花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

韓国済州島⑦馬鹿になった私

2008年04月15日 | 海外旅行「韓国」

 今回、「済州民族村博物館」で罪人の取り調べ所を見に行った時、ガイドが「罪を着せられたチャングムが取り調べを受けた所です。チャングム役をして下さい。」と突然私に言った。私で良ければと覚悟を決めて、罪人が座る椅子に座った。
 すると両手、両足をロープで椅子に縛られた。それから真ん中を縛り、バッテン型にした二本の垂木を開いた両足の間に入れられた。ガイドが二本の木の上部を手で開くと、足の太ももが木で押しつぶされる仕掛けだ。私は顔を歪めて大声で「何も悪いことはしていません。お許し下さい。」と本当らしく叫んだ。

 そこから少し離れた所に行くと、木でできた牢屋があった。左の牢には罪人の人形が置いてあったが右は空だった。
 するとまたガイドが私に「右の牢に入って下さい。」と言う。
 行きがかり上、仕方がないので、低いくぐり戸から牢に入った。すると真ん中の木の堅い椅子に座れと言う。座った私の首の後ろから前に向かってU字型の厚くて重い板が掛けられた。余りの重さに驚いた。さらにガイドは首の後ろを締め付ける板をするという。そんなことをしたら私の首が絞められてしまうではないか。危険を感じた私は「高血圧症だから、それは止めて!」と急いで叫んだ。瞬間的だったが、本当に恐ろしい気持ちに襲われたのだ。

 牢の外で見ていた妹から、「よくやるね。」と非難めいて言われた。でも、誰かがしなければならないのなら、私が馬鹿になっても良いと思うのだ。それに旅の思いで作りの一つにもなると思うのだがどうだろうか。正直な所、ちょっぴり楽しかった。

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