花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「オランダ・ベルギーなど5カ国の旅」(8)

2018年04月21日 | 海外旅行「中央ヨーロッパⅡ」オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ

≪「ゲント」観光≫

旅の5日目は「ブルージュ」から55km東南東にある「ゲント」の町へ向った。
この町は中世以来、織物産業が栄え、「ブルージュ」のライバル的な商業都市だったという。ここもバスの駐車場が決められていて、そこから旧市街まで片道20分間歩いた。
先ず、市役所の建物を見ながら少し歩くと「聖ミヒエル」のブロンズ像が街灯になっている橋「聖ミヒエル橋」に着き、そこから一段下にある「聖ミヒエル教会」に階段で降りた。



 

それから再び「ミヒエル橋」に登り、傍に聳え立つ「聖ニコラス教会」の横を通って行くと、傍に「鐘楼」があった。
この「鐘楼」は、「ゲント」の市民の「自治」とギルドの繁栄のシンボルとして鳴らされて来たのだと言う。

 

傍にかっての繁栄の証を残す「繊維ホール」があった。

     
      (手前の建物が「繊維ホール」。背後の塔は「聖バーフ大聖堂」のもの)

いよいよ15世紀に「ファン・アイク兄弟」が描き、初期フランドル絵画の最高傑作と言われる「神秘の子羊」を鑑賞するため「聖バーフ大聖堂」に行った。
この教会は12~16世紀に建てられたもので、外観は質素だが内部の凝った装飾は今まで見た他の教会に引けを取らないように思えた。特に説教台の豪華さには驚いた。また、「ルーベンス」が描いた絵画が前方の柱に掲げられていた。

 


 
「神秘の子羊」がある奥の薄暗い小部屋には入場料を払い、日本語のイヤホンガイドを借りて絵を見た。
作品は「フーベルト・ファン・アイク」が着手し、「ヤン・ファン・アイク」が1432年に完成させたものだ。
開閉できる大きな祭壇画として表裏19面に描かれていた。中央の大きな絵の祭壇に立つ血を流す子羊を取り巻く女性たちが、膝を突いて手を合わせて祈っている。遠巻きには、その時代の聖人や神父が大勢立って見守っている。子羊はキリストを暗示しているという細密画だが、撮影は禁止されていた。

帰りもバスが待つ駐車場まで20分歩いた。街中を流れる「レイエ川」の川岸に毛織物産業の中心地を思わせる豪華な商人のギルドハウスが建ち並んでいた。