メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

「ブレグジット」 イギリス EU 離脱@SNS 英語術

2020-01-02 14:08:24 | テレビ・動画配信
ブレグジットは「イギリス」と「退去」を合わせた造語
1973年 イギリスは EU の前身であるECに加入
しかし次第に不満がつのる

移民の増加による雇用の縮小や治安の問題
自国だけで EU 以外の国と貿易交渉ができないという経済問題など

そしていつしかこんな言葉がささやかれるようになった

「テイク・バック・コントロール」
(自分たちのことは自分たちで決めよう)


これが EU からの離脱意識へとつながった


2016年 イギリスの EU 離脱の是非を問う国民投票






離脱派の男性「今日は私たちの独立記念日だ!」

残留派の男性「とてもショックです 失望しました」

ハリーポッターシリーズの著者 J.K.ローリング
「今までこんなに魔法がほしかったことはない」




アメリカの人気歌手シェール
「すべてのイギリス国民にとってベストな選択」




しかし離脱の条件を決めていなかったためイギリスと EU は大混乱に
離脱後の EU との関係調整が難航し、離脱期限は3度延期されました




イギリス国民は「離脱派」と「残留派」と真っ二つに分断された
結果がかなり僅差だったということもあり
離脱に向けた細かい取り決めが全然できてなかったので
それに向けた議論がずっと続いていて
何も決まらないのでみんなが困っている

ゴリ:
自国のプライドというよりも
人間はまず生活を第一に考えるから
自分が得するか損するかっていう話は折り合いがつかないんじゃないですか?

はるひ:年代別でも分かれそうですよね


イギリスだけでなく、日本も含めて世界中にこういう問題があるなと思います

そんな中、イギリスで今年注目を集めた映画があります


映画『ブレグジット EU 離脱』



「どちらが勝ったかはみんな知っている でも手段は知られていない」

ベネディクト・カンバーバッチが主演した
国民投票の裏側を描いた映画

実在の人物たちを題材にデータアナリストの協力のもと
SNS を活用して離脱派を勝利に導いたと言う物語です
実話をベースに作られたとも言われ、大きな注目を集めました

実際に SNS で世論操作が行われたという報道があるので
両方の派閥を含めてたくさんの注目を浴びた


12日に行われた総選挙では、EU 離脱を目指すジョンソン首相率いる保守党が勝利
それでもなお1月31日の離脱期限に向けて目が離せない状況が続いています


ジョンソン首相の退陣を求めるデモ
国民投票から3年以上経っても何も決まらない中、デモが頻繁に行われています




頻繁にツイッターを更新するジョンソン首相
そこには離脱派・残留派の様々なリプライが送られています




ゴリ:
国民投票をやってもう3年半も経ってまだグズグズして、どうなるんですか?

拓殖大学非常勤講師 塚越さん:
とにかく両派に分かれて社会的に分断が生まれてしまうということも大きな問題となっている
イギリスという国はヨーロッパの中でも独自性を重視してきた歴史があります

元ジャパンタイムズ報道部長 内藤さん:
例えば経済でもユーロという共通通貨がある一方で
イギリスはポンドを維持してきました


#BrexitBored ブレグジットには飽きた




重要な問題なので“飽きた”と言われるのは残念なんですけれども
確かにイギリスでは毎日「ブレグジット」に対する報道がたくさんされていて
国民はうんざりしている

(国はメディア操作で国民に飽きさせ、無関心にさせるのが目的なのでは?

ロンドン在住の方の投稿




「ブレグジットの討論がテレビで流れている こんな感じに

 怒り 怒り 怒り ブレグジット ブレグジット
 怒り 怒り 怒り ブレグジット ブレグジット
 怒り 怒り 怒り・・・

 もうウンザリだよ」


「テリー」とはテレビのこと
(モンティ・パイソンのスケッチで知った




「私の犬はブレグジットに飽きてしまった」(ww


スカイニュースのブレグジットフリー
スカイニュースはイギリスのニュース専門チャンネル(1980年開設)
試験的にブレグジットのニュースを流さなかったところ
非常に大きな反響がありました




「ブレグジットを扱わないチャンネルは本当に新鮮に思う
 時々感じていたけれども、他に色んな重要なニュースが
 ブレグジットに飲み込まれてしまっている」

(日本でも同じようなことがあるけれども
 政治家のいざこざがあると
 有名人のエンタメニュースで記憶を上書きされてしまうこともあるよね


フランスの元欧州問題担当大臣のナタリーさんが
ブレグジットに対するジョークを言って話題になった



「彼女は自分の猫をブレグジットと名付けた
 なぜならこの猫は外に出せと大声でニャーニャー鳴くのに
 ドアから出て行かないから」


当初は本当のことだと言われていたんですが
後になって「ジョークだった」とコメントされています


#RemainerNow 今は残留派
かつては離脱派だったけれども、その後意見を変えて
今は残留賛成派という意味です



「私の父は85歳です
 彼はずっと保守党に投票しており、常に EU に懐疑的でしたが
 今までは彼は政府とこれまでの成り行きに非常にうんざりしており
 今ではブレグジットを恐ろしい間違いと考え、選挙で自由民主党に投票します」


若い世代からの投稿



「私にとって最も重要なのは EU 市民としての権利を維持することです
 FOM、 EU の基本理念の一つである移動の自由
 それは不当な解雇、現場での偏見から私を守ります」


移民問題
ブレグジットの大きな問題の一つに移民問題がある

EU 各国で働くイギリス人
イギリスで働く EU の人たちが
離脱することによって今ある権利がなくなってしまうかもしれないと不安になっている

ゴリ:
今、日本とかも海外の方がコンビニのレジにいたりとか
地方にロケに行ったりすると
ホテルの清掃の方も海外の方が増えてきている


やっぱりいろんな意味で移民問題というのは
日本も問題になってくるでしょうし
本当に重要な問題のひとつですね

次に紹介したいのはイギリスのジョンソン首相のツイートです



「ブレグジットを成し遂げ
 あなたとあなたの家族にとって重要な問題に集中して取り組みましょう
 あなたの街の治安をよりよくすること
 NHS(国民保険サービス)にお金を使うこと
 生活費を支援すること」


ジョンソンさんは
“ブレグジットを成し遂げれば、 EU に毎月予算を出さなくても済む
 その分、NHSや生活費に回せますよ”

と調子のいいこと言っていたんですが
実は現実はそうでもなくなってきています


「NHS」日本の国保と似たようなシステム
National Health Service イギリスの国営医療サービス
国民保険サービスのことで、 EU 各国にも支部があって
従業員数は約150万人と言われているんですが、この大半が移民なんですね

もし EU を離脱すれば、移民の人々がいなくなるのではないか
と言われているのですが
ジョンソンさんはこれをうまくかわしているというツイートです

(こないだ Twitter でアメリカの医療費がどれだけ馬鹿高い
 聞いたイギリス市民がとても驚く動画を見た
 救急車を呼ぶだけで何万円もかかるなど


ジョンソン首相は頻繁にツイートすることで知られていて
同時によく炎上する人でもある


合意なき離脱
ジョンソン首相は「絶対にイギリスは離脱する」と公約を掲げて首相になりました
離脱のためには EU との合意案を議会に承認してもらわなければいけないですが
なんと彼は議会を閉会してしまった

議会をパスして離脱してしまう
これがいわゆる EU との合意なき離脱
EU との間で何の取り決めもしないで離脱すること

(なんだか日本の改憲、自衛隊問題に似ているぞ


SNS を見ると意見が極端になるということもありますが
それも含めて、外から見ている人たちが
SNS で何が起こっているかを見ることが非常に勉強になるのではないか


はるひ:
移民や福祉の問題
イギリスだけではなくて、世界中
日本もこれから起こり得るかもしれないので
考えていかなければならない問題ですよね



#NobelPrize ノーベル賞@SNS 英語術




ノーベル委員会の公式アカウントが受賞者の方の声を紹介している

「ノーベル化学賞」




吉野さん:好奇心が常に私を突き動かしたものです

吉野さんは日本でノーベル受賞者27番目
最初に商業的に実現可能なリチウムイオン電池を開発した
「リチウムイオン電池」はスマホの電池にも使われています

ジョン B. グッドイナフさん(97歳)
ノーベル賞史上最高齢での受賞


「ノーベル医学・生理学賞」




細胞が低酸素を検知し応答する仕組みの発見
分かりやすく言うと、治療薬の開発にもつながる新しいタンパク質を発見した

ピーター・ラトクリフさん(65歳)は
27年前に『ネイチャー』という有名な雑誌で
論文の掲載を一度拒否されたがノーベル賞を受賞した


「ノーベル経済学賞」




世界的な貧困を削減するために
実験的手法を取り入れたアメリカの大学の研究者3名が選ばれました

特に SNS で注目されていたのは、1972年に生まれたエスター・ダフローさん
受賞者の中で女性として2番目、そして最年少の受賞
夫と共に夫婦で受賞した

(まだ2人目って・・・


20年に及ぶ対立を解消
ノーベル平和賞を受賞したのは、エチオピアのアビー・アハメド首相(43歳)

1998年 エチオピアは隣国のエリトリアと国境線を巡って武力衝突が勃発
戦いは激化し、犠牲者は10万人にも上ると推定されています






2000年に停戦を迎えますが、その後、国境が封鎖され人物の往来は途絶えていました




そんな中、軍人出身のアビー・アハメド氏が2018年に首相に就任
エリトリアとの関係改善に乗り出し、歴史的な和平に同意




戦争の絶えないアフリカで、アフリカの政治家自らが対話によって和平を構築した
その功績が高く評価された


ノーベル賞が決まった時、アビー首相が SNS にこんな投稿をしました

「私が受賞したというよりは、エチオピアとアフリカ大陸が頂いたものです
 平和の中で栄えますように」


ノーベルさんが遺言で「平和賞だけはノルウェーで」と言い残していたので
平和賞だけはノルウェーで決められる

技術が発展したり、いろんないいことがあるSNS も
新しいものがいろいろできていって
人々が平和になればいいかなと思います



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