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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



2008/9/24 グランドプリンスホテル新高輪・飛天

北京オリンピックで悲願の優勝を果たしたソフトボール日本代表の優勝祝賀会に参加してきた。立食形式で2000人以上を収容できるグランドプリンスホテル新高輪の「飛天」に、おそらく1000人近くの来賓、関係者が集まっての盛大なパーティとなった。まさにオリンピックの金メダルの力。ただし、ソフトボールに限って言えば、過去3回のオリンピックで、4位、2位、3位と手が届きそうで届かなかった金メダルだけに、喜びもひとしおであり、それゆえの盛会である。ちなみに、団体競技の金メダルは1976年モントリオール大会の女子バレーボール以来である。

何人かの来賓挨拶のなかで、IOC委員の岡野俊一郎さんが、元監督であり、今大会はテレビの解説をしていた、宇津木妙子前監督の功績を褒め称えた。これまでの積み重ねの結果の金メダルと考えれば、当然のことである。

オリンピックの前の壮行会で、今回金メダルを獲った選手たちが、宇津木さんの周りに集まり、訓示を受けていた光景を思い出した。現ヘッドコーチ(監督)は斉藤春香さんだが、彼女を含む日本代表には宇津木イズムが浸透し、ゆるぎない1本の幹になっている。1996年アトランタで芽を出し、12年後に大輪の花を咲かせた。

その宇津木妙子さんにサインをもらいながら、「(来春の)WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表の監督をやってもらえませんか?」とたずねてみた。「まだ、ミズノからは、ユニフォームの話がこないわねぇ」と、冗談ながら、まんざらでもない様子だった。

ソフトボール日本代表のパフォーマンスからにじみ出ていた、宇津木さんが植え付けた厳しさ、執念、チームの一体感といったものが、北京での星野ジャパンから感じることはなかった。北京オリンピックの野球日本代表に足りなかったものは、まさに宇津木イズムだった。

ならば、宇津木さんを野球日本代表の監督にという考えがあってもいいと思うのだが。



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