RADIO SAKAMOTO 2018,5,6放送でBARBARAの曲を2曲紹介していた。
シャンソンはエディット・ピアフか越路吹雪という僕でしたが、本場フランスの有名なミュージシャンの曲をじっくり聴くことに・・・
とは言え随分前のミュージシャンですね。
「僕が昔ね、まだ20代のときにアルバイトで、よくシャンソンのバックでピアノを弾いたりとかしてたんですよ。で、シャンソン界では有名な、昔あった銀座の銀巴里というところなんかで、よく頼まれて弾いてたんですけども、そこは日本人のシャンソン歌手がほとんで歌うわけですけど。『Barbara』の曲も歌ってたんで、こういう曲の伴奏をしてたことあるんですね。それで思い出してですね。あ、いたなぁと。で、シャンソン、もともと好きなんですけど、あまりそのー……戦後の新しいシャンソンは僕はあまり好きではなくて戦前の、古色蒼然としたシャンソンの方が好きなんですけども。『Barbara』を改めて聴いてみました。で、この今、アレクサンドル・タローが弾いた『Barbara』、「prelude」という曲の原曲ですね。Barbaraが歌っている「prelude」を聴いてみましょう。」
「はい、Barbaraですね。もちろん戦後、活躍した人ですけども。戦前にフランスで生まれて、フランス生まれのユダヤ人で、だから戦争中はナチスに追われて、もう命からがら、家族で逃げたというような辛い幼少時代を送っているわけなんですけど、そういう、もう一歩間違えればナチスに殺されていたかもしれない人がですね、戦後になって、実はこういう曲を書いて歌っています。」
「Göttingen というのは、ドイツの町の都市の名前ですよね。で、結局その、ナチスからの迫害で逃げまくっていたBarbaraが、その戦後のフランスとドイツの和解ですね……の為に、まあ作った歌ですね。当時のドイツの首相……シュローダーという首相がですね、その和解のときのスピーチで、この曲の歌詞を一部引用しているんですね。この曲はですね、どんな、これまでの政治家の和解の為のスピーチよりも、和解の為に貢献したと、言われるほどのインパクトがあったんでしょうねえ。今聴いてもありますけども。訳詞もね、ネット上にあるので、ぜひ読んでみてください、素晴らしいので。」
BARBARA
1930年6月9日 - 1997年11月25日
パリ出身のシャンソン歌手 シンガー・ソングライター。
父はユダヤ系のアルザス人、母方の祖母はウクライナ人。ナチス占領時代は教授のコメント通り。
'67年のボビノ座(パリ、モンパルナス)におけるライヴ。このライヴは1967年も続いていたが、録音は1966年12月とのこと。
最初にライヴ・アルバムを聴いてしまうと、これが基準になってしまうので、オリジナルを聴くと違和感を感じてしまうのかもしれない・・・教授が言ってるように、ゲッチンゲンの歌詞をネットで検索して読むと、胸に響く。歌って凄いなあ。
このアルバムのオリジナルであるレコードは10曲だったようで、CDにはCDの良さはあるな。データ配信なら猶更手軽なんだろうけど、CDで聴いています♪
演奏の合間の拍手とバンドネオンの演奏が何とも言えないライヴ感があって
見たことないのに様子が目に浮かぶ
何とも言えない魅力のあるアルバムだ。
1. Toi
ノックする音は開演の合図かな?
バンドネオンとピアノ バルバラのしっかりとした歌声が会場を包む
2. Madame
ピアノにうっすらバンドネオンの音
しっかり 言葉が伝わってくる
少しテンポアップして歌ったり
強弱のニュアンス
3. La Solitude
ピアノで歌う なかなか魅力的
バンドネオンの音も良い感じ♪
4. Parce Que Je T'Aime
ピアノとベース
低音から広がる歌
バンドネオンが合間に入って
少し間があってバンドネオンの音に歌が始まる瞬間が何とも言えない。
5. A mourir pour mourir
ピアノは荒々しく
切迫したような歌
ラウドな感じで歌い終わる
6. Au Bois De Saint-Amand
優しく楽しげなアカペラで始まる
バンドネオンが入って変化していく
7. Au Coeur De La Nuit
小さく鳴っているバンドネオン
静かに歌い始める
ベースを弾く音
キラキラ光る星が情景に浮かぶ
8. Gottingen
教授の言ってたドイツの街の名前の歌
バンドネオンが心を翻しながら音を紡ぎ出していく
ティリリ
言葉にならない言葉の魅力
9. Si La Photo Est Bonne
ピアノのリズミカルな演奏と歌
10. Une Petite Cantate
細かくピアノを弾きながら
ボサノヴァっぽく感じる歌
11. A Chaque Fois
ピアノが徐々にスローダウンして
タンゴっぽく滑り出す
かなり早口で歌っている エモーショナルな高まり
12. Pierre
ピアノが鳴り、魅力的なフレーズ ティリリ♪
しっとりと歌う
13. Y'Aura Du Monde
ファーとバンドネオン
ウーおおー
この曲も盛り上がって行くなあ
14. Ma Plus Belle Histoire D'Amour
バンドネオンの伴奏
ベースのリズム
しっとりと歌い上げる
15. Le Mal De Vivre
ピアノで始まる
楽器を叩く音
しっかりとしたヴォーカル
とても魅力的な歌
楽器が歌を魅力的なものにしているのを感じる
16. Les Rapaces
MC
ピアノを弾きながら歌う 客席の笑顔が見えるよう
楽しげな感じで変化していく
ライヴの魅力を持ったまま終わっていく