花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

伯母の受け入れ施設探し

2015年05月01日 | 高齢期の生活全般

大正8年生まれの満95歳の伯母は、伯父亡き後、7年前から岩見沢市の「高齢者専用賃貸住宅」で暮らして来た。
昨年までは元気だったが、ここへ来て難聴、白内障の進行、自立歩行困難といった体力的な老化が強くなって来て、一人暮らしに不安を感じるようになって来た。

普段から伯母を訪ね、気付かって来た人間は私の他にはいないので、伯母から私に今後のケアーをお願いされた。
今までも私は、農家の長男(私の伯父)の嫁になって苦労して来た伯母をできるだけ支えたいと思って色々な手助けをして来ていたので、その延長だと思って引き受けることにした。

しかし、私自身も年を取り、距離がある豪雪地帯の岩見沢に行き来するのは負担なので、「私の市にある施設に移ってほしい」と伯母に申し出た。伯母も了解してくれた。

しかし、伯母の介護保険の認定は現在「要支援2」なので、自立生活者が入居できる「有料老人ホーム」「ケアハウス」「介護つき老人ホーム」には入居の申し込みはできるが、「老健施設」「特別養護老人ホーム」の入所は申請できないのだ。
自立生活者を受け入れている「ケアハウス」で良い所があるが、そこに入居しても自立生活ができなくなると出なければならなくなる。伯母の現状を考えると、そう遠い事ではないように思う。
それなら、もう少し老化が進行して「要介護1」の認定がなされるように進んでも、引き続きいられる施設に入って置く方が良いと考え探して見た。

「要支援2」でも入れる「グループホーム」は、「認知症」だという医師の診断が必要なので、今の伯母には適さない。「介護つき老人ホーム」も見学してみたが、今の所、費用が高すぎたり、施設が悪かったりで適当なのはない。

一昨日、伯母を迎えに行き、1時間助手席の伯母と「尻取り遊び」をしながら我が家に連れて来た。伯母は最後に「ん」が付く言葉を言っては負け続けた。言葉を捜すことと、「ん」で終る言葉は駄目だという2つの事を同時に考える事ができないようだった。

そして昨日、「ケアハウス」と「老健施設」の見学に連れて行った。
伯母がこの種の施設を見たのは初めてだったので、どちらの施設にも関心を示した。特に100床ある「老健施設」が気に入った様だった。
見学後伯母と話し合い、「老健施設」に申請できる「要介護1」の認定が貰えるまで、今の「高専賃」にいることにした。そして早速、担当のケアマネージャーにその事を伝えた。

介護保険制度の「要支援」と「要介護」の狭間にいる伯母のような高齢者は、施設を選ぶのに悩みが尽きないのが実情である。
この先、国は高齢者が増加して介護保険制度の赤字が脹らむのを防ぐ対策として、 「施設介護」を減らし「在宅介護」を増やして行くという。
伯母のように家族がすでにいない高齢者の行き場所は、今後どうなるのだろうか。

コメント (4)
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