まぼろしの枝豆

「枝豆の王様」と称される秘伝は別名「まぼろしの枝豆」とも称されている。
その理由は「稲刈りシーズンに収穫期を迎えるため作付けを嫌う農家が多い」
と説明されているが、実際は無事に収穫期を迎えられない確率が他の品種に
比べて非常に高いためではないかと思われる。

多くの生産者仲間から「秘伝が実らなかった」という話しをよく聞くし、我が家でも
昨年も今年も二カ所の畑の内の一カ所がほぼ全滅に近かった。

原因が播種時期にあるのか畑の環境や気候によるものなのかは未だ究明でき
ていない。
来年に向けての大きな課題となっている。

晩生の期待したアンカーの一人が不在となり、品種を変えながら続けて来た
枝豆の駅伝レースも間も無く終焉を迎えることになりそうだ。



写真は、今の季節には珍しい青々とした先祖伝来のかおり豆。
晩生品種が少ない中で、品質にはやや不満があるもののその「若さ」は貴重な
存在となっている。