メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

絵本『さくらいろのりゅう』 町田尚子/作 アリス館

2022-03-17 13:24:50 | 
2015年初版

「町田尚子 まとめ」に追加します


町田尚子さんは素晴らしい文章も書くんだな/驚
最初に読んだ時、てっきり昔からある話なのかと思った
もっと町田さんによる創作絵本が読みたい






粗末ながら赤い着物を着た
白い肌の女の子はとても可愛い

青い龍も綺麗だが、さくらいろのりゅうはもっと綺麗
ゆっくりまばたきをするのは猫と一緒で感動
人の持つ純粋さと強欲さが哀しい



【内容抜粋メモ】
昔あるところに一人の娘がいました
村の人たちから「役に立たない小石のようだ」と言われ
コイシと呼ばれていました






コイシはいつも一人ぼっちでした
(猫がいるから寂しくないのでは?

山の奥にある泉を覗き込むと
青いりゅうが現れる





鼻先を撫でると
すっかり仲良くなり
コイシが呼ぶと姿を現す






ある日、浜辺で拾った貝をあげると
りゅうは自分の鱗を取ってくれる
りゅうの青い鱗と桜色の貝はとてもよく似ていた






村の男にそれはなんだと聞かれて
りゅうのうろこだと言うと
本当にいるなら見せてみろ

泉からりゅうが現れるとびっくりして
仲間を集めて
りゅうのうろこたくさんもらって売れば
金持ちになれると相談する






翌日、コイシにりゅうを呼べと命令して
りゅうが現れる






俺達にもりゅうのウロコをくれ
1枚残らず全部くれ
と言って、貝を投げつける






りゅうの体には鱗が1枚もなくなる
ぐったりした体に貝を乗せると吸い付くため
どんどん貝を乗せていく

なんて綺麗な桜色のりゅう






りゅうはコイシを背に乗せて
天に向かってまっすぐ上り始める

ふたりは東の空に消え
山の泉は枯れてしまう








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