≪フランス「ストラスブール」観光≫②
②「プチッと・フランス」散策
「旧市街」は、「イル川」の本流と支流に囲まれて、あたかも鶏卵を斜めに倒した様な形の中にある。
ここは地理的にドイツの国境に接しているため、昔から何度もドイツ領になった。その度に言語が変った。
「アルフォンス・ドーデー」がフランスの新聞に書いた「月曜物語」の中の「最後の授業」では、先生が生徒に「私がここでフランス語の授業をするのは、これが最後です。普仏戦争でフランスが負けたため、 アルザスはプロイセン領になり、ドイツ語しか教えてはいけないことになりました。」と告げる場面が出て来るのを、教科書で習った方も多いだろう。
今はフランス語の他にドイツ語と英語の授業が行われていて、誰でも3ヶ国語は聞いたり話したりできるのだそうだ。
前置きが長くなったが、建築様式にもドイツのアルザス地方に建てられる白壁のしっくいと木の「木組み建築」が多く残っている。その場所が「プチット・フランス」なのだ。
外観は異なるが、木造作りの日本の伝統的な家屋に通じる面がある様に思う。
③古い「堰」(せき)
なお「イル川」に囲まれた旧市街の入り口に「堰」が造られていた。この「堰」は17世紀にヴォーバン元帥が建設したもので、有事の際に敵から町を守ったり、洪水を避ける目的もあったらしい。
「堰」は川幅を二つに分けてあり、クルージングボートなどが来て「堰」内に入ると、手前とその先で1m程段差がある川を水門で堰き止めて「堰」内に水を入れる。行き先の水面と同じ高さになると「水門」を開けて船を出す。すると船が進む先にある小さな橋が90度回転して、遊覧ボートが通れるようになった。
復路は逆に「堰」に入ると水面を下げてから通行するのだ。
この方式の大規模なものが「パナマ運河」ではないかと思った。小型ながら良い物を見た。
④「ロアン宮」で美術鑑賞
自由時間が2時間以上あったので、行く前に調べておいた通り「美術鑑賞」をした。
「ノートルダム大聖堂」の横にある「ロアン宮」が美術館になっているのだ。3€で券を買い、2階の「西洋美術」だけを見た。予想していたよりも展示作品が多かったし、私達が良く知っている画家たちの作品も何点もあって、1時間近く楽しめた。フラッシュ無しならカメラはOKだった。
(ピーテル・パウル・ルーべンス作) (ラファエロ・サンティ作)
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