存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

2013,11,12 元春レイディオショー

2013-11-12 18:40:26 | 佐野元春
火曜の夜11時は元春レイディオショー
今晩は。
みなさん寛いでますか?
この番組は東京渋谷NHKのスタジオから届けています。
今夜の元春レイディオショー、番組の推薦盤、3Picksは
Kings Of Leonの新しいレコードを聴いてみます。
特集は先月亡くなったルー・リードの曲を特集します。
DJ佐野元春。これからの1時間、みなさんと一緒にゆっくり楽しんで行きたいと思います。

1 Rock and Roll:The Velvet Underground

2 Sweet Jane:The Velvet Underground

今夜の元春レイディオショー 追悼ルー・リード この偉大なアーティストの曲を振り返ってみます。

3 Walk On the Wild Side:Lou Reed

今夜の元春レイディオショー 追悼ルー・リード 続いてます。

さて元春レイディオショー、番組では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしています。題して3picks!
今月ピックアップしたアルバムは

Paul McCartney: New

Kings Of Leon: Mechanical Bull
そして
Pearl Jam: Lightning Bolt

この3組のアーティストの新作を選びました。
どのレコードも心に響く良いソングライティングと素晴らしいサウンドがあります。
この中から今夜はKings Of Leonのレコードを取り上げてみたいと思います。

Kings Of Leon
米国テネシー州ナッシュビルのバンドです。これまでスタジオ録音盤を5枚出しています。
バンドメンバーは、3人の兄弟と従兄弟を加えた4人編成のバンドです。よくKings Of Leonは現在のサザンロックだと言われています。確かに音楽はストレートなロックサウンドどですね、ルーツロックの影響を感じる骨太いロックンロールです。また同業者にもこのKings Of Leonが好きだという人が多いようです。ポール・マッカートニー、ポール・ウェラー、ノエル・ギャラガーそうしたミュージシャンからも一目置かれているようです。
日本ではまだあまり知られていませんが、本国ではとても評価の高いバンドです。
そのKings Of Leonが新しいアルバムを出しました。結成10周年を迎えたという記念的なレコードでもあります。アルバムタイトルは「Mechanical Bull」通算6作目となるアルバムです。本国のアメリカより英国で先に人気が出たということもあって、現在UKチャートでは早速初登場でチャート1位ということです。では新しいレコードから早速1曲聴いてみたいと思います。

4 Supersoaker:Kings of Leon

さてルー・リードが先月の27日に亡くなりました。元春レイディオショーでは追悼の意を込めてルー・リードの特集をします。
ルー・リードはNYの出身。彼の音楽は彼が愛したNYそのものと言えます。ここに1曲。1972年のレコード。「パーフェクト・デイ」という曲があります。この曲ではこんな風に歌っています。
公園でサングリア(赤ワインを甘いソーダやオレンジジュースなどで 割って、一口大に切った果物(レモン、リンゴ、バナナ、オレンジなど)とシナモンを少々 加えた飲み物)を飲み 暗くなったらうちに帰る。
動物園の動物にエサをやり、それから映画に行き、家に帰る。
良い日だな君と一緒に過ごすとすごく幸せだ。

5 Perfect Day:Lou Reed

グリーンピープル
紀州えこなびと 大南真央さん
エネルギーの自給 太陽光発電の実験で公道を走るソーラーカーなどに取り組んできた等

元春レイディオショー DJ佐野元春
番組後半は追悼ルー・リードを続けます。

6 Vicious:Lou Reed

ルー・リードが先月27日に亡くなりました。元春レイディオショーでは追悼の意を込めてルー・リードの音楽を特集します。
ルー・リード
1942年生まれということで、世代で言うと、ポール・マッカートニー、ミック・ジャガーそしてボブ・ディランとほぼ同じ世代のミュージシャンです。ルー・リードは60年代のバンドThe Velvet Undergroundから始まりました。最初のアルバムは有名なバナナをデザインをしたアートワークのアルバムです。年代で言うと1967年。ビートルズの「サージェントペッパー」アルバムと同じ年にリリースされました。その後、ベルベット・アンダーグラウンドを離れてソロとて活動を始めます。その中で大きな転機となったのはデヴィッド・ボウイとの出会いでした。ベルベット・アンダーグラウンド時代のルー・リードに影響を受けたというデヴィッド・ボウイ。彼は、ルー・リードの2枚目のソロ・アルバムとなる「トランスフォーマー」ですね。このアルバムのプロデュースをしました。1972年のことです。このアルバムからは「パーフェクト・デイ」「Walk On the Wild Side」そして「Satellite Of Love」という後にルー・リードのクラッシックとなる名曲が生まれました。元春レイディオショー 追悼ルー・リード 1972年デビュー・ソロ・アルバムから「Wild Child」それから1976年のアルバムから「Coney Island Baby 」2曲続けて聴いてみたいと思います。

7 Wild Child:Lou Reed
8 Coney Island Baby:Lou Reed

ルー・リードはNY州ブルックリンで生まれました。その後、シラキューズ大学に入学して、そこでクリエイティヴ・ライティングを学んでいます。ルー・リードと言えば特にそのソングライティングですね。ディラン、ジム・モリソン、パティ・スミス、そしてトム・ウェイツそうした文学性の高い作家の一人として知られています。ルー・リード 一貫して、ポエトリーとビートという点に拘って独自のスタイルを作ってきました。時には商業性を無視したアヴァンギャルドな作品を出してアーティスティックな一面もありました。商業的なヒットという点で見れば、「Walk On the Wild Side」ですね。1973年にこの曲がビルボードのチャート16位まで上がっていました。ルー・リードの場合、トップ・フォーティーヒットと言えば実にこの曲1曲だけです。しかし、このルー・リードが描くクリエイティヴな音の世界。そしてスポークンワーズ的な表現ですね。この独自な表現のスタイルは後のパンクやオルタナティヴなロックに大きな影響を与えました。元春レイディオショー 追悼ルー・リード 1976年のレコード、1989年のレコード2曲聴いてみます。

9 Sally Can't Dance:Lou Reed
10 Dirty Blvd.:Lou Reed
今夜の元春レイディオショー 追悼ルー・リード この偉大なアーティストの音楽を振り返っています。
ルー・リードが亡くなって音楽界からも追悼の言葉があがっています。

The Velvet Underground時代からのバンドメンバー ジョン・ケール
世界は優れたソングライター・詩人を失った。僕は学校時代の友達を失った。

ストロークスのヴォーカル ジュリアン・カサブランカス
僕のやっていることのすべてについて。何故やっているのか。その理由がルー・リードだ。

THE WHO  R.I.P. 
ルー・リード これからは穏やかなサイドを歩け

個人的な話になりますが、僕もソングライターとしてルー・リードの音楽からとても多くのことを学びました。特に歌詞ですね。言葉の使い方、storytelling(語り物、講釈)の組み立て方、そしてスポークン・ワーズ的な表現ですね。どれもソングライティングには大事なことです。
思い返せば僕は1984年にルー・リード氏と面会したことがあります。NYのレコーディングスタジオでのことでした。そこで僕は率直にルー・リード氏の音楽から多くのことを学んだことについて感謝の気持ちを伝えました。すると、ルー・リード氏はソングライティングということについて更に色々な話を聞かせてくれました。面白かったのは、ルー・リードというと、よくあるのは退廃的なイメージであったりとか何かロッカーのイメージがありますけれども、実際に会ったルー・リード氏はとても思慮深い落ち着いた優しい人でした。
「バイセクシャルなんて言われるけれども、あれはパブリック・イメージで僕はストレートだよ」ってそんなことも言っていました。後にルー・リード氏は同じ詩人であるローリー・アンダーソンと結婚したということ。結婚してまだ間もない時に他界ということになって、そのお二人の悲しみは計り知れません。特集 追悼ルー・リード 最後はこの曲を聴いてお別れです。

11 Satellite of Love:Lou Reed

今夜の元春レイディオショー 楽しんで貰えましたか?
番組ではWEBサイトを用意しています。是非リクエストなどを下さい。
DJ佐野元春
ではまた来週。ごきげんよう。





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