花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「カナダ」の旅(11)

2015年06月16日 | 海外旅行「北アメリカⅢ」カナダ

≪6日目は「ヨーホー国立公園」観光≫(2)

「ヨーホー国立公園」内の3つ目の観光は「ナチュラル・ロック・ブリッジ」だった。
「キッキング・ホース川」が川底のライムストーンを削り続けてできた自然の橋だ。
実際には人が渡るのを禁じているが、石橋の下を勢い良く水が流れる光景は見事だった。



4つ目の観光はロッキー山脈の西側にある「クートネイ国立公園」だった。
ここは交通の便が良くないためか、余り多くの人が来ることがない静かな国立公園らしかった。
私達はバスから降りて「マーブル渓谷」を50分間散策した。

先ず目に飛び込んで来たのは、2003年の山火事で焼けてしまった真っ黒い無数の木立だった。
日照りが長く続き、自然発火したらしい。
面白い事に、ここに生えている「ロッジポール・パイン」の松傘は42度の高温にならないと開いて種を飛ばすことができないのだという。それで山火事が起こるのを何年もじっと待っていて、火事になると初めて実生が弾き飛ばされるのだという。
国は、焼けたり倒れたりした木はそのままにして置くのだそうだ。数年立つと実生から芽が出て来て、新しい木が育ち始める。そんな若木が青々と元気に生育していて、自然の再生力の凄さを見せ付けられた。

また氷河が溶けて川になりできた渓流が谷を流れていたが、川幅が狭い割には水の侵食によって川底が深く削られている所もあった。
丸々としたリスを3匹見かけた。



           



 

「カナディアン・ロッキー」の全ての観光を終え、最終日の「バンフ」のホテルに向かった。
「バンフ」の町は、「ボウ川」が町を東西に分けるように流れていて、その北側を庶民が暮らすダウンタウンに、「サルファー山」がある南側はリゾートエリアにするという開発者の考えに依って作られている。
ホテルは「ボウ川」のすぐ南側の高台に建っている「フェアモント・バンフ・スプリングス」だった。このホテルは、1888年に開業した「バンフ」を代表する大きなホテルで、世界中から有名な著名人が泊まった歴史があるらしい。
この写真は、ホテルの全景観を見ることができるホテルが作った「展望台」(ベンチまで用意されていた)に行って写したものだ。近くからなら一部しか写らない位大きいのだ。
ホテルは高台にあり、裏にある階段を137段(自分で数えた)下った所に「ボウ川」がゆったりと流れていて、傾斜している所が小さな滝になっていた。

バイキング形式の朝食は美味しかったが、夕食の200g以上あった「ローストビーフ」の味は今一つだった。



 

 

翌朝、8時半にバスでホテルを出発し、2時間で「カルガリー空港」に移動した。朝から小雨が降り、山は霞んで見えなかった。
昨日まで晴天に恵まれ、素晴らしい「カナディアンロッキー」を堪能できたことは奇跡だったのかも知れない。

安全検査を済ませ、12;45発の「エアーカナダ」成田直行便に乗った。
成田までの所用時間は10時間40分。機内には東京の私立女子高校2学年の生徒達が制服を着て乗っていた。修学旅行だったそうである。
8日目14;25成田空港に無事到着。私は16時半の国内線で新千歳に乗り継ぎ、無事に帰宅した。
スケールが雄大な大自然をたっぷりと楽しんだ「カナディアンロッキー8日間」の旅は、こうして素敵な思い出と共に終った。
今回も長くなった旅日記にお付き合いいただいた皆さんに感謝します。 (完)

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11 コメント

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壮大かつ荘厳な・・・ (伊豆の花)
2015-06-16 08:48:46
おはようございます。

壮大な「カナディアンロッキー」を楽しみました。
現実に目の前にしたら、きっと、荘厳な大自然に畏敬さえ感じるだろうと想像できます。

まだ、海外へ一度も出かけていない時、「カナダに行きたい」と思っていました。
伊豆のように、こじんまりと様々な景色が箱庭的に存在している町にいると、広大で、壮大な風景の中に立ちたいと憧れるからです。
そんな時、ある知人が、カナダに住む日本人(面識は無い)宛に手紙を出し、現地滞在のお世話を依頼して出かける・・・という話を聞きました。
まだ、今程、海外旅行が一般的でなかった時代ではありましたが、その積極性に圧倒されて、返って、行く気持ちが失せた事を思い出します。

旅は、人様を当てにせず、たとえ高級では無くとも、のんびり、ゆったりと自前で行きたいと思っていました。
そんな旅を、細々ながらも続けられた事、今また、ソナタさんの思いのこもった旅に同行できる事が嬉しいですね。

それにしても、カナダの有名観光地の写真でしょうが、人間が見えないですねぇ・・・それ程、壮大な地域という事なのでしょうか。
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自然美 (ガチャピン)
2015-06-16 23:09:24
カナダ旅行記、大変楽しく、興味深く読ませていただきました。
カナダの山々と湖、そして森林…雄大な自然の美しさが印象に残りました…
山火事の話、興味深いです。
自然の摂理って凄いと改めて思います…
地球上には、魅力的な場所が何ヵ所もあるのですね。
なかなか海外には行けないので
ソナタさんの旅行記で気軽に行った気分を楽しんでます(*^▽^*)

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伊豆の花さんへ (ソナタ)
2015-06-17 07:04:33
お早うございます。
早速コメントを頂き、有難うございました。

伊豆の花さんのカナダには、そんな思い出があるんですね。
その頃の旅行は、気軽に行ける今とは違って、フリーで経済的にとなると色々な手ズルがあったのでしょうが、一方で不安もありましたね。
直感に頼り、止めて正解だったのかも知れないですね。

またご指摘の様に、人間が見えない写真はつまらなく、生気がない写真になりがちですが、ブログに載せるにはプライバシーの保護を考えなければならないためというのがありますね。今や世界中で見ることができるのだから、いつも細心の注意を払って写真は掲載しています。端に顔が分かる人が入った場合は、トリミングしたり誰だと分からないように修正したりしています。
また今回の旅行では、ほとんど日本人を見かけなかったです。山中の国立公園を中心に巡っていたためかも知れません。 
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ガチャピンさんへ (ソナタ)
2015-06-17 07:20:07
お早うございます。
早速コメントを頂き、有難うございました。

大雨注意報が出ていたように思いますが、今日のそちらの気候はいかがですか。
当地はやっと初夏らしく気温が20度を超えるようになりました。植物にはと気温、水分が必要なので、いつもやきもきしています。

旅日記を今回も見て下さり、有難うございます。
この時期は農作業や花の世話で忙しいのですが、思い切って行きました。なので帰宅後も仕事が続き、多少疲れ気味です。
でも、計画して準備し植え付ければ、後は草取りくらいで生育をじっと待つだけ。楽しいですね。
カナダの松かさも、きっとじっと待っているんでしょうね。

旅行には体力と気力、少しの時間とお金が必要ですが、十分それだけの価値があると思っています。こんなに楽しい老後の暮らしがあったのだと自分でも驚いています。
ガチャピンさんは、今はご両親の見守りと蓄積の時ですね。体力だけは維持しておくことをおすすめします。
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カナダは素敵 (sasayuri)
2015-06-17 11:16:41
こんにちは、 カナダの素晴らしい風景をソナタさんの

旅行記で楽しませていただき有難うございます。
現在、何より健康でいられたことですね。
カナダは自然豊かでロッキー山脈、絵に描いた風景
そのものですね。私も観てみたいと思いますがもう
諦めています。海外旅行は行けるうちですね。

カナダで働いていた娘の友達は「パンフ・スプリングス」
です。冬は確か日本で暮らし春からの仕事だった様な
気がします。
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sasayuriさんへ (ソナタ)
2015-06-17 13:56:12
こんにちは♪♪
いつもコメントを頂き、有難うございます。

sasayuriさんと共通の場所に今回行くことができて、会話もでき良かったです。
バンフの町で日本から来た障害者の方達のグループに出会いました。皆さん聾唖の障害があり、中には車椅子の方もいました。添乗員がしっかりしていたら、障害があっても安心に旅ができるのでしょうね。少し驚きましたが、良い時代になったと実感した出会いでした。

sasayuriさんも城巡りの目標が叶ったら、是非又足を伸ばす事にチャレンジするのは如何でしょうか。

お嬢さんのお友達も、カナダが好きなんですね。 
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バンフ・ スプリングスホテル (アンジェラ)
2015-06-17 19:01:07
ソナタさん、こんばんは~

カナダに行った時にこのバンフ・スプリングスホテルに泊まりました。今でも花友と一緒に夜のバンフを歩いた事を思い出しました(*^_^*)
 夕食時のホールには日本の歌「酒よ」の音楽が流れていました。

ボウ川も懐かしいですね~

ソナタさんのお蔭で懐かしい思い出が蘇ってきました(*^_^*)

素敵なカナディアンロッキーの旅でしたね(*^_^*)
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お知らせ (ニアミス君)
2015-06-17 21:13:35
こんばんは
お元気に活動されているソナタさんに乾杯をしたい思いです。
今テレビを見ていましたら7月1日午後7時からBS日テレ
でカナディアンロッキーが放映されるようです。

再現されると良いですね。
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追伸 (ニアミス君)
2015-06-17 22:10:48
すいません勘違いでBS-TBSかもしれません。

当日の番組表で確認のほどお願いします。
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アンジェラさんへ (ソナタ)
2015-06-18 08:41:33
お早うございます。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

アンジェラさんもこのホテルだったのですね。不思議なご縁を感じますね。
私たちもホテルに行く前に1時間弱、バンフの町で散策しました。皆はOKさんに行きましたが、私は帰国前日だったのでスーパーマーケットに一人で行き、ミルクチョコレートとブルベリーチョコ、それにホテルで出る全粒小麦粉で焼いた大きな食パンなどを買いました。
パンを買ったのは初めてでしたが、それでカナダドルを使いきりました。(ご近所にそのパンとピーナッツバターをお裾分けしましたが、好評でした)

今回は、本当に思いがけず素敵な旅ができました。
アンジェラさんにも思い出して頂けて嬉しかったです。 
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