メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

「オオカミが見守っている」@「ビッグイシュー日本版」

2017-03-28 13:54:42 | 
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

ツイッタの「The Big Issue Japan」のリツイートを見て知り、気になったので1冊買ってみた

【THE BIG ISSUE JAPAN306号】
特集:7年目の福島 ーー帰りますか
スペシャルインタビュー:『モアナと伝説の海』


【内容抜粋メモ】

■「オオカミが見守っている」 文・写真/大越章子

“までい”(ゆっくり丁寧にという方言)

福島県相馬郡飯舘村は、自然豊かな村

東日本大震災の原発事故で、原発から40kmは慣れているのに濃厚な放射能が降りそそぎ
全村民が今も避難している


虎捕村には、オオカミ信仰の山津見神社があり「山の神」と崇められてきた
拝殿の天井には237枚のオオカミの絵が並んでいる

その拝殿が原発事故から2年後、宮司の自宅、社務所とともに全焼
天井絵も焼けてしまった 宮司の奥さんも火災に巻き込まれて亡くなられた


火災が起きる数ヶ月前、ニホンオオカミ信仰の調査をしている教授らが
天井絵を細かいところまで撮影していた

焼失を知った彼らは復元プロジェクトを立ち上げた


東京藝術大学大学院の「保存修復日本画研究室」の准教授、
学生、修了生、教員有志の26人が約1年半かけて描き、完成した

再建した拝殿に合わせて、242枚
精神を引き継ぐため、構図は前と同じ


オオカミたちは恐ろしくはなく、ユーモラスで、人間くさい
まるで飯舘村の人々の暮らしを描いているようだ



最近、避難指示が次々と解除されている

飯舘村も「帰還困難区域」の長泥区以外、3月31日に解除される

放射線量などを考えると、気持ちは複雑だ
いつ天井絵のオオカミのような暮らしを再開できるのか


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行けなかったエレカシ写真展

2017-03-28 13:53:42 | アート&イベント
エレファントカシマシ THE FIGHTING MAN 写真展
2017年3月16日(木)~3月26日(日)

 




30th ANNIVERSARY ALL TIME BEST ALBUM「THE FIGHTING MAN」 2017.3.21 ON SALE


“2017年3月21日、デビュー30周年を迎えるエレファントカシマシが、それを記念して、
 キャリア史上初となるオールタイムベストアルバムのリリースが決定!
 デビュー30周年にちなんで30曲3,000円!宮本自ら260曲を超える楽曲群より厳選に厳選を重ねた珠玉の30曲を収録。”


【ブログ内関連記事】
LIVE REPORT:エレカシ 俺の道ツアー@新宿リキッドルーム 2003.9.5
LIVE REPORT:ROCK IN JAPAN FES.2004@国営ひたち海浜公園 2004.8.8
エレファントカシマシ@魁!音楽の時間
ヤングシナリオ大賞 ドラマ『俺のセンセイ』(2016)(ネタバレ注意



情報を知ったのが少し遅かったのと、連日出かけると異様に疲れてしまうのと
行こうと思っていた日が雨でとっても寒くて、ついに断念・・・期間延長してくれないかなあ

なので、代わりに「ZIP!」で紹介してくれた「30周年ライヴ」の独占密着を紹介


 

初日は、これまで演ったことがない、という理由で「大坂城ホール」
 




リハから全力で歌うみやじくん、いつもながらかっけー



1曲目に選んだ♪ファイティングマン は、デビューアルバムの1曲目という思いいれがある
 




若い頃のライヴ映像も貴重すぎ!
 



 

 


約9000人の観客の前で、全31曲を歌った
 

 

 

 

 

 

 




これ見たら急にライヴに観に行きたくなって、イープラ見たら、
「17/4/8 北とぴあ さくらホール (王子)  予定枚数終了」
そりゃそーだな

あれ、ぴあはまだ発売前?

31周年でもいいから、もう一度生で観たい
ほんとは野音で観たいんだよなあ!









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『くまのアーネストおじさん とおいひのうた』(BL出版)

2017-03-28 13:52:42 | 
『くまのアーネストおじさん とおいひのうた』(BL出版)
ガブリエル・バンサン/さく もりひさし/訳


「作家別」カテゴリーに追加しました。


“バンサンは、このシリーズで愛の深さ、他人に尽くす喜び、
 気取らない素朴な生活などを表現したかったという。”



あらすじ(ネタバレ注意

買い物帰り? 大きな袋をいくつも持っているアーネストは

ア「おや、歌が聴こえる!」
セ「歌じゃないわ あれはバイオリンの音よ」

ア「この歌知ってるんだ!」
セ「泣いてるの、アーネスト? この音楽のせい?」





セレスティーヌは慌ててバイオリン弾きに言いに行く
「おじさんのバイオリンを聴いて、アーネストが悲しんでいるの」

「お知りあいでしたかな?」
「いいえ」

「思い出の歌ですか?」
「懐かしい歌ですね、旦那 ルーマニアの歌ですね」





アーネストは、セレスティーヌに荷物を見ているように言って
しばらくおじさんと話したりしているため
セレスティーヌはいつもと違うアーネストに戸惑う





アーネストは、セレスティーヌに持っているお金を全部バイオリン弾きに渡してほしいと頼む
なぜそんなことをするのか、なぜずっと泣いているのかワケが分からないセレスティーヌ


その夜、アーネストは「今夜だけだよ」と
パスタを頭にかぶったりしてセレスティーヌとはしゃいだ後
何時間も没頭して、さっきの曲をバイオリンで弾き、
セレスティーヌの声も届かないような有様

「うちの中散らかったままよ、分かってるの?」




“あの歌の言葉を思い出した
 長い、長い時が経ったのに”



「聞いてよシメオン アーネストは音楽に夢中で、新聞も読んでないの」




どうしてもワケが知りたいセレスティーヌに
「全部、話してあげるよ 少しあとでね 約束するよ」


セレスティーヌは眠ってしまう


そう、僕が小さかった時、母さんが歌ってくれた歌なんだ
 夜、僕を寝かせるために 母さんが歌ってくれた ルーマニアの歌なんだ

 これから毎晩、僕はセレスティーヌにバイオリンを弾いて歌ってあげる
 そして、母さんのことを思い出すんだ

 このことをセレスティーヌに全部話して 質問にも答えるつもりだ
 みなさんにも約束するよ”





もうすぐこのシリーズも読み終えてしまう/寂
今作は他のアーネストシリーズと違って、随分悲しげ

シリーズを重ねるごとに、最初の頃より絵の数が増えている

アーネストは、ルーマニア生まれ?
母は亡くなった?

ルーマニアになにか悲しい歴史でもあるのか
どこの国にも戦争の歴史はあるけれども

「みなさんにも」なんて読者に話しかけるのもこれまでなかったこと
アーネストがヒミツを話す本は書かれたのだろうか?

こんなに泣いてしまうなんてよほどのことがあたんだね
でも、深い悲しみがあるからこそ、子どもや友にこれほど優しく寛大なのかも


まだ子どものセレスティーヌがアーネストとコミュニケーションがとれなくなって
大好きな親友シメオンに話しかける

子どもには、自分の心の内を話す、こうした人形が必要なんだな




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