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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『雪夫人絵図』(1950)

2023-09-08 15:03:07 | 日記
監督:溝口健二

信濃雪:木暮実千代
信濃直之:柳永二郎

菊中方哉:上原謙
安部濱子:久我美子
誠太郎:加藤春哉
さん:浦辺粂子

綾子:浜田百合子
立岡:山村聡
お澄:夏川静江


「好きな俳優・監督」内「久我美子さん出演作まとめ」に追加します



こういうひと昔前の弱い女性像はニガテ・・・
殺人事件でも起きるサスペンスになるほうが展開として面白いのに
最後まで湿っぽい話だったな

“おひいさま”って呼び方、ゼルダのブレワイでしか聞いたことなかったけど
本当に使われてたんだ/驚

華族といえば、久我美子さんも元華族だよね

それにしても上原さん、ハンサムすぎん?!



【内容抜粋メモ】
サンは新しい女中のハマコを駅まで迎えに来る
大殿様が急に倒れて雪はいない

温泉のようなお風呂に驚く










ハマコ:
とうとうおそばに来られた
信濃の雪から生まれたような美しいお方
おひいさまを女学生の時に初めてお姿を見た、と回想

部屋からはお香のかおりがする
ハマコ:華族でなくなってもお幸せね

セイタロウ:
旦那さまには京都にキャバレーの歌手のお妾さんがいる
奥様にも好きな人がいるんだ







サン:
大殿様が亡くなったから東京の屋敷に行って欲しい
芦ノ湖のホテルにいる方のお供して

その男性が雪の想い人





ボンネットバスも懐かしい
これが芦ノ湖?








キクナカ:
私は琴の師匠 父も師匠をしていた ホテルには独り住まい
信濃家の書生で送り迎え、乗馬、テニス、なんでも相手をさせられた
あの人は気の毒な人なんだから慰めておくれ



屋敷には大勢が集まっている
焼香を済ませる2人

遺産の相続のことでモメてる旦那ナオユキ

2号、3号:
信州の屋敷も全部抵当に入れてなくなった
この家と、熱海の別荘、わずかの品の処分で怒っているんですよ

雪にもツラくあたる夫
夫:別れてもいいんだぞ






ハマコは雪の背中をマッサージする
信州の屋敷は今は県の公民館になっている

酔った夫が戻り、ムリに雪に迫る
水を持ってきたハマコは困って声をかけて顔をふせる






雪の着物をこの場でたためと命令するナオユキ
面の帯留め?のアップ







雪はキクナカに相談
雪:遺産を整理していたら、財産はこの屋敷だけ 家も没落だわ







キクナカ:
思い切って宿屋にしてみては?
ひいさんが女将さんになるんですよ
僕もなじみ客の1人になって、お手伝いします
いつでも独立できる経済的な土台を作っておくんです
あなたの結婚から間違っていたんだ

雪:
別れようと思っても夫が許さない
心とは別に体はナオユキを受け入れてしまう
魔物にとりつかれているのを知っている
なぜ女に生まれてきたんでしょう!

雪はキクナカに抱きついて泣くが、それをふりほどく








「宇津保館」
女将としてすっかり板についてる雪
キクナカ、ハマコらも手伝っている






夫が京都の女性・綾子を連れて帰り、一緒に風呂に入って騒ぐ
綾子:パパ、私もこんな宿屋やってみたいわ








雪を呼ぶが来ないため、怒って呼びに行くナオユキ
離れでキクナカと飲んでいたのを連れて行く
夫:今夜はみんなでゆかいに騒ごう








琴をかき鳴らすキクナカ

雪はハマコと一緒に寝る
夜起きると雪がいないから探す

セイタロウ:
カギをかけに部屋に行ったら
奥様が「別れちゃいやです!」て言っていた
なんやかんや言っても殿様に惚れてるんだ!







夫が綾子と一緒にクルマで去るのを見送る雪
雪:私の負けよ・・・







キクナカ:東京に行く いつ戻るか分からない
雪:私も久しぶりに芦ノ湖が見たい と一緒に行く

雪:どなたか力を与えてくれないかしら?
キクナカ:人の力を頼ってるようじゃいつまでも救われない






キクナカはピアノも弾く!




モーターボートも乗る





雪:
こんな所で誰にも知られずこっそり死にたい
京都に行ってナオユキに会ってきます


口移しで酒をムリに飲ませるナオユキ
3人の芸者が来る






雪が京都で睡眠薬を飲んで、ハマコとキクナカが呼ばれる






雪:
あのままずっと寝ていたかった
マサヤさんがこんなにしたんですよ

キクナカ:
他人のせいにするのは卑怯だ(ほんとだよ・・・
苦しみから逃げるばかりで戦う気がないんだから
人間としての生きる自信をおもちなさい







雪:
私はダメなんです
この体さえなくなればいいと思った
マサヤさんこそ卑怯よ

キクナカ:僕は今度こそひいさんに愛想をつかした


もう一度、ナオユキを説得しようとする雪

雪:
雪はもうないものと思って
京都の方の所へお帰りください

ナオユキ:
京都は借金だらけで帰れなくなった
ここを綾子にくれることにした
僕は今でもお前を愛してるんだよ!
お前は魔物だ ボクはもうお前をつかんだと思っていた
オレをあざ笑っているんだろ?
そいういう女にはちゃんと罰が用意されてる

雪はナイフを出す



セイタロウはナイフを持って部屋に忍び込む
また面の帯留めが映る

ナオユキを襲って失敗し、逃げたセイタロウをハマコが探しに行く

雪がセイタロウも手名付けたと思って責めるナオユキ
京都の医師が診た時、雪に子どもがいると言っていた

ナオユキは自分の子だと信じないが誰の子という証拠もないため
翌日、ふたたび京都に発つ

雪:女ってなんて罪が深い あんなに憎んでる人の子を宿したなんて

立岡:本心を漏らしてくれないか 同情してるんです

雪:マサヤさんに会うくらいなら死んだほうがマシです







立岡はキクナカを訪ねて、雪が救いを待ってると説得
立岡:あなたはご自分を偽ってる 子どもなんてどうにでもなる

綾子:お2人とも養ってあげるわよ








キクナカが泥酔して来る
キクナカ:奥さんを愛してやってください
ナオユキ:今後、一切、雪と交際しないでくれ

離れでそのまま寝てしまったキクナカを介抱する立岡
「御前が呼んでいる」と雪を洋間に行かせて
寝ているのはキクナカと知らずに抱きつく雪

そこにナオユキが来て、とうとう現場をおさえたという表情
ナオユキ:お前たちはやっぱり・・・

「違うんです!」と言いながら部屋を出る雪
目がイっちゃってる/汗

キクナカに「雪を取らないでくれ!」と泣いて頼むナオユキ



ナオユキ:
やっぱりここは雪にやらせる
お前たちは京都に帰ってくれ

綾子:登記も済んでるのよ

立岡は綾子といい仲で、館の名義は立岡になっている



あてもなく外をさまよう雪
霧がすごいな これは人工?

芦ノ湖のホテル?
雪:夜明けの芦ノ湖が見たかったものですから
ボーイがお茶を持ってくるともういない








宇津保館に電話があり、雪が芦ノ湖で死んだ?
ナオユキはボロボロのまま芦ノ湖に向かう

面の帯留めが落ちているのを見つけて芦ノ湖に投げるハマコ
ハマコ:雪奥様の意気地なし!




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