霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

恋の季節

2009-01-16 20:12:59 | 家畜
日が大分長くなり午後五時を過ぎても「未だ明るい」と思えるようになって来た。
そのような自然の変化に動物達は敏感らしく、一週間ほど前からどこかの雄猫がやって来て夜な夜な我が家のタコにラブコールを送るようになった。
しかし、その鳴き声はロマンチックなものとはほど遠く「喧嘩を売っている」かの如き物凄い鳴き声なのでビックリしてしまう。
寒い夜の静寂を破るけたたましい猫の声が、「春の訪れ」を告げる最初の自然現象のようだ。

猫の恋路を邪魔するつもりは毛頭ないが、「愛の結晶」の始末に困るのでタコには数年前に不妊手術を施している。
その分可愛い「仔猫チャン」の顔を見ることが出来ない寂しさもある。



一方、雄犬のチャッコロは全然その気配が見られない。
スベルベさんの愛犬マックスはその兆候を示しているというのに、何故なのだろうか。
飼い主同様に枯れてしまい「その気」が全く無くなったのかも知れない。

ちなみに、飼い主はオジサンではなくジイチャンなのでくれぐれも誤解のなきよう・・・。
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「登録審査」

2009-01-15 22:42:31 | 家畜
最高気温が0℃の真冬日。
冷たい風も吹きつけ「刈り払い」をしていても手や足の指先が冷えて痛かった。
そんな寒い中を午後は牛の「登録審査」に付き合うことになった。

牛の飼育はジイチャンが出来なくなった時点で終えることに決めてあるので、牛関連の仕事には今までノータッチだった。
今回はジイチャンが「一人では不安」とのことだったのでオジサンも初めて「登録審査」なるものに同行することになった。
肉牛も血統が重視され父、母が誰かが仔牛のセリ価格に反映されるが、それだけでなく初めて妊娠した際の母親の身体の出来具合も評価して点数化するのが「登録審査」制度らしい。

同行しても殆んど役立たずになることが予想されたが、案の定、オジサンの出番は全く無く単に見学していただけだった。
昔から仕事の「効率」ということに無頓着なジイチャンは、一人で出来ることでも誰かを巻き込む悪い癖があり、今回もそのパターンになってしまったようだ。
結局何のために同行したのか分らない状態で「ムッ」としたが、評価点が期待以上で「ご機嫌」となっているジイチャンを見て不満は「腹におさめる」しかないと思った。



「登録審査」でいい点数を貰ったので今後の仔牛販売に期待をかけたいところだが、相場は飼料価格の暴騰以降安値が続いており当分上がる気配はないという。
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カバネヤミ

2009-01-14 20:45:59 | 家族
昨夜、個別指導を頂戴したTさんの言葉に「百姓はカバネヤミにはデギネ(出来ない)」という名言があった。
「カバネヤミ」という方言は今でも良く使われており「面倒くさがり」とか「怠け者」という意味。

「今まで百姓をしたことがネガッタ(無かった)アンダ達が、こんなに一生懸命百姓するのにはビックリした。こんな例はネエ(無い)ど思う」とTさんから言われたぐらいだから、二人はカバネヤミには該当しないと思っている。

しかし、「平均点」で勝負するタイプのオバサンに対して「一発勝負」型のオジサンは時々カバネヤミに見えることがあるらしい。
オジサン自身は「メリハリを付けているだけ」と思っているが、オバサンには「単なるカバネヤミ」としか映らないようだ。
実際、年間を通した「働き度」を見ると波の無いオバサンの方が数段勝っているので、その見解が正しいのかも知れない。



昨夜の雪が木に花を咲かせていた。
日中は温度が上がるので、こんな景色は朝しか見ることができない。
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個別指導

2009-01-13 21:13:53 | 仲間
「道の駅」の生産者仲間のTさんはジイチャンよりも二歳年上の83歳だが、バリバリの現役で生産から出荷まで一人でこなしている頑張屋さん。
「この道一筋」の超ベテランにも関わらず今でも「学ぶ姿勢」を崩さず創意工夫を重ねる姿勢にいつも感服させられている。

「是非、農の真髄を伝授して欲しい」と前々からお願いしていたが、お互いに忙しくてなかなかその機会を作れずにいた。
新年になってから日程を調整した結果「今夜」に決まり、我が家にお招きしお酒を呑みながお話しを伺うことが出来た。

期待通りにTさんが蓄積しているノウハウは凄いものがあり、オバサンの質問に対する回答の一つひとつが大いに参考になる情報ばかりだった。
最後に「これからも何かあったらいつでも訊いてくれ」という温かい激励の言葉を頂戴したので百人力の味方を得たような心境だった。

老人クラブにも入らず「生涯現役」のTさんの生き方は、我々二人の理想とする人生でもある。



先週から杉林の「刈り払い」をしている。
それは造林のためではなくタラノキやコシアブラのための環境整備。
同じ「刈り払い」でも毎年やっている場所は雑木の幹も細く刈払機で簡単に済ませられる(写真)が、十年以上も放置して竹や蔓が密生している場合は時間もかかり苦戦を強いられる。
「刈り払い」の後は「間伐」もしたいと思っているが、今年はそこまでは手が回らないかも知れない。
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品目数

2009-01-12 21:07:32 | 産直
昨年一年間の売上実績がまとまった。
漬け物や加工品を含めると販売品目数は既に100を超えている。
それは年を追うごとに増えるものと予測していたが意外にも実績は逆となっいる。

それは最初の頃に、ダボハゼのごとく目の前にある餌に何でも食いついたことが大きく影響している。
経験を積むに従って効率性を考えるようになったことや忙しくなって手が回らなくなったことが品目数を減らす大きな要因となったようだ。

少量多品種栽培は稼働の分割損となり余分に手がかかるので、たとえ自家消費する品目が増えたとしても、出荷する分は今後とも減少傾向を辿るものと思われる。

ただ、農業は「チリを積み重ねてナンボ」という側面を有しているので、たとえ少額でも手がかからないものについては引き続き出荷して行くつもりでいる。



山形から雪を運んで来てしまったのか、今日からは一関でも雪が降りだした。
気温も低く寒い日となったが厳美渓にはチラホラと観光客の姿も見えた。
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