霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

しめ縄作り

2007-12-21 18:33:15 | 家族
今年もあと十日を残すのみとなった。
しめ縄作りもこれからが本番。
理想としては、在庫に余裕を持ち、店頭の売れ行きに連動していつでも補充できるようにしたいのだが、そこまでの稼働が確保できず、ここ数日は販売数と生産数がほぼ同数となっている。
ジイチャンが雑用で外出することが多く、今はバアチャンが一人で作る日が続いていることも影響している。

来週がピークなので生産が追いつかない場合は、オバサン、オジサンがいつでも応援できるよう、縄の綯い方をマスターした。
意外なことに縄綯いの適性は不器用なオジサンの方が上だった。



しめ縄作りはビニールハウスの中で行っている。
天気が良ければ暖房も要らない別天地となるのだが、残念ながらここ数日は太陽があまり顔を見せないので、ハウスの中といえども寒い日が続いている。

しめ縄作りが無ければ、バアチャンとジイチャンは暖房の利いた部屋で一日中TVを見るぐらいしかすることが無い。
今回の「しめ縄作戦」は暖房費と電気代を浮かせながらボケ防止も図るという一石三鳥の狙いでスタートしている。
娘がそんなしたたかな計算をしていることも知らずにバアチャンは手の皮が剥けて痛いのを我慢しながら縄を綯っている。
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クラシック音楽

2007-12-20 17:42:29 | 趣味
オンチで手先も不器用なことから、子供の頃から音楽や絵を苦手としていた。
クラシック音楽の名曲を聴いたり、有名な絵画を見て感動するという世界とは無縁の人生を歩んで来た。

そんなオジサンがクラシックの名曲のサワリだけを集めたCD集(300曲余)を通販で購入した。
一流の作品に触れれば軽薄な人間性を少しでも改善できるのではないかという淡い期待もあった。
入門編で少し耳馴らしをしてから、本格的なクラシック音楽を聴いて「感動できたら」と思っている。

先日、山形へ出かけた往復の車の中で初めて聴いてみた。
馴染みのメロディが多くサワリだけとはいえ名曲を堪能でき、癒される思いがした。
いい買い物ができたと思った。

長時間の運転も名曲で癒され快適なドライブとなるのが当初の腹積もりだったが、当日は生憎の雪道。
特に、鳴子~一関間は蛇のように曲がりくねった坂道が多いため、尻を振ったりスリップをしたりの連続で、癒しの効果は簡単に掻き消されてしまった。



三号ハウスのナバナ。右隣はミブナとツボミナ。

朝から小雪が舞う寒い一日となった。
「新鮮館おおまち」にはホウレンソウの出荷が集中していた。
一番需要のある野菜だが一日でさばける量ではないように思えた。
日によって店頭に並ぶ量がバラツクのは産直の宿命か。
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ヘルメット

2007-12-19 17:35:46 | 生活
冬場の仕事は山に行って木の伐採や刈払い、枝打ちが多い。
今年は、杉林の間伐をする予定にしていたが、年末になって借り入れが決まった耕作地周辺の支障木や竹薮の伐採という大きな仕事が割り込んだ。
当面はそれにかかり切りとなる可能性が大きい。

昔から懇意にしている電動工具の(有)ヤマナカさんから、安全確保のためにヘルメットを購入した。
このヘルメットが頭にシックリ来るので気に入っている。

ヘルメットは頭を衝撃から守るだけでなく、雨や雪で濡れることも防いでくれるので大変重宝している。
山仕事に限らず、作業中に何かに頭をぶつけてコブを作ったり傷つけたりすることも多いので、オールシーズンヘルメット着用ということも検討に値すると今思っている。



防寒用の上下の作業服にヘルメットを着用した父親の姿を見るたびに息子がニヤニヤする。
「オヤジもイッパシの土建屋らしくなって来た」などと茶化したりすることもある。
挑発に乗って、ヘルメットに「熊谷組」とでも書き込もうかと思っている。
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クレーマー

2007-12-18 22:12:59 | 景色
今年こんな事があった。
ある業者が集落の近くにある山の中に毎日のようにバキュームカーで何か液体を運んで来て原野に撒いていた。
それが数年間も続いているので、もし怪しいものを撒いていたとしたら、我が集落や隣の地区の地下水が汚染される可能性があるので、市役所に連絡して調べて貰った。

担当者は「確認してから連絡する」とのことだったが、その後何の連絡も無かった。
二ヶ月ぐらいしてから電話したら、「会社に行って確認したところ、薬剤処理した豚の尿を定期的に撒いているだけなので何も問題ありません。」という回答だった。

「会社の近くの川に捨てても何の問題も無いものを何故、わざわざ10km近くも離れた場所にガソリン代をかけて運ぶ必要があるのか」
「何年にも亘り、毎日のように撒き続けても何の問題も無いか」
「牧草を育てるためとの説明だったらしいが、牧草を栽培した形跡は全く無かったのでは」
「何故隠れるように社名を明示しない車を使うのか」
「数年間も続けていたものを、役所が会社に確認に行っただけで何故突然止めたのか」等々、疑問に思っている事を質問してみたが、「サァ、分りません」とアッサリ片付けられた。

青森と岩手の県境に大量の産業廃棄物が長年に亘り捨てられていて、全国ニュースにもなる大事件があったが、この職員はそんな事件は意に介さないようだった。

幸い怪しいバキュームカーはその後来なくなり、所期の目的は達したのでこの件はそれで終わりとした。

そんな思い出話しを昼食時にしていたら、聞いていた娘が、
「団塊の世代にはクレーマーが多いのだそうよ」とポツリと呟いた。



ハウスの中ではナバナ、ホウレンソウ、ツボミナ、チンゲンサイ、ターサイ、ミブナ等の葉物野菜が出荷時期を迎えている。
(写真は五号ハウスのナバナ)



特に、ナバナは蕾を持ったり花を咲かせたして今が食べ頃となっている。


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尺度はおカネだけではない

2007-12-17 20:06:22 | 生活
昨日の試合の合い間に「農業は時給換算すると百円程度」と以前ブログに書いたことが話題となった。
定年退職を目前に控えたSさんが「あれを見て退職後に農業をするのを諦めた」と話すのを聞いて、「これはマズイことを書いてしまった」と後悔した。

サラリーマン時代の感覚で時給換算すると確かに百円ぐらいの計算になるが、農業は置かれている環境が全く異なり支出も抑えることができるので百円がその数十倍の価値を持つ場合が多い。
しかし、そんなことよりも、そもそも「農業はお金だけでは測れない」代物なので、サラリーマン感覚でお金だけを尺度として見ると本質を見誤る可能性が高い。
お金では測れない素晴らしいものが沢山あるのだが、それを上手く説明できないでいる自分が歯痒かった。



今、先日読んだこの本をもう一度読み直している。
日本の農政の問題点を掘り下げて解説するとともに「食」を支える農業の重要性を教えてくれる好著。
オジサンのお粗末な説明よりもSさんにはこの本を読んで貰った方が話しが早そうだ。
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