楽しませ方を知ってるパフォーマー

　

八：彼女は結局見つかったんですかね？
アナ：彼女を探しに出たナンバーだったんですが・・・



＜ＸＭＡＳ限定　グループナンバー＞

荒川静香、鈴木明子、織田信成、住吉りをん、ブライアン・ジュベール（おお、懐かしい）、デニス・ヴァシリエプス

♪Winter Wonderland
親子役の織田くんは、雪だるまを作ってる


夫婦役の荒川静香さんとブライアン
　

ウィンドウショッピングを楽しむ若いカップル役のアッコちゃんとデニス

♪クリスマスを我が家で
イリヤ・クーリックは１人で登場　寂しげに、かつロマンティックに
みんなで彼の周りを回って楽しかった時を思い出すシーンもあり、また１人に戻る
ものすごい高さのバタフライ！！

　



ストーリーがあって良かった
４回転ジャンプ時代前のスケートには、こうした選手それぞれの持ち味がじっくりと堪能できていた気がする

八：
実際、イリヤさんもアイスショーで世界を転々としているので、
ＸＭＡＳにゆっくりすることができないかもしれないですねえ



●ステファン・ランビエル


♪Let it Snow
溌剌とした表情でジャンプも演技も軽やか　細かい動きも楽しい
セーターでジャンプ跳ぶのも難しそう　客席前で高速回転スピン　好青年を演じて歓声が上がった

八：セーターがＸＭＡＳ柄で似合いますね（ダサセーターじゃないトナカイ柄だね

アナ：ランビエルって何でも出来るんですね（すごいしみじみ


●メリル・デービス＆チャーリー・ホワイト（アメリカ　2014年ソチ金メダル）


♪Have youself a Merry Little Christmas
こうしたロマンティックな曲でペアで踊るのは一番しっくりくる
ペアチームはほとんど知らないけれども、メリル・デービスが
とても個性的なバレリーナのような顔立ちだから記憶に残っている

八：
近くで観ていても、この２人のエッジの音がほとんどしない
それだけムダがなく、キレイなエッジワークで滑っている
最近は、ホワイトさんが無良祟人さんの振付をしたりしてチャレンジしていますね
シニア選手では無良さんが初めてだと聞いています

アナ：
この２人で結成してから今年で２０年目を迎えました
一緒に練習をしていて楽しいんだそうです



２０年てひと言でゆってもスゴイなあ・・・
その間、スケーティングや技はもちろん、衣装、環境、いろんなことがめまぐるしく変化していっただろうに
ペアだからこそ乗り切れるっていうのもあるのかな


●高橋大輔
♪The song of Christmas
「エレガントな王子さまを演出して見せたい」



ジャンプも鮮やか！　みんなＸＭＡＳってこともあってロマンティック系なのね
大ちゃんのコミカルな演技もまた観てみたい気もする



八：曲に入り込んで滑るのが上手い　観客もともに入り込む

アナ：「クリスさんの生歌のエナジーもとりこんで滑りたい」と話していました





本気の滑りを、数時間の間に何曲も滑る体力も必要だねえ
日本にたくさんのこうしたビッグスケーターがいるって誇りに思う



＜ＸＭＡＳ限定　グループナンバー＞

♪Pie Jesu



アナ：“今はもうけして会うことができない大切な人たちへの想い”を表現します

　


八：
日本では、この１年いろいろな出来事がありました
悲しいことがこれ以上続かないように　みんなが幸せに過ごせるように
そういった想いも入っていたのではないかと思います

“みなさんの心の中にも温かい灯りがともりますように”


フィギュアスケートの中には、競うだけじゃない、癒しだったり、芸術性、
選手のいろんな想いも込められているし、ほかのスポーツにはない特別な魅力がある




＜フィナーレ＞

♪Jesu Joy of Man's Desiring





　


アナ：“ＸＭＡＳは大切な人を再確認する時間だ”と表現する人もいますね

八：
そういった様々なＸＭＡＳナンバーをそれぞれの個性を生かした滑りで届けてくれました
フィギュアスケートっていろんな表現方法がまだまだあるな
改めて、ステキだなって思ってしまいました

またシングルだけでは見せられない、カップルならではのスケーティングの美しさ
華やかさも存分に楽しめました

フィナーレでも素晴らしいジャンプを跳ぶ大ちゃん

八：
こういったナンバーを観られるのもここ「クリスマス・オン・アイス」だけですので
スペシャルな時間だったなと思いました

横一列に並んでから、歌手の周りでスピンを披露して終わった


高橋大輔インタビュー：


Ｑ：今年の「クリスマス・オン・アイス」いかがでしたか？
最初から最後までお客さんが盛り上がってくださったので
楽しんでいただけてるかなって感じながら滑ることができました

Ｑ：ソロナンバーもステキでしたね
今日なんとか気持ちよく滑ることができて、僕のほうが元気をもらいました

Ｑ：改めて振り返るとどんな１年でしたか？
自分にとってはたくさん新しい経験をさせてもらった１年で
ほんとに難しいことばっかりでしたけど、まあ、すごくいい経験になったと思います

Ｑ：来年はどんな１年にしたい？
来年もまだいろんなことを吸収できる１年になったらいいなと思います

Ｑ：最後にみなさんに向けてクリスマスのメッセージをお願いします
クリスマスのメッセージですか？　えーみなさん・・・も１回いいですか？ｗ

“Happy Merry Christmas!!”

『左手のパズル （絵物語 永遠の一瞬）』（新書館）

■『左手のパズル　（絵物語　永遠の一瞬）』（新書館）
萩尾望都／文　東逸子／イラスト

少女漫画の神さま～萩尾望都＠漫勉

なんと妖しく、美しく、哀しい萩尾望都の世界

Ｓ．キングの霊にとり憑かれる『シャイニング』のようでもあり
自身の吸血鬼マンガ『ポーの一族』のようでもある
心理学で実際「吸血鬼病（ヴァンパイアフィリア）」て聞いたことがあるし

小さい頃から身寄りもなく、伯父に育てられたまま成長できずに儚く散った美しい少年は
『風と木の詩』も思い出す

今作では、恋人ソフィアが辛抱強く見守り、彼自身が現実世界のほうを選んだというのが重要
児童心理学としても深く考えさせられる

疎外され、否定されて育つと「自己肯定」が出来ずに
両親の離婚、その他すべてが「自分のせいだ」と思ってしまう過程は
こないだ書いたいじめの番組ともリンクした

知ってほしい･･･。“いじめ後遺症”＠あさイチ


萩尾望都さんのマンガではなく、東逸子さんの挿絵を使ったのも、これ以上ないコラボレーション！
鏡の世界の右と左を最初と最後のページのバルコニーで表現している
１枚１枚が美しい絵画で、家に飾ったら、現実世界に戻れなくなりそうなほど惹きこまれてしまう



右手と左手
そのコトバと、幼い頃の愛情の欠如が結びついてしまっていることも興味深い



結局、この伯父らは、どの世界の人間なのか？
それは重要ではないのか
ヒトの深層心理の話なのかもしれない


▼あらすじ（ネタバレ注意

ソフィア（１６）は学生コンサートのリハーサルで、チェロの代理で来たジョシュア（１６）と初めて会う

いろいろ聞くと、両親は７歳の時に別れてどこかへ行ったまま
その後は森の中の家で伯父たちと暮らしていたが突然行方不明になった
その後は、祖母と港町に住んでいたという

ジョシュアはソフィアの部屋で同居を始める
彼は左利きだが、しょっちゅう左右を間違えることに気づく

「あなた、もしかして、左右を小さい頃逆に覚えて、誰にも注意されないままじゃないの？」

「どうして、この手は、左手なんだろう」

「世界中でそう決まってるのよ　みんな好きに決めたら大混乱よ　正しく覚え直してよ」

次第にイライラしたソフィアは、きつい言い方をして、それからジョシュアは帰らず、学校も無断で休んでしまう




ソフィアは子どもの頃泣き虫だった

泣き虫って損です
いじめられるか、バカにされるか
だからある日、泣くかわりに怒ることにしたんです

そうだ、彼の世界は、こちらとは逆、鏡の中の世界なのです
私は彼を否定し、追い詰めたのです




１ヵ月後、ジョシュアは戻ってきて、これまで語らなかった自分の話をはじめる

母はすごく厳しくて、僕が“ヒダリキキ”なのを矯正された
両親は離婚して、ぼくの前から消えた
ぼくは森の中に住むアダン伯父の家に行った

両親がぼくを捨てたのは、ぼくが悪い子で、ヒダリキキもそのひとつだと思っていた
伯父は父と違って、いつも目が笑っていた
「ここでは、こっちの手を使ってもいいのさ」

ことばは変化した　左右は変化した
それがいけないと、もう誰も言わない

伯父は、古いクラブサン、ピアノ、リュート、フルート、
ヴァイオリン、チェロ、家にある楽器はなんでも、歌も教えてくれた


急に森の家から引っ越すことが決まり、もちろん僕も行くのだと思っていた
何時間も車と列車に乗り、祖母の家に残して伯父は消え去った

祖母はぼくの話を信じなかった
両親はぼくを学校の寄宿舎に入れたと言っていた

ぼくには伯父はいたが、クリフォードという名で、１２かそこらで熱病で亡くなっていた

アルバムを見ると、森の家にいた顔と似た人たちがいた
アダン伯父さんそっくりで、もう１人は恋人のラウラ
祖母は、祖母の兄の従兄妹で、２人は結婚を反対されて心中したという

やっぱりあの世界は夢で、たくさんの人のいる規律正しく忙しいこちらの世界が本当なんだろうか




ソフィアは左右で怒るのを止め、２人は週末ごとに森の家を探したが見つからなかった



学校の卒業生に、イタリアで大成功したオペラ歌手がいた
「赤毛の歌姫」と言われたパンドラが、９月に特別に１日だけコンサートをすると話題になったが
直前に彼女は緊急入院してしまい、いろんな噂が飛び交う

１１月のある日、ジョシュアに伯父から「赤毛の歌姫を聴きにいらっしゃい」と招待状が届く

「なぜ迎えに来なかったのか、すべてあなたも聞くべきだわ」

「そんなことを聞けるのは、嫌われても構わないって思える、君のような強い人だよ　ぼくは言えない」



２人が列車を降りると車が迎えに来る
屋敷の中には大勢がざわめいていた



伯父は階段から降りて「やあ、帰ってきたね　私たちの息子」とジョシュアを抱き締めた



「あの端の部屋がぼくの部屋だった」

入るとベッドにパンドラが死んだように眠っていた

伯父「彼女は助けを求めてきた　だから休ませているんだ」

「ちがうわ、誘拐してきたのよ！　あなたは小さかったジョシュアもさらったのよ
　鏡の国に閉じ込めて、左右を逆に教えて　何が目的なの？」

「我々は世の中から少し離れたところで過ごしている
　別れが来た時は本当に辛かった　でも仕方がなかった周期が来ていたから
　我々は時々集まって眠ってしまうんだ
　もし君が不幸なら、仲間に誘おうと思っていた」


階下にはラウラがいて、ふくよかな胸にジョシュアを抱き締めた




階段に歌姫が現れ、目の焦点が合わず、息を吸うさまも見せず歌いはじめた
『フィガロの結婚』の♪恋とはどんなものだろう



ジョシュアはラウラと一緒にいて、彼女は彼の首にキスしようとしていた

「帰るのよ！」

なにかが壊れる音が響きわたり、美しい灯りに映えていた壁や天井に染みが広がっていった

ソフィアはジョシュアを引っ張っていくと、運転手がいて
「家の中で事故だろ　こういう古い家でパーティを開くなんて正気かなとは思ったんだけど」



森の家から帰っても、ジョシュアはほとんど食べなくなり、チェロを弾かなくなった

「吸血鬼病よ」

「あの人たちは吸血鬼じゃないよ
　あの森の家の何もかもが嘘なら、ぼくは何を信じればいいんだ
　あの人たちが僕を愛していたのが嘘なら、ぼくは何を信じればいいんだ」



３週間ぶりにジョシュアはチェロを弾いて泣いていた

その後、風邪をひいて家に閉じこもり、チェロを取り出しても音を出せなくなった

「私がいるわジョシュア　私があなたのそばにいるんじゃだめなの？」

「もしぼくがチェロを弾けなくなっても、ぼくのそばにずっといてくれる？」

「チェロを捨てて私といるのと、チェロをもってまた森の人と暮らすのと
　あなたは・・・どちらが幸福なの？
　でも、残されるのはいや　そのときは、私も一緒に連れていって
　（鏡の世界に　ともに、死者の群れの中に）」

「ダメだよ　きみは、捨てられた子どもじゃないんだ」

「あなたが行ってしまったら、私は捨てられた子どもになるわ」

チェロは彼の半分なのです


年が明けた雪の日、チェロを立てているジョシュアの前に伯父がいた

「こちらが右手だよ」　右手の甲にくちびるをつけました
「こちらが左手だよ」　左手も引き寄せてくちびるをゆっくりと押しつけました

「これですっかり鏡の世界からきみの世界に帰っていけるね」




そうして紳士は去り、彼に右手と左手を返してくれた
その夜から彼のチェロは再び音楽を奏でるようになり、
この日以来、彼が左と右を間違えることはなくなる


芝草の上で彼の手をとって手の甲にキスをします
こんなとき私はあの美しい伯父さんに負けた、と思います
でも今、いちばん彼を愛しているのは私です