1-1のドロー。
結果をデータでだけ判断したならば、「19位の富山が3位の長崎を相手に健闘!先制を許しながらも追いつき、貴重な勝ち点1を獲得!」というところかもしれません。
しかし。実際は、そうではありませんでした。
順位云々ではなく、戦力云々ではなく、勝たねばならなかった試合。にもかかわらず、勝てなかった試合。
もちろん、8戦連続勝ちなしとなってしまったことも痛いです。ですが、それ以上に勝つべき試合で結果を残せなかったことのほうが、もっと痛い。そう思います。
試合開始からしばらくは、カターレのペース。持ち味のパスサッカーを展開し、落ち着いて試合に入ることが出来ていたと思います。
9分、舩津からのパスに合わせた苔口が抜け出してシュート、ネットを揺らすもオフサイドの判定。ここで決まっていれば、というところでしたが・・・。
そんなカターレに対し、主導権を奪い返すべく圧力をかけてきた長崎。
ですが・・・それが、球際に厳しい当たりとラフプレーをはき違えていないか?ってなもんで。
これまでにも相手の個の力に押されてフィジカル勝負で負けてしまう、という部分もありました。けれど、今回のそれは、そんな程度のいいものじゃない。
さらに、素人が見てもそうだとわかるほどのシミュレーションとしか思えないプレーとか。明らかに自分からこけているのに、なんでファールなのか。そして、なんでイエローをくらってしまうのか。
審判のジャッジにも不服アリアリ。前半だけで3枚もイエローとか。どう見ても、もらうべきは長崎側であったはず。にもかかわらず、明らかに不当な判定。
先制点を奪われてしまったのも、そんな流れからでした。
プレーがごたついていた中で一瞬のスキを突かれて失点。失点そのものをどうこう言っても仕方ないのでしょうが、感情的には納得のいかない形での失点でした。
それが証拠に、少数ながらもはるばる富山まで来てくれた長崎サポーターも、その先制シーンでは「あれ・・・入った?」ってなもんで、大喜びしていなかった。
そりゃ、相手の歓喜を見るのはつらい。けれど、それが納得できるものであったならまだマシ。それが、相手すら納得いかないゴールとか。
「相手でも自分でもなくレフェリーの判定に左右されて(内面の)コントロールを失ってしまい、自分たちでゲームをおかしくしてしまった。まだまだ内側の部分が弱いのかなと思った。」とは、監督のコメント。
もちろん、言いたいことはわかりますし、実際はそうなのでしょう。
ただ・・・。今回だけのことじゃない。先の岡山戦だって、早々に朝日が退場、10人での戦いを強いられましたが、それがほんとに妥当だったのかどうか。
やはり、やりきれないところがありました。
「厳しく当たられて文句を言うなんて、フィジカルが弱いだけ」とか、「隙を見せるほうが悪いのであって、そこを突いていくのは当然」とか、「レフェリーの判断にいちいちケチをつけるな」とか・・・。
正論ではありましょう。ですが、納得はできない。
勝負ごとにあって、綺麗ごとを抜かすな、とでも言いたげな。ラフプレーだろうがシミュレーションだろうが、ファール・カードにならなければそれで良し、勝てばよかろうなのだ!とでも言うのでしょうか。
ハッキリ言って。そんなのは認められませんでした。
勝てさえすればそれでいい、そんなチームが3位?ちゃんちゃらおかしいわ!
こんな試合で勝たせては、むしろ長崎のためにならない。そう思いました。
7試合も連続して勝ちなし、低迷を続けているような弱小クラブがほざいたところで、しゃらくさい負け犬の遠吠えかもしれません。
けれど・・・だからこそ。
なかなか勝てないからこそ、譲るわけにはいかなかった思いなのであって。
今年のキックオフパーティーで、監督に直接尋ねたことがありました。「1年目がいちばん成績が良かったのは、勝てないまでも粘り強く引き分けた試合が多かったから。それに比べたら、去年なんかは逆転負けが多かった。そのあたり、どうにかならないですか?」と。
監督は答えました。「1年目のように引いて守ってカウンターということを続けていれば、負けは減るかもしれない。(当時キャプテンだった)上園なんかも、もっと行けた、ということも言っていた。けれど、それでは未来がない」ということを。
勝ちにこだわらねばならないことは、言うまでもなく大事。結果を出さねばならないこともまた、しかり。
しかし、その一方で。
それは、「勝ちさえすればそれでいい」ということとは、イコールではない。信念をもって勝とうとせねば、意味がない。
そんなことを言いながら勝てずに、結果を残せずに低迷していりゃ世話ねーよ、と言われたら、なかなか返す言葉もないかもしれません。
けれど。だからこそ。
だからこそ、芯は曲げてはならないのであって。
勝ちさえすればそれでいい、なんてことを許してしまったならば、カターレのこれまでがまったくの無意味になってしまう。
それだけは、なんとしても避けねばならないことでした。
後半の開始時に西川、そのあと敬介、黒部と、立て続けに攻撃要員を投入。追いつき、さらに逆転勝利に向けて、攻めの姿勢を貫きました。
後半になっても相変わらず激しく当たってくる長崎。なかなかにチャンスを作れないままに時間が過ぎていきました。
それでも、負けるわけにはいきませんでした。
順位通りの当然の結果などに、帰着させるわけにはいきませんでした。
そして、試合も大詰めの86分。
大西のFKを黒部が折り返し、ヨンドクへ。そのヨンドクが振り向きざまに放ったシュートは弧を描いてゴールへ!ホーム側カターレサポーターの前で、見事に同点弾を叩き込んだのでした。
まだ終わりじゃない!同点に追いついただけ。逆転し、勝たねば!
同点で良しとする者など、ひとりもいませんでした。最後の気力を振り絞って声援を送り続けるゴール裏。
その後、終了直前にお互いに決定機があったものの、決められず。結局、ドロー決着となりました。
試合後、選手たちが挨拶に来ましたが・・・。
「負け試合だったところをよく追いついた!」とか、「3位相手によくやった!」という声は・・・無くはなかったでしょうが、極々少数であったかと。
なんで、勝ちきれないんだよ!
勝たねばならない試合を勝てなかった無念さのほうが、上回っていた。それが、実情でした。
苦しい試合を強いられてはいましたが、まったく手も足も出ずにどうしようもなかった、というわけではありません。
どうしようもなかったわけでないのに、どうにかできなかった。それがすべてかと。
最低限・・・本当に最低限、長崎に勝ちをくれてやることだけは、阻止しました。
けれど、納得はできません。
同点どまりでは、ダメ。善戦止まりでは、ダメ。
いまだ、連続勝ちなしから抜け出せないまま。反攻の糸口をつかめないまま。
勝ちさえすればそれでいい、ということはありません。
それでも、それを証明したいなら、勝たねばなりません。
矛盾しているかのようではありますが・・・それもこれも、勝つことによってひとつにつながると信じて。
勝利への飢えを力へと変え、結果を残さねばなりません。
結果をデータでだけ判断したならば、「19位の富山が3位の長崎を相手に健闘!先制を許しながらも追いつき、貴重な勝ち点1を獲得!」というところかもしれません。
しかし。実際は、そうではありませんでした。
順位云々ではなく、戦力云々ではなく、勝たねばならなかった試合。にもかかわらず、勝てなかった試合。
もちろん、8戦連続勝ちなしとなってしまったことも痛いです。ですが、それ以上に勝つべき試合で結果を残せなかったことのほうが、もっと痛い。そう思います。
試合開始からしばらくは、カターレのペース。持ち味のパスサッカーを展開し、落ち着いて試合に入ることが出来ていたと思います。
9分、舩津からのパスに合わせた苔口が抜け出してシュート、ネットを揺らすもオフサイドの判定。ここで決まっていれば、というところでしたが・・・。
そんなカターレに対し、主導権を奪い返すべく圧力をかけてきた長崎。
ですが・・・それが、球際に厳しい当たりとラフプレーをはき違えていないか?ってなもんで。
これまでにも相手の個の力に押されてフィジカル勝負で負けてしまう、という部分もありました。けれど、今回のそれは、そんな程度のいいものじゃない。
さらに、素人が見てもそうだとわかるほどのシミュレーションとしか思えないプレーとか。明らかに自分からこけているのに、なんでファールなのか。そして、なんでイエローをくらってしまうのか。
審判のジャッジにも不服アリアリ。前半だけで3枚もイエローとか。どう見ても、もらうべきは長崎側であったはず。にもかかわらず、明らかに不当な判定。
先制点を奪われてしまったのも、そんな流れからでした。
プレーがごたついていた中で一瞬のスキを突かれて失点。失点そのものをどうこう言っても仕方ないのでしょうが、感情的には納得のいかない形での失点でした。
それが証拠に、少数ながらもはるばる富山まで来てくれた長崎サポーターも、その先制シーンでは「あれ・・・入った?」ってなもんで、大喜びしていなかった。
そりゃ、相手の歓喜を見るのはつらい。けれど、それが納得できるものであったならまだマシ。それが、相手すら納得いかないゴールとか。
「相手でも自分でもなくレフェリーの判定に左右されて(内面の)コントロールを失ってしまい、自分たちでゲームをおかしくしてしまった。まだまだ内側の部分が弱いのかなと思った。」とは、監督のコメント。
もちろん、言いたいことはわかりますし、実際はそうなのでしょう。
ただ・・・。今回だけのことじゃない。先の岡山戦だって、早々に朝日が退場、10人での戦いを強いられましたが、それがほんとに妥当だったのかどうか。
やはり、やりきれないところがありました。
「厳しく当たられて文句を言うなんて、フィジカルが弱いだけ」とか、「隙を見せるほうが悪いのであって、そこを突いていくのは当然」とか、「レフェリーの判断にいちいちケチをつけるな」とか・・・。
正論ではありましょう。ですが、納得はできない。
勝負ごとにあって、綺麗ごとを抜かすな、とでも言いたげな。ラフプレーだろうがシミュレーションだろうが、ファール・カードにならなければそれで良し、勝てばよかろうなのだ!とでも言うのでしょうか。
ハッキリ言って。そんなのは認められませんでした。
勝てさえすればそれでいい、そんなチームが3位?ちゃんちゃらおかしいわ!
こんな試合で勝たせては、むしろ長崎のためにならない。そう思いました。
7試合も連続して勝ちなし、低迷を続けているような弱小クラブがほざいたところで、しゃらくさい負け犬の遠吠えかもしれません。
けれど・・・だからこそ。
なかなか勝てないからこそ、譲るわけにはいかなかった思いなのであって。
今年のキックオフパーティーで、監督に直接尋ねたことがありました。「1年目がいちばん成績が良かったのは、勝てないまでも粘り強く引き分けた試合が多かったから。それに比べたら、去年なんかは逆転負けが多かった。そのあたり、どうにかならないですか?」と。
監督は答えました。「1年目のように引いて守ってカウンターということを続けていれば、負けは減るかもしれない。(当時キャプテンだった)上園なんかも、もっと行けた、ということも言っていた。けれど、それでは未来がない」ということを。
勝ちにこだわらねばならないことは、言うまでもなく大事。結果を出さねばならないこともまた、しかり。
しかし、その一方で。
それは、「勝ちさえすればそれでいい」ということとは、イコールではない。信念をもって勝とうとせねば、意味がない。
そんなことを言いながら勝てずに、結果を残せずに低迷していりゃ世話ねーよ、と言われたら、なかなか返す言葉もないかもしれません。
けれど。だからこそ。
だからこそ、芯は曲げてはならないのであって。
勝ちさえすればそれでいい、なんてことを許してしまったならば、カターレのこれまでがまったくの無意味になってしまう。
それだけは、なんとしても避けねばならないことでした。
後半の開始時に西川、そのあと敬介、黒部と、立て続けに攻撃要員を投入。追いつき、さらに逆転勝利に向けて、攻めの姿勢を貫きました。
後半になっても相変わらず激しく当たってくる長崎。なかなかにチャンスを作れないままに時間が過ぎていきました。
それでも、負けるわけにはいきませんでした。
順位通りの当然の結果などに、帰着させるわけにはいきませんでした。
そして、試合も大詰めの86分。
大西のFKを黒部が折り返し、ヨンドクへ。そのヨンドクが振り向きざまに放ったシュートは弧を描いてゴールへ!ホーム側カターレサポーターの前で、見事に同点弾を叩き込んだのでした。
まだ終わりじゃない!同点に追いついただけ。逆転し、勝たねば!
同点で良しとする者など、ひとりもいませんでした。最後の気力を振り絞って声援を送り続けるゴール裏。
その後、終了直前にお互いに決定機があったものの、決められず。結局、ドロー決着となりました。
試合後、選手たちが挨拶に来ましたが・・・。
「負け試合だったところをよく追いついた!」とか、「3位相手によくやった!」という声は・・・無くはなかったでしょうが、極々少数であったかと。
なんで、勝ちきれないんだよ!
勝たねばならない試合を勝てなかった無念さのほうが、上回っていた。それが、実情でした。
苦しい試合を強いられてはいましたが、まったく手も足も出ずにどうしようもなかった、というわけではありません。
どうしようもなかったわけでないのに、どうにかできなかった。それがすべてかと。
最低限・・・本当に最低限、長崎に勝ちをくれてやることだけは、阻止しました。
けれど、納得はできません。
同点どまりでは、ダメ。善戦止まりでは、ダメ。
いまだ、連続勝ちなしから抜け出せないまま。反攻の糸口をつかめないまま。
勝ちさえすればそれでいい、ということはありません。
それでも、それを証明したいなら、勝たねばなりません。
矛盾しているかのようではありますが・・・それもこれも、勝つことによってひとつにつながると信じて。
勝利への飢えを力へと変え、結果を残さねばなりません。