行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】第24節  ヴィッセル神戸戦

2013-07-13 23:21:37 | カターレ富山
7試合ぶりの勝利を目指し、初めてノエビアスタジアムへと乗り込んでヴィッセル神戸と対戦する今節。
強力な戦力を有して1年でJ1復帰、そして優勝を目指す神戸。現在2位につけ、首位のガンバとの勝ち点差は2。場合によっては今節の結果で奪首の可能性もあるものの、そのあたりは次節の直接対決で雌雄を決するところ。今節については、もはや勝負ですらなく、当然のごとく勝つなかにあってガンバと8差ある総得点数をいかに縮められるかが焦点、という試合なのかもしれません。
前回対戦時は0-0のスコアレスドロー。
とはいえ、第8節という初対戦の相手との試合にはいささかデータが足りないなか、他クラブからも評判の悪い県総のピッチ。初めてが重なった上に強風吹きすさぶコンディションに加えて、主力のポポが不出場とか。神戸にとってはネガティブな要素がいろいろと重なった試合でもありました。
あれから、ちょうど3カ月。
その間に3敗しかしていない神戸と、2勝しかしていないカターレ。戦績にも歴然というに余りある差があります。しかも、今度は神戸のホームゲーム。前述のようなこちらにとってのプラス要素は期待できません。神戸にしてみれば、前回対戦時に落としてしまった勝ち点2ぶんの借りをサクッと返して、後顧の憂いなく首位攻防戦に臨みたいところでしょうから。
あるいは最下位さえ視野に入れねばならないような路傍の石ころに過ぎない富山ごときに手こずっている場合ではないのでしょう。

それでも。
それでも、勝ちにいかねばなりません。いかに相手が強力な戦力を有していようと、負けて構わない理由になどなりはしないのだから。
逆に言えば。対戦相手となる21クラブのうち、どこに勝ったところで勝ち点3。ならば、むしろ勝ち目の薄い相手に勝ってこそ自信も勢いもつくというものです。
そのためには、負けることを恐れてビクビクしている暇などありはしません。そんな暇があるなら、ただでさえ少ないであろう勝率をわずかでも上げるだけの努力をせよ、ということで。
もちろん、簡単なことではありません。
前節も、こちらの良い部分がほとんど出せないままに一方的にやられ、たまたま運良くドロー。それまで連敗が続いていたように、横浜FC戦にしろ札幌戦にしろ、とにかくアウェイで力を出せない試合が多すぎ、という傾向のある今季カターレにあっては、なおのこと。
前節のような試合をしていても、ものすごく運が良くて前回対戦同様にスコアレスドローで引き分け。むしろ、個の力で確実に相手のほうが上である以上、負けが前提、何失点するのかが問われる試合―――そうなってしまう可能性が、少なくないです。
ただ。
繰り返しになりますが、実力差があることは紛れもない事実として承知済み。
問題は、少なくとも自分たちに負けない試合が、持ち味を発揮した試合ができるかどうかにかかっているということでしょう。
前節も、その前も、その前も、それが出来なかったから勝てなかった。
ならば。
いつできるようになるか?今をおいてほかにないでしょう。
勝って当たり前という相手に牙をむき、逆にやりこめる。そして、勝つ。
これまでの出来なかったことは覆せない。けれど、それが今節勝てない理由になど、なりはしない。そのことを念頭に、全力をもって勝ちにいかねば。

前節は、いつぞやの熊本戦を彷彿とさせるような御厨の負傷による途中退場が。肉離れと診断され、またしても戦列を離れることを余儀なくされることに。
足助、吉井がまだ戻れていないなかにあっては・・・やはり、池端、平出、舩津といった面々の奮起なくして、守備もおぼつかないでしょう。
当然ながら、相手はこちらの事情など考慮してくれはしません。むしろ守備陣が不安というなら好都合、一気に得点を重ねさせてもらおう、というところでしょう。
だからこそ。
言うまでもなく強力な攻撃陣を抑え込むのは容易ではないでしょうが、それなくして勝利なし。舩津にしろ平出にしろ、勝利という結果にこそ結びついていないのが癪ではありますが、それでも試合では良い動きもしています。頑張りが無くてはさらに失点していた、なんて試合も少なくありません。
強豪だからこそ、零封。ここまで40得点が、カターレの倍であっても例外でなく。その意思をもって、敢然と挑んでいって欲しいと思います。

そして・・・ある意味守備陣よりも深刻な、攻撃陣の不振。
前節にしても、チャンスらしいチャンスの形すら作れずじまいでした。勝てなかった理由は、明らか。攻撃陣に力が足りず、得点を重ねることが出来なかったから。
もちろん、リーグ屈指の守備陣が揃う神戸の守備をかいくぐってのゴールは、容易でないことは疑いようのない事実なのでしょう。
ですが。
だからといって攻撃が機能しなくても仕方ない、なんてことにはなりません。
厳しい言い方をすれば。勝てないのは、攻撃陣の奮起が足りないから。
特に、前節でも数少ないチャンスをフイにしてしまった朝日には、汚名返上となる活躍を期待したいです。「そこで!なぜ自分でシュートにいかなかった!」「それは、確実性を高めるパスではなく責任転嫁だ!」という苦い記憶を振り払うような・・・迷いなく攻め立て、ついにはゴールをこじ開け、さらには勝利という結果につなげるという、それだけの働きを求めます。
確かに、一筋縄ではいかない強豪が相手。
しかし、それでも。
できるかどうか、じゃない。やれるかどうか、じゃない。
やるしかない。ただ、それだけです。

先日、昨年度のJクラブ経営状況のデータが開示されました。
赤字クラブに名を連ねてしまった、カターレ富山。残留争いを繰り広げ、時に最下位にすらなりながら低迷に苦しんだ昨季が思い出され、陰鬱な気分にもなります。
そしてまた、今年も・・・。
Jリーグクラブライセンスの問題もあります。このままの状況が続けば、悪化こそすれ、改善は見込めないでしょう。
しかし。
結果は、結果。「これまで」にあたる昨年の結果を覆すことはできない、反省こそすれ今になって後悔しても無意味である一方で、「これから」を悲観して否定してかかるのもまた、同じようにナンセンスです。
改善への道は、閉ざされていない。
つまりは、勝つこと。
結果を残すという最大の使命を前にしては、相手が強豪だからと縮こまって実力を出し切れないなんてことがあったら、まさに愚の骨頂としか言いようがないです。
むしろ、逆。
ピンチは、チャンス。
強豪撃破を成し遂げ、チームに自信と勇気をよみがえらせたならば。それは、折り返しを過ぎた今シーズンを戦い抜いていくにあたって、この上ない力となるでしょう。
そのためには、勝つしかない。2位であろうが何だろうが関係なく。

神戸さんよ、次節の首位攻防戦に思いを巡らせるのもいいだろうけれど、上ばかり見てると足元をすくわれますよ?
単なる踏み台になるつもりなんて、さらさらない。結果、ガンバとの勝ち点差が開いたとして、知ったことか!
だから、勝て!!!
勝って、富山の意地を見せつけろ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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