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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



クラマーさんを訪ねる旅(12)

ツアー4日目となる8月30日は、夕方から、地元のサッカーの試合を見て、その後、クラマーさんと夕食をとる予定だったが、急きょ、その前に、クラマーさんのサイン会をすることになった。

中条さんが書かれた「デットマール・クラマー 日本サッカー改革論」(ベースボール・マガジン社)を、20冊ほど持ってきたので、それにクラマーさんと中条さんのサインをいただく。そのほかにも、みんながユニフォームや色紙にサインやメッセージをもらった。

約1時間ほど、いやな顔も見せずに(ときどきあきれ顔にはなったが)、丁寧にサインを書き続けてくれたクラマーさんに感謝。

熱心にサインをしてくれるクラマーさんの勢いにつられてか、クラマーさんにプレゼントするはずの本にまで、サインをもらってしまったほどだった。



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クラマーさんを訪ねる旅(11)

FCバイエルン・ミュンヘンⅡ 2対1 カールツァイス・イエナ
2008/8/29 ミュンヘン・グリュンバルダー通りスタジアム

1970年メキシコ・ワールドカップの得点王、ゲルト・ミュラーさんに会った興奮に酔いしれながら、ブンデスリーガ3部の試合、FCバイエルン・ミュンヘンの2軍対カールツァイス・イエナを見た。

ブンデスリーガの3部は、今シーズンから始まった。バイエルン・ミュンヘンのような強豪にとっては、若手に試合経験をつませることができ、昨シーズンの結果、3部に降格したイエナのようなクラブには、引き続き全国レベルの試合ができるメリットがあるだろう。

序盤は、イエナが優勢だった。中盤での早いプレッシャーでボールを奪い、効果的なサイドチェンジで、たびたびミュンヘンのゴールに迫った。

しかし、イエナのちょっとしたミスを逃さなかったミュンヘンが先制した。ミュンヘンの右からのクロスに対して、イエナのディフェンダーが胸ではずませてゴールキーパーに返そうとした。そのボールが少し短かったところを、ミュンヘンのトップがかっさらって、ゴールを奪った。得点者はトーマス・ミュラー。「ミュラー」だけに得点感覚が鋭いのか?

ミュンヘンの追加点は、中央でのパス交換からディフェンダーをかわしたミュラーが、この日2点目を決めた。後半、イエナも鋭いフリーキックで1点を返したが、結局、2対1でミュンヘンが勝った。

ドイツらしい、あたりの強い、スピード感がある試合だった。一緒に見ていたクラマーさんは「Jリーグ1部のチームでも、この3部で優勝するのは難しいだろう」と言う。確かに、テクニックでは上回るだろうが、体格差、体力差を考えると、Jのチームがシーズンを通して戦い続けることができるか疑問であり、不安を感じる。

スタジアムにいて、試合内容とは別に、興味深かったのは、両チームのサポーターの場所だった。アウエーのイエナ・サポーターは、メインスタンドに向かって右側のゴール裏の一角に収められていた。しかし、ホーム、ミュンヘンのサポーターは、ゴール裏ではなく、バックスタンドの中央に陣取って応援していた。ゴール裏には屋根がないが、バックスタンドに屋根がある。だから、ミュンヘンのサポーターの歌声はスタジアムに大きく響く。もともと、観客数も少なくて、席は空いているのだから、見やすい、応援しやすい場所に陣取るのは合理的だ。日本でもマネしたらいいのにと思った。


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