≪「グラーツ」という街≫
旅の2日目の午前中、「セメリング鉄道」に乗車してからバスで「グラーツ」に向かった。
「グラーツ」は「スロベニア」と国境を接し、オーストリアの南東に位置する人口22万人の街だ。
14世紀には「ハプスブルグ家」の都だったため、大学の設立や音楽、建築などで文化が花開いた。
至る所に17~18世紀に建てられた建築が残る旧市街は、ユネスコの世界遺産に登録されている。
先ず私達は世界最大の「武器博物館」に入場した。
内部は木造の床や階段でできた5階建ての建物に、槍、刀、兜、甲冑、銃剣などが所狭しとぎっしりと並べられていた。この街は、15世紀にイスラム教トルコ軍に対する東の砦の役割を担っていたので、その時に実際に使用された武器だという。
鉄製でさび易いため、内部は湿度管理がされ、見学者には手で触れないように注意された。
次にケーブルカーに乗って小高い「城山」に上がると、「グラーツ」のシンボルである13世紀の「時計塔」と「砲台」があった。
「時計塔」は文字盤の直径が5mもある大きなもので、現在とは長針と短針の指し方が逆だった。
「時計塔」の裏に行くと、「ムーア川」が流れる「グラーツ」旧市街を一望できた。
下りは階段を下りたが、その途中、残されている「城壁」が確認できた。
その日のホテルは「グラーツ」だった。
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ヨーロッパの国々は陸続きだから、常に周辺との軋轢がある為か、城壁から街づくりが進んだでしょうか?
また、宗教の違いによる異民族の脅威などなど……。
日本の街づくりの歴史とは違う、城壁の中に街が形成されてる感ありですよね。
しかし、武器などの保管状態はいいですね!
今回もいろいろ楽しめました。
ありがとうございます(^.^)
いつもコメントを有難うございます。大変励まされています。
ハプスブルグ家は650年間続いた貴族で、最大の勢力を誇った時にはヨーロッパをほぼ支配下にしたと聞いています。女帝マリア・テレジアは、16人もの子を産み、他国の王族と婚姻させて支配権を拡大したそうです。その一人が、ルイ16世と結婚し、断頭台に消えたマリー・アントワネットです。
ヨーロッパの国々は、お互いに侵略と戦争を繰り返して来た歴史を持っているので、侵略を防ぐ城壁、堅固な城砦は必要でした。中国の万里の長城もですが…
旅をすると異国の歴史、文化、人情に触れられ、驚きも沢山あります。それで止められなくなるんです。