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2015年初版
※「町田尚子 まとめ」に追加します
町田尚子さんは素晴らしい文章も書くんだな/驚
最初に読んだ時、てっきり昔からある話なのかと思った
もっと町田さんによる創作絵本が読みたい
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粗末ながら赤い着物を着た
白い肌の女の子はとても可愛い
青い龍も綺麗だが、さくらいろのりゅうはもっと綺麗
ゆっくりまばたきをするのは猫と一緒で感動
人の持つ純粋さと強欲さが哀しい
【内容抜粋メモ】
昔あるところに一人の娘がいました
村の人たちから「役に立たない小石のようだ」と言われ
コイシと呼ばれていました
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コイシはいつも一人ぼっちでした
(猫がいるから寂しくないのでは?
山の奥にある泉を覗き込むと
青いりゅうが現れる
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鼻先を撫でると
すっかり仲良くなり
コイシが呼ぶと姿を現す
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ある日、浜辺で拾った貝をあげると
りゅうは自分の鱗を取ってくれる
りゅうの青い鱗と桜色の貝はとてもよく似ていた
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村の男にそれはなんだと聞かれて
りゅうのうろこだと言うと
本当にいるなら見せてみろ
泉からりゅうが現れるとびっくりして
仲間を集めて
りゅうのうろこたくさんもらって売れば
金持ちになれると相談する
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翌日、コイシにりゅうを呼べと命令して
りゅうが現れる
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俺達にもりゅうのウロコをくれ
1枚残らず全部くれ
と言って、貝を投げつける
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りゅうの体には鱗が1枚もなくなる
ぐったりした体に貝を乗せると吸い付くため
どんどん貝を乗せていく
なんて綺麗な桜色のりゅう
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りゅうはコイシを背に乗せて
天に向かってまっすぐ上り始める
ふたりは東の空に消え
山の泉は枯れてしまう
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※「町田尚子 まとめ」に追加します
町田尚子さんは素晴らしい文章も書くんだな/驚
最初に読んだ時、てっきり昔からある話なのかと思った
もっと町田さんによる創作絵本が読みたい
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粗末ながら赤い着物を着た
白い肌の女の子はとても可愛い
青い龍も綺麗だが、さくらいろのりゅうはもっと綺麗
ゆっくりまばたきをするのは猫と一緒で感動
人の持つ純粋さと強欲さが哀しい
【内容抜粋メモ】
昔あるところに一人の娘がいました
村の人たちから「役に立たない小石のようだ」と言われ
コイシと呼ばれていました
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コイシはいつも一人ぼっちでした
(猫がいるから寂しくないのでは?
山の奥にある泉を覗き込むと
青いりゅうが現れる
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鼻先を撫でると
すっかり仲良くなり
コイシが呼ぶと姿を現す
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ある日、浜辺で拾った貝をあげると
りゅうは自分の鱗を取ってくれる
りゅうの青い鱗と桜色の貝はとてもよく似ていた
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村の男にそれはなんだと聞かれて
りゅうのうろこだと言うと
本当にいるなら見せてみろ
泉からりゅうが現れるとびっくりして
仲間を集めて
りゅうのうろこたくさんもらって売れば
金持ちになれると相談する
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翌日、コイシにりゅうを呼べと命令して
りゅうが現れる
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俺達にもりゅうのウロコをくれ
1枚残らず全部くれ
と言って、貝を投げつける
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りゅうの体には鱗が1枚もなくなる
ぐったりした体に貝を乗せると吸い付くため
どんどん貝を乗せていく
なんて綺麗な桜色のりゅう
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りゅうはコイシを背に乗せて
天に向かってまっすぐ上り始める
ふたりは東の空に消え
山の泉は枯れてしまう
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