≪「コルマール」散策≫
旅の8日目はフランス「アルザス」地方のもう一つの町「コルマール」を散策後、午後、ドイツの「フランクフルト」まで300kmを4時間半で走り、翌日の帰国のために空港近くのホテルに宿泊した。
「コルマール」は、「ストラスブール」に比べるとかなりこじんまりとした町だが、アルザス地方南部の「オーラン県」の県都で、アルミニウムの精錬、ビール醸造、繊維産業などの工業都市でもあった。
13世紀後半に都市権を与えられたが、その後「30年戦争」時(1632~34年)はスエーデン領、「普仏戦争」後(1871~1919年)はプロイセン領、第二次世界大戦中はドイツに占領されていた。
「第二次世界大戦」で破壊された場所は再建に取り組み、今でも中世の史跡が多く残り、古い木組みのドイツ風家並みが多く保存されている。
また、コルマール観光局が出している「観光地図」日本語版によると、「春の祭典」「音楽と文化フェステヴァル」「民族音楽の夜」「アルザスワイン祭り」などのイベントが3月から12月まで年中開催されている町でもある。
旧市街を散策した。どこに行っても絵になる風景が連なっていて楽しかった。古風な外観だが、内部は近代的なのではと想像した。
(「頭の家」1609年にルネッサンス様式で建てられた) (レストランの看板)
(旧市街の通り)
(鳥「シュバシコウ」が巣にいた) (民家の窓下にあった木製飾り)
(「ラ・プチット・ヴニーズ」 ローシュ川の中心地に建つ家々が一列に並ぶ光景をイタリアのヴェニス風と見たのだろう)
(「魚市場地区」 昔は船頭と漁師の家だった所。かっては野菜栽培業者がボートで野菜を運送していたらしい)
(「屋内市場」 1865年に建てられた市場で、青果、ハム、ソーセージ、チーズ、パン、ケーキ、鮮魚などを扱う約20店舗が営業している)
(「小さなヴィグネロンの噴水」)
現代の都市はコンクリートに囲まれた空間で生活する人々が多いが、このような風景を見ると自然と気持ちも癒やされる。世界中から観光客がやって来る理由は、そんな所にあるのかも知れない。
建築材料は確かに異なるが、古くなると何でも新しく作り変える事が多い日本も、そろそろ見習わなくてはと思った。