2023,5,5発売 坂本龍一のサントラ盤
『第一炉香』
監督:アン・ホイ
出演:マー・スーチュン、ユー・フェイホン、エディ・ポン
衣装デザイン:ワダエミ、
撮影:クリストファー・ドイル
上海事変後の香港で、社交界に染まっていく女性を描いたアイリーン・チャン(張愛玲)の原作
上流社会の堕落した人間関係、欲望、利害、感情が時代の社会背景と空気とともに表現されているらしい。
1983年のカンヌでアン・ホイ監督は、教授と会った際に、自作の映画に出演依頼したものの、音楽をしたいと断られたらしい。
2019年にアン・ホイ監督は教授に東京で音楽を依頼し、即答されたとのこと。
念願は叶う一つの例。
予告編は少し見たけれど、映画は今も見ていない。
発売当初 高額で購入はしていませんでしたが、最近、割引されてきて買いました。
トータル23分間ほどのサントラ盤。
自分にとっては新曲を聴く感覚。
『12』 『怪物』のサントラ盤 『LOVE AFTER LOVE』という順番になってしまったけど、最近1970年代の教授の演奏の録音を初めて聴いたりもしてるので、その辺りはリアルタイムでは聴けなくなった今、聴けたら良いという感じになってきた。
アルバムを通して聴いているけど
ピアノ曲、ストリングスの曲で表現される感じは
教授っぽく、とても しっくりと来る。
湿度や温度や匂いや風や雨や太陽光線
自分ではコントロールできないものと
自身の内面の揺らぎ 欲望、不安や期待
映像を見ながらだと、そういうものも感じるのかもしれない。
あくまでも想像だけれど。
1 Qiao Gate Piano
鍵盤を抑える音がゆったり響く
一音の響きを愛おしむかのように
2 Qiao Gate Strings
ストリングスが空気と共に降りて来る
ピアノとは違ってヴァイオリンの演奏が複数重なって
3 Flashback Strings
1:24の短いストリングスの曲
4 Light2 Piano
一定のリズムで軽いタッチで
2:19
5 Light2 Strings
ストリングスで揺れる
ピチカートも入って
6 Theme Piano
ああ、教授って思う演奏
最後の一音がまた良い♪
7 Theme Strings
最初は曲を何度も流しているだけだったので
1曲目2曲目の方を先に聴いてるせいか、そっちの方がテーマのイメージだけど
こっちがテーマ曲なんだと考えて聴いている。
戦メリやラストエンペラーやシェルタリングスカイのような浮かぶメロディーラインよりも
ドビュッシーの曲っぱい感じかも。
8 Yacht Strings
漠然とした表情の中に 一音 一音 ヴァイオリンで鳴らす アウトロ
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