四面がガラスで囲まれたトラクタのキャビンの中は夏の陽を浴びて温室状態
となりクーラーで冷やしても全く勝負にならない。
ドアや窓を開けて運転した方が涼しいが虻の大軍が襲って来るのでそれも叶わ
ず、じっと暑さに耐えるしかない。
それでも、トラクタ運転中に流す汗は草刈り作業の比ではない。
朝夕の涼しい時間帯でも草刈り作業は過酷を極め、汗で全身がズブ濡れ状態
となる。
(朝もや)
それでも「苦あれば楽あり」で夜のビールは最高に美味で「生きている歓
び」を感じる。
そんな毎日を繰り返していると「手段と目的が逆転」し、美味しいビールを
呑むために汗を流しているような錯覚に陥ってしまう。
しかし、生きるために「飲んだり食べたり」するのであれば、それが目的と
なっても何ら恥じることはない気もする。