≪「ブルージュ」観光≫
「アントワープ」観光を終え、次は西へ95kmの運河に囲まれた街「ブルージュ」へ向かった。
この町は「北海」まで10km程しかなく、「北海」からの水路を使って12~13世紀には西ヨーロッパ第一の貿易港として栄えた町だ。
ところが15世紀になると水路に「北海」からの泥や砂が入り、船の航行ができなくなってしまい、商業で栄えた町は急激に廃れてしまって取り残されたのだという。
そのために旧市街はそのまま残り、中世の景観が見られる町として現代になって観光地化し、ユネスコの「世界遺産」に指定された。
現地ガイドの女性が来て、立て板に水を流すがごとく説明しながら、旧市街の要所を案内してくれた。
旧市街はぐるりと運河に囲まれていて、50以上の橋が掛かっている。
先ず旧市街の南から観光した。
①「愛の湖」公園
かっては「ブルージュ」の内海だった所だ。今は水門で仕切られた湖になっていて、沢山の白鳥が棲息し、観光客も芝生に腰を下ろして休んでいた。湖の柵になっている金網には、永遠の愛の誓いを立てる鍵が幾つも掛けられていた。
②世界遺産「ベギン会修道院」
1245年にフランドル伯夫人が作った建物で、夫を戦場に送り出した妻達の共同生活の場だったらしい。現在ここで生活しているのは「ベネディクト派」の修道女達だそうだ。丁度水仙が開花した時期だったので、木立の中に群生する水仙が美しく、静ひつな雰囲気に包まれていた。
その他、運河のある中世の町並みを見学した。「ブリュージュ」はまた「屋根の無い美術館」とか「北のヴェニス」とも言われる。運河めぐりの遊覧船が人気のようだった。
(ブリュージュの美しい「州庁舎」)
ホテルは旧市街の南方にあり、外側はあまり特徴が無い石造りの建物の一部だが、内部に入ると窓辺に素敵な花が飾られ、中庭があり、奥に宿泊棟が設けられた美しいホテルだった。
朝食もメニュウが豊富で美味しかった。
≪「アントワープ」観光≫②
「アントワープ」での昼食は、「野菜サラダ」「ムール貝の白ワイン蒸し」「ワッフル」だった。
「ムール貝」が鮮度が少し良くなかったのかあまり美味しくなかった。「ワッフル」は、少し甘めだったが美味しかった。
「市庁舎広場」で下車した。ツアーの観光客が来ていた。「市庁舎」は1565年頃建立され、現在も市役所として使われている。
少年「ネロ」が絵画コンクールに応募しているが、その頃からここで授賞式が行われているという。
「マルクト広場」でも下車した。ヨーロッパのどこの町にもこの名前の広場はあるが、「マーケットが開かれる広場」という意味だそうだ。広場の周囲には交易で多くの富をなした商業者の家々が建ち並んでいた。
「グルン広場」には、画家「ルーベンス」の像が「大聖堂」をバックにして立っていた。