行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

粘り強いサッカーで雪辱なる!リーグ戦再開を勝利で飾る  藤枝MYFC戦

2016-09-12 23:45:25 | カターレ富山
2-0で勝利!
天皇杯の挑戦も終わり、リーグ戦の行く末に最大集中しなければならない状況で迎えた今節。気合を入れて臨まねばならないのは言うまでもないとして・・・やはり、前回対戦でしてやられてしまった藤枝に対して、きっちりとリベンジを果たすことが求められました。
セットプレーのチャンスをしっかりとものにするかたちで先制。なかなか追加点が奪えないなかにあっても集中力を切らさず、相手のミスを見逃さないしたたかさで試合終了間際のダメ押し点。そして、守ってはしっかりと無失点。
決して、100点満点の試合ではありませんでした。けれども、やり遂げねばならないこと―――難敵にも怯まずに勝利を求めたこと。それが結果に結びついたということ。
まだまだ予断を許さぬ状況は続きますが、それでも。この成功体験を糧とし、さらなる勝利へと繋げねば。

次節以降の残り日程がすべて13時か14時の昼にキックオフとなるなか、シーズン最後の17時開始試合となった今節。
完敗を喫した前週の鹿島戦の経験を無駄にしないためにも、やるべきこと・・・すなわちJ2復帰の道を邁進するその姿勢を、まずはホームで見せねばなりませんでした。
前回リーグ戦にあたる鳥取戦とも天皇杯の鹿島戦とも違う、少しずつメンバーの変更をして臨むことに。
ここ最近ベンチ入りも含めて戦列を離れていた國吉がスタメン復帰して左SB。反対の右SBに三上。アンカーの位置には窪田ではなく、鹿島戦でも同ポジションに起用されていた脇本。
西川が第10節栃木戦以来となるスタメン出場、シーズン途中加入の大島がリーグ戦では初スタメンとなりました。

「勝つためにスタイルを捨ててまでやろうとは思っていない」という信念を貫く大石監督の下、ここまで9勝と結果にもつなげている今季の藤枝。
ハイプレスからの攻撃的サッカーという持ち味を、試合開始から遺憾なく発揮してきました。
素早い攻守の切り替えとともに虎視眈々と前へと抜け出る隙を伺い続ける攻めの姿勢。受け手に回ったカターレ、何度も手を焼かされることに。
ポゼッションは藤枝のほうが上、なかなかチャンスが作れないままボールを支配される時間が続き。
なにか、前週の鹿島戦のようだな、と思いました。カターレにしてみれば立場が逆ですが。
最終的なところでのピンチの芽は平出・代らがきっちりと潰して大事には至らなかったものの・・・それでも、気を抜いてはやられる、という切迫感はありました。それはそうで・・・だって、カターレは鹿島ではないのだから。
後方からのフィードが前線の選手に通って危ない!というところでなんとか事なきを得て。「鹿島だったらこれでやられていた」というシーンも。
無論、藤枝は鹿島ではないのだから比べても仕方ないのですが、それでも。
鹿島が、J1レベルが相手ではないとはいえ、「J3だから」と油断して良いわけでは決してなく。
逆に、攻めねばならない場面でなかなかうまくいかず。
「そこはシュートだろ!」とか「なんでそこで撃たないんだ!」とか・・・何度スタンドから叫んだことか。
一連の天皇杯関連3試合で決定力不足があらためて露呈してしまったカターレですが・・・リーグ戦再開にまで引きずって良いわけなどないのにもかかわらず、どうにもこうにもままならず。

スコアレスのままハーフタイムを迎え、勝負をかけねばならなかった後半。
57分という良いタイミングで、國吉の蹴ったCKを代が頭で合わせ、ゴール!価値ある先制点を叩きだしたのでした。
ここ最近出場していなかったなかにあって、いろいろと思うところもあったであろう國吉。しかし、そのなかにあっても努力と研鑽を積んできた成果が、ここぞという場面でしっかりと結果につながったことは、なんとも喜ばしい限りです。
もちろん、しっかりと決めて今季3ゴール目を挙げた代も。決まった後、スタンドに駆け寄って喜びをアピール。それに応えたファン・サポーター。これぞスタジアムの一体感!という熱い場面であったかと。
試合後のコメントでも選手たちが口々に「1点を挙げたことで楽になった」と言っていたとおり、プレーぶりにも余裕が生まれ、主導権はカターレに。
試合終盤になっても精力的に動き、西川、大島、萱沼らの前線のメンバーも労をいとわず守備にも貢献していた姿が印象的でした。
あるいは、中断期間のあやというものもあったのかもしれません。
8月21日の静岡県選手権で敗れ、今節が3週ぶりの公式戦であった藤枝。
対して、間断なく1週ごとに公式戦を戦ってきたカターレ。
後半にあからさまにキレがなくなっていった藤枝を見るに、やはり、そういった条件的なコンディションの差というものはあったのではないかと。
そんな差が決定的なかたちとなって表れたのが、試合終了間際の後半アディショナルタイム。
相手のGKへのバックパスを猛然と追ってかっさらった途中出場の中西が冷静に蹴りこみ、試合を決定づけるダメ押し点。
ラッキーと言えばラッキーなごっつぁんゴールとも言えますが、それでも。あるいは、そのままプレーを続けていても逃げきれたかもしれない。けれど、最後の最後までゴールへの意識をきちんと持っていたが故に生まれた得点。
今季ここまで無得点であった中西。なかなか得点できないことに悩んだりもしたそうですが、それでも頑張り続けてきたからこそのゴール。これをきっかけに、堰を切ったかのような量産体制につなげていってくれたらと思う次第です。

鹿島戦の逆の立場みたいだ、と思いましたが・・・まさに、そうであったようで。
前半のうちは良い時間帯もあったものの、しっかりと守る相手を崩せずに無得点。反対に、ここぞという場面でしっかり決められてしまい、敗れた―――試合はトータル90分。そのなかでなにが出来るかが肝要ということを思い知らされた、鹿島戦の敗戦。
それを受けての、この藤枝戦。
決めるべきシチュエーションで決められなかった、という課題もあって手放しでは評価できないものの、それでも。
敗戦も無駄にはならず、大なり小なり力になっていたのかな、と。

上位陣が揃って勝利したことで、中断前からの順位の変動が無かった今節。
もしここで敗れていたら大変なことになっていた、と青ざめてみたり。
しかし、それはそれ。
やらねばならないことに、何ら変わりはありません。
今節、そのやるべきこと・・・すなわち勝利することに敢然と挑み、結果につなげた。
満点をあげられる内容ではなかったけれど。それでも、やり遂げた。前回対戦で敗れたリベンジを、成し遂げた。
この経験をさらに次節以降にも引き継いで、そして勝っていくために。
勝って兜の緒を締めよ。
精進を続けねばなりません。
コメント
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