前節から2週ぶんのインターバルを経て、今度こそ今季初勝利を成し遂げねばならない今節。ホームでガンバ大阪U23を迎え撃ちます。
勝てるチャンスがありながら、それをものにできずに2戦連続の引き分け。勝ち点4を失うかたちで未だ勝ちなしという状況は、優勝を必達目標に掲げるクラブにとっては、不本意と言わざるを得ない状況。
連敗スタートが最悪の状況であるとするならばまだマシ、と言えなくもないでしょうが、それでも。
未勝利という状況は、数字だけで語れないほどの重さ。昨年の1年での復帰失敗、さらに言えば一昨年の降格も、“勝利によって得た自信を次なる勝利に活かしていく好サイクル”というものを全く作れなかったが故。それが、新シーズンが開始となっても、いまだ果たされないままという事実。
監督が代わった、選手も新しくなった。それもこれも、勝つクラブになるため。優勝するクラブになるため。
それがいつまでも果たせないまま、これまでと悪い意味で何も変わらないままという失望感を、これ以上応援するファン・サポーターに与えることは、あってはなりません。
思い出すのが、ちょうど3年前の4月。
同じJ2クラブとしてのガンバ大阪との対戦は、圧倒的な力の差をまざまざと見せつけられる結果となったのでした。「ああ、これはやられそうだわ」というやばそうな雰囲気と、それを結果にしっかり繋げてしまう決定力。その、いかんともしがたい差。
その翌年、J1復帰を果たしただけでなくタイトル総なめの3冠を果たしたガンバ。一方で大差をつけられてJ2から降格してしまったカターレ。
今節これまでの流れは、あまりに対照的といえます。
だからといって、それが勝てなくても仕方ない理由になどなりません。
J3優勝を目指すにあたって、倒さねばならないクラブのひとつ、それ以上でもそれ以下でもない。勝ってその覚悟を示さねば。
今シーズンから新たに導入されたU23クラブとの対戦。若い世代が経験を積む場として、メンバー構成も流動的という意味においては昨年のJ22戦と似てはいますが、そのJ22が言わば完全な寄せ集めチームであったことを思えば、それぞれのクラブのトップチームではないにせよ、それでも確固たるクラブチーム。個々の能力はそれぞれとしても、チームとしての練度はまったく比べ物にならないことでしょう。試合経験の浅い若年層で構成されたチームとはいえ、伊達に名門クラブ所属の選手となっているわけでなし。
やってみなければわからないという部分は多分にありますが、トップチームからと、経験が浅いからと油断などできようはずもない、ということで。
実際のところG大阪U23は開幕戦こそ引き分けたものの、前節の盛岡戦では4-1で快勝。「J3でもやれる!」という実感というものを、勝利によって得た―――カターレがそれを得るよりも先に。
それでも。
G大阪U23にとってはこれまで2戦がホーム戦で今節が初のアウェイ戦。ならば、J3の洗礼を浴びせるのは今節。
新スタジアムも完成し、毎試合万単位の観衆の中でプレーするガンバがJの基準となっているような若手選手たちにとってみれば、その末端、J3のスタジアムなんてアマチュアと大差ないようにしか映らないかもしれません。公式戦ではなく練習試合の延長というような感覚の選手がいたところで、それもやむなしとも言えなくもないかも。
しかし。
そんな一見して地味でショボイような規模でしかなかったとしても。そこを本拠とし、そこで必死に頑張っているチームがあって。たとえ“普段の光景”に及びもつかないショボさであったとて、それを応援するファン・サポーターがいる。クラブのプライドをかけて試合に臨むその姿勢に貴賤などありはしないということを、試合で、結果でもって示さねばなりません。
もちろん、いかにJ1でのレギュラー出場が無いとはいえ、やはり相手は格上。そもそもガンバという名門クラブに所属するだけの力があると認められた選手しかいないわけで。
それでも。
落ちこぼれだからレベルの低いJ3のショボイ田舎クラブにしか入れなかった、などと卑屈になる必要などはまったく無いのであって。
まず前提として、いかにクラブ数が拡大したとはいえ、希望すればだれもがJリーガーになれるのかと言えば、決してそんなことは無く。レベルに差があることは確かではありましょう。けれども、プロとしてやれる見込みのない選手がJリーガーになれるかと言えば、さにあらず。
必要だから、呼ばれた。
もちろん環境などでビッグクラブと弱小クラブでは大きな差もありましょう。しかし、ものは考えよう。余裕のないクラブだからこそ呼ばれた、ということ。
期待の持てない選手を雇う余裕などというものは、小規模クラブであるなら余計に無いというもの。
そのなかで、採りうる最善の策としてピックアップされた選手であるということ。
そこに、必要とされる選手であるという事実の前には、クラブ規模そのものの比較にどれだけの意味があるのか?と。
今節は、前の試合で今季クラブ初ゴールとなる同点弾を挙げた殊勲者である脇本が出場停止。無念さはあるでしょうが、そこはチームメイトを信じて耐えてもらうということで。
その得点のアシストをした萱沼に、今度はゴールの期待をしたいところ。大卒ルーキーである彼にとってみれば、U23は同年代。負けてたまるか!という気概もひとしおかと。
萱沼だけでなく、若手ということで言えば、中西、進藤、窪田、永井らにしてもそう。
むしろ、試合に臨む意識として考えたならば。レギュラー・ベンチ入りできなかった結果U23に参加、という選手と、自分こそがトップチームの最前線でチームを勝利に導かねばならないという責任を背負った選手。どちらにより大きな覚悟が求められるのかは、いわずもがなかと。
Jリーガーとしての経験にはあまり差が無くとも。背負う覚悟の大きさというものには、差があります。
ならば、その差を見せつけねばなりません。所属クラブの差が実力の決定的な差ではないことを、覚悟をもって示さねばなりません。
まだ勝利がないかわりに、まだ負けてもいない。無敗優勝の可能性は潰えていない。
ならば、勝て!!
勝利を成し遂げ、新生カターレの覚悟を、今度こそホームで示せ!!
必勝の覚悟を力に変えて。
勝たれ!!!富山!!!!
勝てるチャンスがありながら、それをものにできずに2戦連続の引き分け。勝ち点4を失うかたちで未だ勝ちなしという状況は、優勝を必達目標に掲げるクラブにとっては、不本意と言わざるを得ない状況。
連敗スタートが最悪の状況であるとするならばまだマシ、と言えなくもないでしょうが、それでも。
未勝利という状況は、数字だけで語れないほどの重さ。昨年の1年での復帰失敗、さらに言えば一昨年の降格も、“勝利によって得た自信を次なる勝利に活かしていく好サイクル”というものを全く作れなかったが故。それが、新シーズンが開始となっても、いまだ果たされないままという事実。
監督が代わった、選手も新しくなった。それもこれも、勝つクラブになるため。優勝するクラブになるため。
それがいつまでも果たせないまま、これまでと悪い意味で何も変わらないままという失望感を、これ以上応援するファン・サポーターに与えることは、あってはなりません。
思い出すのが、ちょうど3年前の4月。
同じJ2クラブとしてのガンバ大阪との対戦は、圧倒的な力の差をまざまざと見せつけられる結果となったのでした。「ああ、これはやられそうだわ」というやばそうな雰囲気と、それを結果にしっかり繋げてしまう決定力。その、いかんともしがたい差。
その翌年、J1復帰を果たしただけでなくタイトル総なめの3冠を果たしたガンバ。一方で大差をつけられてJ2から降格してしまったカターレ。
今節これまでの流れは、あまりに対照的といえます。
だからといって、それが勝てなくても仕方ない理由になどなりません。
J3優勝を目指すにあたって、倒さねばならないクラブのひとつ、それ以上でもそれ以下でもない。勝ってその覚悟を示さねば。
今シーズンから新たに導入されたU23クラブとの対戦。若い世代が経験を積む場として、メンバー構成も流動的という意味においては昨年のJ22戦と似てはいますが、そのJ22が言わば完全な寄せ集めチームであったことを思えば、それぞれのクラブのトップチームではないにせよ、それでも確固たるクラブチーム。個々の能力はそれぞれとしても、チームとしての練度はまったく比べ物にならないことでしょう。試合経験の浅い若年層で構成されたチームとはいえ、伊達に名門クラブ所属の選手となっているわけでなし。
やってみなければわからないという部分は多分にありますが、トップチームからと、経験が浅いからと油断などできようはずもない、ということで。
実際のところG大阪U23は開幕戦こそ引き分けたものの、前節の盛岡戦では4-1で快勝。「J3でもやれる!」という実感というものを、勝利によって得た―――カターレがそれを得るよりも先に。
それでも。
G大阪U23にとってはこれまで2戦がホーム戦で今節が初のアウェイ戦。ならば、J3の洗礼を浴びせるのは今節。
新スタジアムも完成し、毎試合万単位の観衆の中でプレーするガンバがJの基準となっているような若手選手たちにとってみれば、その末端、J3のスタジアムなんてアマチュアと大差ないようにしか映らないかもしれません。公式戦ではなく練習試合の延長というような感覚の選手がいたところで、それもやむなしとも言えなくもないかも。
しかし。
そんな一見して地味でショボイような規模でしかなかったとしても。そこを本拠とし、そこで必死に頑張っているチームがあって。たとえ“普段の光景”に及びもつかないショボさであったとて、それを応援するファン・サポーターがいる。クラブのプライドをかけて試合に臨むその姿勢に貴賤などありはしないということを、試合で、結果でもって示さねばなりません。
もちろん、いかにJ1でのレギュラー出場が無いとはいえ、やはり相手は格上。そもそもガンバという名門クラブに所属するだけの力があると認められた選手しかいないわけで。
それでも。
落ちこぼれだからレベルの低いJ3のショボイ田舎クラブにしか入れなかった、などと卑屈になる必要などはまったく無いのであって。
まず前提として、いかにクラブ数が拡大したとはいえ、希望すればだれもがJリーガーになれるのかと言えば、決してそんなことは無く。レベルに差があることは確かではありましょう。けれども、プロとしてやれる見込みのない選手がJリーガーになれるかと言えば、さにあらず。
必要だから、呼ばれた。
もちろん環境などでビッグクラブと弱小クラブでは大きな差もありましょう。しかし、ものは考えよう。余裕のないクラブだからこそ呼ばれた、ということ。
期待の持てない選手を雇う余裕などというものは、小規模クラブであるなら余計に無いというもの。
そのなかで、採りうる最善の策としてピックアップされた選手であるということ。
そこに、必要とされる選手であるという事実の前には、クラブ規模そのものの比較にどれだけの意味があるのか?と。
今節は、前の試合で今季クラブ初ゴールとなる同点弾を挙げた殊勲者である脇本が出場停止。無念さはあるでしょうが、そこはチームメイトを信じて耐えてもらうということで。
その得点のアシストをした萱沼に、今度はゴールの期待をしたいところ。大卒ルーキーである彼にとってみれば、U23は同年代。負けてたまるか!という気概もひとしおかと。
萱沼だけでなく、若手ということで言えば、中西、進藤、窪田、永井らにしてもそう。
むしろ、試合に臨む意識として考えたならば。レギュラー・ベンチ入りできなかった結果U23に参加、という選手と、自分こそがトップチームの最前線でチームを勝利に導かねばならないという責任を背負った選手。どちらにより大きな覚悟が求められるのかは、いわずもがなかと。
Jリーガーとしての経験にはあまり差が無くとも。背負う覚悟の大きさというものには、差があります。
ならば、その差を見せつけねばなりません。所属クラブの差が実力の決定的な差ではないことを、覚悟をもって示さねばなりません。
まだ勝利がないかわりに、まだ負けてもいない。無敗優勝の可能性は潰えていない。
ならば、勝て!!
勝利を成し遂げ、新生カターレの覚悟を、今度こそホームで示せ!!
必勝の覚悟を力に変えて。
勝たれ!!!富山!!!!